3月も第二週に入りました。「三寒四温」とはよく言ったもんでして、ようやく朝夕の寒さも和らぎつつあり、日中も穏やかな空気の中で野球を観戦出来るようになりつつあります。
社会人野球では、近畿地区では「日本で一番最初の公式戦」第147回社会人野球京都府春季大会が開幕、関東地区では今年最初の社会人野球日本選手権対象大会でもある、第75回JABA東京スポニチ大会が始まります。いずれの大会も「非公開」なので、観に行く事は叶いませんが、プロ野球に先んじて、社会人野球は賑やかになって来ました。

そんな中私は、倉敷マスカットスタジアムに、シティライト岡山対大阪商業大学のオープン戦を観戦に行ってきました。
2月から3月にかけて、社会人野球企業チームは本拠地を離れ、春季合宿を行う事が多いですが、やはりご時世がご時世なだけに、パッと見、遠征の上で合宿を行うのは半分程度でしょうかね。さらにこの時期の社会人野球のオープン戦は、企業チーム同士や企業対クラブよりも、大学の硬式野球部とのオープン戦が目立つのも、楽しみと言えば楽しみになっています。


シティライト岡山の「例年」は、3月上旬に一週間程度、高知市総合運動場で合宿、となっていますが、今年はこの日より、倉敷スポーツ公園補助野球場(広さはマスカットスタジアムと同じ)で連日の「終日練習」となっています。その一環として「初日」にオープン戦が組まれました。




一昨年は都市対抗野球大会、社会人野球日本選手権と立て続けに初出場を果たし、(ようやく)中国地区の台風の目を脱却。一躍脚光を浴びました。本当にセンセーショナルな一年。




昨年は「ちょっと休憩」と言った感じでしたが、底力はあるはず。いずれは三菱自動車倉敷オーシャンズと共に「中国地区2枠」を岡山県勢で占める日もそう遠くないように感じます。




そして今年の個人的注目は、関メディベースボール学院野球選手科11期卒業生、昨年までOBC高島に所属していた谷口蓮内野手(英真学園高校)。野球選手としてはかなり小柄(168cm)ではありますが、堅実な守備のスイッチヒッター。移籍の経緯は存じませんが、楽しみな選手が加入しました。

そして相対するは、大阪商業大学。



野球部は関西六大学野球連盟所属。OBには谷佳知氏、斎藤明夫氏、佐伯貴弘氏、清川栄治氏など。現役選手でも近藤大亮(オリックスバファローズ)、桂依央利(中日ドラゴンズ)、岡田明丈(広島東洋カープ)、太田光(東北楽天ゴールデンイーグルス)など。特にここ10年くらいは、直接ドラフト指名される選手が増えてきている印象があります。



そして今月の動き。5日にはJR西日本(雨天中止)、前日7日にはツネイシプルーパイレーツとのオープン戦と、精力的に中国地区企業チームとの試合をこなしてます。


で、この試合なんですが、大阪商業大学野球部の選手が、昨年秋のリーグ戦以来、背番号等変更になっている可能性もあるため、各イニング表の攻撃は画像のみでお送りいたします。とは言うものの、さすがにプロ野球選手を多く輩出しているチームだけに、ガタイのいい選手が目立ちます。
シティライト岡山スターティングオーダー
※赤文字は2021年新加入ならびに移籍選手

1(中)丸山高明 (玉野光南高校~亜細亜大学)

2(三)藤井亮太 (高砂南高校~東海大学海洋学部~シティライト岡山~東京ヤクルトスワローズ)

3(左)坂口湧希 (神村学園高校~福岡大学)

4(指)小竹一樹、(青森山田高校~日本橋学館大学)

5(一)岩重章仁 (延岡学園高校)

6(右)佐々木良輔(福山工業高校~MSH医療専門学校)

7(捕)江川 航 (神港学園神港高校~山梨学院大学)

8(遊)小木曽翔理(大垣日本大学高校~岐阜聖徳学園大学)

9(二)北川平剛 (甲南高校~関西大学)


