2020年のプロ野球・セントラルリーグは、読売ジャイアンツの2年連続47回目のリーグ優勝となりました。めでたしめでたし、と書けば「お前はジャイアンツファンか?」などと言われそうですが、めでたしめでたし、と言わざるを得ないくらい、本当に今年のジャイアンツは、何もかもが強かったです。他の5球団はただただ「ごめんなさい参りました」としか言い様がないんではないでしょうか。
キャリアが浅かろうが、使えると思った選手はどんどん起用する原辰徳監督。それだけでなく、その選手が誰の目にも明らかな活躍をする。この辺は原辰徳監督と言う「人の目」そして、阿部慎之介二軍監督との「連携」から生み出された、試合だけではない「チームワーク」の賜物かと思います。
そして、今年は7月25日(だったかな)i以降、勝率5割に届かぬままだった広島東洋カープなんですが、そもそも今シーズンの惨敗の原因って何だったんでしょうか。根源は、昨年10月1日に辞任を発表した緒方孝市前監督にもあろうかと思います。こじつけになるかも知れませんが。
カープの一軍監督と言うのは、表面的には1年契約ながらも、だいたい5年くらいで交代しています。この「5年」と言う数字に何の根拠があるのかまてまは分かりませんが、チームのリフレッシュ、と言うのもあるのかも知れません。ただ、セントラルリーグ三連覇を達成した監督の末路としてはあまりにも無責任な辞め方「今年は負けた、もう無理。あとは知ったこっちゃない」ようにも見えました。
三連覇メンバーは、二軍で長い間汗をかいてきた顔ぶればかり。年齢的にもスポーツ選手として、プロ野球選手として、実力を遺憾なく発揮出来る時期に、セントラルリーグで一番になりました。そして蓄積されたモノは三年間維持出来ました。けど残念ながら緒方孝市前監督は、そのメンバーに拘り過ぎたが故に昨年、負けてしまった。勝っているうちに「次」を見据えた選手起用を怠ってしまった。
その象徴が、昨年限りで現役を引退した庄司隼人(現・スコアラー)と、一昨年で現役を退いた土生翔平(現・スコアラー)。年齢的にも中堅どころ。二軍で穴が空くほど見てきましたが、末期は両選手とも、ほぼ二軍ではやる事がなくなって来てた。しかしながらほとんど一軍に呼ばれる事なく終わってしまいました。起用する機会は幾らでもあっはた筈なのに、前監督は優勝メンバーに拘った。
そして、優勝メンバーが年齢的に中堅になろうとする頃、そのすぐ下になるであろう選手を次々に戦力外にした結果、二軍は完全に「ゼロからの育成」になってしまった。「育成のカープ」とは言いますが、次々に選手が出て来るわけではなかった。言わば「供給停止」の状態に陥ってしまった。
セントラルリーグ三連覇と言う形で、二十数年試行錯誤を繰り返した「選手育成の方法」は結実したとは思いますが、残念ながらそれを継続する力が、今のカープにはまだまだ備わっていなかった。もちろん、これまでとは持っているものが違う選手が入ってきてるわけですから、もしかしたら鍛え方も大きく変わるでしょうし、後述しますが、コーチ陣も「入れ替えてしまいました」からね。
選手育成の基本は出来たと思うんです。ただ残念な事に、それを応用しようとする力量がまだカープにはない。それを真似て発展させ、強くなったのが、福岡ソフトバンクホークスではないでしょうかね。
ホークスは、本当に選手の育成と強化に、上手にお金を遣ってます。いっぺんだけ「タマホームスタジアム筑後」に観戦に行きましたが、とても二軍や三軍の使用する施設とは思えない「プロフェッショナルの環境」でした。ホークス球団の「さぁ、球団はこれだけの設備を整えましたよ、これで思う存分練習、出来ますよね?」と言う、選手への無言の檄、みたいなのを見て取る事が出来ました。
三軍までもがしっかり「チーム」として稼働しています。選手を鍛えるのは三軍で、そして「一軍予備軍」としての二軍。ホークスが今シーズン終盤12連勝しましたが、数年前のウエスタンリーグでよく見られた光景。その頃二軍の主力だった選手が今や堂々と「ホークスの顔」になっている。
