


第94回都市対抗野球大会。中国地区は二次予選進出の8チームが決まりましたが、それとほぼ同時、5月22日に、近畿地区二次予選が、大阪シティ信用金庫スタジアムで開幕しました。
近畿地区の代表枠は5つ。その5つの東京ドームへの切符を巡って、前半は大阪シティ信用金庫スタジアム、後半はわかさスタジアム京都で、計20日間の熱闘の連続。ぼちぼち、第三代表・第四代表決定トーナメントに回らざるを得なくなったチームもあり、各チーム、悲喜こもごもかと思います。


まずその、第一代表決定トーナメント準決勝戦第一試合は、3年連続4回目の出場を目指すミキハウス硬式野球部と、4年ぶり33回目の出場を狙う日本製鉄広畑イーグレッツの顔合わせです。





















一旦解散となった、ミキハウスベースボールクラブを引き継いだミキハウス硬式野球部。企業チーム登録となった2019年シーズン以降の躍進は目覚ましく、群雄割拠の近畿地区を勝ち抜き、2年連続での都市対抗野球大会本選出場。一昨年は第二代表、昨年は第三代表。これけでも立派なもの。





















そして今年は、一回戦はシード。二回戦は、本選優勝経験もある日本生命野球部を降しての準決勝進出。あと二つ勝てば、これまで経験した事のない第一代表。負ければ第二代表決定トーナメントに回る事になります。ここから先は、決して連敗の許されない戦いになります。



























連敗が許されないのは、日本製鉄広畑イーグレッツとて同じ事。特に企業チームともなると、社内の周囲からの目、と言うのも気になりますしね。色々な話も見聞きします、が。












ゆえに、都市対抗野球大会本選出場を4年続けて逃してしまうと、さらにその目は厳しくなりかねません。兵庫県の企業チームの老舗としては、これ以上代表の座を逃すわけにはいかないでしょう。
スターティングオーダー
先攻:姫路市/日本製鉄広畑イーグレッツ
1(二)市原脩平 (関西高校)
2(右)佐々木建介(京都外国語大学西高校~京都学園大学)
3(遊)岡 勝輝 (近江高校~愛知学院大学)
4(一)西川雄大 (丸亀城西高校~関西国際大学)
5(指)上田哲平 (福井工業大学附属福井高校~関西国際大学)
6(三)斎藤功次郎(壱岐商業高校~日本文理大学)
7(捕)福井圭祐 (京都共栄学園高校~姫路獨協大学)
8(左)向井地大 (近江高校~龍谷大学)
9(中)遠藤秀太 (滝川第二高校~京都産業大学)















投:川瀬航作 (米子松蔭高校~京都学園大学)
後攻:八尾市/ミキハウス
1(中)小河内健吾(津商業高校~中京大学)
2(二)渡邉宏祐 (桐光学園高校~神奈川大学)
3(右)猪原隆雅 (大冠高校~日本体育大学)
4(一)田中秀政 (明徳義塾高校~天理大学)
5(左)島澤良拓 (白鵬大学足利高校~共栄大学)
6(指)伊藤将大 (いなべ総合学園高校~国士舘大学)
7(三)大西友也 (大阪桐蔭高校~同志社大学)
8(捕)森井啓悟 (尽誠学園高校~東北福祉大学)
9(遊)立花允夫 (天理高校~天理大学)















投:岩田諒大 (自由ヶ丘高校~九州国際大学)
審判員






球審:井上暢夫 一塁:那須健司 二塁:東原正憲 三塁:高畑政行
成績
1回表




市原 ストレートのフォアボール
次打者佐々木の2球目(ボール)にファーストランナーセカンド盗塁成功
佐々木 2―0から3球目を打ってセカンドゴロ




岡 2―2から5球目を打ってサードゴロ




西川 2―2から6球目を見逃し三振
1回裏




小河内 フルカウントから6球目を選んでフォアボール




渡邊 1―1から3球目をピッチャー前送りバント








猪原 2―0から3球目を打ってライトフライ








田中 0―1から2球目を打ってライト前タイムリーヒット



ミキハウス1―0日本製鉄広畑




島澤 ストレートのフォアボール








伊藤 1―1から3球目を打ってセンター前ヒット








大西 0―1から2球目を打ってレフト前タイムリーヒット






ミキハウス3―0日本製鉄広畑



日本製鉄広畑選手交代











ピッチャー川瀬に代えて杉本壮志(日本航空高石川高校~大阪体育大学)




