

今年は、三月下旬に行われる予定だった、広島県野球連盟所属チームが一堂に会する「松本旗三浦旗大会」が中止になり、以降の大会はことごとく中止。本当につまらない春になりました。






そんな中「あー、今年はもう行く事はなかろうな」と思っていたやまみ三原市民球場。そのやまみ三原市民球場で、伯和ビクトリーズがオープン戦をやる、と言うのでのこのこ出掛けてきました。


普段は東広島アクアスタジアムを拠点に練習をしている伯和ビクトリーズ。ごくたまに練習で使用されておるようですが、午前中試合開始とは言うものの、なかなか観戦出来ない西部ガスさんが相手。









九州地区のチームは、社会人野球日本選手権本選直前などでもない限り、なかなか近畿地区でオープン戦をされる事はありません。もちろん予算その他の都合もありましょうが、やはり今年は大会が幾つか中止に追い込まれたせいもあるのか、各チーム比較的積極的に遠征に出られておるようです。









ただ残念ながら、近畿地区の企業チームのホームグラウンドはことごとく観戦不可。8月上旬にはツネイシブルーパイレーツが関西遠征を予定されていますが、3試合中2試合は確実に「観戦不可」。事情が事情ではありますが、これが社会人野球のファン層拡大に影響せねばいいんですけどね。


そう言えば、近畿地区最後の砦でもあった京都府下の公式戦にも「無観客試合」の黒い影に覆われつつあります。恐らく近畿地区連盟からお咎めなりあったんでしょう。そして都市対抗野球近畿地区二次予選は、あろう事か「わかさスタジアム京都」での開催。観戦不可待ったなし、でしょうかね。









現状、地区や都道府県、さらには大会によって、無観客有観客がバラバラになっていますが、この辺りは日本野球連盟で今一度、明確に指針を示すべきだとも思いますがいかがでしょうか。









そして前日は中国地方、この日は近畿地方が梅雨明け。一気に灼熱の夏が訪れた、やまみ三原市民球場。熱中症も気になりだす時期。そして新型コロナウイルス感染症と、色々大変な時期に突入しましたが、万全の対応策を施しての野球観戦をしたいと考えております。
それはひとまず置いといて、試合に入ります。
スターティングオーダー
先攻:西部ガス

1(右)正木慎也 (築陽学園高校~関東学院大学)

2(左)松薗史敏 (自由ヶ丘高校~九州共立大学)

3(中)永利拓也 (西日本短期大学付属高校)

4(指)木下祐志 (文徳高校~駒澤大学)

5(三)井手隼斗 (修猷館高校~同志社大学)

6(一)笹井健太郎(倉敷高校~九州共立大学)

7(二)山中雄士朗(長崎商業高校~桐蔭横浜大学)

8(捕)金澤達弘 (龍谷高校)

9(遊)原田拓也 (福岡第一高校~亜細亜大学)








投:村田 健 (ルーテル学院高校~東京農業大学)
後攻:伯和ビクトリーズ

1(中)泉 祐介 (綾羽高校~花園大学~滋賀ユナイテッド)

2(右)高 正則 (関西創価高校~創価大学)

3(遊)中西玲人 (箕島高校~奈良学園大学)

4(左)中山竜秀 (九州国際大学付属高校)

5(三)森脇智哉 (作陽高校~広島経済大学)

6(一)池田侑矢 (広陵高校~大阪商業大学)

7(指)山上幸大 (日星高校~京都学園大学)

8(二)盛田巧平 (藤蔭高校~岡山商科大学)

9(捕)橋本昂稀 (地球環境高校~京都学園大学)








