ある程度予想はされていましたが、4月8日から続いた「緊急事態宣言」は、生活に関する条件は一部緩和されたものの、5月31日までの「延長戦」に突入しました。しかしながら、プロアマ問わずスポーツに関しては未だ先行き不透明と言う事で「延長タイブレーク」と言った所でしょうか。
とは言うものの、屋外で体を動かす人は少なくありません。やはり家に閉じ籠っていても、出来る運動と言うのは限られてきます。前にも少し触れたかも知れませんが、私の場合通勤に自転車を使用しているせいか、休日でも「ひとっ走り」しておかないと、どこか鈍ってしまうような気もします。
だからと言う訳でもないですが、今回も「サイクリングついでの撮り鉄」に出掛けてきました。今回目指すのは、近鉄南大阪線の大和川以南、松原市内から羽曳野市内古市駅付近迄の区間。あべの橋から高架を駆け抜けてきた近鉄電車は、大和川橋梁を越えて松原市内に入ると、地平を走ります。
その付近の踏切なり何なりで色々撮ってみる計画。今回もほぼ行き当たりばったりです。こう言う時ってスマートフォンの「位置情報」ってのが役に立ちます。この辺りは人それぞれではありますが。
前回の古市駅から南の区間は、通過する列車は2両だの3両だのと言う短い編成ばかりでしたが、北の区間は、特急以外は古市駅で2両なり4両なり増結をするので、比較的長い編成が撮れるんではないか、と言う「想像」だけで、思い付くまま気の向くまま、沿線を自転車で走り回ってみました。


まず向かったのは、大和川南岸の土手上の道路にある、歩行者・軽車両専用の「矢田第五号踏切」。近鉄南大阪線の踏切は新旧問わず、こんな風に木製の表示が建てられています。2018年4月24日には、大和川の増水で橋脚が傾き、南大阪線河内天美駅以北が運休になりました。



朝8時前に着いた為、もろにラッシュアワー。阿部野橋行急行や準急行は「見よ 堂々の」8両編成、普通電車は6両編成など、古市駅以南ののどかさとは明らかに違います。南河内地方の通勤輸送を一手に引き受ける南大阪線の本来の姿、とでも申しましょうか。
0039 0041 0043 0045


吉野06:49発発阿部野橋08:19阿部野橋着の特急は、これも堂々たる南大阪線特急唯一の8両編成。前2両は16010系、続く中間4両は16600系、最後部2両は16400系。連結している形式がバラバラなので、屋根の高さや車体幅もバラバラなのは近鉄らしさ。


鉄橋自体に目立つ設備もなく、見通しもよいので、望遠レンズでなくとも色々撮る事が出来ます。


朝8時過ぎに通過した8両編成の特急は、阿部野橋駅で小休止の後編成を分割、2両は河内天美駅にある天美検車区に回送、前4両は南大阪線では平日に3本しかない「橿原神宮前行特急」、残る2両はその後の吉野行特急に充当されるようです。かなり面倒な入換作業。


南大阪線でやはり気になるのは、古豪のスプリンター16000系特急型電車と、吉野線開業100周年を記念して復刻された、6020系電車の「ラピッドカー復刻塗装車」。せっかくですから、1980年代後半に消えた「近鉄マルーン一色」も復刻してもらえぬものでしょうか。


「シリーズ21」も当たり前のように混結、どころか6両編成ともなると、列車の前後で形式が違うのも当たり前。性能云々は解りませんが、柔軟な運用を組む為、なんでしょうね。


踏切を行ったり来たりしつつ撮るのもよし、少し離れて斜め位置から撮るもよし。障害物らしいモノがない(運行に必要な設備はあって当たり前)ので、車両形式に拘らなければ存分に楽しめます。


次は一旦西側にある大阪狭山線を渡り、大和川北岸に渡ってみます。


その先にあるのが「矢田第四号踏切」。高架区間の終端であり、南大阪線最初の踏切。ここも「五号踏切」同様、歩行者・軽車両専用の踏切です。一号~三号は、高架化で廃止されたんでしょうね。真っ直ぐ南に向かう大和川橋梁と、矢田駅に向かう右カーブを見渡す事が出来ます。



ひとまず標準レンズにて、大和川橋梁を渡る電車を。かなり車両限界に近い位置に遮断機その他が設置されているので、通過する電車に近付きすぎないよう、また帽子など吹っ飛ばされぬよう。





矢田駅方のカーブ。阿部野橋行電車は後追い。長い編成だと前の方が下り線の防音壁に隠れてしまいます。6両編成が限度でしょうか。下り電車は言わずものがな。2両編成の特急なら何とか。