森井 0―2から3球目を空振り三振
2回表




上田 フルカウントから8球目を選んでフォアボール




斎藤 1―0から2球目をサード前送りバント








福井 2―1から4球目を打ってライトフライ セカンドランナータッチアップでサードへ




向井 初球を打ってレフトフライ
2回裏







立花 1―2から5球目を打ってセンター前ヒット




小河内 初球をサード前送りバント




渡邊 2―1から4球目がデッドボール




猪原 0―1から2球目を打ってセカンドゴロ




田中 3―1から5球目を選んでフォアボール




島澤 2―2から5球目を空振り三振
3回表




遠藤 2―2から5球目を打ってショートゴロ




市原 1―1から3球目を打ってレフトフライ




佐々木 1―1から3球目を打ってファーストゴロ
3回裏




伊藤 0―2から5球目を空振り三振




大西 2―0から3球目を打ってショートゴロ




森井 1―0から2球目を打ってショートゴロ




4回表








岡 1―0から2球目を打ってライトフライ




西川 1―2から4球目を打ってショートゴロ








上田 初球を打ってサードフライ
4回裏




立花 1―1から3球目を打ってショートゴロ




小河内 1―2から4球目を空振り三振




渡邊 1―1から3球目を打ってセカンドゴロ
5回表




斎藤 フルカウントから10球目を選んでフォアボール




福井 0―2から3球目を打ってショートフライ



次打者向井の初球がワイルドピッチ




向井 1―0から2球目を打ってライトファウルフライ




遠藤 フルカウントから7球目を空振り三振
5回裏








猪原 1―2から6球目を空振り三振




田中 1―2から5球目を打ってショートゴロ




島澤 初球を打ってセカンドゴロ
6回表




市原 1―1から3球目を打ってライト前ヒット
佐々木 2―1から4球目を打ってライトフライ






次打者岡の3球目(ボール)にファーストランナーセカンド盗塁失敗




岡 フルカウントから7球目を選んでフォアボール




西川 1―1から球目を打ってライトフライ
6回裏




伊藤 1―2から4球目を打ってショートゴロ




大西 1―0から2球目を打ってショートゴロ




森井 1―2から4球目を打ってショートゴロ
7回表




上田 1―4から球目を打ってレフトフライ








斎藤 0―1から2球目を打ってサードゴロ




福井 1―2から4球目を空振り三振








福井選手の打席の2球目、ファウルボールを追いかけて、三塁側の無人のカメラマン席に突入する大西選手。転落後、しばらく「帰って来なかった」ので一時シーンとしましたが、無事帰還されました。
7回裏




立花 1―1から3球目を打って右中間へシングルヒット




小河内 1―0から2球目をサード前送りバント




渡邊 1―か3ら球目を打ってセカンドゴロ セカンドランナーはサードへ
日本製鉄広畑イーグレッツ選手交代















ピッチャー杉本に代えて池田剛也(志度高 - 関西国際大学)




猪原 ストレートのフォアボール








田中 1―0から2球目を打ってレフト前タイムリーヒット



ミキハウス4―0日本製鉄広畑
日本製鉄広畑イーグレッツ選手交代











ピッチャー池田に代えて島袋洋平(小禄高校~日本文理大学)








島澤 1―0から2球目を打ってセンター前ヒット



日本製鉄広畑イーグレッツ選手交代















ピッチャー島袋に代えて神頭剛(関西高校)












伊藤の代打坂井慎平(海星高校~大阪体育大学) 1―2から4球目を打って右中間へタイムリーツーベースヒット






ミキハウス6―0日本製鉄広畑




大西 フルカウントから6球目を打ってセンターフライ
8回表
向井の代打俵積田健人(阪南大学高校~法政大学) 1―0から2球目を打ってセカンドフライ
遠藤 初球を打ってピッチャーフライ




市原 初球を打ってセンターフライ
8回裏
日本製鉄広畑イーグレッツシートの変更
代打俵積田がそのまま入りレフト




森井 1―2から4球目を空振り三振




立花 フルカウントから6球目を選んでフォアボール








小河内 1―0から2球目を打ってレフト前ヒット








渡邊 1―0から2球目を打ってセンターフライ




猪原 3―1から5球目を選んでフォアボール








田中 1―1から3球目を打ってショートゴロ
9回表




佐々木 初球を打ってセカンド内野安打








岡 フルカウントから8球目を打ってショートゴロダブルプレイ








西川 3―1から5球目を打ってレフトフライ






ミキハウス硬式野球部、二年連続の第一代表決定戦進出!
姫路市/日本製鉄広畑イーグレッツ
000 000 000 0 H2 E0
300 000 30X 6 H9 E0
八尾市/ミキハウス
試合開始09:56 試合終了12:35

4年前の同じ、大阪シティ信用金庫スタジアムでの、第五代表決定戦。パナソニックに惜敗して無念の臍を噛んだ、企業登録に戻ったばかりのミキハウス硬式野球部。それからもがいてもがいて、2年連続都市対抗野球大会本選出場。そして今年はついに、第一代表決定戦進出を決めました。
先発の岩田投手は5回までノーヒットノーランの快投。こんな場合、最初のヒットで一気に傷れがちではありますが微動だにせず。そして、ご自身初めての「公式戦完封勝利」を記録しました。ミキハウスと言えば、、栗山投手、高橋投手などの名前が挙がると思いますが、3本目の柱が出来たかな。
そして、残念ながら敗れた日本製鉄広畑イーグレッツ。先発の川瀬投手の降板があまりにも早過ぎましたね。これが最大の誤算。リリーフの杉本投手が良かっただけに、もう少し長いイニングを投げておればな、と言う感じはしました。これもまた、第一代表決定戦へのプレッシャーかなとも思ったり。
この結果、勝ったミキハウス硬式野球部は、5月31日に、わかさスタジアム京都で開催予定の第一代表決定戦へ、日本製鉄広畑イーグレッツは6月1日から始まる、第二代表決定トーナメントに回ります。こんな事を言うと叱られるかも知れませんが、ここからが、過酷ないばらの道の始まりです。
2023.05.27 / Top↑
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