

社会人野球日本選手権最終予選が全国各地で行われ、京セラドーム大阪行に名乗りを上げるチームも増えてきました。もう9月も半ばになりましたが、まだ「熱い夏」は終わりそうにありません。


そんな中、広島県東広島市・東広島運動公園野球場アクアスタジアムでは、中国地区最終予選が15日より始まりました。中国地区ではまだ幾つか大会が残っていますが、企業チームの」参加す大会はこれが最後。実りの秋、そして暖かい初冬を迎える事の出来るチームはどこになるのか。


既に第一代表決定トーナメント一回戦を終え、この日からは二回戦と、第二代表決定トーナメントの一回戦。数年前から全戦トーナメント戦に変更になりましたが、2敗すればおしまい、と言う厳しさは変わりません。今年最後のサヴァイバル。どの試合も息の抜けない試合になります。


個人的観戦の初戦は、都市対抗野球大会で中国地区第一代表を勝ち取った「第一シード」のJFE西日本と、同大会では広島県一次予選敗退の屈辱を味わったツネイシブルーパイレーツ。
























私的初見ではありますが、ツネイシブルーパイレーツに関しては、3年前の松本旗三浦旗大会での、圧倒的な勝ち方が強烈な印象として残っているが故に「いつまでもJFEの後塵を拝している場合じゃないでしょ」の思いが強いので、どう言う勝ち方であろうが、とにかく勝たないと名は上げられません。
























だからと言ってJFE西日本も、簡単にその座は譲れないのも事実。今年は3年ぶりに都市対抗野球大会へも出場。日本選手権出場権も勝ち取って、もう一度「広島の東の横綱」の面目躍如と行きたいところ。両チームとも、主力メンバーは固まっているだけに、がっぷり四つの試合を期待します。
スターティングオーダー
先攻:ツネイシブルーパイレーツ
1(指)脇屋紀之 (明徳義塾高校~大阪学院大学)
2(右)前本武蔵 (広陵高校~近畿大学)
3(中)若狭大地 (今治西高校~筑波大学)
4(左)手束海斗 (鳴門高校)
5(遊)工 遼汰 (広陵高校~大阪商業大学)
6(一)中村拓貴 (長門高校~徳山大学)
7(三)新田大晟 (近江高校~大阪商業大学)
8(二)岡田拓己 (岡山東商業高校~環太平洋大学)
9(捕)小林亮太 (倉敷商業高校~東北福祉大学)















投:赤坂大輔 (県立川口高校~共栄大学)
後攻:JFE西日本
1(左)鳥井 凌 (尽誠学園高校~仙台大学)
2(二)新田旬希 (市立呉高校~駒澤大学)
3(一)田中友博 (享栄高校~愛知学院大学~三菱重工広島)
4(指)綿屋 樹 (鹿児島実業高校)
5(三)古田 塁 (天理高校~東洋大学)
6(右)上西嵐満 (宇部鴻城高校~日本体育大学)
7(捕)後藤将太 (奈良大学付属高校~帝京大学)
8(遊)岡 将吾 (西日本短期大学付属高校~駒澤大学)
9(中)河内愛哉 (広島商業高校~富士大学)