大和川では全て東側からの撮影に終始しましたが、西側には高圧線が、橋梁中央付近で電車の車体の高さに張られているので、見映えよい画像が撮れぬような気がしたので、今回は回避しました。


大和川土手上を辞して、再度橋を渡って街中の路地に入り、辿り着いたのは「矢田第六号踏切」。踏切西側から撮影しています。奥に見えるのは阪南大学のキャンパス。土手に向かう勾配を昇り降りする電車をターゲットとします。比較的見通しが良いので、長い編成も大丈夫かと思います。



上下列車とも撮影出来ますが、上り列車は勾配に向けてノッチを入れるので、かなり高速で通過します。ゆえに後追いも、実はこれ遮断機が開いた後なんです。ここもまた(と言うか個人的にそう言う場所ばかり選んでます)歩行者・軽車両専用の踏切ですが、くれぐれも迷惑にならぬよう。「バズーカ」必須かと思われます。300mmでは残念ながらちょっと届きませんでした。

2両編成の特急電車は寸詰まりになり、単行列車のようになってしまいます。ネタには使えます。

標準レンズにて撮影。


「矢田第七号踏切」に来ました。もうここまで来れば、河内天美駅もすぐそこ。


踏切を過ぎた先の、某居酒屋さんの前付近より撮影敢行。藤井寺行普通電車で、6020系ラピッドカー復刻塗装の編成が戻ってきました。やはりこの塗装はこの電車に似合います。某旅客鉄道会社の「国鉄特急リバイバル」がまるっきり「ウソ電」のように思えます。

河内天美駅の通過線を走る特急や、副本線をゆっくりと走り出す普通電車が撮れます。


河内天美駅のホームのすぐ北側にある「矢田第八号踏切」。やはり歩行者・軽車両専用ですが、エキチカと言う事で通る人、自転車、バイクいずれもかなり多いです。もちろん三脚は御法度です。



見栄えのせぬ画像ばかりではありますが、こうやって日常生活を運んでいる電車も、廃車等でいずれはこの地を去ります。その日になって慌てて「貴重だ貴重だ」と騒ぎ立てて撮りに行くことのないよう、こうやって日頃から「撮れるものは皆撮っておく」のも大事なことではないでしょうか。


河内天美駅南側の「天美第一号踏切」にやって来ました。整備されたのか、広くて新しめ。しかし木製の表示は従来のまま。北側には天美検車区が、そして南側にはその入れ換え線があります。



何の気なしに列車を待っていたら、午前中の運用を終えた26000系「さくらライナー」が戻ってきました。副本線から一旦入れ換え線に入って入庫。午後からの運用に備えます。


布忍駅にやって来ました。布忍駅の南側で、南南東に進路を取っていた南大阪線は、急カーブを描いて東に向きを変えます。その布忍駅の南側にあるのが「布忍第一号踏切」。車も通る踏切です。


まずは布忍駅を発車する電車を撮影。光線の具合が厳しいですが、撮れない事はないな、と。


阿部野橋行急行電車その他を迎え撃ち。4両~6両編成が本当にギリギリ、最後尾まで入ります。急カーブなので、急行電車でもそんなにスピードは出てません。とにかくこの日は天気が良かったので、この先も逆光気味の画像が多くなっています。あらかじめご了承ください。

布忍駅前の路地を抜け、大阪府道12号堺大和路線に出ます。高見ノ里駅前を過ぎてしばらく走ると、目前に国道309号線の陸橋が見えてきます。横に歩道がかあるようなので昇ってみます。


ものすごく急な階段になっています。自転車はその下に一時駐輪。交通量が多いのでよく揺れます。また近隣に踏切がないので、通行される方や自転車も多いです。そして、かなり狭いのでご注意。

架線柱と架線柱の間を縫うような感じでの撮影になるため、かなり難儀します。


階段を降りて先を急ぎます。と言っても完全に行き当たりばったり。途中、カメ〇ラのキ〇タムラさんがありますが、その裏手に「高見ノ里二号踏切」がありました。


北側に立って右手は直線からカーブ、左手からは河内松原駅を発車してきた電車を捉えます。但しこの踏切、異常な程狭い上、歩行者自転車の利用がすごく多いです。とにかく邪魔にならぬよう。

なかなか来る事のない近鉄南大阪線の平日朝の通勤ラッシュ時間帯、そして休む事なくやって来る、多種多様の列車のお陰で大和川橋梁に時間を費やし、長くなりそうなので一旦終了します。

