

2020年と言う年は、東京オリンピックの年でもあり、スポーツ界全体がそちらに向いているような気がします。プロ野球ではペナントレースが約三週間に渡って中断。社会人野球では都市対抗野球大会が11月、社会人野球日本選手権が7月、クラブ野球選手権が5月と、日程が大きく変更。


そこまでしてオリンピックに目を向けさせたいのかなぁ、と言う気もいたします、が。ゆえにプロ野球を含めた野球チームは、何となくではありますが、始動もやや早めのような雰囲気も感じます。


そんな中、遠く三重県鈴鹿市より、Honda鈴鹿硬式野球部が来阪、大阪シティ信用金庫スタジアムで、関メディベースボール学院とのオープン戦に臨みました。よい練習グラウンドを所有されているHonda鈴鹿。なかなか他所では見れんだろう、と言う事で、ちょいと出掛けてきました。


Honda鈴鹿硬式野球部と関メディベースボール学院野球選手科の関係と言うのはなかなか深く、一昨年は井戸伸年監督(当時)が、経緯こそ分かりませんが「外部コーチ(井戸監督曰く「レンタル移籍」)」として招聘され1シーズン在籍、チーム打率がアップしたと言う実績を残されました。






以降、中等部の選手がHonda鈴鹿硬式野球部の本拠地・ホンダアクティブランドで練習をしたり、野球選手科の一部の選手が、実際に練習に参加したりと、かなり濃密な関係になっています。まぁそもそも、関メディベースボール学院と言う「学校」がそう言う所、なんではありますが。






















先日の大阪ガス硬式野球部とのオープン戦同様、全国大会常連チームの胸を借りる形の試合。過去には勝利をおさめた実績もあります。まだまだ調整段階であろうHonda鈴鹿さん相手に、如何なる戦いを演じるか。そしてHonda鈴鹿さんがどんな「貫禄」を見せるか。興味深い試合です。
スターティングオーダー
先攻:Honda鈴鹿
1(右)安慶名舜 (興南高校~法政大学)
2(二)河津和也 (日本大学第三高校~立正大学)
3(中)長野勇斗 (三重高校~青山学院大学)
4(一)西川元気 (浦和学院高校~東洋大学)
5(指)畔上 翔 (日本大学第三高校~法政大学)
6(左)松本桃太郎(北海高校~仙台大学)
7(捕)長 壱成 (智辧学園和歌山高校~駒澤大学)
8(三)石川瑞貴 (大阪桐蔭高校)
9(遊)照屋 塁 (沖縄尚学高校~慶應義塾大学)












投:花城凪都 (興南高校~中央大学)
後攻:関メディベースボール学院野球選手科
1(遊)宮下大生 (相生学園高校)
2(中)有田諒嘉 (香川西高校)
3(右)井上浩輝 (報徳学園高校~立命館大学)
4(指)山本航介 (高野山高校)
5(捕)幸明慶勲 (武生工業高校)
6(三)田中優都 (京都国際高校)
7(左)小野剛昌 (おかやま山陽高校)
8(一)小林旺晟 (関メディ高等学院)
9(二)中村泰河 (京都国際高校)








投:石田尚也 (香芝高校)


