

社会人野球日本選手権最終予選もたけなわとなってまいりました。すでに残念ながら今シーズンの全ての公式日程を終了してしまったチームも散見されます。ただこれは、京セラドーム大阪に向けて、避けては通れない道。勝つチームがあれば当然、負けるチームも出てくる。これが勝負の世界。


アマチュア野球の世界、特に社会人野球はプロ野球と違い「負けてもいい試合」と言うのはない、と考えています。特にリーグ戦であれトーナメント戦であれ、二つ負けたらもうおしまい。今回の近畿地区最終予選、そして来週開幕する中国地区最終予選は、そんな過酷なトーナメント戦になっています。




































そして、9日金曜日の雨天順延を挟んで、12日の月曜日。第四代表決定トーナメント1回戦に臨むのは、関メディベースボール学院と日本製鉄広畑イーグレッツ。これが近畿地区の4つ目の代表の座を争う最初の戦い。これに負けてしまうと、今シーズンの「全国大会への挑戦」は終わります。





















「どこが勝つどこが負ける」は、やってみなければ分かりません。ましてやトーナメント、そしてこれ以上負けられない試合。野球の技術云々よりも、勝負への執念、京セラドーム大阪への情熱がツヨイ方が勝つ、とも考えています。その「念」に年齢は関係ありません。情熱と執念のぶつかり合いです。


スターティングオーダー
先攻:関メディベースボール学院
1(中)楠本晃大 (高野山高校)
2(捕)小林旺晟 (関メディ高等学院)
3(三)川崎宗太 (関西大学北陽高校)
4(遊)柴山蓮義 (神戸第一高校)
5(一)山本海翔 (青森山田高校~関メディ高等学院)
6(左)酒井優冬 (新川高校)
7(指)喜良風大 (橿原学院高校)
8(右)糸賀優琉 (立正大学淞南高校)
9(二)眞鍋亘輝 (京都国際高校)















投:野林教真 (磐田東高校)
後攻:日本製鉄広畑イーグレッツ
1(二)市原脩平 (関西高校)
2(中)山本翔馬 (明石北高校~山口大学)
3(一)西川雄大 (丸亀城西高校~関西国際大学)
4(指)佐々木建介( 京都外国語大学西高校~京都学園大学)
5(遊)岡 勝輝 (近江高校~愛知学院大 学)
6(左)上田哲平 (福井工業大附属福井高校~関西国際大学)
7(右)椎名 潤 (橘学苑高校~富士大学)
8(捕)福井圭祐 (京都共栄学園高校~姫路獨協大学)
9(三)斎藤功次郎(壱岐商業高校~日本文理大学)















