

新型コロナウイルス感染症に対する「蔓延防止措置(マンボウ)」が突然「緊急事態宣言」にすり変わったりと、大混乱の世の中ではあります。社会人野球のオープン戦も、遠征が取り止めになったり、当日になって試合会場が変更になったりとてんやわんやの大騒ぎ。


そして、5月22日から、岡山県倉敷スポーツ公園野球場で行われる、第46回社会人野球日本選手権中国地区最終予選も、非公開の開催となり、個人的には確実に「野球不足」に陥らんとする中、神戸総合運動公園野球場で行われた、オリックス野球クラブ対楽天野球団の試合を観戦してきました。


ご存じのように、兵庫県全域には緊急事態宣言が発令されています。そんな中何故にここだけ試合が出来たのか、詳細は不明ですが、入場者数5000人上限、などがあったと思うんですが、前日にチケットが手配出来ました。とは言うものの、ファン倶楽部会員特典の「指定席引換券」ですが。






楽天野球団との三連戦は、この日と翌15日土曜日の試合が神戸、16日の日曜日が京セラドーム大阪で非公開の開催。かなり変則的ではありますが、このイライラするような状況下、とにかく観れる野球を観たい観ておきたい、ただそれだけ。








試合は、先発・山岡泰輔のナイスピッチングど、試合序盤の速攻足攻でバファローズが快勝、どっしりと4番に座った我らが世紀末覇者・杉本ラオウ裕太郎選手は、5打数1安打ながらもタイムリーヒット1本。そしてこの試合を終えた時点でついに、プロ入り6年目で初の規定打席到達。






若干打率を下げて(3割1分3厘)の規定打席到達ですが、同僚で大学の後輩・吉田正尚、楽天イーグルス・浅村栄斗に続いての第3位。ホームラン数も千葉ロッテマリーンズ・マーティンの10本に続く第2位の8本。気の早い話ではありますが「二冠」を射程距離に捉えました。






スポーツ紙だけでなく、一般紙のスポーツ面でも、名前や写真が大きく取り上げられるようになりました。そして、バファローズはなかなか順位が上がりませんが、この日の時点で負け越し2つまで盛り返しました。気のせいかも知れませんが、杉本さんが4番に座ってから上がってきたかな、とも。




一軍監督と言うのは、選手の「使用責任」があるとは思います。中嶋聡監督の昨年の一軍監督代行昇格の際に「一緒に(一軍に)行くぞ!」は、各スポーツ新聞で報道されましたが、こうやって起用される方に「意気を感じるモノ」を吹き込むのも一軍監督のすべき事、ではないかなと思うんです。






打率は、上下動をするモノですから、この先は何とも言えませんが、この活躍は確実に、中嶋聡監督実質2年目の指揮の「超目玉」になっている、と考えます。もちろん、御本人の意識改革もあるかと思います。無理せず右方向への打球も増えてきてます。ドラフト指名が最後の最後、背番号99の「最終兵器」は、今やオリックスバファローズの「最強兵器」になった、とすら考えています。


で、ここからは、試合とは何ら関係のない話になります。


思うに、緊急事態宣言を発令するのはいいんですが、それに対しての民間の対処がどれだけ大変なのか。いわゆるセンセイガタと呼ばれる方々はご理解なさってるのか甚だ疑問。営業時間を短くする事によってどれだけの損失が出るのか、そんな所までは考えてらっしゃらないんでしょうね。


緊急事態宣言を発令し、外出は抑制する、密を避ける。大義名分は仰々しくはありますし、全てを東京オリンピックに向けたいんだろうとは思いますが、どの程度の成果が上がっているのか甚だ疑問。あれやこれやを中止にしてまで「オリンピックを見ろ、楽しめ」などと、頭大丈夫か?レベルの話。
菅首相、答えに窮し助け舟求める 共同通信




金曜日にこんな記事が出てましたが「今が感染を食い止める大事な時期」と、去年から緊急事態宣言を発令するたびに同じセリフの繰り返し。挙げ句の果てには「国民の皆さんに勇気と希望を与える」と、もはや精神論しか振りかざすモノがない。果たして精神論で政治家と言う職が務まるのか。




個人的には、「勇気と希望を与える」と言う言葉は大嫌いです。そんなモノは人間の心の奥底から湧いてくるものであって、他人様に貰うもんぢゃない。ましてやお国から貰うもんぢゃない。




幾度となく緊急事態宣言の発令と解除を繰り返してますが、その度に感染者数が上下動している。その度に「第〇波が来るぞー!」などと注意を呼び掛ける。ならいちいち解除なんざしなくていい。「感染者数が〇〇〇人を下回ったら解除」などと言うつまらない数値目標なんか立てなくていい。




ぶっちゃけ緊急事態宣言なんざ出しっぱなしでいい。その中で凡人は「如何にして感染しないか」を考えていけばいい、と言うか考えているひとは考えているし、その(いつまで続くか分からないけど)期間中に、お国や各都道府県がやれる事ってあるはず。緊急事態宣言を出して終わり、じゃない。




大体からして、昨年発令された、一番最初の緊急事態宣言って「期間中に医療体勢を整える」意味合いもあったんではないか。特に今年に入ってからは変異ウイルスの流入もあるので、さらに長期間の緊急事態宣言が必要なんではないか、なのに地域限定の小出し小出し。これでは追い付く筈がない。




そして、これだけ個人レベルで感染症対策が定着している、大小問わず人を割いて検温だ除菌だをやっているにも拘わらず、誰一人として「ウィズコロナ」と言わなくなった。一部の守らない守れない人のせいかも知れませんが、そんなごくごく一部の人まで気にしてたら、回るモノも回らない。




「新型コロナウイルスは風邪みたいなモノ」と言われる方もいます。実際そうだと思ってます。飲食店の営業時間を短くしようが、電車やバスの窓を開けようが、テレワークだオンライン授業だとか言いながらも、人が動く限り罹る時は罹るし、感染者数は絶対にゼロにはならない、とも考えています。




個人的には、インフルエンザの如く、半永久的に付き合っていかねばならんもの、と考えてます。もういっその事、緊急事態宣言は出しっぱなしにしつつ、生活は全て普通に戻して、飲食店の営業時間も元に戻してみてはどうでしょうかね。どう足掻こうが感染者数がゼロになるわけないんだし。




暴論かも知れませんが、相変わらず報道では、一日のPCR検査の人数ではなく、感染者数ばかりがクローズアップされてますが、感染者数かわ増えるのは、むしろ良いこと、と考えてます。それだけ検査が浸透しつつある証拠、ではないですかね。あくまでも素人考えの域は出ませんが。




どうしても、東京オリンピックをやりたい、と言うのであれば、全ての規制を解除してください。繰り返しになりますが、あれやこれやを規制された上でのオリンピックなんざ楽しめるわけがありません。オリンピックアスリートからの勇気も希望もいりません。普段の生活を楽しみたいです。
2021.05.15 / Top↑
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