

第93回都市対抗野球大会中国地区二次予選も、順調に日程を消化、残すところ2日となり、あとは第一代表、第二代表を決めるだけとなりました。












生き残ったのは、広島市・JR西日本、福山市/倉敷市・JFE西日本、岡山市・シティライト岡山、そして倉敷市・三菱自動車倉敷オーシャンズの4チーム。長年中国地区社会人野球をリードしてきたチームと、中堅、そして新進気鋭と、バラエティに富んだ顔ぶれ。












岡山県が2チームと、広島県が2チームと言う、バランスの取れた配分ではありますが、この日はまず、代表権を争って、同県内での戦いとなります。とはいうものの、どのチームも中国地区を代表してもいいチーム。熾烈な試合になるのは必至かと思われます。












まずは「岡山県対決」。岡山市シティライト岡山と、倉敷市・三菱自動車倉敷オーシャンズ。どの組み合わせもそうだと思いますが、互いに勝手知ったるチーム同士の戦い。そんな中で、あっと驚く展開に持っていくのはどっちのチームか、が焦点かと思います。












個人的には、この4チームそのままで東京ドームに行って欲しいくらいなんですが、なかなか中国地区の枠は増やしてもらえません。見慣れたせいもあるのかも知れませんが、本当にいいチーム、多いんですよね。観てるだけの人間としては、健闘を祈るしかありません。
スターティングオーダー
先攻:岡山市・シティライト岡山
1(中)丸山高明 (玉野光南高校~亜細亜大学/株式会社シティライト代表取締役広報部長)
2(右)谷 雄太 (大阪産業大学付属高校~関西学院大学)
3(三)森田 貴 (神戸国際大学付属高校~近畿大学)
4(指)小竹一樹 (青森山田高校~日本橋学館大学)
5(一)石井大尊 (玉野光南高校~佛教大学)
6(左)森田 輝 (上宮太子高校~奈良学園大学)
7(遊)谷本大晟 (京都外国語大学西高校~駒澤大学)
8(捕)江川 航 (神港学園神港高校~山梨学院大学)
9(二)北川平剛 (甲南高校~関西大学)















投:金津知泰 (明徳義塾高校~拓殖大学)
後攻:倉敷市・三菱自動車倉敷オーシャンズ
1(二)平山大海 (鹿児島実業高校)
2(遊)猪崎真也 (興譲館高校~履正社医療スポーツ専門学校)
3(三)竹井 陸 (関西高校)
4(一)渕上大地 (球磨工業高校~日本福祉大学~三菱重工広島)
5(左)平井孝治 (尽誠学園高校~筑波大学~三菱自動車岡崎)
6(右)安藤優太 (米子北高校~環太平洋大学)
7(指)尾堂吉郎 (れいめい高校~福井工業大学)
8(捕)本木駿也 (上尾高校~履正社医療スポーツ専門学校)
9(中)小柳周太 (北九州高校~MSH医療専門学校)


