投:川瀬航作 (米子松蔭高校~京都学園大学)
審判員








球審:太田 一塁:左海 二塁:乗金 三塁:和田
成績
1回表








楠本 2―1から4球目を打ってサードゴロ




小林 初球を打ってショートゴロ








川崎 1―1から3球目を打ってサードファウルフライ
1回裏








市原 1―1から3球目がデッドボール








山本 0―1から2球目をピッチャー前送りバント








西川 1―0から2球目を打ってライトフライ








佐々木 0―1から2球目を打ってピッチャーゴロ



2回表




柴山 0―2から4球目を空振り三振




山本海 0―2から3球目を空振り三振




酒井 1―2から4球目を 見逃し三振



2回裏




岡 フルカウントから6球目を選んでフォアボール








上田 1―0から2球目を打ってセカンドゴロセカンドフォースアウト




椎名 1―2から4球目を見逃し三振












次打者福井の2球目(ボール)にファーストランナー上田セカンド盗塁失敗
3回表








喜良 初球を打ってセカンドゴロ




糸賀 1―2から4球目を空振り三振








眞鍋 初球を打ってサードゴロ
3回裏




福井 0―2から5球目を空振り三振








齋藤 1―2から4球目を打ってセンター前ヒット








市原 1―0から2球目を打ってショートゴロセカンドフォースアウト



次打者山本の2球目(ボール)にファーストランナー市原セカンド盗塁成功




山本 1―2から4球目を空振り三振









4回表








楠本 初球をセーフティバントもピッチャーゴロ








小林 0―2から3球目を空振り三振




川崎 初球を打ってピッチャーライナー



4回裏




西川 1―2から4球目を空振り三振








佐々木 0―1から2球目を打ってライト前ヒット




岡 1―0から2球目を打ってセンター前ヒット








上田 0―2から3球目を打ってレフトフライ








椎名 1―1から3球目を打ってライトフライ






5回表












柴山 初球を打って左中間へツーベースヒット












山本海 初球をキャッチャー前送りバント











酒井 3―1から5球目を打ってライト前タイムリーヒット



日本製鉄広畑0―1関メディ








喜良 1―2から4球目を打ってセンターフライ




糸賀 0―2から3球目を打ってレフト前ヒット











眞鍋 0―1から2球目をセーフティバント敢行もサードゴロ






5回裏




福井 フルカウントから8球目を選んでフォアボール








齋藤 初球をキャッチャー前送りバント








市原 1―0から2球目を打ってピッチャー前送りバント




山本 2―2から7球目を打ってライト前タイムリーヒット






日本製鉄広畑1―1関メディ



次打者西川の6球目前にファーストランナー山本ピッチャーからの牽制でタッチアウト






6回表




楠本 0―2から3球目を打ってサードゴロ












小林 0―1から2球目を打ってセカンド内野安打



次打者川崎の2球目(ボール)にファーストランナー小林セカンド盗塁失敗




川崎 2―2から8球目を空振り三振






6回裏








西川 初球を打ってセンター前ヒット








佐々木 2―2から6球目を打ってセカンドゴロ








岡 0―1から2球目を打ってサードゴロ








上田 フルカウントから6球目を打ってライトフライ



7回表








柴山 2―1から4球目を打ってレフト前ヒット








山本海 初球をキャッチャー前送りバント








酒井 0―2から3球目を打ってファーストファウルフライ




喜良の代打曲谷征洸(大和広陵高校) 1―2から4球目を空振り三振



7回裏




椎名 ストレートのフォアボール








福井 2―0から3球目をファースト前送りバント




齋藤 1―2から4球目を見逃し三振











市原 1―1から3球目がデッドボール




山本 ストレートのフォアボール








西川 1―0から2球目を打ってレフト前タイムリーヒット






日本製鉄広畑3―1関メディ




佐々木 0―1から2球目を打ってセンター前タイムリーヒット



日本製鉄広畑4―1関メディ








岡 フルカウントから9球目を打ってサードゴロタイムリー捕球エラー



日本製鉄広畑6―1関メディ
関メディベースボール学院選手交代











ピッチャー野林に代えて村上蓮(相生学院高校)
上田 1―2から4球目を空振り三振
8回表




糸賀 1―2から4球目を打ってサードゴロ








眞鍋 0―1から2球目を打ってセカンド内野安打



次打者楠本の初球(空振り)にファーストランナー眞鍋セカンド盗塁失敗




楠本 0―2から3球目を打ってピッチャーゴロ



8回裏
関メディベースボール学院選手交代



センター楠本に代えて唐木太地(松本第一高校)








椎名 初球を打ってセンターフライ




福井 3―1から5球目を選んでフォアボール




齋藤の代打向井地大(近江高校~龍谷大学) フルカウントから6球目を選んでフォアボール








市原 0―1から2球目を打ってショートゴロセカンドフォースアウト






次打者山本の3球目(空振り)にファーストランナー市原セカンド盗塁失敗
9回表
日本製鉄広畑イーグレッツシート変更




代打向井がそのまま入りセカンド セカンド市原がサード








小林 初球を打ってショートライナー








川崎 2―1から4球目を打ってセカンドゴロ








柴山 0―1から2球目を打ってサードゴロ









関メディベースボール学院
000 010 000 1 H6 E1
000 010 50X 6 H7 E1
日本製鉄広畑イーグレッツ
試合開始09:59 試合終了12:36

終盤、点差が開いてしまいましたが、試合中盤までは全くの互角でした。
相手がどうあれ、絶対に負けられない広畑イーグレッツは、先発に川瀬投手立てての必勝態勢。関メディベースボール学院も、前回登板で1失点完投の野林投手。前半3イニングは両チームノーヒットと言うがっぷり四つの好ゲーム。6回終了までは、延長タイブレークもああるかも、とすら思いました。
しかし、ここで勝ったのはやはり、全国大会出場の経験とプライドでしょうか。そして「超軟投派」の野林投手もさすがに緊張感のピークに達したのか、フォアボールから崩れてしまいました。とは言うものの、野林投手はまだ1年生。おそらくスタイルはこれからも変わらないと思いますが、ストレートのMaxばかりが取り上げられるこのご時世、ある意味「すごい投手がいたもんだ」とすら思いました。
以前にも記した事があるかも知れませんが、関メディベースボール学院野球選手科の皆さんは、高校時代は大半が「補欠」だった選手。それが、2年3年の関メディでの生活で、強豪チームとこれだけの戦いを展開出来るまでに大きく、力強くなっていく。選手の高校時代まではさすがに存じませんが、これだけ、将来に向けた楽しみを持ち合わているチームと言うのもなかなかないと思います。
関メディベースボール学院は、2023年度から、星槎大学と連携の上「大学通信課」を新設されます。そして、井戸伸年総監督曰く「来年は大型補強します」との事。どんな選手が入ってくるのか、そして力強く旅立っていくのか、今から楽しみです。

試合後、この試合を最後に野球選手科を引退する3年生がわざわざ集まってくれました。本当にありがとうございました。皆さんの今後のご多幸をお祈り申し上げます。
2022.09.13 / Top↑
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