

第64回JABA岡山大会、倉敷マスカットスタジアムでの予選リーグ最終戦は、翌日に控えた優勝決定トーナメント進出をかけた戦いになりました。






この試合で、シティライト岡山が勝てばすんなり決定。JR九州が勝ち、倉敷市営球場で伯和ビクトリーズと対戦中の日本製鉄かずさマジックが負ければJR九州の進出、JR九州、日本製鉄かずさマジックが共に勝てば2勝1敗で3チームが並び「総失点数」で優劣決定、と言う混戦模様。






すんなり「1番」が決まらないのが日本選手権対象大会、かも知れません。対象大会に出場するチームは、ある程度は大会を複数、出場します。JR西日本やツネイシブルーパイレーツのように、地区が違う2大会に続けて出場もよくある話。移動も含め、心身共にタフさが求められます。






また、対象大会を勝ち抜くには、予選リーグ3試合に優勝決定トーナメント2試合、「5連勝」が必須。全国大会で言えば「優勝」にも匹敵します。顔ぶれを見ても、全国大会常連チームがずらり。ツネイシブルーパイレーツのように、全国大会未経験のチームには堪らない環境かと思います。






さらに、チームにもよりますが、野球ばっかりやれるわけではなく、合間合間は業務が待ち受けています。うっかり怪我でもしようものなら即、戦力ダウンにも繋がります。プロ野球のように人数が多くないので「治療に専念する」わけにもいきません。傍目から見るよりも大変です。
そしてこの試合は、どちらが勝っても3連勝。つまりはベスト4進出がかかっています。
スターティングオーダー
先攻:JR九州
1(指)犬塚 慶 (北九州市立高校~九州共立大学)
2(中)山脇彰太 (九州国際大学付属高校~上武大学)
3(左)山田遼平 (瓊浦高校~上武大学)
4(右)岩切貴弘 (佐土原高校)
5(捕)塩田英介 (創成館高校)
6(一)池田幸樹 (宮崎学園高校~九州産業大学)
7(三)高橋拓也 (明徳義塾高校~奈良学園大学)
8(ニ)松下 崚 (鳴門渦潮高校~国士舘大学)
9(遊)田中允信 (福岡工業高校~東亜大学)















投:鷲崎 淳 (創成館高校~近畿大学)
後攻:シティライト岡山
1(中)丸山高明 (玉野光南高校~亜細亜大学/株式会社シティライト取締役広報部長)
2(左)谷 雄太 (大阪産業大学付属高校~関西学院大学)
3(三)森田 貴 (神戸国際大学付属高校~近畿大学)
4(指)小竹一樹 (青森山田高校~日本橋学館大学)
5(一)石井大尊 (玉野光南高校~佛教大学)
6(右)田嶋大聖 (長崎日本大学高校~福岡大学)
7(遊)谷本大晟 (京都外国語大学西高校~駒澤大学)
8(捕)江川 航 (神港学園神港高校~山梨学院大学)
9(二)谷口 蓮 (英真学園高校~関メディベースボール学院~OBC高島)



















