


第94回都市対抗野球大会中国地区二次予選も、代表二枠を決める3試合だけどなりました。






他地区では予選敗退が決まり、6月の予定がないチームもあります。強豪チームなら、出場するチームからのオープン戦等の申し込みもあろうかと思いますが、それは代表チームが決まり、本選の組み合わせが決まってからの事。シーズンオフでもないのに白紙のスケジュールは心が痛みます。






社会人野球はその名の通り、社会人のやる野球。ゆえに社業が主ですが、企業チームであれば、会社の意気を上げる為の「シンボル」の存在。なので野球が優先されます。とは言え、やはり敗けてしまえば、周囲からの目も厳しいモノになるでしょう。その為にも、二大大会は絶対に敗けられません。






この辺りは、会社の野球部に対する方針に依る処も大きく、ほぼ毎日朝から夕方まで野球をやっておるチームもあれば、半日社業、半日練習のチームもあれば、、朝8時半からフルタイムで働いて、その後4時間の練習、と言うチームもあります。どれが正解なのか、と言うのは誰にもわかりません。






ただ一つ言えるのは、社会人野球の選手は皆さん「野球をやらせてもらっている」と言う思いが強い事、クラブチームの皆さんであれば、野球を続ける為に、勤務先の協力、家族の支えが必要だし、企業チームであれば、所属部署の協力が必要不可欠。「自分の給料の為」」以上のものがあります。






だから余計に負けられないし、公式戦であろうがオープン戦であろうが、熱のこもった試合を観る事が出来ますし、見せてもらえます、これがある意味「個人事業主」でもあるプロ野球選手との大きな違いではないかな、と思うわけです。だから、生半可な気持ちでは観れない、とも思っています。






そして、第二代表をかけたトーナメント準決勝は、前日5日に勝利した2チーム。ツネイシブルーパイレーツに圧勝したJR西日本と、日鉄ステンレスとの接戦をモノにした伯和ビクトリーズ。一瞬でも気を抜いた方の負け。ギリギリまで追い詰められた両チームの、サヴァイバルゲームです。


応援団の態勢も整いました。
スターティングオーダー
先攻:広島市/JR西日本
1(中)石嵜健人 (如水館高校~近畿大学工学部)
2(遊)杉本 亮 (島根開星高校~近畿大学工学部)
3(三)土居拓海 (広島新庄高校)
4(一)田村 強 (玉野高校~大阪体育大学)
5(指)蔵桝孝宏 (広陵高校~法政大学)
6(右)戸田航史 (大阪商業大学付属高校~大阪商業大学)
7(左)春原直登 (佐久長聖高校~関東学院大学)
8(二)櫻井 涼 (広島商業高校~近畿大学工学部~三菱重工広島)
9(捕)安田圭吾 (駒澤大学苫小牧高校~和歌山大学)















投:石黒佑弥 (星城高校)
後攻:東広島市/伯和ビクトリーズ
1(二)土井力丸 (尽誠学園高校~大阪商業大学)
2(一)池田侑矢 (広陵高校~大阪商業大学)
3(遊)中西玲人 (箕島高校~奈良学園大学)
4(指)矢野駿典 (龍谷高校~西南学院大学)
5(右)中山竜秀 (九州国際大学付属高校)
6(中)白澤皇太 (奈良大学付属高校~京都先端科学大学)
7(左)山上幸大 (日星高校~京都学園大学)
8(捕)橋本昂稀 (地球環境高校~京都学園大学)
9(三)盛田巧平 (藤蔭高校~岡山商科大学)















