

第92回都市対抗野球大会準々決勝の日を迎えました。
本来なら、勝手な予想ながらこの日は、第二試合で伯和ビクトリーズと残念ながら、中国地区代表の伯和ビクトリーズと、三菱重工Eastが激突する、と予想していたんですが、残念ながら両チームとも敗退。私の予想した「優勝候補チーム」は一つも残っていませんが、まだまだ、黒獅子旗を目指して奮闘しているチームはあります。むしろ、肩入れせずに観れるかな、とも思ったり。
特にこの試合は、当初は観戦する予定ではなかったんですが、二回戦で劇的なサヨナラ勝ちをおさめたJR東日本東北が出る、と言う事で、急遽当日券を購入(と言うか、飛び込みのチーム券配布がなかったもよう)して、特別席の一塁側の席を買っての観戦となりました。






で、そのJR東日本東北。二回戦ではNTT西日本を相手に、9回表時点で2対6の絶体絶命の劣勢から、繋ぎに繋ぎまくって、いわゆる「5バツ」の大逆転サヨナラ勝ち。しかもフォアボールとシングルヒットだけでの5点。テレビで観戦していましたが、5点取ってのサヨナラ勝ちって、延長タイブレークでもそうそう観ることがないだけに、決まった瞬間は声をあげました。






またこの試合で「都市対抗野球大会のマモノ」を見ました。端から見れば楽勝なはずの4点差9回裏。なのにノーアウトからのフォアボールふたつだけで、これだけ試合の流れがコロッと変わってしまうのか。そしてこれが、負けたら終わりのトーナメントに潜む、見えないプレッシャー。そしてこれが、黒獅子旗を追い続ける社会人野球チームのソコヂカラ、だとも思いました、









相対するは、広島東洋カープで引退後、四国アイランドリースを経て、2020年度から指揮を執る、西田真二監督率いるセガサミー。就任していきなり、チームは都市対抗野球大会でベスト4に進出。その手腕を遺憾なく発揮しての、2年連続ベスト8。3回目のベスト4進出を目指します。前監督の初芝清氏も前千葉ロッテマリーンズ。チームに着実に、プロのエキスが浸透しています。
スターティングオーダー
先攻:仙台市・JR東日本東北
1(二)菅野赴門 (向上高校~駒澤大学)
2(三)大保優真 (旭川実業高校~星槎道都大学)
3(中)鈴木聖歩 (東北高校~桐蔭横浜大学)
4(指)石井信次郎 (東海大学甲府高校~東海大学/七十七銀行からの補強選手)
5(一)望月直也 (盛岡大学付属高校/トヨタ自動車東日本からの補強選手)
6(左)安西 聡 (聖光学院高校~東洋大学)
7(遊)小山倭誠 (富士見高校~亜細亜大学)
8(捕)坪倉斗真 (近江高校~佛教大学)
9(右)金沢龍介 (秋田高校~専修大学)












投:西村祐太 (浦和北高校~桐蔭横浜大学)
後攻:東京都・セガサミー
1(右)植田匡哉 (汎愛高校~大阪商業大学)
2(三)砂川哲平 (明豊高校~駒澤大学)
3(指)土谷恵介 (前橋中央高校~中央大学)
4(一)根岸晃太郎(樹徳高校~日本大学)
5(中)市根井隆成(前橋商業高校~上武大学)
6(左)森 龍馬 (日本大学第三高校~法政大学/明治安田生命からの補強選手)
7(遊)中川智裕 (近畿大学付属高校~近畿大学)
8(捕)須田凌平 (千葉黎明高校~立正大学)
9(二)北川智也 (福井工業大学福井高校)












投:横田 哲 (飯能東高校~上武大学)
審判員






球審:福壽 一塁:吉野 二塁:西方 三塁:清水
成績
1回表
菅野 2―2から8球目を打ってサードファウルフライ




大保 2―1から4球目を打ってセカンドゴロ
鈴木聖 初球を打ってレフトフライ
1回裏




植田 0―2から3球目を打ってショートライナー
砂川 初球を打ってレフトフライ
土谷 3―1から5球目を選んでフォアボール




根岸 1―2から5球目を打ってファーストライナー
2回表




石井 2―2から6球目を打ってセンター前ヒット
望月 1―2から4球目を打ってサードゴロバッターアウト ファーストランナーはセカンドへの守備妨害でアウト
安西 2―1から4球目を打ってセンターフライ
2回裏
市根井 2―1から4球目を打ってショートフライ




森 0―2から3球目を打ってレフト前ヒット




中川 1―1から3球目を打ってレフトフライ
須田 1-1から3球目を打ってショートフライ
3回表
小山 初球を打ってライト前ヒット
坪倉 初球をピッチャー前送りバント