かたやカープと言えば、ここ数年でやった事と言えば、マツダスタジアム前に屋内練習場を造った、由宇練習場のスコアボードが電光掲示になった、程度。もう完全に、選手育成環境に関しては他球団に大きく遅れをとってる。基礎は作れど応用が出来ない。繰り返しになりますが、二十数年かけて確固たる基礎は出来たけど、それを現場もフロントも、応用するに至ってない。残念ですが。
さらには今シーズン、これまで育成の基礎を作り上げた朝山東洋、澤崎俊和、倉義和らのコーチ陣を、何を思ったのか一軍に昇格「させてしまった」。この時点で「あー、2020年は勝てんかもなー」年ら思いましたよ。これまで、選手の育成に尽力してきたメンツではあるけど、そんなコーチ陣がいざ「勝ちを求められるペナントレース」に挑んだところで、まともな成績をあげられるか。そして結局、どうしたらいいのか分からぬままシーズンに臨んだようにも思えます。そして結果は現状5位。
新型コロナウイルス感染症の影響で、開幕が約3か月繰り下げられた。その間に、練習はままならなかったとは思いますが、幾らでもコーチとしての勉強、選手への指示などは出来たはず。昨年、リリーフで活躍した遠藤敦志など、先発として使いたいのであれば、生活のリズム、試合に入る為のルーティンワークなど、しっかり学習させるべきだった。どうみてもシーズン序盤は、ただ漠然と、最初に投げてただけ、のような内容でした。終盤戦になるとしっかり役割を果たしてましたが。
攻撃に関しても酷いものでした。ドラゴンズの左腕エース・大野雄大投手の攻略法として最たるモノが「スタメン全員右バッター」。もう愚の骨頂。スコアラーが収集してきたデータを見ているのかいないのか。スコアラーさんはじめ裏方さんとの連携すら取れてないんじゃないか、と思うような試合も多々ありました。タイガース・西勇輝にも徹底的にやられましたね。データの分析はやってるのかな。
そして、一番の敗因は「勝てば選手の手柄、敗けは監督の責任」佐々岡真司監督ですよ。
昨年の監督就任以来、こんな結果になるのはある程度予測は出来ました。投手陣再整備の任を託され、一軍投手コーチからの「昇格」とは言うものの、昨年一年間で、三連覇中に頑張って投げてくれた、今村猛や一岡竜司、中﨑翔太などを叩き潰して、リリーフ陣を完全に焼け野原にしてしまった張本人が、急な事とは言え、監督に就任した、と言うかフロントがさせてしまったんですから。
大瀬良大地、クリス・ジョンソン、果ては野村祐輔までもが離脱してしまった先発投手陣。「下に誰もいないから仕方なし」の床田寛樹、昨年リリーフで成績を残したものの、スターターとしては未知数の遠藤敦志。頼みの綱が新人の森下暢仁だけと言う悲惨な状況。
「勝ちパターン」は信用しませんが、あまりにも行き当たりばったりなリリーフ投手の投入。1イニング良ければ「さぁ次のイニングも」てんで回を跨がせて悲惨な目に遭った事が今シーズン何回あったか。1イニング三者凡退で終わったなら、次の試合もよい感触で入れる筈なのに、変にイニング跨ぎをさせて滅多打ちにあって、意気消沈したままマウンドを降りる。心が疲弊してしまいますよ。
さらにはそれに対して、まるで自身に責任はない、かの如く、「〇〇ガー△△ガー」と、新聞紙上で名指しで苦言を呈する。ご自身が現役時代、先発でもリリーフでも結果を残してきた選手だけに、不甲斐なく思うのは致し方ないけど、そこを我慢するのも監督の器量のはず。少なくとも今シーズンの「苦言」を見る限り、佐々岡監督にはプロ野球チームの監督以前に「管理責任者としての資質がない」としか思えませんでした。選手は形はどうあれ、新聞記事は見てますよ。そこまで考えてたのかな。
不甲斐ないと思うのは幾ら思っても構いません。ただそれを、選手が見える所見る所には絶対に吐き出しちゃいけない。本人には見えない所で言っといて、表では澄ました顔をしておけばいいのに、それが出来なかった。これは佐々岡監督だけではない。今シーズンのカープ首脳陣全員に言えた事。
