

9月と言う月は、どこかしらで、社会人野球日本選手権地区最終予選が行われています。とは言うものの、生業にしているわけでもなく、もらった休暇の中で観に行くので、観戦出来る大会、試合も限られます。しかしながら、このチームのこの試合は観ておかねばならない、と言うのもあります。


今年の近畿地区最終予選ですが、日本選手権対象大会の、JABA日立市長杯選抜野球大会で日本生命、JABA京都大会で三菱重工Westが優勝。そして大阪ガスが前年度優勝チーム推薦での出場を決めている為、12チームで4つの代表を争う、本選出場確率の高そうな予選に見えます。


もちろん「見えるだけ」ですので、第三・第四代表決定トーナメントに回るとなると、選手の皆さんにとっては気の休まらない日々が続きます。何試合戦おうが、許されるのは1敗まで。2敗すると京セラドーム大阪への途が閉ざされ、今シーズンが終わってしまいます。





















トーナメントの中心になるのは、パナソニック、日本製鉄広畑イーグレッツ、日本新薬、NTT西日本の4チーム。トーナメントやまがたでは「シード」と言う形をとられているようですが、上記の通り、2敗すれば終わり最終予選。どこのチームが代表決定戦に進出してきても不思議ではありません。





















そして、日頃より何かとお世話になっている関メディベースボール学院野球。日本野球連盟にはクラブチーム登録ですが、今年は敢えて、全日本クラブ野球選手権予選への出場を辞しての、社会人野球日本選手権最終予選出場。今回の最終予選では唯一の、クラブチームとしての出場です。















敢えて、強豪チームの集まる中に身を投じ、日頃の鍛練の成果を満天下に御披露目する。そして野球選手科3年生にとっては学生生活最後の大会。次のステップに進む前に、ひとつ大きな目標に向かってチャレンジする絶好の機会。クリア出来れば、今後の野球生活その他にも大きな自信になるでしょう。


















それは、ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校の選手の皆さんにも言える事。2022年シーズン最後のビッグタイトル。参加するだけでは物足りないはず。当たって碎け散るだけになるかも知れませんが、それもまた大きな経験値。まずはひとつ勝って、日本新薬への挑戦権を得たい所でしょう。


















さらに記せば、2022年最後の全国大会と言う事で、今年限りで勇退される選手、それこそ「今年で最後」と覚悟を決めて臨まれている選手もおられるでしょう。都市対抗野球大会が、社会人野球最大の大会とするならば、社会人野球日本選手権は「節目」の大会、とも考えています。
スターティングオーダー
先攻:ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校
1(遊)上宮田壮(鹿屋中央高校)
2(二)藤原優弥 (貝塚南高校)
3(三)中村誌龍 (京都国際高校)
4(捕)田中元気 (啓新高校)
5(指)森下 輝 (岐阜第一高校)
6(左)牧野涼平 (北桑田高校)
7(中)植村知真 (鶴岡東高校)
8(一)宜野座大亮(泉大津高校)
9(右)西村 翔 (益田東高校)












投:釆野翔梧 (関西中央高校)
後攻:関メディベースボール学院
1(遊)柴山蓮義 (神戸第一高校)
2(中)楠本晃大 (高野山高校)
3(三)川崎宗太 (関西大学北陽高校)
4(捕)小林旺晟 (関メディ高等学院)
5(指)喜良風大 (橿原学院高校)
6(一)山本海翔 (青森山田高校~関メディ高等学院)
7(左)酒井優冬 (新川高校)
8(右)大村元正 (新川高校)
9(二)眞鍋亘輝 (京都国際高校)














