

桜の花も地域によっては散り果てる4月半ば。今年も無事、JABA岡山大会の季節が来ました。
近畿地区では都市対抗野球大会府県一次予選を終えましたが、奈良県は非公開、大阪府・和歌山県予選は、開催される球場によって公開・非公開の対応がものの見事にバラバラ。新型コロナウイルス感染症対策の為、と言ってしまえばそれまでですが、どこまで近畿地区連盟は頑固なのか。
その点、中国地区各県は「何とかして観に来てもらおう」と言う事で、検温と連絡先記入は必須。この、地区によって対応がまちまちなのを、日本野球連盟の上層部はどうお考えなのかは知った事ではありませんが、そろそろ「全国大会さえ」みたいな愚策は撤廃してもらいたいものです。


そしてその、JABA岡山大会、初日の倉敷マスカットスタジアム会場、第一試合に登場するのは、地元も地元、倉敷市に本拠を構える、三菱自動車倉敷オーシャンズです。
























一昨年から二年連続で都市対抗野球大会本戦出場、そして昨年は日本選手権にも出場。これはもう、廣畑敦也投手(現・千葉ロッテマリーンズ)がチームに与えた「刺激」の賜物かと思います。残念ながら、昨年優勝した東京スポニチ大会では、思い切り躓いtてしまいましたが、事実、今年に入って2試合、見せてもらったオープン戦では「やはり今年もピッチャーが強い」と言う印象。



























たった2年の在籍ではありましたが、確実に倉敷オーシャンズの「風向き」を変えたのも事実。それを表しているのが、4人勇退に対しての、9人の新加入選手。どことなく三菱自動車本社の、倉敷オーシャンズ(水島製作所)に対する「本気度」を感じ取る事が出来ます。


対するトヨタ自動車硬式野球部。



チームは昨年もプロ野球選手を輩出。そして今年も、佐竹功年投手(17年目)は健在。衰える所を知りません。ここまで来たら、この人が、どうやったらユニフォームを脱ぐのか興味深い所であります。



都市対抗野球大会優勝1回、社会人野球日本選手権優勝5回の実績は絶対的。そんなチームに、一時はクラブ登録にまでなった倉敷オーシャンズがどう相対するか。熾烈な「同業対決」です。
スターティングオーダー
先攻:
1(左)八木健太郎(早稲田実業高校~早稲田大学)
2(三)北村祥治 (星槎高校~亜細亜大学)
3(右)多木裕史 (坂出高校~法政大学)
4(指)今井脩斗 (早稲田大学本庄高校~早稲田大学)
5(一)樺澤 健 (前橋商業高校~東京農業大学)
6(遊)佐藤勇基 (中京大学中京高校~法政大学)
7(捕)小畑尋規 (北照高校~立正大学)
8(中)坂巻尚哉 (千葉経済大学付属高校~中央大学)
9(ニ)和田佳大 (鹿児島情報高校~中京大学)















投:吉野光樹 (九州学院高校~上武大学)
後攻:
1(三)竹井 陸 (関西高校)
2(遊)猪崎真也(興譲館高校~履正社医療スポーツ専門学校)
3(左)平井孝治 (尽誠学園高校~筑波大学)
4(一)渕上大地 (球磨工業高校~日本福祉大学~三菱重工広島)
5(指)尾堂吉郎 (れいめい高校~福井工業大学)
6(右)高見良太 (岡山東商業高校~中部学院大学
7(ニ)平山大海 (鹿児島実業高校)
8(捕)本木駿也 (上尾高校~履正社医療スポーツ専門学校
9(中).小柳周太 (北九州高校~MSH医療専門学校)















投:.彦坂魁人 (尾山台高校~西日本工業大学)
審判員







球審:古川裕 一塁:岸 二塁:前野 三塁:小野
成績
1回表




八木 0―2から3球目を打ってピッチャーゴロ




北村 2―2から6球目を打ってセカンドゴロ




多木 1―2から5球目を打ってライト前ヒット




今井 初球を打ってショートゴロ
1回裏








竹井 0―2から3球目を打ってライト前ヒット




猪崎 初球をピッチャー前送りバント












平井 1―2から5球目を打ってセカンドゴロ
渕上 1―2から4球目を打ってキャッチャーファウルフライ
2回表
樺澤 1―1から3球目を打ってレフト前ヒット
佐藤 0―1から2球目がデッドボール




