最近はすっかり「自転車で出掛ける撮り鉄」に嵌まっております。
外に出る事で気晴らしにもなりますし、何よりもよい運動にもなります。記事にはしませんでしたが、先日は自宅から、堺市の臨海工業地帯の端っこも端っこ「みなと堺グリーンひろば」までサイクリングをしてみました。残念ながら閉鎖されてはいましたが、「今後の目処」も立ちました。
あてどなく時間を決めて走るもよし、遠くない場所を目標に定めるもよし。この時期は気候も良く、適度な汗をかくには絶好の季節。私も1月に、通勤用にとクロスバイクを購入しましたが、完全に「にわかサイクリスト」になってしまいました。皆さんもひとつ、自転車を見直しては如何でしょう。
と言うわけで、これまでは自宅から南へ北へ西へと走りましたが、今回は「東」に向かいました。目指すは堺市のすぐ隣の羽曳野市内を走る近鉄南大阪線。自転車で走ればだいたい1時間もかからない(と思われる)距離。ちょっと出掛けるにはさして遠くない所。さて、どうなります事やら。

08:50。まずは大阪府道2号大阪中央環状線(地元民言うところの「中環」)、大泉緑地前の「新金岡団地東」交差点の、少し南側にある交差点をスタートとします。ちょいと中途半端と思われるかも知れませんが、この交差点を東西に走る道路が実は至極重要だったり。

路地を東に進み、ガソリンスタンドの裏を抜けて「大泉緑地交差点」を渡ります。実はこの道、堺市の大小路交差点を起点とし、奈良県葛城市にある、長尾神社付近に到達する、日本最古の街道「竹内(たけのうち)街道」です。何の変化もない道ですが、実は超弩級の「歴史街道」であります。


とは申しますが、沿道には左手に大泉緑地か、新しい住宅、そしていろんな工場などが建ち並んでいるので、古手の街道筋っぽさは全くありません。道標らしきものを探し、キョロキョロしながら走ってます。完全に「不審者」です。こんな走り方は正直、あまりお薦め出来ません。

10分ほど走ると西除川を渡り、ほんの少しではありますが堺市北区から「松原市」に入ります。

丹南北交差点。交わっているのは、遠く三重県熊野市より続く国道309号線。

松原市内には、堺市内のような道標はありませんでしたが、途中の「岡公園」には、竹内街道の詳細を記した看板が建てられています。この辺り周辺は住宅街。中環を避けているのか、交通量も多め。


松原南コミュニティセンターのある交差点にも、竹内街道に関する案内板がありました。建てられている道標には「右 さやま 三日市 かうや(こうや)」の文字が刻まれています。



スタートから約20分。「立部西・東」交差点に着きます。上の高架橋は阪和自動車道。この南側は、中央環状線が北へ向きを変える場所であるとと同時に、南へ向かう府道36号泉大津美原線、東へ向かう府道31号堺羽曳野線との交差点になっており「美原ロータリー」と言う名前が付いています。


大阪府道31号堺羽曳野線との交差点。ここから先(東側)がいよいよ未踏の地「羽曳野市」となります。竹内街道はここを渡った先に続いています。信号は守りましょう。サイクリングの基本です。


しばらく走ると、羽曳野市公民館の前に「竹内街道 緑の一里塚」があります。案内板もありますが、堺市内・松原市内とは全く違うモノになっています。ここで一息つくのもよいかと思われます。


「緑の一里塚」の角を右に曲がって、次の三叉路を左に入り、あとはただひたすら、東に向かって進路をとるだけ。交通量の多い幹線道路もいいですが、たまにはこうやって、スマホの位置情報や地図などを頼りに知らない町を走ってみるのも良いのではないかとも思います。

交通量云々もありますが、一番は「信号を避ける」意味合いもあります。このルートだと、国道170号大阪外環状線との交差点「軽里北交差点」くらいしかないので、快適に走る事が出来ます。

「水溜まり」があって、その中に島らしきモノを見つけると、場所が場所だけに「何ぞの古墳か?」と勘違いしそうですが、これは違いました。そもそも向こう岸と陸続きになってました。


こうやって走っていて思ったんですが、先の「緑の一里塚」以降しばらく、竹内街道に関する案内が殆んどありません。残念と言えば残念ですが、道標一本、看板一枚にもお金は掛かりますしねぇ。世界遺産を結ぶ街道。あればサイクリングをする人も増えるかと思いますが如何でしょうか。