投:平岡 航 (鴨沂高校~京都学園大学)
成績
1回表




正木 2-2から5球目を空振り三振




松薗 フルカウントから6球目を打ってファーストゴロ




永利 2-2から5球目を打ってライトフライ
1回裏




泉 1-0から2球目を打ってレフトフライ




高 1-2から5球目を空振り三振




中西 1-0から2球目を打ってキャッチャーファウルフライ
2回表




木下 1-2から5球目を打ってキャッチャーファウルフライ




井手 2-2から球6目を打ってライトフライ




笹井 1-2から6球目を打ってサードゴロ
2回裏




中山 2-2から5球目を見逃し三振




森脇 初球を打ってセンター前ヒット




池田 1-0から2球目を打ってサードゴロ ファーストランナー森脇はセカンドへ








山上 1-1から3球目を打って右中間へタイムリースリーベースヒット



伯和ビクトリーズ1‐0西部ガス




盛田 2-2から5球目を打ってファーストゴロ
3回表




山中 初球を打ってセカンドゴロ




金澤 1-1から3球目を打ってセカンドゴロ




原田 0-1から2球目を打ってセンター前ヒット


次打者正木の2球目(ボール)にファーストランナー原田セカンド盗塁失敗
3回裏




橋本 初球を打ってライトフライ




泉 1-1から3球目を打ってライトフライ




高 初球を打ってサードファウルフライ
4回表
正木 フルカウントから7球目を見逃し三振
松薗 フルカウントから6球目を選んでフォアボール




永利 初球を打ってレフト前ヒット ファーストランナー松薗はサードへ
※画像は捕球後、サードへ送球する泉選手
木下 1-0から2球目を打ってショートゴロセカンドへ送球もセーフ サードランナー松薗ホームイン
伯和ビクトリーズ1‐1西部ガス
井手 1-1から3球目がデッドボール




笹井 初球を打って左中間二へタイムリーツーベースヒット



伯和ビクトリーズ1‐4西部ガス




山中 初球を打ってセカンドゴロ
金澤 初球を打ってセンター前タイムリーヒット
伯和ビクトリーズ1‐5西部ガス




原田 1-1から3球目を打ってセンター前ヒット



伯和ビクトリーズ選手交代








ピッチャー平岡に代えて平川健太郎(尾道高校)
正木 ストレートのフォアボール




松薗 0-1から2球目を打ってレフトフライ
4回裏




中西 1-1から3球目を打ってセンターフライ




中山 初球を打ってファーストファウルフライ




森脇 フルカウントから6球目を打ってライトフライ
5回表








諸般の事情により、画像のみでお送りします。イニング途中より伯和ビクトリーズは、八塚凌二投手(済美高校)がリリーフのマウンドに立ちましたが、この回2失点。







伯和ビクトリーズ1‐7西部ガス
5回裏
池田 1-1から3球目を打ってセンターフライ




山上 初球を打ってセカンドゴロ




盛田 2-1から4球目を打ってレフトフライ
6回表
伯和ビクトリーズ選手交代








ピッチャー八塚に代えて江口駿希(東海大学星翔高校~沖データコンピュータ教育学院)
ファースト池田に代えて藤澤直樹(伊那弥生が丘高校~日本体育大学)
原田 3-1から5球目を選んでフォアボール
正木 初球をファースト前送りバント
次打者松薗の2球目にパスポールでセカンドランナー原田はサードへ
松薗 ストレートのフォアボール
伯和ビクトリーズ選手交代








ピッチャー江口に代えて田中心平(大阪商業大学堺高校)



次打者永利の3球目前にファーストランナー松薗牽制タッチアウト




永利 2-2から7球目を打ってレフトフライ
6回裏




橋本 1-2から4球目を空振り三振




泉 0-1から2球目を打ってセカンドゴロ




高 初球を打ってライトフライ
7回表
江口の代打岩本忠大(佐賀商業高校) 3-1から5球目を選んでフォアボール




井手 2-2から6球目を打って右中間へタイムリーツーベースヒット ホーム返球間にサードへ
伯和ビクトリーズ1‐8西部ガス








笹井 2-2から5球目を空振り三振 さらにサードランナー井手が挟まれタッチアウト




山中 2-0から3球目を打って右中間へヒット
金澤 フルカウントから6球目を打ってセンター前ヒット




原田 1-2から4球目を打ってセカンドゴロ
7回裏




中西 1-0から2球目を打ってライトフライ




中山 フルカウントから球目を打ってサードファウルフライ
森脇 初球デッドボール



次打者藤澤の3球目(ストライク)にファーストランナー森脇セカンド盗塁成功




藤澤 1-2から4球目を空振り三振 さらにセカンドランナー森脇が飛び出しタッチアウト
8回表
伯和ビクトリーズ選手交代
レフト中山に代えて山本健仁(滝川第二高校)