小畑 初球をサード前送りバント




坂巻 1―1から3球目を打ってレフト前タイムリーヒット



倉敷オーシャンズ0―2トヨタ自動車




和田 0―1から2球目をピッチャー前送りバント




八木 フルカウントから6球目を選んでフォアボール




北村 1―2から4球目を打ってレフト前タイムリーヒット
倉敷オーシャンズ0―3トヨタ自動車




多木 1―1から3球目を打ってショートゴロ
2回裏




尾堂 2―2から7球目を空振り三振




高見 2―1から4球目を打ってセンターフライ








平山 0―1から2球目を打ってセンター前ヒット




本木 1―1から3球目を打ってショートゴロ
3回表




今井 1―2から4球目を空振り三振








樺澤 2―0から3球目を打ってキャッチャーファウルフライ




佐藤 初球を打ってセンターフライ
3回裏




小柳 フルカウントから6球目を空振り三振








竹井 1―0から2球目を打ってファーストファウルフライ




猪崎 フルカウントから7球目を打ってレフト前ヒット



次打者平井の4球目(ボール)にファーストランナー猪崎セカンド盗塁失敗
4回表




小畑 0―2から3球目を空振り三振




坂巻 初球を打ってサードフライ




和田 1―2から4球目を打ってレフトフライ
4回裏




平井 初球を打ってレフトフライ




渕上 3―1から5球目を選んでフォアボール








尾堂 0―1から2球目を打ってレフトオーバー2ランホームラン






倉敷オーシャンズ2―3トヨタ自動車




高見 2―2から5球目を空振り三振




平山 1―2から4球目を空振り三振
5回表




八木 1―2から4球目を見逃し三振




北村 フルカウントから6球目を選んでフォアボール




多木 フルカウントから8球目を打ってサードファウルフライ




今井 1―2から4球目を空振り三振
5回裏








本木 0―2から3球目を打ってキャッチャーファウルフライ








小柳 1―2から4球目を打ってピッチャーフライ




竹井 1―1から3球目を打ってセンターフライ
6回表




樺澤 2―2から6球目を打ってレフトフライ
佐藤 初球を打ってセカンドフライ




小畑 1―2から4球目を空振り三振
6回裏
トヨタ自動車選手交代
レフト八木に代えて徳本健太朗(龍谷大学平安高校~青山学院大学)




猪崎 1―1から3球目セーフティバントを試みるもサードゴロ




平井 1―0から2球目を打ってショートゴロ




渕上 1―2から4球目を打ってサードゴロ
7回表




坂巻 2―2から5球目を打ってライトフライ
和田 1―0から2球目を打ってセンター前ヒット




徳本 ストレートのフォアボール




北村 1―1から3球目を打ってセンターオーバータイムリーツーベースヒット



倉敷オーシャンズ2―5トヨタ自動車



三菱自動車倉敷オーシャンズ選手交代











ピッチャー彦坂に代えて守屋泰輔(玉島商業高校~関西国際大学)








多木 初球を打ってキャッチャーファウルフライ




今井 1―2から4球目を空振り三振
7回裏



トヨタ自動車選手交代








ピッチャー吉野に代えて渕上佳輝(堀越高校~星槎道都大学)




尾堂 1―2から4球目を空振り三振




高見 初球を打ってセカンドゴロ
平山 0―2から4球目を空振り三振
8回表




樺澤 1―2から4球目を打ってショートゴロ




佐藤 初球を打ってサードゴロ




小畑 2―2から6球目を空振り三振
8回裏




本木の代打紫垣太貴(千原台高校~沖データコンピューター教育学院) 0―2から3球目を空振り三振




小柳の代打宮崎新(履正社高校~明治大学) 2―1から4球目を打ってレフトフライ




竹井 0―2から3球目を打ってピッチャーゴロ
9回表
三菱自動車倉敷オーシャンズ選手交代
代打紫垣に代えてキャッチャー森佑大(海部高校)
代打宮崎に代えてセンター沖成樹(福山工業高校~MSH医療専門学校)




坂巻 1―2から5球目を空振り三振
和田 1―2から4球目を打ってショートファウルフライ




徳本 0―1から2球目を打ってレフトフライ
9回裏
トヨタ自動車選手交代


















ピッチャー渕上に代えて佐竹功年(土庄高校~早稲田大学)




猪崎 フルカウントから6球目を打ってセカンドゴロ




平井 2―1から4球目を打ってショートゴロ




渕上 0―1から2球目を打ってファーストゴロ






トヨタ自動車
003 000 200 5 H6 E0
000 200 000 2 H4 E0
三菱自動車倉敷オーシャンズ
試合開始08:58 試合終了11:20

廣畑投手の大活躍だけでなく、昨年全体のJABA公式戦の成績において、彦坂投手が防御率9位に入り、矢部投手が勝利数4位タイに入ったりと、尋常ならざる投手王国になった三菱自動車倉敷オーシャンズ。そして都市対抗野球大会、社会人野球日本選手権に出場ともなると、全国各地区のチームからのマークも当然、強くなります。そんな中での2022年は、やや苦戦が続いています。
ただ、前振りでも触れたように、勇退者は少なく、新加入が多いと言う現状を考えると、チーム全体のレベルアップは確実なものと思われます。ディフェンス面が完璧であれはいずれ光明は見えてくるはず。新戦力の尾堂選手にも一発が飛び出し、攻撃面でも軸が出来つつあると考えています。
この先、まだまだ楽しみの多い中国地区、そして三菱自動車倉敷オーシャンズ。残念ながら初戦は躓いてしまいましたが、大きくコケることはない、はず。今年も頑張っていただきたいです。
2022.04.16 / Top↑
| Home |