たて続けのダブルヘッダー第2試合であります。
珍しく、大阪の新聞で、広島の高校野球の話です。とは言うても「広商」の話ですが。

古豪復権へ原点回帰
広島商「反復練習の量 勝負所で自信に」
「商業高校」復権の旗手となるか——。春夏計7度の甲子園優勝を誇る名門・広島商(広島)が、「原点回帰」を掲げて復活を目指している。近年は、広陵や如水館など強豪私学に押され、夏の甲子園に広島商が出場したのは1988年に優勝して以後、の度だけと低迷が続いている。
そんな中、09年夏に、OBで同校監督として甲子園に4度出場した桑原秀範監督(64)が就任。「送球やベースカバーなど基本動作でのミスが目立った。1球への執着心が足りない」、取り組んだのは、試合巧者で知られる「広商野球」ヘの回帰だった。
グラウンド脇には、かつて部員の足腰を鍛えた伝統の砂場(幅約1.5メートル、長さ約30メートル)が復活。練習の最後に、はだしで走り込み、守備の動作を繰り返す。冬場には1日に100本も走り込んだ。過酷なメニューにも、越智大地主将(3年)は「下半身強化だけでなく、全員で一列に並んでやることで、一体感にもつながる」と話す。
桑原監督の選手への接し方も現代風に変えた。「叱り飛ばしても『ああ、怒られた』と自信をなくして終わる子が多い。何が必要か感じさせないといけない」。ユニークな方法のひとつが、漢字を使った説明だ。声が出ていなければ「員」の字を説く。「員は元々『韻』。音、つまり声。声をしっかり出さないと、部の一因とは言えんじゃろ」物事の意味を一つずつ考える癖をつけ、洞察力や集中力を養うのが狙いだ。
成果は徐々にあらわれた。昨秋の県大会で8強、今春は4強入り。6月16日から1週間は強化期間とし、塁間を20メートルに縮め、ノックを繰り返した。「反復練習の量だけが、勝負所での自信につながる」。広商野球の原点が戻って来た。
「時代の流れは仕方がない。でも伝統校の信念は揺るがない」。復活へ、広島大会は今月9日に開幕する。
◇
今春の選抜大会では、初めて参加校から「商業高校」の名前が消えた。古豪・広島商と甲子園初出場を目指す明石商(兵庫)の大会直前の姿を紹介する。
「商業高校」が代表校からついに外れたのは、選抜大会前に何かと話題になってました。
とは言え最近は、「商業高校」に関わらず、専門的な技術や知識を教える学校が減って来てるのも確か。大阪府下にも「商業高校」は6校ありますが、来年度にはそのうちの3校が合併して「商業高校」の名前を放棄します。こう言った影響もあるんだと思いますが。
それよりも何よりも、伝統校の監督さんの言葉って、やっぱり重いですね。今、プロ野球の監督やコーチの人で「反復練習の量だけが、勝負所での自信につながる」と、胸をはって言える人がいるかどうか。これって重要ですよ。
鶏追っかけたり、なかなか奇抜な練習方法で紙面を飾る事の多いカープではありますが、キャンプ中、1日か2日位は、キャッチボールだけを延々続けるとか、本気で素振りだけを集中的にやる、ミタイナ比があっても良いんじゃないでしょうか。
最近は自主トレの段階で、キャッチボールを始めてしまう傾向が本当に多いです。バッティング練習とかも当たり前になってますが、そこの時点で、基本的な事を本当に出来てるか、って話。そこで気を抜いてるから、キャンプ中のシートバッティングとかでもミスる。それが修正出来んままにペナントレースに入ってしまい、取り返しのつかん事になる。
つまらない送球ミスやらでつまらない点をやって負けてしまう試合が幾つある事か。
プロ野球選手もいっぺん、高校の時にやってた練習を、オフの寒い時期にやってみて、それこそ「原点回帰」してみるのも如何でしょう。寒いからってんで、暖かい所で自主トレなんかやってても、心も体も引き締まりませんよ。
「プロには明日も試合があるから取り返せる」とはよく言いますが、事あるごとに書いてる通り、その日、その試合を見に来た人は、その試合が今年最初で最後のプロ野球観戦かも知れない。そんな人に「つまらんプレイで負け試合を見せてしまう」事を、もうちょっとプロ野球選手は恥じるべき、だと思います。
それこそ「一期一会」ですよ。ホームスタジアムであれ、ビジターであれ、都会であれ、田舎の球場であれ、絶対にこれ忘れては欲しくない。そう思います。