西国薬師四十九霊場第十四番・野中寺(やちゅうじ)の南側の交差点に到着。近鉄バスが走っています。大きな木造の「高灯籠」が建てられていますが、平成年代に入っての個人寄贈のモノです。

その先の十字路にも常夜灯があり、道標がありました。文字はすっかり読み辛くなっています。

ここで残念ながら「ひとつ曲がり角ひとつ間違え」ました。幸いにも「迷い道くねくね」はしませんでしたが、本来はこの手前の十字路を右折せねばいけない所を、そのまま直進してしまいました。

突き当たりにある、峯ヶ塚古墳に付帯する峯塚公園の傍の三叉路を左折します。近鉄古市駅に続く「白鳥通り」に出ます。帰路はここを西進しましたが、ひと山ふた山越える羽目になりました。

国道170号線(大阪外環状線:大阪府民言うところの「外環」)との交差点・軽里北交差点。白鳥通り北側を走っておれば横断歩道がありますが、南側を走った場合は、スロープ付きの長い長い歩道橋を渡らなければいけません。交差点を渡ったすぐ先の路地が再び竹内街道となります。


歩道橋の下には「ウォーキング・トレイル(緑のルート)」として整備された、竹内街道の案内が建てられています。沿道の住宅の駐車場がこちらを向いているので、歩行者・軽車両専用道路、と言う訳ではないようですが、幸いにも対向車も全くなく、快適に走ることが出来ました。


古墳は、仁徳天皇陵を散々見慣れているので何とも思いませんが、途中右手に白鳥陵古墳を見ることが出来ます。世界遺産に指定された「百舌鳥・古市古墳群」の一部。ただ、これだけあちらこちらで「世界遺産」が乱発(?)されると、町興しにはなりますが、ありがたみは薄れて来ますねぇ。



ウォーキング・トレイルの終点。この先は(旧)国道170号線。最後の最後が急勾配になっています。ご注意ください。ガードレールもないので、スピードを出し過ぎて車道に飛び出さぬよう。

左折して、ひとつ北側にある白鳥交差点を右折します。ここから先、しばらくの間竹内街道は、遠く三重県松阪市へと続く「国道166号線」の一部となります。羽曳野市内のメインストリートです。


白鳥交差点を過ぎてすぐに、近鉄南大阪線古市駅南側の踏切を渡ります。この辺りで、出発から1時間と4分。いろいろ撮って回ってるので結構時間がかかってますが、普通に走れば1時間は切れるかと思います。ちなみにここまで、途中休憩は入れていません。

渡ってすぐに竹内街道は一気に狭くなり、国道の筈なのになんと「西行き一方通行」となります。色んな意味を含め「酷道」です。もちろん、自転車や歩行者には関係のない話ではありますが。


何と言う事はない、古い町並みの中の交差点ですが、ここは竹内街道と、京都府八幡市より河内長野市へ続く「東高野街道」との交差点になります。南東側にひっそりと石碑が建てられています。



古市駅を過ぎてから6分、突き当たりになります。この向こう側は、大和川の支流「石川」。8月1日になると、「PL花火芸術」鑑賞の為、日中から、バーベキューついでの場所取りが展開されます。ボーイズチームの専用グラウンドや、スポーツ施設や公園のある、河川敷のとても広い川です。