正木 0-2から4球目を打ってキャッチャーファウルフライ




松薗 1-1から3球目を打ってショート後方ヒット
永利 0-1から2球目を打ってファーストゴロ




岩本 初球を打ってレフトフライ
8回裏
西部ガス選手交代








ピッチャー村田に代えて大畑蓮(明豊高校)




藤澤 0-2から4球目を空振り三振




山上 0-1から2球目を打ってサードゴロ
盛田 1-2から6球目を空振り三振
9回表
伯和ビクトリーズ選手交代



キャッチャー橋本に代えて根岸太朗(土浦日本大学高校~流通経済大学)
井手 初球を打ってセンター前ヒット
笹井 初球を打ってライト前ヒット ファーストランナー井手はサードへ
山中 フルカウントから6球目を打ってライトへ犠牲フライ
伯和ビクトリーズ1‐9西部ガス
ファーストランナー笹井はセカンドへ
次打者金澤の6球目前にピッチャー田中セカンドへ牽制悪送球




金澤 フルカウントから6球目を打ってサードゴロ本塁送球もセーフ
伯和ビクトリーズ1‐10西部ガス
原田 初球を打ってレフト前ヒット
伯和ビクトリーズ選手交代








ピッチャー田中に代えて鎗野志音(西条農業高校)




正木 1-1から3球目を打ってファーストゴロ




松薗 1-1から3球目を打ってショートフライ
9回裏
根岸 1-1から3球目を打ってライトフライ
泉 初球を打ってピッチャーゴロ
高 2-1から4球目を打ってショートファウルフライ
西部ガス
000 520 102 10 H15 E0
010 000 000 1 H2 E2
伯和ビクトリーズ

試合は無事終了しました。


この試合、いったい何を観に行ったかって、試合の結果や内容などは正直どうでもよく、伯和ビクトリーズの選手の皆さん、西部ガスの選手の皆さんが、元気で野球をされているところを観に行った、ようなもんです。


特に伯和グループは、どのブランドを見ても「接客業」です。そして選手やコーチの皆さんは、スポーツクラブHAKUWAにお勤めの下瀬徹コーチを初め、最前線で活躍されています。ゆえに、もちろん感染症に対して万全の態勢を敷かれているとは思いますが、どこで何があるか分かりません。


さらには、お客さんの流動にものすごく左右されやすい業種。各グループ店舗の営業時間短縮などで、少なからず影響もあったはずです。折しも28日には、三重県四日市市を本拠地にする、永和商事ウイング硬式野球部が、本業の業績不振により、無期限活動休止が発表になったばかり。


社会人野球の会社登録チームと言うのは本業からの影響をもろに受けるモノだ、と言う認識はしっかり持ってはいますし、今回のこの騒動で業種関係なくバタバタと倒産や店舗の削減が相次いでいると、いつ社会人野球部に影響が出てもおかしくない状況だと思いますし、事実出てしまいましたし。


自粛・短縮・削減・閉鎖と、暗い話題が相次いでいる現在、お金を動かす事も世の中の活性化策のひとつかも知れませんが、プロスポーツだけでなく、アマチュアスポーツにも人間の五感を活性化させる役割はあるはずです。そしてそれを基本にして、社会人野球の発展はあったと思うんです。


新型コロナウイルス感染症に後込みして、無観客試合も結構だとは思います。そして「第二波」と言ってもいいような感染者数ではありますが、日本野球連盟より公式戦・オープン戦開催に関するガイドラインも既に発表になっています。都道府県・地区連盟で足並みを揃えてはどうでしょうか。
2020.08.01 / Top↑
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