

暑い暑い8月もようやく終わり、夜中はようやく涼しくなって来ましたが、社会人野球の世界は、晩秋の第48回社会人野球日本選手権出場に向けての最終予選が始まり、暫らく「猛暑」が続きます。


そして、近畿地区では、わかさスタジアム京都に於いて、9月5日より近畿地区最終予選が始まりました。既に、三菱重工WestがJABA京都大会を制して出場を決め、残るは4つの地区代表枠。参加するのは15チーム。かなり狭き門となっています。既に第1代表・第2代表決定トーナメント一回戦が終了。第3・第4決定トーナメントが本格化。そして、ここで敗退すれば、今シーズンは終了です。


そして、第3代表の座を賭けての一回戦の対戦は、関メディベースボール学院とルネス紅葉スポーツ柔整専門学校の、最近頓に増えてきた、スポーツ専門学校同士の戦いとなります。
近年、純粋にそのスポーツに纏わる全てを学ぶ「スポーツ専門学校」は本当に増えてきました。近畿地区だけでも、関メディベースボール学院やルネス紅葉スポーツ柔整専門学校、履正社国際医療スポーツ専門学校等々。野球だけでなく、トレーナー部門、コンディショニング部門等を併設して、多種多様な知識を学べる「学校」。高校卒業後の進路の選択肢も、増えてきたように感じます。












この試合に出場する関メディベースボール学院も、始動スタッフに元NPB出身者を揃え、近畿地区だけでなく、全国の企業チーム・クラブチームに卒業生を送り出すようになりました。












野球選手科だけでなく、小学部、中等部、高等学校通信科、さらには今年、星槎大学と連携しての「大学通信科」も開設。「世に通用する野球選手」を輩出する為の様々な取り組みがなされています。












リトルリーグやシニアリーグ、そして高校野球部・大学野球部だけではない、野球をする為の新たな選択肢として、各方面のメディアに取り上げられる事も増えてきました。いい事じゃないですかね。









対するルネス紅葉スポーツ柔整専門学校。元々の学校名は「甲賀健康医療専門学校」。硬式野球専攻の創設は1993年。以来、野球だけでなく、男子サッカー専攻女子サッカー専攻が関西サッカーリーグ、女子シフトボール専攻が、日本女子ソフトボールリーグに参加しています。









硬式野球専攻は企業チーム(専門学校チーム)での登録。2021年より、智辯学園和歌山高校を経て、Honda鈴鹿広島東洋カープで現役選手、永和商事ウイングでコーチをされていた宮﨑充登氏をコーチに招聘、そしてその宮崎氏は今年度から監督に就任。さらにチームの強化を図っています。









関西専門学校硬式野球リーグ戦でも顔合わせのある両チーム。腕試しではなく、共に「目標」に定めている社会人野球日本選手権出場権を賭けた戦い。ここがオトコノミセドコロ、となります。
スターティングオーダー
先攻:ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校
1(中)橋野翔貴 (栗東高校)
2(一)北宅敏樹 (伯太高校)
3(捕)藤垣健太郎(誉高校)
4(遊)坂下智哉 (松阪商業高校)
5(指)小林立歩 (暁高校)
6(左)奥村 匠 (堅田高校)
7(右)山本優樹 (水産高校)
8(二)本郷龍飛 (神戸弘陵学園高校)
9(三)森浦敦喜 (誉高校)















投:井上周汰 (西城陽高校)
後攻:関メディベースボール学院
1(二)八鍬 望 (明石高校)
2(中)楠本晃大 (高野山高校)
3(遊)川崎宗太 (関西大学北陽高校)
4(一)鍛冶大和 (岐阜第一高校)
5(指)澤口志道 (関メディ高等学院)
6(右)沼田 航 (敦賀気比高校~大阪体育大学)
7(左)矢田絢大 (龍谷大学平安高校)
8(捕)酒井優冬 (新川高校)
9(三)篠原留人 (松本国際高校)















投:上窪晴人 (柏原高校)
審判員








球審:井尾 一塁:太田 二塁:辻村 三塁:押谷
成績
1回表




橋野 初球を打ってライト前ヒット




北宅 0―2から3球目をスリーバント失敗




藤垣 1―1から3球目を打ってサードゴロダブルプレイ
1回裏




八鍬 2―2から6球目を打ってライトフライ




楠本 1―0から2球目を打ってファーストゴロ








川崎 1―0から2球目を打ってショートゴロ
2回表








坂下 1―0から2球目を打ってキャッチャーファウルフライ




小林 1―1から3球目を打ってセンターフライ




奥村 1―2から4球目を打ってセンター前ヒット



次打者山本の5球目(空振り)にファーストランナー奥村セカンド盗塁失敗
2回裏




鍛冶 1―2から4球目を見逃し三振








澤口 1―1から3球目を打ってセカンドゴロ








沼田 フルカウントから6球目を打って右中間へツーベースヒット




矢田 1―2から4球目を打ってショートゴロ
3回表




山本 0―2から4球目を打ってショート内野安打




本郷 2―2から6球目を打ってセカンドフライ
森浦 初球を送りバント失敗ピッチャーフライ
橋野 0―1から2球目を打ってライトフライ



3回裏
ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校選手交代
サード森浦に代えてショート母利春樹(塔南高校) ショート坂下がサード