投:津山裕希 (明秀学園日立高校~中部学院大学)
審判員






球審:弘中淳彦 一塁:石田篤史 二塁:塚崎宏二 三塁:小笠原健斗
成績
1回表








脇屋 1―0から2球目を打ってレフト前ヒット




前本 1―0から2球目を打ってファーストゴロ








若狭 1―0から2球目を打ってレフト前タイムリーヒット



JFE西日本0―1ツネイシブルーパイレーツ








手束 1―1から3球目を打ってショートゴロセカンドフォースアウト








工 0―1から2球目を打ってファーストゴロ
1回裏




鳥井 3―1から5球目を選んでフォアボール








新田 初球を打ってレフトフライ



次打者の3球目(ストライク)にファーストランナー鳥井セカンド盗塁成功




田中 2―2から5球目がデッドボール








綿屋 1―1から3球目を打ってレフト前タイムリーヒット



JFE西日本1―1ツネイシブルーパイレーツ




古田 1―2から4球目を見逃し三振




上西 ストレートのフォアボール











後藤 フルカウントから6球目を打ってサードゴロ
2回表




中村 1―2から4球目を打ってショートゴロ








新田 1―1から3球目を打ってショートゴロ








岡田 2―2から5球目を打ってサードゴロ
2回裏




岡 1―2から5球目を空振り三振




河内 1―0から2球目を打ってサードゴロ




鳥井 0―1から2球目を打ってセカンドゴロ
3回表




小林 0―2から3球目を打ってショートゴロ








脇屋 1―1から3球目を打ってサードフライ








前本 1―1から3球目を打ってショートゴロ
3回裏








新田 フルカウントから6球目を打ってショートゴロ








田中 2―1から4球目を打ってライトフライ








綿屋 2―2から7球目を打ってセカンドゴロ



4回表








若狭 初球を打ってセンターフライ








手束 1―2から球目を打ってサードゴロ








工 0―2から3球目を打ってライト前ヒット











中村 2―1から4球目を打ってライト前ヒット ファーストランナー工はサードへ








新田 2―0から3球目を打ってショートフライ
4回裏




古田 初球を打ってセンターフライ








上西 1―2から4球目を打ってセカンドゴロ








後藤 0―1から2球目を打ってレフト前ヒット








岡 2―0から3球目を打ってサードファウルフライ



5回表








岡田 1―1から3球目を打ってセンターフライ








小林 0―1から2球目を打ってファーストフライ




脇屋 2―2から5球目を打ってライトフライ
5回裏




河内 1―2から4球目を空振り三振












鳥井 2―0から3球目を打って右中間へスリーベースヒット




新田 3―1から5球目を選んでフォアボール



ツネイシブルーパイレーツ選手交代















ピッチャー赤坂に代えて多根井蒼太(報徳学園高校~大阪商業大学)




田中 フルカウントから8球目を空振り三振




綿屋 ストレートのフォアボール








古田 初球を打ってセンターフライ






6回表




前本 3―1から5球目を打ってライト前ヒット
ツネイシブルーパイレーツ選手交代
ファーストランナー前本に代えて中島大地(箕面東高校~関西大学)








若狭 初球をピッチャー前送りバント








手束 2―2から6球目を打ってショートフライ








工 0―1から2球目を打ってライト前ヒット








中村 0―1から2球目を打ってレフトフライ
6回裏
ツネイシブルーパイレーツシート変更
代走中島がそのまま入りライト








上西 1―0から2球目を打ってセカンドゴロ




後藤 3―1から5球目を打ってショートゴロ








岡 フルカウントから6球目を打ってセカンドフライ



7回表








新田の代打林和宏(崇徳高校~関東学院大学) 1―1から3球目を打ってファーストファウルフライ




岡田 1―2から6球目を空振り三振




小林 0―2から3球目がデッドボール








脇屋 1―1から3球目を打って左中間へツーベースヒット








中島 1―1から3球目がデッドボール















若狭 初球を打ってショートゴロ
7回裏
ツネイシブルーパイレーツシート変更
代打林がそのまま入りファースト ファースト中村に代えてサード永岡涼(宇部鴻城高校~福山大学)
河内 初球を打ってレフトフライ




鳥井 2―2から7球目を見逃し三振




新田 2―0から3球目を打ってセンターフライ
8回表
手束 初球を打ってレフトフライ




工 1―2から4球目を打ってレフト前ヒット
次打者永岡の初球前にファーストランナー工牽制タッチアウト
永岡 初球を打ってセカンドフライ
8回裏




田中 フルカウントから8球目を打ってライトフライ








綿屋 1―2から5球目を空振り三振




古田 1―2から5球目を打ってファーストライナー



9回表
※カメラの不具合か、このイニングの画像がほとんど残ってません
林 1―2から4球目を打ってセンターフライ
岡田 初球デッドボール
小林 初球をキャッチャー前送りバント
脇屋 2―1から4球目を打ってライトオーバー2ランホームラン
JFE西日本1―3ツネイシブルーパイレーツ








中島 2―2から5球目を打ってレフト前ヒット
JFE西日本選手交代











ピッチャー津山に代えて筒井恒匡(松本工業高校~日本体育大学)




若狭 フルカウントから6球目を選んでフォアボール




手束 1―2から4球目を見逃し三振
9回裏
上西 1―0から2球目を打ってセンターフライ








後藤の代打三木大知 (倉敷工業高校~岡山商科大学) 1―2から4球目を打ってファーストゴロ








岡 2―0から3球目を打ってセカンドフライ






ツネイシブルーパイレーツ
100 000 002 3 H10 E0
100 000 000 1 H3 E0
JFE西日本
試合開始08:55 試合終了11:33

ツネイシブルーパイレーツ、2013年の第39回大会以来の、第一代表決定戦進出を決めました。


何となく、ですが、これまでのツネイシブルーパイレーツの試合は、序盤は互角の展開ながらも、先発投手を引っ張り過ぎて中盤以降に大量失点、と言うケースが多かったように思うんですが、この試合に関しては。早々に先発の赤坂投手を交代させ、中盤以降に勝負をかけたように見受けました。


そしてリリーフのマウンドに立った多根井投手、強力打線のJFE西日本をよく封じ込めたと思います。投手戦はよく「先に先発投手が降板した方が負け」と申しますが、同点ながらも「まずい」と見てスパッと交代させたのが良かったかな。ここで失点しておれば、これまで通りだったかも知れません。
そして、そんな試合をひっくり返したのは脇屋選手のホームラン。同点の9回ツーアウト。延長タイブレークも考えていただけに、このホームランは本当に大きかった。これまで幾度となく見てきたはずの津山投手。いつまでも抑え込まれるままでは「これから先」の展望も見えてきませんからね。
「ツネイシブルーパイレーツ」になって早いものでもう6シーズン目。なかなか見る事の出来なかった全国大会への扉。久しぶりに手の届く所まで来ました。
2022.09.17 / Top↑
| Home |