投:野林教真 (磐田東高校)
審判員




球審:大屋 一塁:安村 二塁:川端 三塁:辻村
成績
1回表








上宮田 1―0から2球目を打ってセンターフライ








藤原 2―1から4球目を打ってライトフライ




中村 1―2から44球目を空振り三振






1回裏








柴山 2―2から5球目を打ってファーストゴロ








楠本 初球を打ってファーストゴロ








川崎 2―1から4球目を打ってセンター前ヒット








小林 初球を打ってライト前ヒット




喜良 フルカウントから6球目を空振り三振






2回表








田中 初球を打ってショートゴロ








森下 2―0から3球目を打ってセンターフライ








牧野 初球を打ってライト前ヒット








植村 3―1から5球目を打ってセンターフライ






2回裏








山本海 初球を打ってサードゴロ








酒井 フルカウントから6球目を打ってショートゴロ








大村 1―2から5球目を打ってセンターフライ
3回表




宜野座 フルカウントから8球目を空振り三振








西村 1―1から3球目を打ってセカンド内野安打








上宮田 フルカウントから6球目を打ってサードファウルフライ








藤原 初球を打ってセカンドフライ
3回裏








眞鍋 1―2から5球目を打ってキャッチャーゴロ




柴山 3―1から5球目を打ってレフトフライ




楠本 2―2から5球目を空振り三振






4回表








中村 2―1から4球目を打ってレフトオーバーツーベースヒット




田中 2―0から3球目を打ってセンター前タイムリーヒット



関メディ0―1ルネス








森下 1―2から4球目を打ってファーストゴロセカンドフォースアウト




牧野 0―2から3球目を空振り三振
次打者植村の初球がワイルドピッチ




植村 ストレートのフォアボール







宜野座 0―2から3球目を打ってライトファウルフライ






4回裏




川崎 1―2から5球目を打ってピッチャーゴロ












小林 1―1から3球目を打ってレフトオーバーツーベースヒット




喜良 フルカウントから6球目を打ってショートゴロ








山本海 0―1から2球目を打ってレフトフライ



5回表








西村 3―1から5球目を打ってセンター前ヒット
次打者上宮田の3球目(ボール)にファーストランナーセカンド盗塁失敗








上宮田 2―1から4球目を打ってライト前ヒット








藤原 初球を打ってショートゴロセカンドフォースアウト




中村 0―2から3球目を空振り三振






5回裏








酒井 1―1から3球目を打ってセカンドゴロ




大村の代打鍛冶大和(岐阜第一高校) 2―2から5球目を空振り三振




眞鍋 2―2から8球目を空振り三振
6回表
関メディベースボール学院シート変更






代打鍛冶がそのまま入りファースト ファースト山本海がライト








田中 2―0から3球目を打ってキャッチャーフライ




森下 0―2から3球目を空振り三振
牧野 1―2から4球目を空振り三振
6回裏








柴山 0―1から2球目を打ってセカンドゴロ








楠本 2―2から6球目を打ってファーストゴロ








川崎 1―0から2球目を打ってセンター前ヒット




小林 1―0から2球目を打ってセンター前ヒット








喜良の代打曲谷征洸(大和広陵高校) 1―0から2球目がデッドボール




山本海 1―1から3球目を打ってセンターフライ



7回表








植村 初球を打ってレフト前ヒット
宜野座 0―2から3球目がデッドボール




西村 1―2から4球目を打ってレフト前ヒット




上宮田 フルカウントから7球目を打ってライトフライ








藤原 初球を打ってライトフライ






7回裏








酒井 2―2から5球目を打ってライトフライ




鍛冶 フルカウントから6球目を選んでフォアボール






次打者眞鍋の5球目(ボール)にファーストランナー鍛冶セカンド盗塁失敗








眞鍋 フルカウントから7球目を打ってセカンドゴロ



8回表




中村 1―0から2球目を打ってショートゴロ




田中 1―1から3球目を打ってレフト線ヒット









しかしセカンドタッチアウト




森下 初球を打ってレフト前ヒット












牧野 0―1から2球目を打ってファーストフライ



8回裏




柴山 1―2から6球目がデッドボール






柴山選手、かなり長い間バッターボックスで蹲ったまま、担架で運ばれて行きましたが、幸いにも頭部のCT検査では異常はなく、左耳に裂傷がある程度だったそうです。
関メディベースボール学院選手交代
ファーストランナ柴山に代えて菅原利晃(新川高校)








楠本 1―0から2球目をファースト前送りバント








川崎 フルカウントから7球目を空振り三振








小林 1―0から2球目を打ってレフトフライ






9回表
関メディベースボール学院シート変更






代走菅原がそのまま入りセカンド セカンド眞鍋がショート








植村 フルカウントから7球目を打ってファーストフライ








宜野座 0―2から4球目を打ってサードゴロ




西村 1―0から2球目を打ってショートゴロ






9回裏








曲谷 1―1から3球目を打ってレフトフライ








山本海 2―1から4球目を打ってセンター前ヒット








酒井 1―2から4球目を空振り三振








鍛冶 フルカウントから6球目を見逃し三振



ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校
000 100 000 1 H10 E0
000 000 000 0 H6 E0
関メディベースボール学院
試合開始09:57 試合終了12:24

両チームノーエラーの締まった試合は、ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校に軍配が上がりました。
関メディベースボール学院の先発・野林投手。ストレートのMaXは135km/hに届かないにもかかわらず、奪った三振はルネス紅葉先発・采野投手と同じく7つ。10安打打たれながらも(そんなに打たれたように思いませんでしたが)120球完投は、お見事としか言いようがありません。
昨今、アマチュア野球でも150km/hのストレートは当たり前、のような風潮がありますが、そんな空気はそれこそ「どこ吹く風」と言わんばかりのピッチング。これももちろん関メディベースボール学院コーチ陣の指導の賜物、ではありますな、一番はやはり、本人の努力の結果だと思います。
それゆえ、あと1本が出なかった攻撃陣には悔いが残る試合になったでしょう。しかしながら、代表への途は少し遠くなりましたが、それだけ、このメンバーで戦える試合が増えた、とも考えています。
2022.09.09 / Top↑
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