

第94回都市対抗野球大会岡山県・島根県一次予選第一代表決定戦です。そして、ある程度予想は出来ましたが「岡山県ツートップ」の対戦となりました。












2007年11月発足。長らく雌伏の時を過ごしたシティライト岡山。2019年に都市対抗野球大会、そして社会人野球日本選手権の二大大会への初出場を決め、広島県に偏りがちだった、中国地区の社会人野球の風向きを一気に変えた、とも思っていますし、それだけの自力を付けてきました。


















2019年以降は、二大大会への出場こそありませんが、地元で行われるJABA岡山大会等で存在感を示しています。新しい力もy台頭してきました。実績のある選手ともかみ合って来たように思います。そろそろ、ガっと走り出しても良い頃かなぁ、とも思っていますが如何でしょうか。


















今シーズンより、児山投手と小竹選手がコーチ兼任となりましたが、まだまだ主力メンバーとして活躍されています、企業チームとしては比較的選手の入れ替えの少ない方のように思います。ゆえに、現有選手の充実度合いは、どこのチームにも負けていないはず、と感じています。


















そしてこちらは、老舗と言ってもいいでしょう三菱自動車倉敷オーシャンズ。廣畑敦也投手(玉野光南高校~帝京大学/現千葉ロッテマリーンズ)の加入で、一気にその存在感がクローズアップされるようになり、都市対抗野球大会出場だけでなく、東京スポニチ大会優勝からの社会人野球日本選手権出場と、大きな遺産を遺しました。その力は未だに健在、と考えています。


















残った選手には大きな刺激になったでしょうし、その空気は確実に受け継がれているように見受けます。企業チームでは会社、そして地域を背負っての戦いてはありますが、それ以前に「純粋に野球を楽しむ」と言う姿勢。これがまず前面に押し出されるようになったのが、強くなった原因の一つかも。


















三菱自動車水島製作所の、社員の皆さんの声で付いた「オーシャンズ」の名前。これがどことなく、クラブチームっぽいものをかもしだしているようにも感じますが、チームとして活動している以上は大事です。この雰囲気だけはなくして欲しくないし、他の企業チームも見習って欲しいものです。




そしてこの「岡山頂上決戦」。頂上決戦らしく、両チームとも応援団が出動。スタンドには選手名の書かれた幟も据えられ、まるで二次予選ねような雰囲気になりました。
スターティングオーダー
先攻:岡山市・シティライト岡山
1(中)丸山高明 (玉野光南高校~亜細亜大学)
2(二)北川平剛 (甲南高校~関西大学)
3(右)田嶋大聖 (長崎日本大学高校~福岡大学)
4(指)小竹一樹 (青森山田高校~日本橋学館大学)
5(左)谷 雄太 (大阪産業大学付属高校~関西学院大学)
6(一)田中優都 (京都国際高校~関メディベースボール学院)
7(遊)谷本大晟 (京都外国語大学西高校~駒澤大学)
8(捕)筒井一平 (明徳義塾高校~神戸学院大学)
9(三)小木曽翔理(大垣日本大学高校~岐阜聖徳学園大学)


















投:児山祐斗 (関西高校~東京ヤクルトスワローズ)
後攻:倉敷市・三菱自動車倉敷オーシャンズ
1(遊)猪崎真也 (興譲館高校~履正社医療スポーツ専門学校)
2(三)竹井 陸 (関西高校)
3(二)福島未来翔(小松高校)
4(一)尾堂吉郎 (れいめい高校~福井工業大学)
5(右)小柳周太 (北九州高校~MSH医療専門学校)
6(指)日向 悠 (倉敷工業高校)
7(捕)谷川翔太 (立正大学淞南高校)
8(中)橋本拓実 (鹿児島実業高校)
9(左)安藝庫聖 (徳島商業高校)


















投:香川麗爾 (大阪桐蔭高校~関西大学)