投:平岡 航 (鴨沂高校~京都学園大学)
審判員




球審:前田康弘 一塁:塚崎宏二 二塁:三宅純一 三塁:川田伝助
成績
1回表








石嵜 2―0から3球目を打ってレフトフライ




杉本 1―2から5球目を空振り三振








土居 2―1から4球目を打って左中間へヒット








田村 0―1から2球目を打ってレフト前ヒット




蔵桝 1―2から4球目を空振り三振
1回裏








土井 初球を打ってレフト前ヒット




池田 2―2から5球目をスリーバント失敗




中西 0―1から2球目を打ってセンター前ヒット




矢野 1―1から3球目を打ってサードファウルフライ




中山 2―2から5球目を空振り三振



2回表








戸田 2―1から4球目を打ってセンターフライ








春原 初球を打ってセンターフライ








櫻井 1―2から4球目を打ってサードゴロ

この辺から、天気予報で懸念されていた雨が降り出しました。
2回裏




白澤 1―2から4球目を空振り三振








山上 初球を打ってライト前ヒット




橋本 フルカウントから7球目を空振り三振








盛田 1―1から3球目を打ってレフト前ヒット




土井 1―2から4球目を打ってセカンドゴロ



3回表








安田 初球を打ってサードゴロ




石嵜 1―1から3球目を打ってラァウルフライ




杉本 初球を打ってサードファウルフライ
3回裏




池田 フルカウントから7球目を打ってショートゴロ




中西 初球デッドボール




矢野 1―2から5球目を見逃し三振




中山 1―1から3球目を打ってショートライナー



4回表
土居 1―0から2球目を打ってレフトフライ
田村 0―から球目を見逃し三振




蔵桝 1―1から3球目を打ってレフト前ヒット




戸田 1―2から5球目を空振り三振
4回裏




白澤 1―2から5球目を空振り三振




山上 1―1から3球目を打ってレフト前ヒット







橋本 1―1から3球目を打ってライト前ヒット ファーストランナー山上はサードへ




盛田 1―0から2球目を打ってセカンドゴロダブルプレイ






5回表




春原 1―1から3球目を打ってレフト前ヒット




櫻井 初球をピッチャー前送りバント







安田 1―0から2球目を打ってファーストファウルフライ




石嵜 フルカウントか6ら球目を選んでフォアボール




杉本 2―2から8球目を空振り三振
5回裏




土井 1―1から3球目を打ってショート内野安打




池田 2―1から4球目をサード前送りバント




中西 1―2から4球目を打ってライトフライ







矢野 1―2から4球目を空振り三振



6回表




土居 2―2から5球目を打ってセンターフライ




田村 フルカウントから6球目を選んでフォアボール




蔵桝 1―2から4球目を打ってショートゴロセカンドフォースアウト




戸田 1―2から4球目を打ってライト前ヒット ファーストランナー蔵桝はサードへ




春原 2―1から4球目を打ってセカンドゴロ
6回裏




中山 フルカウントから7球目を選んでフォアボール




白澤 0―2から3球目をピッチャー前送りバント




山上 フルカウントから6球目を打ってファーストゴロ




橋本 1―2から4球目を空振り三振






7回表




櫻井 ストレートのフォアボール




安田 1―1から3球目をピッチャー前送りバント
JR西日本選手交代
セカンドランナー櫻井に代えて奥野翔琉(明徳義塾高校)




石嵜 フルカウントから6球目を空振り三振








杉本 0―1から2球目を打ってライト前ヒット






セカンドランナー奥野はホームタッチアウト






恐らく、ですが。オーバーランした奥野選手に、橋本捕手がタッチに行った際に、膝と首が衝突した形になったようです。担架も出動しましたが、奥野選手は無事、自力でダッグアウトに戻ってきました。
7回裏
JR西日本シート変更
代走奥野がそのまま入りセンター センター石嵜がセカンド