近くにある「臥龍橋(がりゅうばし)」。途中2か所、休憩所のようなスペースが設けられています。これがこの日の第一チェックポイント。まずはここから、南側を渡る近鉄南大阪線の電車を真横から狙います。勿論、ここでなくとも十分撮れますが、自転車を置く場所を考えるとここがベスト。
と,ほとんど近鉄電車とは何の関係もない内容になってしまいました。インターネット地図上での予定走行距離(約10km)よりも長くなりましたが、交差点を極力避けての歴史街道サイクリング。
竹内街道に関しては、小学校の歴史で学びましたが、まさかこんな形て「走る」事になるとは思ってもみませんでした。普段何気なく歩いている道でも、じっくり歩いて(または走って)みると、いろいろな発見はあると思います。
ましてや、これまで我が家から大泉緑地に行く途中の、何と言う事のない路地が、こんな先まで続く街道だとは思ってませんでした。これもまた、自転車で走ったがゆえの発見ではないですかね。
にわかサイクリストの道は奥深し。
第二部に続きます。
外に出る事で気晴らしにもなりますし、何よりもよい運動にもなります。記事にはしませんでしたが、先日は自宅から、堺市の臨海工業地帯の端っこも端っこ「みなと堺グリーンひろば」までサイクリングをしてみました。残念ながら閉鎖されてはいましたが、「今後の目処」も立ちました。
あてどなく時間を決めて走るもよし、遠くない場所を目標に定めるもよし。この時期は気候も良く、適度な汗をかくには絶好の季節。私も1月に、通勤用にとクロスバイクを購入しましたが、完全に「にわかサイクリスト」になってしまいました。皆さんもひとつ、自転車を見直しては如何でしょう。
と言うわけで、これまでは自宅から南へ北へ西へと走りましたが、今回は「東」に向かいました。目指すは堺市のすぐ隣の羽曳野市内を走る近鉄南大阪線。自転車で走ればだいたい1時間もかからない(と思われる)距離。ちょっと出掛けるにはさして遠くない所。さて、どうなります事やら。


08:50。まずは大阪府道2号大阪中央環状線(地元民言うところの「中環」)、大泉緑地前の「新金岡団地東」交差点の、少し南側にある交差点をスタートとします。ちょいと中途半端と思われるかも知れませんが、この交差点を東西に走る道路が実は至極重要だったり。


路地を東に進み、ガソリンスタンドの裏を抜けて「大泉緑地交差点」を渡ります。実はこの道、堺市の大小路交差点を起点とし、奈良県葛城市にある、長尾神社付近に到達する、日本最古の街道「竹内(たけのうち)街道」です。何の変化もない道ですが、実は超弩級の「歴史街道」であります。




とは申しますが、沿道には左手に大泉緑地か、新しい住宅、そしていろんな工場などが建ち並んでいるので、古手の街道筋っぽさは全くありません。道標らしきものを探し、キョロキョロしながら走ってます。完全に「不審者」です。こんな走り方は正直、あまりお薦め出来ません。


10分ほど走ると西除川を渡り、ほんの少しではありますが堺市北区から「松原市」に入ります。


丹南北交差点。交わっているのは、遠く三重県熊野市より続く国道309号線。


松原市内には、堺市内のような道標はありませんでしたが、途中の「岡公園」には、竹内街道の詳細を記した看板が建てられています。この辺り周辺は住宅街。中環を避けているのか、交通量も多め。




松原南コミュニティセンターのある交差点にも、竹内街道に関する案内板がありました。建てられている道標には「右 さやま 三日市 かうや(こうや)」の文字が刻まれています。






スタートから約20分。「立部西・東」交差点に着きます。上の高架橋は阪和自動車道。この南側は、中央環状線が北へ向きを変える場所であるとと同時に、南へ向かう府道36号泉大津美原線、東へ向かう府道31号堺羽曳野線との交差点になっており「美原ロータリー」と言う名前が付いています。




大阪府道31号堺羽曳野線との交差点。ここから先(東側)がいよいよ未踏の地「羽曳野市」となります。竹内街道はここを渡った先に続いています。信号は守りましょう。サイクリングの基本です。




しばらく走ると、羽曳野市公民館の前に「竹内街道 緑の一里塚」があります。案内板もありますが、堺市内・松原市内とは全く違うモノになっています。ここで一息つくのもよいかと思われます。




「緑の一里塚」の角を右に曲がって、次の三叉路を左に入り、あとはただひたすら、東に向かって進路をとるだけ。交通量の多い幹線道路もいいですが、たまにはこうやって、スマホの位置情報や地図などを頼りに知らない町を走ってみるのも良いのではないかとも思います。


交通量云々もありますが、一番は「信号を避ける」意味合いもあります。このルートだと、国道170号大阪外環状線との交差点「軽里北交差点」くらいしかないので、快適に走る事が出来ます。


「水溜まり」があって、その中に島らしきモノを見つけると、場所が場所だけに「何ぞの古墳か?」と勘違いしそうですが、これは違いました。そもそも向こう岸と陸続きになってました。




こうやって走っていて思ったんですが、先の「緑の一里塚」以降しばらく、竹内街道に関する案内が殆んどありません。残念と言えば残念ですが、道標一本、看板一枚にもお金は掛かりますしねぇ。世界遺産を結ぶ街道。あればサイクリングをする人も増えるかと思いますが如何でしょうか。