他球団では、5年間横浜DeNAベイスターズの指揮を執ったアレックス・ラミレス監督の退任など、選手だけでなく監督の動向もぼちぼち発表になってます。が、おそらく就任1年目の佐々岡真司監督は「一年目だけどよくってくれた」てんで、従来のカープ球団の慣例通り、来年も続投となるでしょう。
しかしながら、本気で来シーズンも指揮を執る、執りたいのであれば、まずはご自身が大いに反省していただきたい。新型コロナウイルス感染症mの影響で、今年は120試合でシーズンが終わりますが、おそらく来年は、143試合行われるでしょう。今年よりも長丁場になります。今年みたいな投手起用をしていると、投手陣だけでなく、チーム全体が焼け野原になってしまう。
あと、個人的に思うのは、試合中のシート変更は用心深くやって欲しいんです。今シーズンよく見られたのが、松山竜平を試合終盤に下げて、堂林翔太をサードからファーストへ、と言うやつ。ファーストって、内野手からの送球を「絶対にキャッチしなければいけない」重要なポジションのはず。今シーズン、どっかの試合でありましたよね、ヘロニモ・フランスアの牽制球を捕れなかった、てやつ。
松山竜平じゃダメだ、とは言いませんが、ファーストってのは「立ってればいい」ポジションじゃない。それ以上にどのポジションも「タラレバ」ポジションは絶対にない。もっと言わせてもらうなら「ディフェンス強化」は投手陣を整備すればいい、ってもんじゃない。いつまでも菊池涼介のスーパープレイに頼っている場合じゃない。チーム成績、チーム防御率だけでなく、失策も5位なんですよ。ショートやサードからのワンバウンドの送球を、アウトにするもエラーにするも、ファースト守備の出来如何。
弱くなってしまったチームですから、やらねばいかんことは山積です。そして、そのやってきた事に対して最終的な責任を取らなければいかんのは監督です。それを肝に命じて欲しいです。
三連覇の頃は、マスコミその他「カープ黄金時代」を叫ぶ人が多く見られました。過去には読売ジャイアンツしか成し得てない偉業ですから、素晴らしい事です。しかしその読売ジャイアンツはここ10年、常に勝ち越しています。これくらいやらないと、とても「黄金時代」とは恥ずかしくて言えません。
キャリアが浅かろうが、使えると思った選手はどんどん起用する原辰徳監督。それだけでなく、その選手が誰の目にも明らかな活躍をする。この辺は原辰徳監督と言う「人の目」そして、阿部慎之介二軍監督との「連携」から生み出された、試合だけではない「チームワーク」の賜物かと思います。
そして、今年は7月25日(だったかな)i以降、勝率5割に届かぬままだった広島東洋カープなんですが、そもそも今シーズンの惨敗の原因って何だったんでしょうか。根源は、昨年10月1日に辞任を発表した緒方孝市前監督にもあろうかと思います。こじつけになるかも知れませんが。
カープの一軍監督と言うのは、表面的には1年契約ながらも、だいたい5年くらいで交代しています。この「5年」と言う数字に何の根拠があるのかまてまは分かりませんが、チームのリフレッシュ、と言うのもあるのかも知れません。ただ、セントラルリーグ三連覇を達成した監督の末路としてはあまりにも無責任な辞め方「今年は負けた、もう無理。あとは知ったこっちゃない」ようにも見えました。
三連覇メンバーは、二軍で長い間汗をかいてきた顔ぶればかり。年齢的にもスポーツ選手として、プロ野球選手として、実力を遺憾なく発揮出来る時期に、セントラルリーグで一番になりました。そして蓄積されたモノは三年間維持出来ました。けど残念ながら緒方孝市前監督は、そのメンバーに拘り過ぎたが故に昨年、負けてしまった。勝っているうちに「次」を見据えた選手起用を怠ってしまった。
その象徴が、昨年限りで現役を引退した庄司隼人(現・スコアラー)と、一昨年で現役を退いた土生翔平(現・スコアラー)。年齢的にも中堅どころ。二軍で穴が空くほど見てきましたが、末期は両選手とも、ほぼ二軍ではやる事がなくなって来てた。しかしながらほとんど一軍に呼ばれる事なく終わってしまいました。起用する機会は幾らでもあっはた筈なのに、前監督は優勝メンバーに拘った。