今日明日と、ベイスターズとカープは沖縄で試合をやってます。キャンプやオープン戦をやってはいますが、ペナントレースの試合はなかなか行われません。ましてやカープの公式戦は昭和50年のダブルヘッダー以来ってんだから、久しぶりってもんじゃない。
そんな、久しぶりの沖縄での試合。これをカタカタ書いてる間にも、試合はどんどん進んでますが、好プレーとエラーが交錯してるようです(笑)。
たった2試合。あっという間の2日間かも知れませんが、両チームとも、ええ試合をやって欲しいと思います。カープが勝てばさらにええ試合になるんですが(笑)。
以下、どれでもクリックして頂ければ是幸い。これからの励みになります。
珍しく、大阪の新聞で、広島の高校野球の話です。とは言うても「広商」の話ですが。

広島商「反復練習の量 勝負所で自信に」
「商業高校」復権の旗手となるか——。春夏計7度の甲子園優勝を誇る名門・広島商(広島)が、「原点回帰」を掲げて復活を目指している。近年は、広陵や如水館など強豪私学に押され、夏の甲子園に広島商が出場したのは1988年に優勝して以後、の度だけと低迷が続いている。
そんな中、09年夏に、OBで同校監督として甲子園に4度出場した桑原秀範監督(64)が就任。「送球やベースカバーなど基本動作でのミスが目立った。1球への執着心が足りない」、取り組んだのは、試合巧者で知られる「広商野球」ヘの回帰だった。
グラウンド脇には、かつて部員の足腰を鍛えた伝統の砂場(幅約1.5メートル、長さ約30メートル)が復活。練習の最後に、はだしで走り込み、守備の動作を繰り返す。冬場には1日に100本も走り込んだ。過酷なメニューにも、越智大地主将(3年)は「下半身強化だけでなく、全員で一列に並んでやることで、一体感にもつながる」と話す。
桑原監督の選手への接し方も現代風に変えた。「叱り飛ばしても『ああ、怒られた』と自信をなくして終わる子が多い。何が必要か感じさせないといけない」。ユニークな方法のひとつが、漢字を使った説明だ。声が出ていなければ「員」の字を説く。「員は元々『韻』。音、つまり声。声をしっかり出さないと、部の一因とは言えんじゃろ」物事の意味を一つずつ考える癖をつけ、洞察力や集中力を養うのが狙いだ。
成果は徐々にあらわれた。昨秋の県大会で8強、今春は4強入り。6月16日から1週間は強化期間とし、塁間を20メートルに縮め、ノックを繰り返した。「反復練習の量だけが、勝負所での自信につながる」。広商野球の原点が戻って来た。
「時代の流れは仕方がない。でも伝統校の信念は揺るがない」。復活へ、広島大会は今月9日に開幕する。
◇
今春の選抜大会では、初めて参加校から「商業高校」の名前が消えた。古豪・広島商と甲子園初出場を目指す明石商(兵庫)の大会直前の姿を紹介する。
「商業高校」が代表校からついに外れたのは、選抜大会前に何かと話題になってました。
とは言え最近は、「商業高校」に関わらず、専門的な技術や知識を教える学校が減って来てるのも確か。大阪府下にも「商業高校」は6校ありますが、来年度にはそのうちの3校が合併して「商業高校」の名前を放棄します。こう言った影響もあるんだと思いますが。
それよりも何よりも、伝統校の監督さんの言葉って、やっぱり重いですね。今、プロ野球の監督やコーチの人で「反復練習の量だけが、勝負所での自信につながる」と、胸をはって言える人がいるかどうか。これって重要ですよ。
鶏追っかけたり、なかなか奇抜な練習方法で紙面を飾る事の多いカープではありますが、キャンプ中、1日か2日位は、キャッチボールだけを延々続けるとか、本気で素振りだけを集中的にやる、ミタイナ比があっても良いんじゃないでしょうか。
最近は自主トレの段階で、キャッチボールを始めてしまう傾向が本当に多いです。バッティング練習とかも当たり前になってますが、そこの時点で、基本的な事を本当に出来てるか、って話。そこで気を抜いてるから、キャンプ中のシートバッティングとかでもミスる。それが修正出来んままにペナントレースに入ってしまい、取り返しのつかん事になる。
つまらない送球ミスやらでつまらない点をやって負けてしまう試合が幾つある事か。