盛田 初球を打ってライト前ヒット




土井 初球を送りバント失敗ファーストフライ




池田 0―1から2球目を打ってサードゴロ




中西 1―1から3球目を打ってショート内野安打











矢野の代打中村航晟(筑陽学園高校~日本体育大学) 2―2から5球目を打ってレフトフライ



8回表








土居 2―2から5球目を打ってセンター前ヒット
田村 1―0から2球目を打ってライトフライ








蔵桝の代打岩崎魁人(九州国際大学付属高校~東北福祉大学) 初球を打ってショート内野安打








戸田 1―0から2球目を打ってライト前タイムリーヒット


















伯和ビクトリーズ0―1JR西日本




春原 フルカウントから9球目を空振り三振








奥野の代打西野力矢(大阪桐蔭高校) 0―1から2球目を打ってライト前タイムリーヒット















伯和ビクトリーズ0―3JR西日本
JR西日本選手交代
ファーストランナー西野に代えて野邊優汰(明豊高校)
安田 2―2から7球目を空振り三振
8回裏
JR西日本シート変更
代走野邊がショート ショート杉本がセカンド セカンド石嵜がセンター




中山 0―2から球目を空振り三振




白澤 0―2から球目を空振り三振




山上 0―2から球目を空振り三振
9回表
伯和ビクトリーズ選手交代
レフト山上に代えてライト山本健仁(滝川第二高校) ライト中山がレフト




石嵜 2―2から6球目を打ってセンター前ヒット








杉本 0―1から2球目をキャッチャー前送りバント


伯和ビクトリーズ選手交代















ピッチャー平岡に代えて谷優希(西舞鶴高校~福井工業大学)








土居 0―2から3球目を打ってセンターフライ






次打者田村の5球目がワイルドピッチ




田村 フルカウントから6球目を選んでフォアボール








岩崎の代打植本良太(明石商業高校~大阪商業大学) 0―1から2球目を打ってライトフライ
9回裏




橋本 1―2から4球目を打ってセカンドゴロ
盛田 0―1から2球目を打ってショートゴロ




土井 1―1から3球目を打ってファーストゴロ










広島市/JR西日本
000 000 030 3 H10 E0
000 000 000 0 H9 E1
東広島市/伯和ビクトリーズ
試合開始09:55 試合終了12:37

JR西日本は第二代表決定トーナメント一回戦以来中3日で登板のエース・石黒投手、そして伯和ビクトリーズは、前日の対日鉄ステンレス戦(完投)から連投となった、こちらもエース・平岡投手。中国地区のトップクラスのピッチャー同士の、そして互いに我慢のピッチング。しかしやはり、前日133球完投のダメージは少なからずあったでしょうか、先に力尽きたのは平岡投手の方でした。
冷静に考えれば、伯和ビクトリーズの弱点ってここですかね。せめてあと一人、平岡投手と同等のポテンシャルのピッチャーがおれば、短期決戦を勝ち抜けると思いますが。これがなかなかうまくいってないのかなぁ、とも。もっとも、様々な要素があるのか、投手陣に関しては若干人数が少ないように思います。ただもうこれは、練習量でカバーするしかないでしょう。練習は噓をつきませんからね。
伯和ビクトリーズの夏はこの試合で終わってしまいました。ここからは、また別の形のちょっと長めの夏が来ると思います。9月に入れば、社会人野球日本選手権中国地区最終予選が始まります。3か月でどれだけ逞しくなり、「紫の逆襲」は見られるのかどうか、これも楽しみにしたいです。
そしてJR西日本。第一代表決定トーナメントの雪辱は果たしました。二次予選初日の第一試合の敗戦で、「この先どうなるのか」と思いましたが、そこから3連勝でここまで来ました。未だ組み換えが激しいですが、打線も昇り調子、かと思います。出場機会の少ない選手も、態勢は整っているでしょう。
第二代表決定戦の相手も、シティライト岡山と決まりました。過去幾度となく、死闘を演じてきた相手。今年もおそらく、好ゲームになる事でしょう。先発は、もう一本の柱になった大畑投手でしょうか。いざとなったら全員登板もありそうですが、それくらいしないと代表の座は獲れないとも思います。
まだまだ、夏を終わらすわけにはいきません、両チームの健闘を祈ります、
2023.06.07 / Top↑
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