

第47回社会人野球日本選手権中国地区最終予選2日目、第二代表決定トーナメントの1回戦。ここで負けてしまうと、京セラドーム大阪への道が閉ざされ、2022年シーズンが終わってしまうと言う、崖っぷちの試合です。












昨年は都市対抗野球大会、社会人野球日本選手権と、立て続けに出場した三菱自動車倉敷オーシャンズ。第一代表決定トーナメント1回戦では、伯和ビクトリーズの打力に屈し、こちらへマワラザルヲ得ませんでした。4本柱のうちの1人、彦坂投手が打ち込まれたのはちょっと痛かったかな、とも。












しかしながらまだ、エース・末野投手、守屋投手、矢部投手の登場がまだ。ディフェンス面では完璧に近い倉敷オーシャンズ。1点2点の勝負となると強さを発揮出来るはず。3つ勝たなければなりませんが、ここは多少無理をしてでも「投手陣総力戦」に持ち込むのがベストかと思われます。












そして、第一代表決定トーナメント初戦ではツネイシブルーパイレーツに敗れた日鉄ステンレス、ですが。光シーガルズの頃から「あっ」と思わせる試合をする事がよくありました。今年に関してはその最たる試合が、JABA広島大会。まさか(と言えば失礼ですが)の優勝決定トーナメント進出。












かつてはこの最終予選で、三菱重工広島とも好勝負を演じました。特に今年はトーナメント戦。何が起こるか分かりません。クラブチームや独立リーグ出身の選手をかなり大胆に補強しました。これもチーム、また会社の本気度の表れ。ちょっと不気味な存在になりつつある、ような気がします。


スターティングオーダー
先攻:三菱自動車倉敷オーシャンズ
1(二)平山大海 (鹿児島実業高校)
2(指)竹井 陸 (関西高校)
3(中)安藤優太 (米子北高校~環太平洋大学)
4(一)渕上大地 (球磨工業高校~日本福祉大学~三菱重工広島)
5(三)宮崎 新 (履正社高校~明治大学)
6(右)高見良太 (岡山東商業高校~中部学院大学)
7(左)平井孝治 (尽誠学園高校~筑波大学~三菱自動車岡崎)
8(捕)本木駿也 (上尾高校~履正社医療スポーツ専門学校)
9(遊)猪崎真也 (興譲館高校~履正社医療スポーツ専門学校)


















投:矢部佑歩 (立教大学新座高校~立教大学~日立製作所~石川ミリオンスターズ)
後攻:日鉄ステンレス
1(中)野々下雷基(大分国際情報高校~ 福岡工業大学)
2(三)坂本耕哉 (松阪高校~日本体育大学~永和商事ウイング)
3(二)横田優輝 (岡豊高校~NOMOベースボールクラブ)
4(一)黒田直樹 (八幡中央高校~久留米大学)
5(指)小畑翔大 (海星高校~北九州市立大学)
6(左)近藤一聖 (開星高校~NOMOベースボールクラブ)
7(右)甲斐悠大 (飯塚高校~至誠館大学)
8(捕)田中竜太 (防府商工高校~松山大学)
9(遊)木村莉基 (富島高校)














投:畝 章真 (広島新庄高校~名古屋商科大学~広島東洋カープ)
審判員






球審:佐々木浩 一塁:古川裕宗 二塁:品川正 三塁:南場浩治
成績
1回表








平山 0―1から2球目を打ってピッチャーライナー








竹井 1―2から5球目を打ってセンター前ヒット











安藤 2―1から4球目を打ってセンター前ヒット ファーストランナー竹井はサードへ




渕上 1―2から4球目を空振り三振








宮崎 2―1から4球目を打ってサードゴロ
1回裏








野々下 1―2から4球目を打ってレフトフライ




坂本 1―0から2球目を打ってセカンド内野安打






次打者横田の4球目がワイルドピッチ








横田 フルカウントから6球目を打ってセカンドゴロ








黒田 1―2から4球目を空振り三振



2回表








高見 初球を打ってファーストゴロ








平井 0―1から2球目を打ってショートゴロ








本木 1―0から2球目を打ってレフトフライ



2回裏




小畑 2―2から5球目を空振り三振








近藤 初球を打ってライト線ツーベースヒット




甲斐 ストレートのフォアボール











田中 1―0から2球目を打ってレフト前タイムリーヒット



光シーガルズ1―0倉敷オーシャンズ








木村 1―0から2球目を打ってセカンドゴロ








野々下 0―1から2球目を打ってレフトフライ
3回表








猪崎 初球を打ってレフトフライ




平山 初球セーフティバントを試みるもピッチャーゴロ








竹井 0―1から2球目を打ってサードゴロ
3回裏








坂本 2―2から5球目を打ってセンター前ヒット




横田 フルカウントから7球目を打ってセカンドゴロセカンドフォースアウト




黒田 1―0から2球目を打ってライト前ヒット




小畑 1―0から2球目を打ってセカンドフライ



三菱自動車倉敷オーシャンズ選手交代











ピッチャー矢部に代えて守屋泰輔(玉島商業高校~関西国際大学)