そして、優勝メンバーが年齢的に中堅になろうとする頃、そのすぐ下になるであろう選手を次々に戦力外にした結果、二軍は完全に「ゼロからの育成」になってしまった。「育成のカープ」とは言いますが、次々に選手が出て来るわけではなかった。言わば「供給停止」の状態に陥ってしまった。
セントラルリーグ三連覇と言う形で、二十数年試行錯誤を繰り返した「選手育成の方法」は結実したとは思いますが、残念ながらそれを継続する力が、今のカープにはまだまだ備わっていなかった。もちろん、これまでとは持っているものが違う選手が入ってきてるわけですから、もしかしたら鍛え方も大きく変わるでしょうし、後述しますが、コーチ陣も「入れ替えてしまいました」からね。
選手育成の基本は出来たと思うんです。ただ残念な事に、それを応用しようとする力量がまだカープにはない。それを真似て発展させ、強くなったのが、福岡ソフトバンクホークスではないでしょうかね。
ホークスは、本当に選手の育成と強化に、上手にお金を遣ってます。いっぺんだけ「タマホームスタジアム筑後」に観戦に行きましたが、とても二軍や三軍の使用する施設とは思えない「プロフェッショナルの環境」でした。ホークス球団の「さぁ、球団はこれだけの設備を整えましたよ、これで思う存分練習、出来ますよね?」と言う、選手への無言の檄、みたいなのを見て取る事が出来ました。
三軍までもがしっかり「チーム」として稼働しています。選手を鍛えるのは三軍で、そして「一軍予備軍」としての二軍。ホークスが今シーズン終盤12連勝しましたが、数年前のウエスタンリーグでよく見られた光景。その頃二軍の主力だった選手が今や堂々と「ホークスの顔」になっている。
かたやカープと言えば、ここ数年でやった事と言えば、マツダスタジアム前に屋内練習場を造った、由宇練習場のスコアボードが電光掲示になった、程度。もう完全に、選手育成環境に関しては他球団に大きく遅れをとってる。基礎は作れど応用が出来ない。繰り返しになりますが、二十数年かけて確固たる基礎は出来たけど、それを現場もフロントも、応用するに至ってない。残念ですが。
さらには今シーズン、これまで育成の基礎を作り上げた朝山東洋、澤崎俊和、倉義和らのコーチ陣を、何を思ったのか一軍に昇格「させてしまった」。この時点で「あー、2020年は勝てんかもなー」年ら思いましたよ。これまで、選手の育成に尽力してきたメンツではあるけど、そんなコーチ陣がいざ「勝ちを求められるペナントレース」に挑んだところで、まともな成績をあげられるか。そして結局、どうしたらいいのか分からぬままシーズンに臨んだようにも思えます。そして結果は現状5位。
新型コロナウイルス感染症の影響で、開幕が約3か月繰り下げられた。その間に、練習はままならなかったとは思いますが、幾らでもコーチとしての勉強、選手への指示などは出来たはず。昨年、リリーフで活躍した遠藤敦志など、先発として使いたいのであれば、生活のリズム、試合に入る為のルーティンワークなど、しっかり学習させるべきだった。どうみてもシーズン序盤は、ただ漠然と、最初に投げてただけ、のような内容でした。終盤戦になるとしっかり役割を果たしてましたが。
攻撃に関しても酷いものでした。ドラゴンズの左腕エース・大野雄大投手の攻略法として最たるモノが「スタメン全員右バッター」。もう愚の骨頂。スコアラーが収集してきたデータを見ているのかいないのか。スコアラーさんはじめ裏方さんとの連携すら取れてないんじゃないか、と思うような試合も多々ありました。タイガース・西勇輝にも徹底的にやられましたね。データの分析はやってるのかな。
そして、一番の敗因は「勝てば選手の手柄、敗けは監督の責任」佐々岡真司監督ですよ。
昨年の監督就任以来、こんな結果になるのはある程度予測は出来ました。投手陣再整備の任を託され、一軍投手コーチからの「昇格」とは言うものの、昨年一年間で、三連覇中に頑張って投げてくれた、今村猛や一岡竜司、中﨑翔太などを叩き潰して、リリーフ陣を完全に焼け野原にしてしまった張本人が、急な事とは言え、監督に就任した、と言うかフロントがさせてしまったんですから。
