

第92回都市対抗野球大会準々決勝第二試合です。






日本全国で、日本野球連盟に登録されているチームは、会社(企業)登録、クラブチーム登録総計346。そんな中で勝ち残ってきた8チームの戦い。いよいよ、優勝旗でもある「黒獅子旗」が遠くに見えて来る頃、かとは思いますが、どのチームも、黒獅子旗に対する思いは一緒。ここまで来れば、野球の技術云々の前に、勝利への情熱と、執念が上回った方が勝つ、とも思っています。






個人的には、社会人野球の選手の皆さんは全て「スーパーマン」だと捉えています。普段はスーツや作業着を着て、普通の人に紛れて仕事をしてる。しかしながらいさ、ユニフォームに袖を通すと、140km/hだ150km/hだののストレートをビッシビシ投げ込んだり、120m先のスタンドにボールを打ち込んだり。正直、カッコいい、とすら思います。






そんなスーパーマンが、会社・クラブ関係なく、また年齢関係なく(高校生でも、学校の野球部に所属していなければ参加可)、どんな小さなチームでも、日本野球連盟に登録さえしておれば、参加する資格のある都市対抗野球大会。故に、全国のアマチュア野球選手が注目する都市対抗野球大会。あと4日で「頂点」のチームが決まります。初冬なのに、東京ドームは熱くなる一方です。
スターティングオーダー
先攻:大津町・Honda熊本
1(右)山本卓弥 (神村学園高等部~亜細亜大学)
2(左)中島準矢 (鹿島高校~筑波大学)
3(遊)稲垣翔太 (明豊高校)
4(一)古寺宏輝 (大阪桐蔭高校~関東学院大学)
5(三)田場亮平 (前原高校/沖縄電力からの補強選手)
6(二)石井 元 (履正社高校~明治大学)
7(指)川嶋克哉 (日南学園高校~明治大学)
8(捕)竹葉章人 (龍谷大学平安高校~立教大学)
9(中)宮川海斗 (佐久長聖高校~上武大学)















投:福田大輔 (九州国際大学付属高校~白鴎大学)
後攻:名古屋市・東邦ガス
1(左)小林満平 (中京大学中京高校~法政大学)
2(三)虎谷貴哉 (星稜高校~亜細亜大学)
3(二)比嘉龍寿 (興南高校~亜細亜大学)
4(一)若林俊充 (日本体育大学荏原高校~日本体育大学)
5(指)柴田圭輝 (東邦高校~法政大学)
6(中)大島圭太 (享栄高校~愛知大学)
7(遊)髙垣鋭次 (値勉学和歌山高校~日本体育大学)
8(右)木村駿斗 (享栄高校~亜細亜大学)
9(捕)氷見泰介 (豊川高校~明治大学)















投:坂巻 拳 (千葉英和高校~東京情報大学/三菱自動車岡崎からの補強選手)
審判員




球審:山口智久 (神奈川県野球連盟)
一塁:熊倉 勝 (東京都野球連盟)
二塁:久木原
三塁:稲田
成績
1回表




山本卓 2―2から6球目を打ってショート内野安打








中島 2―0から3球目をピッチャー前送りバント




稲垣 初球を打ってファーストゴロ




古寺 フルカウントから6球目を選んでフォアボール








田場 初球を打ってキャッチャーファウルフライ
1回裏




小林 1―1から3球目を打ってショートゴロ








虎谷 2―1から4球目を打ってサードゴロ








比嘉 1―2から4球目を打ってセンター前ヒット








若林 2―2から5球目を空振り三振
2回表




石井 フルカウントから6球目を打ってファーストファウルフライ




川嶋 0―2から3球目を空振り三振




竹葉 0―2から3球目を空振り三振



2回裏




柴田 フルカウントから6球目を見逃し三振




大島 初球を打ってレフト前ヒット




髙垣 2―2から5球目を打ってピッチャーファウルフライ




木村 2―2から8球目を打ってサード内野安打








氷見 0―1から2球目を打ってキャッチャーファウルフライ
3回表




宮川 1―1から3球目を打ってセンター前ヒット




山本卓 フルカウントから7球目を打ってライトフライダブルプレイ




中島 0―2から4球目を打ってセカンドゴロ
3回裏




小林 1―2から4球目を打ってセンターフライ




虎谷 1―1から3球目を打ってライトフライ




比嘉 2―1から4球目を打ってライト前ヒット
若林 2―2から6球目を打ってファーストゴロ
4回表








稲垣 1―1から3球目を打ってレフトオーバーソロホームラン






東邦ガス0-1Honda熊本
古寺 2―2から8球目を打ってライトオーバーソロホームラン
東邦ガス0-2Honda熊本
田場 1―2から5球目を見逃し三振




石井 フルカウントから6球目を打ってショートゴロ








川嶋 初球を打ってサードゴロ送球エラー
















竹葉 初球を打って右中間へツーベースヒット




宮川 1―2から4球目を空振り三振
4回裏








柴田 2―1から4球目を打ってサードゴロ




大島 0―1から2球目を打ってファーストゴロ








髙垣 1―0から2球目を打ってサードゴロ
5回表
東邦ガス選手交代












ピッチャー坂巻に代えて中川航(聖望学園高校~帝京大学)








山本卓 1―1から3球目を打ってセンターフライ
中島 1―0から2球目を打ってレフト前ヒット
稲垣 2―2から5球目を空振り三振 ファーストランナー中島は盗塁成功