投:彦坂魁人 (尾山台高校~西日本工業大学)
審判員







球審:矢橋 一塁:初田 二塁:川田 三塁:竹内雅
成績
1回表








丸山 初球を打ってセンター前ヒット




谷 1―1から3球目をピッチャー前送りバント




森田貴 1―2から4球目を打ってサードライナー
次打者の4球目前に牽制悪送球でセカンドランナー丸山はサードへ








小竹 2―1から4球目を打ってセカンドゴロ



1回裏
シティライト岡山選手交代
レフト森田輝に代えてライト田嶋大聖(長崎日本大学高校~福岡大学) ライト谷がレフトへ




平山 2―1から4球目を打ってセンターフライ








猪崎 2―2から5球目を打ってレフト前ヒット




竹井 0―2から3球目を空振り三振



次打者渕上の2球目(ボール)にファーストランナー猪崎セカンド盗塁成功












渕上 2―2から5球目を打ってショートゴロ



2回表




石井 初球を打ってセンターフライ








田嶋 初球を打って左中間へツーベースヒット




谷本 0―1から2球目を打ってライトフライ








江川 1―2から4球目を打ってファーストゴロ
2回裏








平井 初球を打って左中間へツーベースヒット








安藤 初球をピッチャー前送りバント











尾堂 1―1から3球目を打ってサードゴロ



サードランナー平井が三本間に挟まれタッチアウト
バッターランナー尾堂はセカンドへ








本木 初球を打ってレフト前ヒット








小柳 初球を打ってサードファウルフライ
3回表








北川 初球を打ってキャッチャーファウルフライ








丸山 2―2から5球目を打ってレフト前ヒット




谷 1―2から4球目を打ってライトフライ








森田貴 初球を打ってファーストファウルフライ
3回裏




平山 0―1から2球目を打ってピッチャーゴロ




猪崎 2―2から5球目を打ってセカンドゴロ








竹井 1―2から4球目を打ってライト前ヒット




渕上 0―1から2球目を打ってセンターフライ


4回表




小竹 1―0から2球目を打ってセンターフライ




石井 初球を打ってサードフライ




田嶋 フルカウントから6球目を打ってレフト前ヒット




谷本 初球を打ってライトフライ
4回裏




平井 2―2から5球目を打ってレフトフライ








安藤 0―2から3球目を打ってショートフライ




尾堂 フルカウントから7球目を空振り三振
5回表








江川 初球を打ってセカンドゴロ
北川 2―2から5球目を見逃し三振




丸山 1―1から3球目を打ってセンターフライ



5回裏








本木 初球を打ってセンター前ヒット








小柳 0―1から2球目をピッチャー前送りバント




平山 3―1から5球目を選んでフォアボール




猪崎 1―2から4球目を打ってセカンドゴロダブルプレイ
6回表
谷 0―2から3球目を打ってセンター前ヒット




森田貴 1―1から3球目をピッチャー前送りバント








小竹 初球を打ってピッチャーゴロ






小竹選手の打球で、彦坂投手が昏倒。どこに当たったかまでは分かりませんでした。担架で運ばれて行きましたが、彦坂投手は何もなかったかのように戻ってきました。




石井 0―1から2球目を打ってセンターフライ






6回裏




竹井 フルカウントから6球目を見逃し三振








渕上 1―1から3球目を打ってレフトオーバーソロホームラン


















倉敷オーシャンズ1―0シティライト岡山
シティライト岡山選手交代














ピッチャー金津に代えて稲葉虎大(関西高校~東海学園大学)
平井 1―2から4球目を空振り三振




安藤 0―2から3球目を見逃し三振
7回表




田嶋 1―0から2球目を打ってレフトフライ








谷本 1―0から2球目を打ってレフト前ヒット








江川 1―0から2球目を打ってサードゴロ




北川 フルカウントから6球目を選んでフォアボール








丸山 2―1から4球目を打ってレフトフライ



7回裏




尾堂 2―2から5球目を見逃し三振




本木 0―1から2球目を打ってセカンドフライ




小柳 1―2から4球目を見逃し三振
8回表




谷 0―2から3球目を見逃し三振








森田貴 初球を打ってセカンドフライ








小竹 2―0から3球目を打ってレフトフライ






8回裏




平山 0―2から3球目を打ってセカンドゴロ




猪崎 1―2から4球目を打ってサードファウルフライ




竹井 0―2から3球目を打ってサードゴロ
9回表








石井 初球を打ってレフトオーバーヒット
シティライト岡山選手交代


ファーストランナー石井に代えて坂口湧希(神村学園高等部~福岡大学)








田嶋 初球をキャッチャー前送りバント




谷本 1―0から2球目を打ってセカンドゴロ




江川 1―2から4球目を打ってセカンドゴロ












岡山市・シティライト岡山
000 000 000 0 H E
000 001 00X 1 H E
倉敷市・三菱自動車倉敷オーシャンズ
試合開始10:56 試合終了13:08

前夜からの降雨で、試合開始予定時刻は1時間遅れましたが、その分貯めこんだ気魄をぶつけ合う「岡山頂上決戦」に相応しい、試合になりました。




昨年度の最優秀新人選手、シティライト岡山・金津投手と、昨年度中国地区ベストナインの彦坂投手の、意地と意地のぶつかり合い。それに打ち勝ったのは、彦坂投手。小竹選手の打球を食らったことで、何かツイッチが入ったのか、鬼気迫るピッチング。担架で運ばれたのがなかったかのようでした。これにはただ敬服するしかありませんでした。


その気迫に打で応えたのが、今年から主将の重責を担う渕上選手。プレッシャーもあろうかと思いますが、十分にチームをけん引していると思います。解散した三菱重工広島から、一旦は勇退が発表されましたが、一転「移籍」。長らく雌伏の時を過ごしてらっしゃいましたが、昨年の都市対抗野球大会では「大会初ヒット」。もしかしたら今が充実期なのかも。


惜しくも敗れたシティライト岡山、ではありますが、決して戦い方が間違っているわけではないと思います。エース児山投手を中心とする投手陣も、金津投手を筆頭に、確実に充実しつつあると感じています。残念ながら東京ドームへの道は閉ざされてしまいましたが、まだ秋が残っています。また熱い戦いを見せていただければ、と思います。
2022.06.07 / Top↑
| Home |