

中国地区二次予選も無事閉幕(個人的にはあまり無事ではないんですが)し、日も改まりまして6月5日。大阪シティ信用金庫スタジアムで行われた、第90回都市対抗野球大会近畿地区二次予選、第二代表決定戦です。
今大会は第90回の記念大会と言う事で、本選出場チームが、従来の32から36に増加、東北、東海、九州地区が1チーム増、近畿地区からの出場枠も従来の5から6に増やされています。さらには大阪ガス硬式野球部が、前大会優勝チームと言う事で推薦出場。計7チームが本選に出場します。


枠はひとつ増えましたが、昨年までクラブチーム登録だったミキハウスベースボールクラブが、新たに「ミキハウス硬式野球部」として企業登録。激戦に拍車をかけるような戦いを繰り広げています。




そして、第一代表決定戦から1日予備日を挟んだ6月5日、大阪シティ信用金庫スタジアム第二試合で、近畿地区第二代表決定戦が行われました。その前の試合では、そのミキハウスがパナソニックを倒し、第四代表の座を懸けて、7日金曜日に再び、日本新薬と相対します。これも楽しみです。


さて本編の第二代表決定戦。まずは三塁側・日本製鉄広畑イーグレッツ。












今年から企業名も変わりユニフォームのロゴも一新。元号も変わったところで都市対抗野球大会本選へ、といきたいところ。故に会社の意気込みも並大抵のモノではないらしく、新ユニフォームと同デザインのTシャツとマフラータオルを応援受付で販売するチカラの入れよう(買っちゃいました)。












それよりも何よりも、出場が決まれば何と8年ぶりの東京ドームとか。社会人野球日本選手権には、昨年まで4大会連続で出場しているだけに、こんなに間隔が空いているとは思いませんでした。


対する一塁側NTT西日本。












第一代表決定トーナメントで一度、日本製鉄広畑と対戦。この時は1対2の最小得点差で敗れているだけに、第二とは言うものの「代表決定戦」でリベンジを果たしたいところ、でしょうか。












この試合に負けても、第三・第四・第五・第六と、まだまだチャンスは残されていますが、後になればなるほど「なぜここまで残っている?」と言うチームがある事も事実、さっさと決めたいところ。
スターティングオーダー
先攻:姫路市・日本製鉄広畑イーグレッツ
1(右)椎名 潤 (橘学苑高校~富士大学)
2(三)市原脩平 (関西高校)
3(中)堀口裕眞 (近江高校~龍谷大学)
4(一)西川雄大 (丸亀城西高校~関西国際大学)
5(指)上田哲平 (福井工業大学福井高校~関西国際大学)
6(左)佐々木建介(京都外国語大学付属西高校~京都学園大学)
7(遊)飯田 遼 (龍谷大学付属平安高校~奈良学園大学)
8(捕)福井圭祐 (京都共栄学園高校~姫路獨協大学)
9(遊)大野弘仁 (柳ヶ浦高校~愛知学院大学)












投:川瀬航作 (米子松蔭高校~京都学園大学)
後攻:大阪市・NTT西日本
1(左)日下部光 (福知山成美高校~大阪商業大学)
2(三)濱田祥伍 (日本体育大学荏原高校~富士大学)
3(二)山田峻士 (大分東明高校~亜細亜大学)
4(右)野村 勇 (寒川高校~拓殖大学)
5(指)景山拓也 (済美高校~東海大学)
6(一)長田涼平 (柳ヶ浦高校~愛知学院大学)
7(中)中村篤人 (青森山田高校~亜細亜大学)
8(捕)辻本勇樹 (北海高校~仙台大学)
9(遊)中井 諒 (青森山田高校~桐蔭横浜大学)












投:萩原僚麻 (柳川高校~吉備国際大学)
審判員




球審:和田拓 一塁:金丸 二塁:小野 三塁:米田
成績
1回表




椎名 初球を打ってライト前ヒット




市原 0-2から3球目を打ってレフト前ヒット
次打者堀口の2球目(空振り)にセカンドランナー椎名が飛び出しタッチアウト




堀口 2-2から6球目を打ってセカンドゴロ




西川 1-2から4球目を打って右中間へタイムリーツーベースヒット



NTT西日本0-1日本製鐵広畑




上田 1-2から4球目を空振り三振
1回裏




日下部 1-2から4球目を打ってセンター前ヒット




濱田 1-1から3球目を打ってレフト前ヒット ファーストランナー日下部はサードへ




山田 初球を打ってサードゴロダブルプレイ




野村 1-2から6球目を打ってショートゴロ
2回表




佐々木 2-2から5球目を打ってセカンドゴロ捕球エラー




飯田 0-1から2球目を送りバント失敗ピッチャーへの小フライ








福井圭 1-2から4球目を空振り三振 ファーストランナー佐々木はセカンド盗塁失敗
2回裏




景山 1-2から4球目を打ってレフトフライ




長田 1-1から3球目を打ってセンター前ヒット




中村 1-2から4球目を空振り三振




辻本 2-1から4球目を打ってショートフライ
3回表




大野 初球を打ってライト前ヒット




椎名 2-1から4球目を打ってライト前ヒット








市原 1-2から4球目を打ってショート送りバント失敗三振




堀口 フルカウントから6球目を打ってレフト前ヒット
西川 2-2から6球目を見逃し三振




上田 初球を打ってセンターフライ
3回裏




中井 0-2から3球目を見逃し三振




日下部 1-2から4球目を打ってセカンドゴロ




濱田 1-0から2球目を打ってセンター前ヒット
山田 1-0から2球目を打ってショートゴロ
4回表




佐々木 1-1から3球目を打って左中間へヒット




飯田 初球をキャッチャー前送りバント
福井圭 1-2から4球目を打ってライトファウルフライ
セカンドランナー佐々木はサードへ




大野 1-1から3球目を打ってファーストゴロタイムリー捕球エラー



NTT西日本0-2日本製鐵広畑




椎名 1-1から3球目を打ってセンター前ヒット
NTT西日本選手交代












ピッチャー萩原に代えて波多野利彦(宇部鴻城高校~愛知学院大学)