投:児山祐斗 (関西高校~東京ヤクルトスワローズ)
成績
1回表



1回裏


丸山 初球を打ってライト前ヒット

藤井 1―0から2球目をキャッチャー前送りバント

坂口 3―1から5球目を選んでフォアボール

小竹 1―2から4球目を空振り三振

岩重 フルカウントから6球目を選んでフォアボール

佐々木良 1―2から5球目を打ってショートゴロ

2回表


2回裏



江川 1―2から5球目を打ってサードゴロ

小木曽 初球を打ってレフト前ヒット

北川 初球を打ってセカンドゴロダブルプレイ
3回表



3回裏

丸山 3―1から5球目を選んでフォアボール


藤井 初球をキャッチャー前送りバント

坂口 1―2から6球目を空振り三振
次打者小竹の2球目がワイルドピッチ

小竹 フルカウントから6球目を選んでフォアボール


岩重 0―1から2球目を打ってレフト前タイムリーヒット
シティライト岡山1―2大阪商業大学



佐々木良 1―2から6球目を打ってショートゴロ
4回表



4回裏


江川 フルカウントから6球目を打ってショートゴロ

小木曽 2―1から4球目を打ってセンター前ヒット

次打者北川の3球目(ストライク)にファーストランナー小木曽セカンド盗塁失敗

北川 1―2から4球目を見逃し三振
5回表

5回裏

丸山 フルカウントから6球目を選んでフォアボール
次打者藤井の3球目(空振り)にファーストランナー丸山セカンド盗塁成功
藤井 1―2から4球目を打ってショートゴロ セカンドランナー丸山がサードでタッチアウト

坂口 フルカウントから7球目を見逃し三振
小竹 初球を打ってセンターフライ
6回表



シティライト岡山1―5大阪商業大学
6回裏



岩重 0―1から2球目を打ってライトフライ

佐々木良 フルカウントから8球目を打ってセカンドゴロ

江川 1―2から4球目を打ってショートゴロ
7回表

7回裏

小木曽の代打菅元隆斗(PL学園高校~徳山大学) 1―1から3球目を打ってライトフライ


北川 3―1から5球目を打ってライトフライ

丸山 1―2から4球目を見逃し三振
8回表
シティライト岡山選手交代


ピッチャー児山に代えて岩永啓汰(岡山東商業高校~環太平洋大学)
代打菅元がそのまま入りショート



8回裏

藤井 フルカウントから7球目を打ってピッチャーゴロ


坂口 1―1から3球目を打ってライトオーバーツーベースヒット


小竹 1―2から4球目を打ってセンター前タイムリーヒット

シティライト岡山2―5大阪商業大学

岩重 フルカウントから6球目を空振り三振


佐々木良の代打石井大尊(玉野光南高校~佛教大学) 0―2から3球目を打ってサードファウルフライ
9回表
シティライト岡山選手交代
代打石井に代えてライト佐々木尚之(安佐北高校~岡山商科大学)



ピッチャー岩永に代えて米田知宏(橋本高校~大阪大谷大学)



9回裏

江川 0―1から2球目を打ってショートゴロ

菅元の代打谷雄太(大阪産業大学付属高校~関西学院大学) 0―1から2球目を打ってセンターフライ


北川 フルカウントから6球目を打ってショートフライ
倉敷マスカットスタジアム オープン戦
大阪商業大学
200 003 000 5 H8 E0
001 000 010 2 H6 E1
シティライト岡山
試合時間:2時間40分