西国薬師四十九霊場第十四番・野中寺(やちゅうじ)の南側の交差点に到着。近鉄バスが走っています。大きな木造の「高灯籠」が建てられていますが、平成年代に入っての個人寄贈のモノです。


その先の十字路にも常夜灯があり、道標がありました。文字はすっかり読み辛くなっています。


ここで残念ながら「ひとつ曲がり角ひとつ間違え」ました。幸いにも「迷い道くねくね」はしませんでしたが、本来はこの手前の十字路を右折せねばいけない所を、そのまま直進してしまいました。


突き当たりにある、峯ヶ塚古墳に付帯する峯塚公園の傍の三叉路を左折します。近鉄古市駅に続く「白鳥通り」に出ます。帰路はここを西進しましたが、ひと山ふた山越える羽目になりました。


国道170号線(大阪外環状線:大阪府民言うところの「外環」)との交差点・軽里北交差点。白鳥通り北側を走っておれば横断歩道がありますが、南側を走った場合は、スロープ付きの長い長い歩道橋を渡らなければいけません。交差点を渡ったすぐ先の路地が再び竹内街道となります。




歩道橋の下には「ウォーキング・トレイル(緑のルート)」として整備された、竹内街道の案内が建てられています。沿道の住宅の駐車場がこちらを向いているので、歩行者・軽車両専用道路、と言う訳ではないようですが、幸いにも対向車も全くなく、快適に走ることが出来ました。




古墳は、仁徳天皇陵を散々見慣れているので何とも思いませんが、途中右手に白鳥陵古墳を見ることが出来ます。世界遺産に指定された「百舌鳥・古市古墳群」の一部。ただ、これだけあちらこちらで「世界遺産」が乱発(?)されると、町興しにはなりますが、ありがたみは薄れて来ますねぇ。






ウォーキング・トレイルの終点。この先は(旧)国道170号線。最後の最後が急勾配になっています。ご注意ください。ガードレールもないので、スピードを出し過ぎて車道に飛び出さぬよう。


左折して、ひとつ北側にある白鳥交差点を右折します。ここから先、しばらくの間竹内街道は、遠く三重県松阪市へと続く「国道166号線」の一部となります。羽曳野市内のメインストリートです。




白鳥交差点を過ぎてすぐに、近鉄南大阪線古市駅南側の踏切を渡ります。この辺りで、出発から1時間と4分。いろいろ撮って回ってるので結構時間がかかってますが、普通に走れば1時間は切れるかと思います。ちなみにここまで、途中休憩は入れていません。


渡ってすぐに竹内街道は一気に狭くなり、国道の筈なのになんと「西行き一方通行」となります。色んな意味を含め「酷道」です。もちろん、自転車や歩行者には関係のない話ではありますが。




何と言う事はない、古い町並みの中の交差点ですが、ここは竹内街道と、京都府八幡市より河内長野市へ続く「東高野街道」との交差点になります。南東側にひっそりと石碑が建てられています。






古市駅を過ぎてから6分、突き当たりになります。この向こう側は、大和川の支流「石川」。8月1日になると、「PL花火芸術」鑑賞の為、日中から、バーベキューついでの場所取りが展開されます。ボーイズチームの専用グラウンドや、スポーツ施設や公園のある、河川敷のとても広い川です。




近くにある「臥龍橋(がりゅうばし)」。途中2か所、休憩所のようなスペースが設けられています。これがこの日の第一チェックポイント。まずはここから、南側を渡る近鉄南大阪線の電車を真横から狙います。勿論、ここでなくとも十分撮れますが、自転車を置く場所を考えるとここがベスト。
と,ほとんど近鉄電車とは何の関係もない内容になってしまいました。インターネット地図上での予定走行距離(約10km)よりも長くなりましたが、交差点を極力避けての歴史街道サイクリング。
竹内街道に関しては、小学校の歴史で学びましたが、まさかこんな形て「走る」事になるとは思ってもみませんでした。普段何気なく歩いている道でも、じっくり歩いて(または走って)みると、いろいろな発見はあると思います。
ましてや、これまで我が家から大泉緑地に行く途中の、何と言う事のない路地が、こんな先まで続く街道だとは思ってませんでした。これもまた、自転車で走ったがゆえの発見ではないですかね。
にわかサイクリストの道は奥深し。
第二部に続きます。
2020.05.08 / Top↑
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