古寺 1―2から4球目を打ってセカンドファウルフライ
5回裏



Honda熊本選手交代












ピッチャー福田に代えて髙山大河(神村学園高等部~亜細亜大学)




木村 3―1から4球目を選んでフォアボール








氷見 0―1から球目をピッチャー前送りバント失敗ピッチャーフライ ファーストランナー木村はぴっちゃーからファーストへの悪送球でセカンドへ
Honda熊本選手交代








ピッチャー髙山に代えて島袋圭亮(沖縄工業高校~九州共立大学)




小林 2―2から5球目を打ってセンター前タイムリーヒット



東邦ガス1-2Honda]熊本




虎谷 0―1から2球目を打ってライトフライ
次打者比嘉の初球前にファーストランナー小林セカンド盗塁成功




比嘉 フルカウントから6球目を打ってサードライナー



6回表
東邦ガス選手交代














ピッチャー中川に代えて松本竜也(智辯学園高校/Honda鈴鹿からの補強選手)




田場 初球を打ってセカンドゴロ




石井 1―2から4球目を打ってライト前ヒット
次打者川嶋の3球目(ストライク)にファーストランナーセカンド盗塁失敗




川嶋 2―2から6球目を空振り三振
6回裏
Honda熊本選手交代











ピッチャー島袋に替えて柳澤一輝(広陵高校~早稲田大学)
若林 ストレートのフォアボール




柴田 1―1から3球目を打ってセカンドライナー




大島 初球を送りバント失敗サードファウルフライ








髙垣 1―2から4球目を打ってセカンドゴロ

7回表
竹葉 1―1から3球目を打ってサードゴロ




宮川 2―2から5球目を打ってライトフライ
山本卓 フルカウントから7球目を選んでフォアボール







中島 2―2から6球目を打ってセンター前ヒット ファーストランナー山本卓はサードへ
稲垣 申告敬遠








古寺 フルカウントから6球目を打ってセンターフライ

7回裏
Honda熊本選手交代











ピッチャー柳澤に代えて林健太(鎮西高校~専門学校コンピュータ教育学院/宮崎梅田学園からの補強選手)
センター宮川に代えて北村優(下関工業高校~北九州市立大学)




木村 0―2から4球目を打ってセカンドゴロ
氷見 フルカウントから6球目を打ってショート内野安打
次打者の初球がワイルドピッチ
小林 ストレートのフォアボール






Honda熊本選手交代











ピッチャー林に代えて片山雄貴(福岡工業大学城東高校~駒澤大学)




虎谷 0―1から2球目を打ってサードゴロサードフォースアウト




比嘉 0―1から2球目を打ってセンターフライ
8回表
田場 初球を打ってサードゴロ




石井 1―0から2球目を打ってライトフライ
川嶋 0―1から2球目を見逃し三振
8回裏








若林 1―2から5球目を打ってレフトフライ
柴田 フルカウントから8球目を打ってレフトフライ








大島 2―1から4球目を打ってファーストゴロ
9回表








竹葉 1―1から3球目を打ってショートゴロ




北村 0―1から2球目を打ってサードフライ
山本卓 3―1から5球目を選んでフォアボール
Honda熊本選手交代
ファーストランナー山本卓に代えて山本力也(熊本工業高校~専修大学)




中島 0―1から2球目を打ってライトフライ
9回裏




髙垣の代打水本弦(大阪桐蔭高校~亜細亜大学) 2―2から5球目を打ってセカンドゴロ




木村 0―1から2球目を打ってセカンドゴロ
北村の代打代打新村太(鹿児島実業高校) 初球を打ってショートフライ






大津町・Honda熊本
000 200 000 2 H8 E1
000 010 000 1 H6 E1
名古屋市・東邦ガス
試合開始18:01 試合終了20:52

初戦から猛打を前面に押し出しているHonda熊本。さすがにベスト8まで来ると、そうも行かないのか僅差の試合になりました。


今大会では何かと、地区予選のチーム打率「4割3分1厘」がクローズアップされる事の多いHonda熊本ですが、それと同時に、チーム防御率は0.72と言う、圧倒的な数字を残しています。


それが遺憾なく発揮された試合ではないでしょうか。取られたら取り返せばいい、打てなければ抑えればいい、ここに野球の醍醐味がある、とも考えます。



そして、僅差ながら劣勢の中で登板した、東邦ガス補強選手の松本竜也投手。広島東洋カープからドラフト指名がありました。昨年は名城大学からトヨタ自動車の栗林良吏を獲得し、目覚まし活躍を見せましたが、松本投手は高卒社会人の22歳、ポテンシャルはあるものの、年齢としては大学4年の年齢。このポテンシャルを維持するだけの練習を見つけれは、まだ伸びると思います。



ここしばらく、広島東洋カープに入団後した社会人出の投手で、ザンネンな長きに渡って活躍出来た投手は思い浮かびません。みな数年で退団の憂き目にあっています。そしてその大半の選手は、どう起用したいのか分からないまま、ユニフォームを脱いだ選手の方が多いようにも感じます。育成のカープを謳うのであれば、素質や素材を見極めながら、適材適所で起用して頂きたいです。


そしてHonda熊本は、2002年の準優勝より上を目指して、準決勝に挑みます。
2021.12.08 / Top↑
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