成績
1回表




安慶名 フルカウントから6球目を選んでフォアボール




河津 1-0から2球目をピッチャー前送りバントが内野安打




長野 0-1から2球目を打ってセカンドゴロダブルプレイ




西川 フルカウントから6球目を空振り三振ファーストでアウト
1回裏




宮下 1-1から3球目を打ってセカンドゴロ




有田 0-1から2球目を打ってピッチャーゴロ




井上 フルカウントから12球目を打ってライト前ヒット



次打者山本航の初球(ボール)にファーストランナー井上盗塁失敗
2回表




畔上 1-0から2球目を打ってレフトフライ




松本桃 3-1から5球目を選んでフォアボール




長 フルカウントから8球目を空振り三振 ファーストランナー松本はセカンド盗塁成功




石川 2-2から5球目を打ってサードゴロ
2回裏








山本航 2-2から5球目を打ってライトへホームラン




関メディ1―0Honda鈴鹿




幸明 0-2から4球目を打ってライトフライ




田中 フルカウントから7球目を空振り三振




小野 0-2から5球目を空振り三振
3回表




照屋 1-2から6球目を打ってレフト前ヒット
安慶名 初球をサード前送りバントファーストへ悪送球




ファーストランナー照屋一気にホームを突くもタッチアウト
バッターランナー安慶名はセカンドへ




河津 2-2から5球目を打ってセカンドゴロ ファースト一塁へ悪送球 セカンドランナー安慶名ホームイン



関メディ1―1Honda鈴鹿




長野 フルカウントから6球目を打ってセンターフライ




西川 0-1から2球目を打ってセンターフライ
3回裏




小林 0-2から3球目を打ってサードゴロ




中村 0-2から3球目を空振り三振




宮下 1-2から4球目を空振り三振
4回表




畔上 フルカウントから6球目を打ってサードファウルフライ




松本桃 1-1から3球目を打ってレフトへツーベースヒット




長 1-2から5球目を打ってセンター前タイムリーヒット
関メディ1―2Honda鈴鹿




石川 フルカウントから6球目を空振り三振 ファーストランナー長は盗塁失敗
4回裏




有田 フルカウントから7球目を打ってセンターフライ








井上 2-2から6球目を打って左中間へツーベースヒット




山本航 1-2から4球目を空振り三振




幸明 初球を打ってセンター前ヒット




田中 初球を打ってセンターフライ



5回表




照屋 初球セーフティバントを試みるもキャッチャーゴロ




安慶名 フルカウントから7球目を選んでフォアボール
河津 0-1から2球目を打って右中間へツーベースヒット
長野 3-1から5球目を選んでフォアボール




西川 1-1から3球目を打って右中間へタイムリーツーベースヒット
関メディ1―4Honda鈴鹿
関メディベースボール学院選手交替












ピッチャー石田に代えて橋本忠宗(桜宮高校)
畔上 フルカウントから7球目を選んでフォアボール
松本桃 0-1から2球目を打ってサードゴロ サードランナー長野ホームイン
関メディ1―5Honda鈴鹿




長 1-2から4球目を打ってサードタイムリー内野安打
関メディ1―6Honda鈴鹿
次打者石川の3球目にダブルスチールでサードランナーホームイン
関メディ1―7Honda鈴鹿
石川 1-2から4球目を見逃し三振
5回裏Honda鈴鹿選手交替
ピッチャー花城に代えて井村勇介(高蔵寺高校~至学館大学)
ライト安慶名に代えてセンター内山 センター長野がライトへ セカンド河津に代えて貞光広登(天理高校~國學院大学)




小野 初球を打ってピッチャーゴロ




小林 0-1から2球目を打ってショート内野安打




中村 初球を打ってサードゴロダブルプレイ
6回表
関メディベースボール学院選手交替とシート変更
セカンド中村に代えてサード福井優真(育英高校)
サード田中がショート ショート宮下がセカンドへ
照屋 0-2から3球目を空振り三振




内山 フルカウントから8球目を選んでフォアボール




貞光 1-1から3球目を打ってゴロダブルプレイ
6回裏
Honda鈴鹿選手交替








ピッチャー井村に代えて平尾奎太(大阪桐蔭高校~同志社大学)




宮下 0-2から3球目を打ってサード内野安打
有田 1-0から2球目を打ってセンターフライ
次打者井上の4球目(ストライク)にファーストランナー宮下セカンド盗塁失敗