金沢 1―2から6球目を打ってファーストゴロ
菅野 0―1から2球目を打ってセンター前タイムリーヒット






セガサミー0-1JR東日本東北
大保 フルカウントから9球目を打ってサードゴロエラー
鈴木聖 2―2から5球目を空振り三振
3回裏




北川 初球を打ってセカンドゴロ




植田 フルカウントから7球目を選んでフォアボール






次打者砂川の2球目(ボール)にファーストランナー植田セカンド盗塁成功
砂川 フルカウントから7球目を選んでフォアボール




土谷 初球を打ってサードゴロ送球エラー




根岸 初球押し出しデッドボール
セガサミー1-1JR東日本東北




市根井 1―2から5球目を打ってレフトへ犠牲フライ






セガサミー2-1JR東日本東北




森 1―1から3球目を打ってショート内野安打
中川 2―2から5球目を打ってセンターオーバー満塁ホームラン












セガサミー6-1JR東日本東北
須田 1―0から2球目を打ってセンターフライ
4回表
セガサミー選手交代



















ピッチャー横田に代えて横山楓(宮崎学園高校~國學院大學)
石井 0―2から3球目を打空振り三振



望月 2―0から4球目を打ってセンターオーバーソロホームラン






セガサミー6-2JR東日本東北
安西 2―2から5球目を空振り三振
小山 1―2から4球目を見逃し三振
4回裏
JR東日本東北選手交代












ピッチャー西村に代えて山田周平(京葉工業高校~敬愛大学)
北川 2―2から6球目を空振り三振
植田 2―2から5球目を選んでフォアボール
砂川 2―2から5球目を打ってライトフライ




土谷 2―2から5球目を打ってレフトフライ
5回表
坪倉 1―2から4球目を見逃し三振
金沢 初球を打ってレフトフライ
菅野 フルカウントから6球目を打ってセカンドゴロ
5回裏








根岸 フルカウントから9球目を打ってレフトオーバーソロホームラン
セガサミー7-2JR東日本東北
市根井 初球を打ってセンターフライ
森 0―1から2球目を打ってセカンドゴロ
中川 1―2から4球目を空振り三振












6回表
大保 1―2から5球目を空振り三振
鈴木聖 2―2から5球目を打ってファーストゴロ
石井 ストレートのフォアボール









次打者望月の4球目(ボール)にファーストランナー石井セカンド盗塁成功




望月 3―1から5球目を打ってショートゴロ
6回裏
須田 1―2から4球目を空振り三振
北川 初球を打ってセカンドフライ
植田 2―2から6球目を空振り三振

7回表
安西 3―1から5球目を選んでフォアボール
小山 0―1から2球目をキャッチャー前送りバント



セガサミー選手交代








ピッチャー横山に代えて氏家優悟(古川学園高校~東京国際大学)
坪倉の代打丸山大(静岡東高校~亜細亜大学) 2―1から4球目を打ってセンターフライ
金沢 フルカウントから6球目を空振り三振

7回裏
JR西日本東日本東北選手交代
代打丸山に代えてキャッチャー薗部優也(東北高校~東日本国際大学)








ピッチャー山田に代えて櫻糀大輝(盛岡大学付属高校~中部学院大学)
砂川 2―2から5球目がデッドボール
土谷の代打宮川 1―1から3球目をファースト前送りバント
根岸 1―2から5球目を空振り三振
市根井 初球を打ってショートゴロ
8回表
セガサミー選手交代

















ピッチャー氏家に代えて陶久亮太(帯広農業高校~東京農業大学北海道オホーツク)
菅野 フルカウントから7球目を打ってショートゴロ
大保の代打夷塚圭汰(東北高校~東北福祉大学) 1―2から4球目を打ってファーストゴロ
鈴木聖 初球を打ってセカンドゴロ
8回裏
JR東日本東北シート変更
代打夷塚がそのまま入りサード
森の代打平田巧(立正大学淞南高校~立正大学) 2―2から6球目がデッドボール
セガサミー選手交代
ファーストランナー平田に代えて本間諒(関東第一高校~立正大学)
中川 0―1から2球目を打ってセンターフライ
須田 1―1から3球目を打ってピッチャーゴロ
北川 3―0から4球目を打ってセカンドゴロ
9回表
セガサミー選手交代
代走本間がそのまま入りレフト
石井 1―2から4球目を打ってサードゴロ送球エラー
望月 1―0から2球目を打ってセンターフライ
安西の代打大西蓮(履正社高校) 1-0から2球目を打ってサードファウルフライ
セガサミー選手交代
















ピッチャー陶久に代えて石垣永悟(桐蔭学園高校~中央大学)
小山の代打若林蒼太(海星高校~東京農業大学) フルカウントから7球目を空振り三振






仙台市・JR東日本東北
001 100 000 2 H4 E1
006 010 00X 7 H4 E2
東京都・セガサミー
試合開始14:01 試合終了16:43

残念ながら、序盤の6点で完全に試合が決まってしまいました。あの満塁ホームランがなければ、と言う思いもありますが、これもまた「都市対抗野球大会のマモノ」ではないか、とすら思います。



ただ、2011年の東日本大震災から10年と言う節目の大会で、これだけ劇的な勝ち方をしたのは、今後の野球部の活動に、何かしらの影響があるもの、とも考えています。



仙台市含め、東北各地は活気は戻ってきたように感じますが、復興は道半ば。また、JR大会などで、その勇姿を拝見出来れば、と考えています、お疲れ様でした。またどこかでお会いしましょう。
2021.12.07 / Top↑
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