春季合宿初日、そして今年5試合目のオープン戦が終わりました。朝から練習、午後から試合、そして試合終了後にまた練習と言う、シティライト岡山の選手の皆さんにとって「野球漬け」の一週間の初日、そして本格的野球シーズンのスタート。試合結果はちょっと残念なモノになりましたが、ここまでの練習のひと段落をつけて、今日からの練習の糧となる、ものと考えています。
来週末には「第24回岡山県社会人・大学対抗野球大会」が行われます。もちろんそこには、(結果はどうあれ)東京スポニチ大会帰りの、三菱自動車倉敷オーシャンズも参加します。繰り返しになりますが、ここ10数年、広島県一辺倒っぽかった中国地区社会人野球の勢力図も、少しずつですが、岡山県が侵攻しつつあります。どこが勝ってもおかしくない状況になりつつあります。
どこがどう、と言うのは簡単に申し上げる事は出来ません。どのチームも皆、同じ思いを抱いて2021年に臨んでいます。「熱」はどのチームも変わらない、とすら思っています。それが今後の、中国地区の社会人野球の隆盛を築く、とも考えています。戦力分析などようしませんが、いい選手もたくさんいます。円熟期を迎えた選手もたくさんいます。まだまだ楽しみは拡がるはずです。
そして、良い機会なので、学生野球とプロ野球に関する、個人的見解を手短に(なるのかな)。
近年、ドラフト1位指名の高校卒、大学卒の選手が、何かと持て囃される傾向にあります。確かにトレーニング環境も格段に進歩し、ベテラン選手に勝るとも劣らない体躯を持った選手がどんどん入ってきます。大阪商業大学野球部にも「へぇ~」と思える体格をした選手がたくさんいます。
しかし、それがそのままプロ野球に通用するか、と言うのは難しいところ。全国大会等で目覚しい数字を残して入団はしてきます。確かに将来有望です。1年目から数字を残す選手もいます、が、その成績が5年10年15年と続いた選手は、それこそ10年20年にひとり。大半は、学生時代の勢いそのままにレギュラーを獲得、一軍の席を確保した、まではいいけど、それが長続きしない。
学生野球は、オープン戦や練習試合こそありますが、基本は「学業」です。1日10時間も野球選手でいるわけにはいきません。プロ野球選手でいる、と言う事は、野球をやって1日24時間365日過ごさなければいけません。その中で、成績を残していかなければいけません。かなり過酷な「稼業」です。
長くチームの戦力でいて欲しい、と思うのであれば、まずは「野球選手としての1年間の過ごし方」を、2年3年かけて、教育していくのもありではないか、と思うんです。試合に出た後、登板した後の疲れの取り方、シーズンオフの過ごし方、オフのトレーニングの仕方、もっと言えば、1年間野球選手でいる為のスタミナなどなど。もちろんアマチュア時代に教え込まれているとは思いますが。
30歳、40歳まで、長く野球選手でいる為には最初の2年3年くらいは「養成」の時期があってもいいと思います。急いて事を仕損じた選手はたくさんいます。新人時代に輝かしい成績を残しながら、10年と持たずにユニフォームを脱いだ選手もたくさんいます。ある種の「悲劇」だとも考えます。ぶっちゃけ、ユニフォームを脱いだ後の人生、悲惨な末路を歩まざるを得なかった選手もいます。
弱いチームになればなるほど「若手を使え若手を使え」と言う声が飛びます。しかし、若さと勢いは一時的な刺激にしかならない。そんなチームほど、時間をかけて選手を育成して欲しいと考えています。ドラフト指名されて、大きな目標を持って入団してくる選手、本当に多いです。そんな目標に到達する為に、到達させる為に、プロ野球チームの関係者の皆さんは、選手の意向を鑑みながらも、学生出身の選手をしっかり鍛えて欲しい。選手はチームの財産なんですから。
社会人野球では、近畿地区では「日本で一番最初の公式戦」第147回社会人野球京都府春季大会が開幕、関東地区では今年最初の社会人野球日本選手権対象大会でもある、第75回JABA東京スポニチ大会が始まります。いずれの大会も「非公開」なので、観に行く事は叶いませんが、プロ野球に先んじて、社会人野球は賑やかになって来ました。



そんな中私は、倉敷マスカットスタジアムに、シティライト岡山対大阪商業大学のオープン戦を観戦に行ってきました。
2月から3月にかけて、社会人野球企業チームは本拠地を離れ、春季合宿を行う事が多いですが、やはりご時世がご時世なだけに、パッと見、遠征の上で合宿を行うのは半分程度でしょうかね。さらにこの時期の社会人野球のオープン戦は、企業チーム同士や企業対クラブよりも、大学の硬式野球部とのオープン戦が目立つのも、楽しみと言えば楽しみになっています。




シティライト岡山の「例年」は、3月上旬に一週間程度、高知市総合運動場で合宿、となっていますが、今年はこの日より、倉敷スポーツ公園補助野球場(広さはマスカットスタジアムと同じ)で連日の「終日練習」となっています。その一環として「初日」にオープン戦が組まれました。












一昨年は都市対抗野球大会、社会人野球日本選手権と立て続けに初出場を果たし、(ようやく)中国地区の台風の目を脱却。一躍脚光を浴びました。本当にセンセーショナルな一年。












昨年は「ちょっと休憩」と言った感じでしたが、底力はあるはず。いずれは三菱自動車倉敷オーシャンズと共に「中国地区2枠」を岡山県勢で占める日もそう遠くないように感じます。












そして今年の個人的注目は、関メディベースボール学院野球選手科11期卒業生、昨年までOBC高島に所属していた谷口蓮内野手(英真学園高校)。野球選手としてはかなり小柄(168cm)ではありますが、堅実な守備のスイッチヒッター。移籍の経緯は存じませんが、楽しみな選手が加入しました。


