第46回社会人野球日本選手権中国地区の2つの代表チームも決まり、後は出場チームの壮行試合の予定を待つばかりですが、さすがにその辺は、まだ代表が決まってない地区もあり、時期尚早とは思われます。ただ今年の場合は全代表が決定してから本選初日まで1か月もない、のが難点。

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そんな、何もない快晴の月末5月31日、ゴロゴロしてては勿体無かろう、と言う事で、野球でもないのに早起きをして、京阪電車を撮りに行ってきました。場所は西三荘駅。京阪電車の誇る複々線区間内でも有数の、駅を含めた前後の区間に、比較的半径の小さいカーブが続く場所、でございます。

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守口市駅で準急行から普通電車に乗り換えて1つ目、西三荘駅到着。この付近は線路がほぼ南北に走っているので、午前中はしばらく出町柳方面行列車を、ホーム終端付近から。さすがに著名な撮影地と言う事ではないけど、ホームにはこのようなただしがき、と言うか注意書きなあります。

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もとよりホームや踏切からの撮影は、何かと邪魔になるもの。どこかで点字タイルの植えにズラリと三脚を並べている写真を見た事がありますが、基本的に点字ブロックの上にはモノを置いてはいけないルールになっているはず。ゆえに私が撮り鉄に出掛ける際は全てに於いて「手持ち」であります。

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お昼を前にして、陽もかなり高くなってきたので、今度は淀屋橋方面行ホームへ移動。こちらに立つと、西三荘駅構内が緩やかなS字カーブを描いているのがよく分かります。以下、車両の紹介に関しては、午前中と午後の画像が入り混じっています。あくまで「撮り散らかし」ゆえ。

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そして、隣の門真市駅は、近畿自動車道と大阪府道2号中央環状線、更に大阪モノレールと交差している都合上、複々線区間ながら地上駅となっており、カーブを描きながら勾配を駆け上がって来る様子を撮る事が出来ます。また、ここにも当然のように、撮影の際の但し書きが掲示されています。

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西三荘駅には、普通電車と区間急行が停車します。入線はそれなりの低速ではありますが、点字ブロック内の撮影でも、運転士の方に対して、手を挙げて合図をする等の合図はした方がよいでしょう。もちろん、列車がホーム入線の際には一歩退く、乗車位置には配慮する、等々も必要です。

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目の高さで撮影するもよし、しゃがみこんで撮ってみるもよし。遠目ではありますが、列車が門真市駅を発車・通過する様子が見えますので、列車接近の確認は比較的容易です。迎え撃ち、後追い何でもござれ。たいがいの列車は萱島駅以遠の発着なので、休む暇はないと言ってもよいでしょう。

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2008年から始まった、京阪電車全車両におよぶ塗装の変更。既に京津線車両も含め、全て完了しています。現行塗装の上半分の緑は「レストグリーン」帯の緑は「フレッシュグリーン」と呼ぶそうです。淡くほんわかした感じの塗装が増えている現在の鉄道車両では、かなり引き締まって見えます。

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1700系の登場以来続く、京阪特急伝統の赤と黄色のツートンカラーを、さらに進化させた8000系特急型電車、全く新しいコンセプトに基づいて登場した快速特急「洛楽」にも使用されている「新」 3000系セミクロスシート車。ブラックフェイスながらもよく見れば個性的な面々。

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そして特急列車の先頭には、これもお馴染みとなった「鳩のマーク」。1952年に公募で採用されたこのマーク、来年で登場から60年。プレミアム・カーの車内デザインにも随所に取り入れられていますが、京阪電車の特急用車両の象徴であると共に、ある種の「プライド」のようにも思います。

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すっかり定着した二代目3000系。最近知ったんですが、GKデザイン総研広島と言うデザイン会社が手掛けた車両だそうで。言われてみればどことなく、広島電鉄5000系グリーンムーバーや、1000系電車グリーンムーバーレックスに通じるところがあるようなないような。

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急行以下の優等列車に使用されている車両も、投入された年代によって面構えはさまざま。ただ、最新の13000系電車以外は、近年はLED化されてはいますが、旧来の京阪電車のデザイン「先頭車上部左右に前照灯」の伝統(?)をしっかりと引き継いでいます。

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昭和30年代(古くは昭和39年)から40年代に登場した2200系、2400系、2600系などの「昭和の顔」も、両数こそ減らしましたが、まだまだ急行列車や純急行などの最前線で活躍中です。

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改造前の、正面の大きなヘッドライトとともに、京阪電車の一般型車両の第一印象は、卵形の車体断面、と言うご年配の方も多いはず。2019年まで大阪環状線で活躍した103系電車と言い、未だ活躍を続ける115系電車と言い、昭和中期の車両は丈夫に作られていたんでしょうね。

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車体の更新改造が進み、前面窓は、すっとぼけた様なグレーの縁取りになりましたが、一部の車両は、窓周りは黒の縁取りのまま、さらには正面向かって左側の車掌席側は、これまた旧来の二段窓のまま、と言う車両も残っています。ちなみにこの段2枚目の2624は、1959年に製造され、1982年に形式消滅した2000系の2007号からの車体流用。登場から60年を越えました。

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そして、個人的に推したい車両は、1967年(昭和42年)から製作された、二代目700系電車の車体を流用の上、京阪本線の昇圧(1983年/昭和58年に直流600Vから1500V)を前に、主要機器を一新、1977年(昭和52年)に登場した三代目1000系電車。

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車体側面の窓が一枚一枚単独になっている、現在の京阪本線車両のなかでも、ちょっと目を引く二枚一組になっているユニットサッシ窓。二段窓は2200系、2400系、2600系にも残っていますが、この窓配置も何となく「昭和40年代」を感じる事が出来るかと思います。

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今の京阪電車の話題としては、今年6月に予定されている、京橋駅のホームドア設置と同時に全車引退の決定している「 5扉車」5000系。中之島駅~萱島駅間の普通列車運用に入り、1時間に1回、上りか下りの何れかで見ることが出来ました。ちなみに運動その他は調べずに撮りに来ています。

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もう開く事のない銀色の「ラッシュ用ドア」そしてもう上昇する事のない閑散時間帯用の座席。「働き者の日本人」を50数年間陰で支えてきた、昭和希代の名車も、間もなく終焉を迎えます。前日29日には、寝屋川車庫内で、引退記念イベントの一環として「洗車体験会」が行われたそうです。

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さらには、遡る事4月には、淀車庫で撮影会も行われたそうですが、個人的には、通勤電車と言うモノは、普段の生活の中で人知れず朽ち果て、ひっそりと姿を消していくのが一番、とも思います。ただ出来れば、最後はラッピングでいいから、旧塗装に戻してくれぬものだろうか、とも思ったりします。

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昭和中期の車両もあれば、令和生まれの車両もある。外観こそほぼ統一されてはいますが、よく見れば個性的な車両が顔を揃える京阪本線。この辺りは何となく南海高野線を連奏させます。よいのが撮れそうな「エロスを感じるカーブ」もまだたくさんあります。また機会があれば来てみます。


2021.06.01 / Top↑
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