市原 1-0から2球目を打ってセカンドゴロ
4回裏




野村 0-1から2球目を打ってショートゴロ
景山 1-2から6球目を空振り三振








長田 初球を打ってセカンドフライ
5回表




堀口 1-1から3球目を打ってセカンド内野安打
次打者西川の5球目がワイルドピッチ




西川 フルカウントから6球目を空振り三振
上田 3-1から5球目を選んでフォアボール




佐々木 1-1から3球目を空振り三振




飯田 2-2から7球目を打ってライト前タイムリーヒット
NTT西日本0-3日本製鐵広畑




福井圭 2-0から3球目を打ってセカンドゴロ




5回裏
中村 フルカウントから6球目を空振り三振




辻本 1-2から4球目を打ってライトフライ




中井 0-1から2球目を打ってショートゴロ
6回表




大野 2-2から8球目を見逃し三振








椎名 1-0から2球目を打ってサードゴロ
市原 1-2から4球目を空振り三振
6回裏




日下部 0-2から3球目を見逃し三振




濱田 フルカウントから7球目を見逃し三振




山田の代打梅津正隆(樟南高校~九州共立大学) 1-1から3球目を打ってショートゴロ送球エラー
野村 フルカウントから8球目を空振り三振
7回表
NTT西日本シート変更
代打梅津がそのまま入りセカンド
堀口 初球を打ってセンター前ヒット
NTT西日本選手交代








ピッチャー波多野に代えて河津颯太(桐蔭学園高校~福井工業大学)








西川 2-1から4球目を打ってライト前ヒット








上田 1-1から3球目をピッチャー前送りバント
NTT西日本選手交代












ピッチャー河津に代えて宅和健太郎(松江商業高校~大阪商業大学)




佐々木 初球を打ってライトフライ




飯田 0-1から2球目を打ってショートゴロ
7回裏
景山 0-1から2球目を打ってセカンドフライ




長田 2-1から4球目を打ってサードゴロ




中村 2-2から6球目を空振り三振
8回表




福井圭 0-1から2球目を打ってセカンドゴロ
大野 フルカウントから6球目を選んでフォアボール




椎名 1-2から5球目を空振り三振




市原 1-1から3球目を打ってサードファウルフライ
8回裏




辻本 初球を打ってファーストゴロ




中井 初球を打ってセカンドフライ




日下部 1-2から4球目を打ってセカンドゴロ
9回表
NTT西日本選手交代
ピッチャー宅和に代えて松田拓磨(神戸国際大学付属高校~亜細亜大学)
堀口 初球を打ってファーストゴロ
西川 3-1から5球目を打ってショートゴロ




上田の代打横尾忠孝(西日本短期大学付属高校) 0-2から3球目を空振り三振
9回裏
濱田 0-1から2球目を打ってセカンドフライ
梅津の代打中西純平(青森山田高校~亜細亜大学) 1-0から2球目を打ってライト前ヒット 代走に伊東嵩基(東大阪大学付属柏原高校~創価大学)
野村 0-1から2球目を打ってセンターフライ




景山 2-2から8球目を空振り三振













姫路市・日本製鐵広畑硬式野球部、8年ぶり32回目の都市対抗野球本選出場、おめでとうございます!















日本製鉄広畑
100 110 000 3
000 000 000 0
NTT西日本


9回裏、3点差ともなると、ワンアウト毎にベンチの中で立ち上がる選手も増えていき、今にも飛び出して来そうな雰囲気。このソワソワを一気に爆発させてマウンドに駈け上がるシーンと言うのは、どこのチームでも嬉しくなるものです。それが8年ぶりの都市対抗野球本選出場ともなると尚更。









社会人野球日本選手権には幾度となく出場してはいますが、やはり都市対抗野球大会とは違うもんなんだ、と痛感させられます。繰り返されるトーナメント、負けるたびに追い詰められる心と身体。それらから解放される喜び。枠が増えた近畿地区ではありますが、厳しい戦いに変わりはありません。









近畿地区の二つ目の代表の座を、兵庫県下の絶対的ツートップとも言える、三菱重工神戸・高砂硬式野球部に続いての獲得。兵庫県の社会人野球、さらにはアマチュア野球のレベルが、昨年の本大会準優勝チームが生まれたお陰で、ワンランクアップしたんではないかな、とすら考えます。






先にも記したように、8年ぶりの都市対抗野球本選とは言え、全国大会には4年連続で出場しています。気持ちの高め方など、経験は豊富なはずだし、会社の後押しもさらにあるかと思います。応援している方も本当に多いです。是非とも東京ドームで「荒ぶる白鷺(イーグレッツ)」に期待します。
そして、日本製鉄広畑イーグレッツに連敗の形になったNTT西日本は、翌6日に第三代表の座を懸けて、日本新薬と戦い、無事勝利。近畿地区第二代表として東京ドームに乗り込む事になりました。
2019.06.07 / Top↑
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