審判員




球審:初田幸廣 一塁:金子慎一 二塁:杉野恵 三塁:三宅純一
成績
1回表








丸山 初球を打ってピッチャーゴロ








北川 0―2から3球目を打ってレフト前ヒット



次打者の初球目がワイルドピッチ




田嶋 3―0から4球目を打ってセカンドゴロ




小竹 0―2から5球目を空振り三振
1回裏




猪崎 3―1から5球目を選んでフォアボール



次打者竹井の2球目(ストライク)にファーストランナーセカンド盗塁成功




竹井 2―2から6球目を打ってライト線タイムリーツーベースヒット



倉敷オーシャンズ1―0CLA




福島 初球をピッチャー前送りバント








尾堂 1―1から3球目を打ってピッチャーゴロ








小柳 1―0から2球目を打ってショートゴロ



2回表




谷 3―1から4球目を選んでフォアボール




田中 フルカウントから6球目を選んでフォアボール








谷本 0―1から2球目をピッチャー前送りバント






次打者筒井3球目をスクイズ失敗サードランナータッチアウト




筒井 1―2から4球目を空振り三振
2回裏








日向 初球を打ってピッチャーゴロ




谷川 2―2から5球目を打ってセンター前ヒット








橋本 1―から3球目を打ってライト前ヒット



ファーストランナー谷川はサードへ











安藝 2―0から3球目を打ってセンターへ犠牲フライ



倉敷オーシャンズ2―0CLA



次打者猪崎の2球目(ボール)にファーストランナーセカンド盗塁失敗



3回表








小木曽 1―02から球目を打ってファーストゴロ




丸山 1―2から4球目がデッドボール






次打者の2球目がワイルドピッチ







北川 2―1から4球目を打ってセカンドゴロ








田嶋 2―0から3球目を打ってショートフライ



3回裏








猪崎 初球を打ってショートゴロ








竹井 初球を打ってショートゴロ








福島 3―1から5球目を打ってショート内野安打








尾堂 2―2から5球目を打ってライトフライ



4回表








小竹 2―2から5球目を打ってショートフライ








谷 1―1から3球目を打ってセカンドゴロ








田中 0―1から2球目を打ってファーストゴロ
4回裏
シティライト岡山選手交代














ピッチャー小山に代えて稲葉虎大(関西高校~東海学園大学)




小柳 3―1から5球目を打ってライトフライ




日向 2―2から5球目を空振り三振




谷川 2―2から5球目を見逃し三振






5回表




谷本 2―2から5球目を空振り三振








筒井の代打坂口湧希(神村学園高校~福岡大学) 1―1から3球目を打ってセカンドゴロ




小木曽 1―0から2球目を打ってショートゴロ捕球エラー




丸山 1―0から2球目を打ってショートゴロ
5回裏
シティライト岡山選手交代


代打坂口に代えてキャッチャー江川航(神港学園神港高校~山梨学院大学)




橋本 2―2から5球目を見逃し三振




安藝 2―2から5球目を見逃し三振




猪崎 初球を打ってセカンド強襲内野安打
次打者の4球目がワイルドピッチ




竹井 2―2から5球目を空振り三振



6回表








北川 2―1から4球目を打ってセンター前ヒット




田嶋 2―1から4球目を打ってセカンドゴロ ファーストランナーはセカンドへ




小竹 2―2から5球目を打ってレフトフライ




谷 3―1から5球目を選んでフォアボール




田中 2―2から5球目を打ってファーストゴロ












6回裏




福島 1―1から3球目を打ってセカンドゴロ








尾堂 2―2から6球目を打ってショートゴロ




小柳 2―2から5球目を空振り三振









緊張を解きほぐすためか、野手のキャッチボールのようなスタイルでウォームアップをする香川投手。
7回表








谷本 1―1から3球目を打ってショートゴロ








江川 3―1から5球目を打ってレフトオーバーソロホームラン






倉敷オーシャンズ2―1CLA




小木曽の代打菅元隆斗(PL学園高校~徳山大学) 1―0から2球目を打ってライト前ヒット



三菱自動車倉敷オーシャンズ選手交代











ピッチャー香川に代えて岡田海希人(上野学園高校~桜美林大学)




丸山 1―2から4球目を見逃し三振




北川 0―1から2球目を打ってセンターフライ
7回裏
シティライト岡山選手交代



代打菅元に代えてサード谷口蓮(英真学園高校~関メディベースボール学院~OBC高島)