そして相対するは、大阪商業大学。









野球部は関西六大学野球連盟所属。OBには谷佳知氏、斎藤明夫氏、佐伯貴弘氏、清川栄治氏など。現役選手でも近藤大亮(オリックスバファローズ)、桂依央利(中日ドラゴンズ)、岡田明丈(広島東洋カープ)、太田光(東北楽天ゴールデンイーグルス)など。特にここ10年くらいは、直接ドラフト指名される選手が増えてきている印象があります。









そして今月の動き。5日にはJR西日本(雨天中止)、前日7日にはツネイシプルーパイレーツとのオープン戦と、精力的に中国地区企業チームとの試合をこなしてます。




で、この試合なんですが、大阪商業大学野球部の選手が、昨年秋のリーグ戦以来、背番号等変更になっている可能性もあるため、各イニング表の攻撃は画像のみでお送りいたします。とは言うものの、さすがにプロ野球選手を多く輩出しているチームだけに、ガタイのいい選手が目立ちます。
シティライト岡山スターティングオーダー
※赤文字は2021年新加入ならびに移籍選手

1(中)丸山高明 (玉野光南高校~亜細亜大学)

2(三)藤井亮太 (高砂南高校~東海大学海洋学部~シティライト岡山~東京ヤクルトスワローズ)

3(左)坂口湧希 (神村学園高校~福岡大学)

4(指)小竹一樹、(青森山田高校~日本橋学館大学)

5(一)岩重章仁 (延岡学園高校)

6(右)佐々木良輔(福山工業高校~MSH医療専門学校)

7(捕)江川 航 (神港学園神港高校~山梨学院大学)

8(遊)小木曽翔理(大垣日本大学高校~岐阜聖徳学園大学)

9(二)北川平剛 (甲南高校~関西大学)








投:児山祐斗 (関西高校~東京ヤクルトスワローズ)
成績
1回表












1回裏








丸山 初球を打ってライト前ヒット




藤井 1―0から2球目をキャッチャー前送りバント




坂口 3―1から5球目を選んでフォアボール




小竹 1―2から4球目を空振り三振




岩重 フルカウントから6球目を選んでフォアボール




佐々木良 1―2から5球目を打ってショートゴロ



2回表








2回裏












江川 1―2から5球目を打ってサードゴロ




小木曽 初球を打ってレフト前ヒット




北川 初球を打ってセカンドゴロダブルプレイ
3回表










3回裏




丸山 3―1から5球目を選んでフォアボール








藤井 初球をキャッチャー前送りバント




坂口 1―2から6球目を空振り三振
次打者小竹の2球目がワイルドピッチ




小竹 フルカウントから6球目を選んでフォアボール








岩重 0―1から2球目を打ってレフト前タイムリーヒット
シティライト岡山1―2大阪商業大学












佐々木良 1―2から6球目を打ってショートゴロ
4回表











4回裏




江川 フルカウントから6球目を打ってショートゴロ




小木曽 2―1から4球目を打ってセンター前ヒット



次打者北川の3球目(ストライク)にファーストランナー小木曽セカンド盗塁失敗




北川 1―2から4球目を見逃し三振
5回表




5回裏




丸山 フルカウントから6球目を選んでフォアボール
次打者藤井の3球目(空振り)にファーストランナー丸山セカンド盗塁成功
藤井 1―2から4球目を打ってショートゴロ セカンドランナー丸山がサードでタッチアウト




坂口 フルカウントから7球目を見逃し三振
小竹 初球を打ってセンターフライ
6回表












シティライト岡山1―5大阪商業大学
6回裏












岩重 0―1から2球目を打ってライトフライ




佐々木良 フルカウントから8球目を打ってセカンドゴロ




江川 1―2から4球目を打ってショートゴロ
7回表




7回裏




小木曽の代打菅元隆斗(PL学園高校~徳山大学) 1―1から3球目を打ってライトフライ








北川 3―1から5球目を打ってライトフライ




丸山 1―2から4球目を見逃し三振
8回表
シティライト岡山選手交代








ピッチャー児山に代えて岩永啓汰(岡山東商業高校~環太平洋大学)
代打菅元がそのまま入りショート












8回裏




藤井 フルカウントから7球目を打ってピッチャーゴロ








坂口 1―1から3球目を打ってライトオーバーツーベースヒット








小竹 1―2から4球目を打ってセンター前タイムリーヒット



シティライト岡山2―5大阪商業大学




岩重 フルカウントから6球目を空振り三振








佐々木良の代打石井大尊(玉野光南高校~佛教大学) 0―2から3球目を打ってサードファウルフライ
9回表
シティライト岡山選手交代
代打石井に代えてライト佐々木尚之(安佐北高校~岡山商科大学)