投:児山祐斗 (関西高校~東京ヤクルトスワローズ)
審判員










球審:前田 一塁:稲田 二塁:初田 三塁:古谷
成績
1回表




犬塚 1―1から3球目を打ってセカンドフライ




山脇 0―1から2球目を打ってファースト内野安打




山田 2―1から4球目を打ってセカンドゴロダブルプレイ
1回裏












丸山 0―1から2球目を打ってレフト前ヒット




谷 初球をピッチャー前送りバントセカンドへ悪送球








森田貴 0―1から2球目をピッチャー前送りバント




小竹 フルカウントから7球目を選んでフォアボール








石井 フルカウントから10球目を空振り三振




田嶋 1―2から7球目を打ってセカンドゴロ
2回表




岩切 1―0から2球目を打って左中間へツーベースヒット








しかし残念ながらサードタッチアウト




塩田 ストレートのフォアボール




池田 1―2から4球目を空振り三振




高橋 2―1から4球目を打ってライト前ヒット




松下 2―1から4球目を打ってセンターフライ


2回裏




谷本 1―2から4球目を空振り三振




江川 1―2から5球目を打ってセンターフライ




谷口 2―2から5球目を空振り三振
3回表




田中 1―2から4球目を打ってショートゴロ




犬塚 0―2から3球目を空振り三振




山脇 1―2から4球目を打ってレフトフライ



3回裏




丸山 フルカウントから6球目を打ってレフト前ヒット








谷 0―1から2球目をキャッチャー前送りバント




森田貴 0―2から3球目を打ってライトファウルフライ ファーストランナー丸山はサードへ




小竹 3―1から5球目を選んでフォアボール




石井 1―1から3球目を打ってショートタイムリー内野安打
シティライト岡山1ー0JR九州
ファーストランナー小竹はサードタッチアウト
4回表




山田 フルカウントから8球目を選んでフォアボール








岩切 0―1から2球目を送りバント失敗キャッチャーファウルフライ




塩田 1―2から4球目を見逃し三振
次打者池田の3球目(ボール)にファーストランナー山田セカンド盗塁失敗
4回裏




田嶋 0―2から3球目を見逃し三振




谷本 0―2から4球目を打ってレフトフライ




江川 初球を打ってセンターフライ
5回表
池田 1―1から3球目を打ってセカンドゴロ
高橋 フルカウントから6球目を選んでフォアボール
松下 1―2から5球目を空振り三振




田中 1―2から5球目を打ってキャッチャーファウルフライ



5回裏




谷口 1―2から4球目を空振り三振




丸山 1―1から3球目を打ってショートゴロ




谷 1―2から4球目を打ってセカンドゴロ
6回表




犬塚の代打落合進太郎(樟南高校~共栄大学) 0―2から3球目を空振り三振
山脇 フルカウントから6球目を選んでフォアボール
山田 フルカウントから7球目を空振り三振




岩切 0―1から2球目を打ってライト前ヒット



ファーストランナー山脇はサードへ




塩田 2―2から5球目を打ってセカンドゴロ
6回裏








森田貴 初球を打ってレフトオーバーツーベースヒット




小竹 2―2から5球目を選んでフォアボール




石井 1―1ら3球目をサード前送りバント
シティライト岡山選手交代
セカンドランナー小竹に代えて坂口湧希(神村学園高等部~福岡大学)




田嶋 2―2から6球目を空振り三振




谷本 1―2から4球目を空振り三振
7回表
池田 初球を打ってサード内野安打




高橋 1―2から5球目を打ってショート内野安打




松下の代打牛島将太(門司学園高校~明治大学) 0―1から2球目を打ってショートファウルフライ




田中 フルカウントから6球目を打ってセンターフライ




シティライト岡山選手交代











ピッチャー児山に代えて米田知弘(橋本高校~大阪大谷大学)








落合 2―0から3球目を打ってセカンドフライ






7回裏
JR九州選手交代とシート変更
代打牛島に代えてセカンド友利有也(八重山高校~青森大学)











ピッチャー鷲崎に代えて井上翔夢(佐賀学園高校~西日本工業大学)




江川 2―2から5球目を空振り三振




谷口 フルカウントから6球目を選んでフォアボール




丸山 1―2から5球目を空振り三振



次打者谷の初球(空振り)にファーストランナー谷口セカンド盗塁成功




谷 0―2から3球目を見逃し三振
8回表




山脇 2―2から6球目を打ってレフトファウルフライ
山田 3―1から5球目を選んでフォアボール




岩切 初球を打ってセンター前ヒット




塩田 2―2から6球目を空振り三振
池田 フルカウントから8球目を選んでフォアボール
高橋 0―1から2球目を打ってセンターフライ
8回裏
森田貴 0―1から2球目を打ってショートゴロ




坂口 2―0から3球目を打ってファーストゴロ








石井 1―2から4球目を打ってレフトオーバーツーベースヒット
シティライト岡山選手交代




セカンドランナー石井に代えて菅元隆斗(PL学園高校~徳山大学)




田嶋 0―2から3球目を打ってレフトフライ
9回表
シティライト岡山シート変更
代走菅元がそのまま入りファースト




友利 フルカウントから7球目を打ってファーストファウルフライ
田中 2―2ら5球目を見逃し三振




落合 2―2から5球目を空振り三振



JR九州
000 000 000 0 H5 E1
001 000 000 1 H7 E0
シティライト岡山
試合開始16:35 試合終了19:23

企業チーム・クラブチーム、大会の規模の大小関係なく、1試合や2試合くらいは、どこに出しても恥ずかしくない試合と言うのはあると思います。今回の岡山大会、全試合を見たわけではないので賛否両論あると思いますが、今大会の予選リーグは、この試合が1番だと思います。


敢えて表現するなら、試合序盤は土俵中央で張り手の打ち合い、中盤から終盤は上手まわし下手まわしの探り合い。チャンスを作りながら得点が入らない展開、と言うのは、もどかしさもありますが、同時に緊張感も犇々と伝わってきます。負けられない、負けたくない試合となるとこうなります。


ヒットこそ少なかったものの、両チームともそれをほぼ全てチャンスとして生かす。どちらが勝ってもおかしくない展開でした。そして、凌いで凌いで攻めたシティライト岡山、準決勝進出です。
2022.04.21 / Top↑
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