この後は、ただひたすらインターネット地図の位置情報と、現地での我が目を頼りに、踏切を探しつつ、電車を撮影して回ると言う、好きでないと出来ないであろう行動が延々と続きます。既に時間は12:25。5月にしては暑いですが、何ぞの探検のようで、少し楽しくなってきました。
後編に続きます。
とは言うものの、屋外で体を動かす人は少なくありません。やはり家に閉じ籠っていても、出来る運動と言うのは限られてきます。前にも少し触れたかも知れませんが、私の場合通勤に自転車を使用しているせいか、休日でも「ひとっ走り」しておかないと、どこか鈍ってしまうような気もします。
だからと言う訳でもないですが、今回も「サイクリングついでの撮り鉄」に出掛けてきました。今回目指すのは、近鉄南大阪線の大和川以南、松原市内から羽曳野市内古市駅付近迄の区間。あべの橋から高架を駆け抜けてきた近鉄電車は、大和川橋梁を越えて松原市内に入ると、地平を走ります。
その付近の踏切なり何なりで色々撮ってみる計画。今回もほぼ行き当たりばったりです。こう言う時ってスマートフォンの「位置情報」ってのが役に立ちます。この辺りは人それぞれではありますが。
前回の古市駅から南の区間は、通過する列車は2両だの3両だのと言う短い編成ばかりでしたが、北の区間は、特急以外は古市駅で2両なり4両なり増結をするので、比較的長い編成が撮れるんではないか、と言う「想像」だけで、思い付くまま気の向くまま、沿線を自転車で走り回ってみました。




まず向かったのは、大和川南岸の土手上の道路にある、歩行者・軽車両専用の「矢田第五号踏切」。近鉄南大阪線の踏切は新旧問わず、こんな風に木製の表示が建てられています。2018年4月24日には、大和川の増水で橋脚が傾き、南大阪線河内天美駅以北が運休になりました。






朝8時前に着いた為、もろにラッシュアワー。阿部野橋行急行や準急行は「見よ 堂々の」8両編成、普通電車は6両編成など、古市駅以南ののどかさとは明らかに違います。南河内地方の通勤輸送を一手に引き受ける南大阪線の本来の姿、とでも申しましょうか。
0039 0041 0043 0045




吉野06:49発発阿部野橋08:19阿部野橋着の特急は、これも堂々たる南大阪線特急唯一の8両編成。前2両は16010系、続く中間4両は16600系、最後部2両は16400系。連結している形式がバラバラなので、屋根の高さや車体幅もバラバラなのは近鉄らしさ。




鉄橋自体に目立つ設備もなく、見通しもよいので、望遠レンズでなくとも色々撮る事が出来ます。




朝8時過ぎに通過した8両編成の特急は、阿部野橋駅で小休止の後編成を分割、2両は河内天美駅にある天美検車区に回送、前4両は南大阪線では平日に3本しかない「橿原神宮前行特急」、残る2両はその後の吉野行特急に充当されるようです。かなり面倒な入換作業。




南大阪線でやはり気になるのは、古豪のスプリンター16000系特急型電車と、吉野線開業100周年を記念して復刻された、6020系電車の「ラピッドカー復刻塗装車」。せっかくですから、1980年代後半に消えた「近鉄マルーン一色」も復刻してもらえぬものでしょうか。




「シリーズ21」も当たり前のように混結、どころか6両編成ともなると、列車の前後で形式が違うのも当たり前。性能云々は解りませんが、柔軟な運用を組む為、なんでしょうね。




踏切を行ったり来たりしつつ撮るのもよし、少し離れて斜め位置から撮るもよし。障害物らしいモノがない(運行に必要な設備はあって当たり前)ので、車両形式に拘らなければ存分に楽しめます。




次は一旦西側にある大阪狭山線を渡り、大和川北岸に渡ってみます。




その先にあるのが「矢田第四号踏切」。高架区間の終端であり、南大阪線最初の踏切。ここも「五号踏切」同様、歩行者・軽車両専用の踏切です。一号~三号は、高架化で廃止されたんでしょうね。真っ直ぐ南に向かう大和川橋梁と、矢田駅に向かう右カーブを見渡す事が出来ます。






ひとまず標準レンズにて、大和川橋梁を渡る電車を。かなり車両限界に近い位置に遮断機その他が設置されているので、通過する電車に近付きすぎないよう、また帽子など吹っ飛ばされぬよう。










矢田駅方のカーブ。阿部野橋行電車は後追い。長い編成だと前の方が下り線の防音壁に隠れてしまいます。6両編成が限度でしょうか。下り電車は言わずものがな。2両編成の特急なら何とか。




大和川では全て東側からの撮影に終始しましたが、西側には高圧線が、橋梁中央付近で電車の車体の高さに張られているので、見映えよい画像が撮れぬような気がしたので、今回は回避しました。