近藤 1―1から3球目を打ってライト前タイムリーヒット



光シーガルズ2―0倉敷オーシャンズ








甲斐 1―1から3球目を打ってピッチャーゴロ
4回表








安藤 2―1から4球目を打ってファーストゴロ




渕上 フルカウントから8球目を選んでフォアボール(画像は「ファウルボール」)



次打者の4球目(空振り)にファーストランナー渕上セカンド盗塁失敗




宮崎 フルカウントから6球目を選んでフォアボール








高見 0―2から3球目を打ってライト線ツーベースヒット








平井 初球を打ってファーストゴロ
4回裏








田中 フルカウントから6球目を打ってセンターフライ




木村 2―2から5球目を空振り三振








野々下 フルカウントから6球目を打ってセンター前ヒット




坂本 3―1から5球目を選んでフォアボール




横田 ストレートのフォアボール



三菱自動車倉敷オーシャンズ選手交代


















ピッチャー守屋に代えて末野雄大(報徳学園高校~関西国際大学)




黒田 初球を打ってセンターフライ
5回表




本木 0―2から3球目を空振り三振




猪崎 フルカウントから6球目を空振り三振








平山 1―1から3球目を打ってセカンドゴロ



5回裏




小畑 1―2から5球目を打ってセンターフライ




近藤 1―1から3球目を打ってレフトフライ








甲斐 フルカウントから8球目を打ってセカンドゴロ
6回表








竹井 2―1から4球目を打ってライトフライ








安藤 2―2から5球目を打ってレフトフライ




渕上 フルカウントから6球目を選んでフォアボール




宮崎 1―2から4球目を空振り三振
6回裏




田中 0―2から3球目を見逃し三振








木村 1―2から4球目を打ってセカンドフライ




野々下 2―2から5球目を見逃し三振



7回表




高見 1―2から4球目を空振り三振








平井 1―0から2球目を打って右中間へヒット




(打球はツーベースながらもファーストベースを踏み損ねたか、ファーストへ戻る)




本木 初球を打ってピッチャーゴロダブルプレイ
7回裏


この回より照明点灯
坂本 初球セーフティバントを試みるもキャッチャーゴロ
横田 1―2から6球目を空振り三振








黒田 1―2から4球目を打ってショートフライ
8回表
日鉄ステンレス選手交代
ピッチャー畝に代えて中村敏毅(西市高校~九州国際大学)








猪崎 フルカウントから6球目を打ってファーストゴロ




平山 0―2から3球目を空振り三振




竹井 フルカウントから7球目を選んでフォアボール






次打者安藤の初球がワイルドピッチ




安藤 2―2から5球目を打ってライトフライ
8回裏




小畑の代打出口航平(大阪体育大浪商高校~大阪体育大学~06ブルズ) 0―2から3球目を空振り三振




近藤 2―2から7球目を空振り三振








甲斐 フルカウントから6球目を打ってショートゴロ
9回表








渕上 初球を打ってショートゴロエラー
三菱自動車倉敷オーシャンズ選手交代
ファーストランナー渕上に代えて橋本拓実(鹿児島実業高校)




宮崎の代打岡崎嵩(市立船橋高校) 0―2から4球目を空振り三振
高見 2―2から5球目を空振り三振






次打者平井の初球(ボール)にファーストランナー橋本セカンド盗塁失敗
三菱自動車倉敷オーシャンズ
000 000 000 0 H4 E1
022 000 00X 2 H7 E1
日鉄ステンレス
試合開始15:53 試合終了18:22

日程の序盤二日間で、どこかのチームが予選を終える事にはなっているんですが、三菱自動車倉敷オーシャンズになってしまいました。昨年は都市対抗野球大会、社会人野球日本選手権の両方に出場し、再び確固たる地井を築くかと思われましたが、そうもいかないのが全国大会の最終予選。


とは言え、これは岡山県のレベルがさがった訳ではなく、倉敷オーシャンズをターゲットにして、中国地区全体のレベルが上がったんだと考えています。県関係なく、上を目指すのはどこも同じ。それが今大会は日鉄ステンレスだっただけの事。これを糧に、またオーシャンズは強くなると思います。


そして、勝った日鉄ステンレス。クラブチーム「光シーガルズ」から再び企業登録に戻って4年目。今年のJABA広島大会で、シティライト岡山、ツネイシブルーパイレーツを降して優勝決定トーナメントに進出、広島東洋カープと互角に相対したのが、チームの大きな自信になっていると思います。
「社会人野球は、いいピッチャーが3人いれば」と言う話をよく聞きます。うち1人は確実に畝投手でしょう。あとふたりは、なかなか観戦する機会に恵まれないので分かりませんが、その3人がしっかりしておれば、今後の展望も開け、そしつて「新日鉄光」以来の全国への道も見えてくると思います。


次の試合は、JABA広島大会で降したシティライト岡山。返り討ちに出来るかどうか、楽しみです。
2022.09.19 / Top↑
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