大瀬良大地、クリス・ジョンソン、果ては野村祐輔までもが離脱してしまった先発投手陣。「下に誰もいないから仕方なし」の床田寛樹、昨年リリーフで成績を残したものの、スターターとしては未知数の遠藤敦志。頼みの綱が新人の森下暢仁だけと言う悲惨な状況。
「勝ちパターン」は信用しませんが、あまりにも行き当たりばったりなリリーフ投手の投入。1イニング良ければ「さぁ次のイニングも」てんで回を跨がせて悲惨な目に遭った事が今シーズン何回あったか。1イニング三者凡退で終わったなら、次の試合もよい感触で入れる筈なのに、変にイニング跨ぎをさせて滅多打ちにあって、意気消沈したままマウンドを降りる。心が疲弊してしまいますよ。
さらにはそれに対して、まるで自身に責任はない、かの如く、「〇〇ガー△△ガー」と、新聞紙上で名指しで苦言を呈する。ご自身が現役時代、先発でもリリーフでも結果を残してきた選手だけに、不甲斐なく思うのは致し方ないけど、そこを我慢するのも監督の器量のはず。少なくとも今シーズンの「苦言」を見る限り、佐々岡監督にはプロ野球チームの監督以前に「管理責任者としての資質がない」としか思えませんでした。選手は形はどうあれ、新聞記事は見てますよ。そこまで考えてたのかな。
不甲斐ないと思うのは幾ら思っても構いません。ただそれを、選手が見える所見る所には絶対に吐き出しちゃいけない。本人には見えない所で言っといて、表では澄ました顔をしておけばいいのに、それが出来なかった。これは佐々岡監督だけではない。今シーズンのカープ首脳陣全員に言えた事。
他球団では、5年間横浜DeNAベイスターズの指揮を執ったアレックス・ラミレス監督の退任など、選手だけでなく監督の動向もぼちぼち発表になってます。が、おそらく就任1年目の佐々岡真司監督は「一年目だけどよくってくれた」てんで、従来のカープ球団の慣例通り、来年も続投となるでしょう。
しかしながら、本気で来シーズンも指揮を執る、執りたいのであれば、まずはご自身が大いに反省していただきたい。新型コロナウイルス感染症mの影響で、今年は120試合でシーズンが終わりますが、おそらく来年は、143試合行われるでしょう。今年よりも長丁場になります。今年みたいな投手起用をしていると、投手陣だけでなく、チーム全体が焼け野原になってしまう。
あと、個人的に思うのは、試合中のシート変更は用心深くやって欲しいんです。今シーズンよく見られたのが、松山竜平を試合終盤に下げて、堂林翔太をサードからファーストへ、と言うやつ。ファーストって、内野手からの送球を「絶対にキャッチしなければいけない」重要なポジションのはず。今シーズン、どっかの試合でありましたよね、ヘロニモ・フランスアの牽制球を捕れなかった、てやつ。
松山竜平じゃダメだ、とは言いませんが、ファーストってのは「立ってればいい」ポジションじゃない。それ以上にどのポジションも「タラレバ」ポジションは絶対にない。もっと言わせてもらうなら「ディフェンス強化」は投手陣を整備すればいい、ってもんじゃない。いつまでも菊池涼介のスーパープレイに頼っている場合じゃない。チーム成績、チーム防御率だけでなく、失策も5位なんですよ。ショートやサードからのワンバウンドの送球を、アウトにするもエラーにするも、ファースト守備の出来如何。
弱くなってしまったチームですから、やらねばいかんことは山積です。そして、そのやってきた事に対して最終的な責任を取らなければいかんのは監督です。それを肝に命じて欲しいです。
三連覇の頃は、マスコミその他「カープ黄金時代」を叫ぶ人が多く見られました。過去には読売ジャイアンツしか成し得てない偉業ですから、素晴らしい事です。しかしその読売ジャイアンツはここ10年、常に勝ち越しています。これくらいやらないと、とても「黄金時代」とは恥ずかしくて言えません。
2020.11.02 / Top↑
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