井上 2-2から5球目を打ってライトフライ
7回表




長野 フルカウントから7球目を選んでフォアボール




西川 2-2から5球目を空振り三振




畔上の代打清水俊作(佼成学園高校~法政大学) 2-2から6球目を空振り三振
ファーストランナー長野はセカンド盗塁失敗
7回裏
Honda鈴鹿選手交替
キャッチャー長に代えて上野敦大(長崎日本大学高校~立教大学)
サード石川に代えて西林輝一(宮崎日本大学高校~横浜商科大学)
ショート照屋に代えて鈴木大輔(東邦高校~東海大学)




山本航 3-1から5球目を打ってレフトフライ
幸明 初球を打ってレフト前ヒット




田中 フルカウントから6球目を打って右中間へヒット ファーストランナー幸明はサードへ




小野の代打山本海翔(関メディ高等学院) 1-2から4球目を空振り三振




小林 初球を打ってキャッチャーファウルフライ
8回表
関メディベースボール学院選手交替とシート変更
代打山本海がそのまま入りレフト








ピッチャー橋本に代えて喜田想(育英高校)




松本桃 ストレートのフォアボール




上野 初球デッドボール




西林 初球を打ってセンターフライ




鈴木 2-2から5球目を打ってショートライナー




内山 1-0から2球目を打ってライト前ヒット
セカンドランナー松本桃ホームタッチアウト
8回裏
Honda鈴鹿選手交替








ピッチャー平尾に代えて福島孝輔(大阪桐蔭高校~同志社大学)




福井 2-2から5球目を見逃し三振
宮下 0-1から2球目を打ってセカンドゴロ








有田 1-2から8球目を打ってセカンドゴロ
9回表
関メディベースボール学院選手交替とシート変更
ショート田中に代えてセカンド真鍋亘輝(京都国際高校)
セカンド宮下がショート












ピッチャー喜田に代えて前田響(日本航空石川高校)




貞光 フルカウントから6球目を選んでフォアボール




長野 2-2から6球目を打ってセカンドゴロセカンドベースカバーへ悪送球




西川 1-2から4球目を空振り三振




清水 3-1から5球目を選んでフォアボール




松本桃 フルカウントから6球目を打ってライトへタイムリーツーベースヒット



関メディ1―9Honda鈴鹿




上野 フルカウントから6球目を打ってレフトへ犠牲フライ
関メディ1―10Honda鈴鹿




西林 フルカウントから7球目を打ってサードゴロ
9回裏




井上 2-0から3球目を打ってライトフライ




山本航 2-2から5球目を空振り三振




幸明の代打井場大貴(高梁日新高校) 0-2から3球目を空振り三振
Honda鈴鹿
001 150 003 10 H9 E0
010 000 000 1 H8 E3
関メディベースボール学院

頻繁に観てるわけではないので何とも言えませんが、Honda鈴鹿さんのスタメンは「ベストメンバー」に近いんでしょうか。この辺はよく知りませんが、やはり結果は「圧勝」となりました。ヒットの本数はほぼ互角でしたが、少しだけ違ったのは、ミスショットをしない事、そして遠くへ飛ばす力。もうこれはキャリアの差、場数の差としか言いようがない部分もあるかと思います。


ただ、関メディさんにも幾つか光明はありまして。この日ホームランを放った山本航介選手はオープン戦第2号。5番の幸明選手も既に2本。3番の井上選手は早くも4ホームランと、一発長打の来たい出来る打線が出来つつある気配。まだ寒い時期にこの数字は期待大、ではないでしょうか。


もちろん関メディベースボール学院の選手の皆さんは、ここで終わる選手じゃない。もっとこの先5年10年、何らかの形で野球を続けるべく、このユニフォームを着て野球をやってるはずです。勝とうが負けようが、悩んで学んで、目標を持ってグラウンドに立ってる選手ばかりです。


チームの目標は三大大会出場。もちろん資格は十二分にあります。まだ学校が出来て今年で11年目。社会人野球の中ながらも、全国の舞台を踏む選手も輩出しています。そろそろ、学校名が日本中に知れ渡ってもいい頃ではなかろうかな、とも思います。まだまだ楽しみは増える一方であります。
2020.02.27 / Top↑
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