酒井 2―2から5球目を空振り三振




篠原 2―2から5球目を打ってセンター前ヒット




八鍬 初球を打ってレフト前ヒット




楠本 2―2から5球目を空振り三振




川崎 フルカウントから6球目を打ってライト前タイムリーヒット









関メディ1―0ルネス








鍛冶 初球を打ってセンター前タイムリーヒット









関メディ2―0ルネス








澤口 2―0から3球目を打ってレフト前タイムリーヒット



関メディ3―0ルネス








沼田 1―2から5球目を打ってライト線タイムリーツーベースヒット






関メディ4―0ルネス




矢田 2―1から4球目を打ってライト前タイムリーヒット






関メディ6―0ルネス




酒井 3―1から5球目を選んでフォアボール








篠原 1―2から4球目を打ってサードファウルフライ



4回表




北宅 フルカウントから6球目を打ってセカンドゴロ




藤垣 2―2から5球目を見逃し三振




坂下 2―2から6球目を打ってショートゴロ






4回裏
ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校選手交代















ピッチャー井上に代えて橋本直(鯖江高校)
ファースト北宅に代えて金山凌大(綾羽高校)




八鍬 1―0から2球目を打ってレフト前ヒット
楠本 初球をキャッチャー前送りバント








川崎 初球を打ってライト前タイムリーヒット



関メディ7―0ルネス




鍛冶 1―2から4球目を空振り三振








澤口 2―2から5球目を打ってレフト前ヒット




沼田 1―0から2球目を打ってセンターフライ
5回表
関メディベースボール学院選手交代
レフト矢田に代えて小梶玄人(北桑田高校)




小林 1―0から2球目を打ってショートゴロ




奥村 1―1から3球目を打ってサードゴロ




山本 1―1から3球目を打ってファーストファウルフライ
5回裏








小梶 1―2から4球目を打ってファーストゴロ捕球エラー







酒井 2―2から6球目を空振り三振 ファーストランナー小梶はセカンド盗塁失敗




篠原 初球をセーフティバントもサードゴロ
6回表
関メディベースボール学院選手交代















ピッチャー上窪に代えて西川樹(日本ウェルネス沖縄高校)




本郷 3―1から5球目を打ってショートゴロ




母利 3―1から5球目を選んでフォアボール




橋野 3―1から5球目を選んでフォアボール



関メディベースボール学院選手交代











ピッチャー西川に代えて野林教真(磐田東高校)




金山 0―1から2球目を送りバント失敗ファーストフライ






次打者藤垣の初球(ボール)にセカンドランナーサード盗塁失敗
6回裏
ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校選手交代















ピッチャー橋本に代えて田中秀虎(龍谷大学付属平安高校)




八鍬 1―2から4球目を空振り三振




楠本 初球を打ってショートゴロ




川崎 2―1から4球目を打ってセンター前ヒット








鍛冶 2―2から6球目を空振り三振
7回表




藤垣 0―2から3球目を空振り三振








坂下 0―2から3球目を打ってセンターフライ








小林 1―0から2球目を打ってサードゴロファーストへ送球エラー
奥村 2―1から4球目を打ってサードゴロ




ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校
000 000 0 0 H3 E1
006 100 X 7 H12 E1
関メディベースボール学院
試合開始08:48 試合終了10:31

関メディベースボール学院、快勝となりました。思えば昨年は、第二代表決定トーナメント一回戦での顔合わせ。0対1での敗戦。ちょうど1年ぶりの対戦で、借りを返した形となりました。


チャンスらしいチャンスは3回裏と4回裏のみ。それを見事にモノにした、大きくはないけど強い打球。これが関メディベースボール学院の目指す野球でもあり、日頃培ってきた鍛錬の証かと思います。


投げる方も、3投手のリレーで散発3被安打無失点。特に昨年の対戦で1失点完投ながら敗戦投手になってしまった、リリーフの野林投手には期するものがあったろうと思います。ここだけの話、牽制球が上手な投手なので、ランナー有の場面のリリーフ。形成タッチアウトも期待したんですが。


正直な話、関メディベースボール学院の試合で、ここまでがっちり投打の噛み合った試合と言うのは久しぶりに観ました。第三代表決定トーナメントなのでこの先、負けたらおしまい。関メディベースボール学院の次の試合は12日火曜日、対戦相手は10日日曜日の第二試合で決まります。


パナソニックと日本製鉄広畑、どちらが来ても強敵です。残念ながら、若さスタジアム京都で10時試合開始なので、観戦には行けませんが、健闘を祈るしかありません。火曜日から三連勝が必須。三年生にとっては集大成の、社会人野球日本選手権最終予選。ここまで来たらチームの格は関係ありません。勝利への執念が勝る方が先に進めます。健闘を祈ります。
2023.09.08 / Top↑
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