プロ野球選手もいっぺん、高校の時にやってた練習を、オフの寒い時期にやってみて、それこそ「原点回帰」してみるのも如何でしょう。寒いからってんで、暖かい所で自主トレなんかやってても、心も体も引き締まりませんよ。
「プロには明日も試合があるから取り返せる」とはよく言いますが、事あるごとに書いてる通り、その日、その試合を見に来た人は、その試合が今年最初で最後のプロ野球観戦かも知れない。そんな人に「つまらんプレイで負け試合を見せてしまう」事を、もうちょっとプロ野球選手は恥じるべき、だと思います。
それこそ「一期一会」ですよ。ホームスタジアムであれ、ビジターであれ、都会であれ、田舎の球場であれ、絶対にこれ忘れては欲しくない。そう思います。
今日明日と、ベイスターズとカープは沖縄で試合をやってます。キャンプやオープン戦をやってはいますが、ペナントレースの試合はなかなか行われません。ましてやカープの公式戦は昭和50年のダブルヘッダー以来ってんだから、久しぶりってもんじゃない。
そんな、久しぶりの沖縄での試合。これをカタカタ書いてる間にも、試合はどんどん進んでますが、好プレーとエラーが交錯してるようです(笑)。
たった2試合。あっという間の2日間かも知れませんが、両チームとも、ええ試合をやって欲しいと思います。カープが勝てばさらにええ試合になるんですが(笑)。
以下、どれでもクリックして頂ければ是幸い。これからの励みになります。


2011.07.05 / Top↑
博多の鯉
広島商業の記事を取り上げていただいてありがとうございます。
私、博多の鯉は、最後に甲子園で優勝した1988年の広商の卒業生であります。決勝戦はアルプススタンドでしゃもじをたたいて応援しておりました。
懐かしいですね~ 県大会前には、応援部に体育館に集められて、校歌や応援歌(もちろん宮島さんも)を、大きな声が出るまで練習させられました。
大学生でも就職難なこの時代に、商業科を選ぶ学生が少なくなるのは仕方がないことかと思いますが、出身者としては寂しい限りであります。
カープの岩本選手、ホークスの柳田選手と近年、プロ野球選手も輩出してます。今年の夏は広島県大会を勝ち進んでもらって、久々に甲子園で広商の校歌を聞かせてもらいたいものです。「もう古豪とは言わせない」なんちゃって...
「あ~あ、自分も年をとったな」としみじみと感じております。
私、博多の鯉は、最後に甲子園で優勝した1988年の広商の卒業生であります。決勝戦はアルプススタンドでしゃもじをたたいて応援しておりました。
懐かしいですね~ 県大会前には、応援部に体育館に集められて、校歌や応援歌(もちろん宮島さんも)を、大きな声が出るまで練習させられました。
大学生でも就職難なこの時代に、商業科を選ぶ学生が少なくなるのは仕方がないことかと思いますが、出身者としては寂しい限りであります。
カープの岩本選手、ホークスの柳田選手と近年、プロ野球選手も輩出してます。今年の夏は広島県大会を勝ち進んでもらって、久々に甲子園で広商の校歌を聞かせてもらいたいものです。「もう古豪とは言わせない」なんちゃって...
「あ~あ、自分も年をとったな」としみじみと感じております。
2011/07/06 Wed 17:03 URL [ Edit ]
苦行僧
なんとOBの方でしたか!
しかし、現役選手が2人、監督コーチを見渡しても、永田コーチだけと言うのは隔世の感がありますね。
とは言うても、元来、広商からプロ野球に来る選手って、そうそうおらんのですね。何か不思議ではありますが、これはやっぱり、野球と共に、学業のレベルの高さもあるのかな、と思ったりします。
ここ暫らくはことあるごとに、広陵か如水館か、になってますが、広商や崇徳にもまだまだ頑張っていただきたいです。
しかし、現役選手が2人、監督コーチを見渡しても、永田コーチだけと言うのは隔世の感がありますね。
とは言うても、元来、広商からプロ野球に来る選手って、そうそうおらんのですね。何か不思議ではありますが、これはやっぱり、野球と共に、学業のレベルの高さもあるのかな、と思ったりします。
ここ暫らくはことあるごとに、広陵か如水館か、になってますが、広商や崇徳にもまだまだ頑張っていただきたいです。
2011/07/06 Wed 17:34 URL [ Edit ]
| Home |