大和川土手上を辞して、再度橋を渡って街中の路地に入り、辿り着いたのは「矢田第六号踏切」。踏切西側から撮影しています。奥に見えるのは阪南大学のキャンパス。土手に向かう勾配を昇り降りする電車をターゲットとします。比較的見通しが良いので、長い編成も大丈夫かと思います。






上下列車とも撮影出来ますが、上り列車は勾配に向けてノッチを入れるので、かなり高速で通過します。ゆえに後追いも、実はこれ遮断機が開いた後なんです。ここもまた(と言うか個人的にそう言う場所ばかり選んでます)歩行者・軽車両専用の踏切ですが、くれぐれも迷惑にならぬよう。「バズーカ」必須かと思われます。300mmでは残念ながらちょっと届きませんでした。


2両編成の特急電車は寸詰まりになり、単行列車のようになってしまいます。ネタには使えます。


標準レンズにて撮影。




「矢田第七号踏切」に来ました。もうここまで来れば、河内天美駅もすぐそこ。




踏切を過ぎた先の、某居酒屋さんの前付近より撮影敢行。藤井寺行普通電車で、6020系ラピッドカー復刻塗装の編成が戻ってきました。やはりこの塗装はこの電車に似合います。某旅客鉄道会社の「国鉄特急リバイバル」がまるっきり「ウソ電」のように思えます。


河内天美駅の通過線を走る特急や、副本線をゆっくりと走り出す普通電車が撮れます。




河内天美駅のホームのすぐ北側にある「矢田第八号踏切」。やはり歩行者・軽車両専用ですが、エキチカと言う事で通る人、自転車、バイクいずれもかなり多いです。もちろん三脚は御法度です。






見栄えのせぬ画像ばかりではありますが、こうやって日常生活を運んでいる電車も、廃車等でいずれはこの地を去ります。その日になって慌てて「貴重だ貴重だ」と騒ぎ立てて撮りに行くことのないよう、こうやって日頃から「撮れるものは皆撮っておく」のも大事なことではないでしょうか。




河内天美駅南側の「天美第一号踏切」にやって来ました。整備されたのか、広くて新しめ。しかし木製の表示は従来のまま。北側には天美検車区が、そして南側にはその入れ換え線があります。






何の気なしに列車を待っていたら、午前中の運用を終えた26000系「さくらライナー」が戻ってきました。副本線から一旦入れ換え線に入って入庫。午後からの運用に備えます。




布忍駅にやって来ました。布忍駅の南側で、南南東に進路を取っていた南大阪線は、急カーブを描いて東に向きを変えます。その布忍駅の南側にあるのが「布忍第一号踏切」。車も通る踏切です。




まずは布忍駅を発車する電車を撮影。光線の具合が厳しいですが、撮れない事はないな、と。




阿部野橋行急行電車その他を迎え撃ち。4両~6両編成が本当にギリギリ、最後尾まで入ります。急カーブなので、急行電車でもそんなにスピードは出てません。とにかくこの日は天気が良かったので、この先も逆光気味の画像が多くなっています。あらかじめご了承ください。


布忍駅前の路地を抜け、大阪府道12号堺大和路線に出ます。高見ノ里駅前を過ぎてしばらく走ると、目前に国道309号線の陸橋が見えてきます。横に歩道がかあるようなので昇ってみます。




ものすごく急な階段になっています。自転車はその下に一時駐輪。交通量が多いのでよく揺れます。また近隣に踏切がないので、通行される方や自転車も多いです。そして、かなり狭いのでご注意。


架線柱と架線柱の間を縫うような感じでの撮影になるため、かなり難儀します。




階段を降りて先を急ぎます。と言っても完全に行き当たりばったり。途中、カメ〇ラのキ〇タムラさんがありますが、その裏手に「高見ノ里二号踏切」がありました。




北側に立って右手は直線からカーブ、左手からは河内松原駅を発車してきた電車を捉えます。但しこの踏切、異常な程狭い上、歩行者自転車の利用がすごく多いです。とにかく邪魔にならぬよう。


なかなか来る事のない近鉄南大阪線の平日朝の通勤ラッシュ時間帯、そして休む事なくやって来る、多種多様の列車のお陰で大和川橋梁に時間を費やし、長くなりそうなので一旦終了します。


この後は、ただひたすらインターネット地図の位置情報と、現地での我が目を頼りに、踏切を探しつつ、電車を撮影して回ると言う、好きでないと出来ないであろう行動が延々と続きます。既に時間は12:25。5月にしては暑いですが、何ぞの探検のようで、少し楽しくなってきました。
後編に続きます。
2020.05.12 / Top↑
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