ピッチャー岩永に代えて米田知宏(橋本高校~大阪大谷大学)












9回裏




江川 0―1から2球目を打ってショートゴロ




菅元の代打谷雄太(大阪産業大学付属高校~関西学院大学) 0―1から2球目を打ってセンターフライ








北川 フルカウントから6球目を打ってショートフライ
倉敷マスカットスタジアム オープン戦
大阪商業大学
200 003 000 5 H8 E0
001 000 010 2 H6 E1
シティライト岡山
試合時間:2時間40分

春季合宿初日、そして今年5試合目のオープン戦が終わりました。朝から練習、午後から試合、そして試合終了後にまた練習と言う、シティライト岡山の選手の皆さんにとって「野球漬け」の一週間の初日、そして本格的野球シーズンのスタート。試合結果はちょっと残念なモノになりましたが、ここまでの練習のひと段落をつけて、今日からの練習の糧となる、ものと考えています。
来週末には「第24回岡山県社会人・大学対抗野球大会」が行われます。もちろんそこには、(結果はどうあれ)東京スポニチ大会帰りの、三菱自動車倉敷オーシャンズも参加します。繰り返しになりますが、ここ10数年、広島県一辺倒っぽかった中国地区社会人野球の勢力図も、少しずつですが、岡山県が侵攻しつつあります。どこが勝ってもおかしくない状況になりつつあります。
どこがどう、と言うのは簡単に申し上げる事は出来ません。どのチームも皆、同じ思いを抱いて2021年に臨んでいます。「熱」はどのチームも変わらない、とすら思っています。それが今後の、中国地区の社会人野球の隆盛を築く、とも考えています。戦力分析などようしませんが、いい選手もたくさんいます。円熟期を迎えた選手もたくさんいます。まだまだ楽しみは拡がるはずです。
そして、良い機会なので、学生野球とプロ野球に関する、個人的見解を手短に(なるのかな)。
近年、ドラフト1位指名の高校卒、大学卒の選手が、何かと持て囃される傾向にあります。確かにトレーニング環境も格段に進歩し、ベテラン選手に勝るとも劣らない体躯を持った選手がどんどん入ってきます。大阪商業大学野球部にも「へぇ~」と思える体格をした選手がたくさんいます。
しかし、それがそのままプロ野球に通用するか、と言うのは難しいところ。全国大会等で目覚しい数字を残して入団はしてきます。確かに将来有望です。1年目から数字を残す選手もいます、が、その成績が5年10年15年と続いた選手は、それこそ10年20年にひとり。大半は、学生時代の勢いそのままにレギュラーを獲得、一軍の席を確保した、まではいいけど、それが長続きしない。
学生野球は、オープン戦や練習試合こそありますが、基本は「学業」です。1日10時間も野球選手でいるわけにはいきません。プロ野球選手でいる、と言う事は、野球をやって1日24時間365日過ごさなければいけません。その中で、成績を残していかなければいけません。かなり過酷な「稼業」です。
長くチームの戦力でいて欲しい、と思うのであれば、まずは「野球選手としての1年間の過ごし方」を、2年3年かけて、教育していくのもありではないか、と思うんです。試合に出た後、登板した後の疲れの取り方、シーズンオフの過ごし方、オフのトレーニングの仕方、もっと言えば、1年間野球選手でいる為のスタミナなどなど。もちろんアマチュア時代に教え込まれているとは思いますが。
30歳、40歳まで、長く野球選手でいる為には最初の2年3年くらいは「養成」の時期があってもいいと思います。急いて事を仕損じた選手はたくさんいます。新人時代に輝かしい成績を残しながら、10年と持たずにユニフォームを脱いだ選手もたくさんいます。ある種の「悲劇」だとも考えます。ぶっちゃけ、ユニフォームを脱いだ後の人生、悲惨な末路を歩まざるを得なかった選手もいます。
弱いチームになればなるほど「若手を使え若手を使え」と言う声が飛びます。しかし、若さと勢いは一時的な刺激にしかならない。そんなチームほど、時間をかけて選手を育成して欲しいと考えています。ドラフト指名されて、大きな目標を持って入団してくる選手、本当に多いです。そんな目標に到達する為に、到達させる為に、プロ野球チームの関係者の皆さんは、選手の意向を鑑みながらも、学生出身の選手をしっかり鍛えて欲しい。選手はチームの財産なんですから。
2021.03.09 / Top↑
| Home |