日向 1―2から4球目を見逃し三振




谷川 初球を打ってサードライナー




橋本 1―2から4球目を打ってライトフライ



8回表




田嶋 2―2から5球目を空振り三振




小竹 初球を打ってセンターフライ




谷 2―2から5球目を打ってショート内野安打




田中 2―2から5球目を空振り三振



8回裏




安藝 1―2から4球目を空振り三振




猪崎 初球を打ってレフト前ヒット




竹井 初球を打ってレフト前ヒット




福島 0―2から3球目を見逃し三振








尾堂 1―1から3球目を打ってレフトオーバータイムリーツーベースヒット



倉敷オーシャンズ3―1CLA
三菱自動車倉敷オーシャンズ選手交代



セカンドランナー尾堂に代えて牛尾涼太(瀬戸内高校~MSH医療専門学校)







小柳 1―2から4球目を打って左中間へタイムリースリーベースヒット



倉敷オーシャンズ5―1CLA
シティライト岡山選手交代















ピッチャー稲葉に代えて大谷亮斗(大洲高校~拓殖大学)




日向の代打宮崎新(履正社高校~明治大学) フルカウントから6球目を選んでフォアボール




谷川 フルカウントから6球目を打ってセカンドライナー
9回表
三菱自動車倉敷オーシャンズ選手交代















ピッチャー岡田に代えて眞田拓(東郷高校~名城大学)
代走牛尾がそのまま入りファースト
サード竹井に代えて杉村彰哉(京都外国語大学西高校)
谷本 0―1から2球目を打ってセンター前ヒット




江川 フルカウントから6球目を選んでフォアボール




谷口の代打稲林隼人(益田東高校~大阪体育大学) 0―2から3球目を空振り三振




丸山 初球デッドボール




北川 2―1から4球目を打ってレフトへ犠牲フライ



倉敷オーシャンズ5―2CLA




田嶋 フルカウントから6球目を見逃し三振




三菱自動車倉敷オーシャンズ、12年ぶりの岡山県・島根県第一代表獲得!






岡山市・シティライト岡山
000 000 101 2 H6 E0
110 000 03X 5 H9 E1
倉敷市・三菱自動車倉敷オーシャンズ
試合開始12:26 試合終了14:59

まず驚いたのが、三菱自動車倉敷オーシャンズのスターティングオーダーなんですが。1番から3番まで、小技の駆使出来る選手を並べて来た事。オープニング・公式戦問わず、比較的スタメンをよく変える倉敷オーシャンズですが、これには驚きました。そして見事に填まった、と考えています。






前回の都市対抗野球大会本選出場の際は、とかくチーム打率の低さが取り上げられましたが、低いなら低いなりに、やりようはあります。長距離砲に関しても、尾堂選手が中軸に座るようになり、攻撃の形が出来つつあります。ここに、この試合で出場しなかった中堅・ベテラン陣がうまく融合すれば。






そして、今回の岡山県・島根県一次予選。最高殊勲選手賞を獲得したのは、香川麗爾投手。彦坂投手、末野投手に続いての「3本目の先発」。これは今後に向けて、かなり大きいはず。ディフェンス面に関しても、以前にも増して重厚感を感じます。キャッチャーにも高卒ね谷川選手。これも楽しみ。


対して、敗れてしまったシティライト岡山。リリーフの稲葉投手が良かっただけに、序盤の失点がちょっと痛かったかな。ただ、今回は先発が香川投手と言う事で面食らった部分もあったか、と思います。個人的にも、第一代表決定戦なので、末野投手か彦坂投手だとばっかり思ってましたから。


シティライト岡山は再度、第二代表へ挑戦します。相手は前日、苦戦を強いられたショウワコーポレーション。もちろんショウワコーポレーションも、県代表がかかっているだけに、総力戦でくるはずだし、それだけの力があるチームです。また熱い試合になるはず。健闘を祈るしかありません。


そして、ここ倉敷マスカットスタジアムでは、6月に「灼熱の夏」がやってきます。
5月24日追記
翌23日の第二代表決定戦。シティライト岡山は、辛くもショウワコーポレーションを振り切り、2-1で勝利、岡山県・島根県第二代表の座を獲得しました。これで、中国地区二次予選進出の8チームが決定。6月1日より再び、倉敷マスカットスタジアムで、中国地区代表二枠を決める熱戦の火ぶたが切られます。参加する8チームの選手の、健闘をお祈りいたします。
ちなみに、岡山県・島根県代表チームが、都市対抗野球大会中国地区代表を二つ獲るとなると、1968年の第39回大会の、岡山市。クラレ岡山、そして倉敷市・三菱自動車水島以来となります。
2023.05.23 / Top↑
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