
第90回都市対抗野球大会の各地区予選もたけなわとなってまいりました。まだ季節的には春のはずなのに、すでに7月の東京ドームに向けての熱を帯びた戦いは全国各地で繰り広げられています。

そしていよいよ5月28日からは、岡山県倉敷市・倉敷マスカットスタジアムで、中国地区二次予選がいよいよ始まりました。中国各県予選を勝ち抜いた8チームが、2ブロックに分かれて予選リーグ。その上位各2チーム、計4チームが、6月1日から3日間に渡って、中国地区代表2枠を争います。

初日の28日は天候が危ぶまれましたが、無事全3試合が終了。この先悪天候の予想は出ていないので、日程通り終了するモノと思われます。個人的にはいろいろ折り重なってほっとしております。

まずはツネイシブルーパイレーツ。



豪打豪打で勝ち上がった、3月の松本旗三浦旗大会の印象は、ぶっちゃけ今年前半最大のインバクトとして残っています。打線は水物とも申しますが、平均的に4点5点取れるようになったのは凄い。






充実したベテランと、活きの良い若手選手が見事に噛み合い、近い将来どころか、元号が変わった2019年以降、広島県社会人野球の新しい「顔」になりそうな予感もしますがいかがでしょうか。

そして初めて観戦します。美作市・ショウワコーポレーション。






1994年夏、岡山県内の野球経験者に案内状を送付、同年秋に総勢37名で「柵原クラブ」として発足、2010年に株式会社ショウワコーポレーションが支援に乗り出し「ショウワ柵原クラブ」にチーム名を変更、2012年に「ショウワコーポレーション硬式野球部」に改称となりました。



過去に全日本クラブ野球選手権に3度出場ベスト8が一回、昨年は、第4回中四国クラブ選手権準優勝と、輝かしい成績を残されています。そして今年の都市対抗野球大会岡山県・島根県一次予選は、三菱自動車倉敷オーシャンズを降しての岡山・島根第二代表。東京ドームへの道が開かれました。
スターティングオーダー
先攻:福山市・ツネイシブルーパイレーツ
1(指)手束海斗 (鳴門高校)
2(中)北吉弘樹 (瀬戸内高校)
3(遊)亀井雅人 (高知高校~立命館大学)
4(一)永岡 涼 (宇部鴻城高校~福山大学)
5(二)岡田拓己 (岡山東商業高校~環太平洋大学)
6(左)岸村祥太郎(華陵高校~徳山大学)
7(三)米澤 翼 (沖学園高校~九州産業大学)
8(捕)財満征史 (高陽東高校~東京農業大学)
9(右)中島大地 (箕面東高校~関西大学)












投:谷本憲哉 (済美高校~専修大学)
後攻:美作市・ショウワコーポレーション
1(左)大野大輔 (日本航空高校~愛知学泉大学)
2(遊)森下優也 (ルーテル学院高校)
3(右)藤原崚太郎(倉敷商業高校~岡山商科大学)
4(三)藤井 誠 (邑久高校)
5(捕)河内一将 (美濃加茂高校~中部学院大学)
6(指)古矢貴光 (関西高校~城西国際大学)
7(二)松尾泰成 (川島高校~神戸医療福祉大学)
8(一)金丸凛己 (岡山商科大学付属高校)
9(中)杉 潤次 (高梁日新高校)












投:大山 海 (飯塚高校)
審判員
球審:矢橋 一塁:山本貴 二塁:初田 三塁:三垣
成績
1回表




手束 1-2から4球目を打ってセカンドフライ




北吉 1-1から3球目を打ってレフトフライ












亀井 2-2から5球目を打ってレフトへツーベースヒット




永岡 3-1から5球目を打ってレフト前タイムリーヒット






ショウワ0-1ツネイシ
次打者岡田の初球がワイルドピッチ




岡田 2-2から5球目を打ってショートゴロ捕球エラー




岸村 2-2から5球目を空振り三振
1回裏
大野 初球を打ってレフト前ヒット




次打者森下の3球目(空振り)にファーストランナー大野セカンド盗塁失敗




森下 2-2から5球目を打ってセンター前ヒット








藤原 0-1から2球目を打ってライトへツーベースヒット




藤井 1-0から2球目を打ってショートゴロ




河内 2-2から5球目を打ってセンターフライ
2回表




米澤 1-2から5球目を見逃し三振




財満 2-1から4球目を打ってライトフライ




中島 1-2から4球目を空振り三振
2回裏




古矢 1-1から3球目を打ってファーストゴロ




松尾 1-1から3球目を打ってライトフライ




金丸 1-1から3球目を打ってセンター前ポテンヒット








杉 1-1から3球目を打ってショートゴロ
3回表




手束 1-1から3球目を打ってレフトフライ




北吉 フルカウントから6球目を見逃し三振




亀井 0-2から3球目を打ってライト前ヒット




永岡 0-1から2球目を打ってショートゴロ
3回裏
大野 初球を打ってショートゴロ




森下 2-2から6球目を打ってレフト前ヒット
藤原 1-1から3球目を打ってセカンドゴロダブルプレイ
4回表




岡田 初球を打って左中間へヒット




岸村 3-1から5球目を打ってショートゴロ ファーストランナー岡田はセカンドへ




米澤 初球を打ってライトオーバーツーベースヒット




財満 0-1から2球目をピッチャー横へツーランスクイズ









ショウワ0-3ツネイシ




中島 初球を打ってピッチャーゴロ
4回裏




藤井 2-2から6球目を空振り三振




河内 2-2から5球目を空振り三振








古矢 0-2から3球目を打ってキャッチャーファウルフライ
5回表
手束 1-2から5球目を空振り三振
北吉 3-1から5球目を選んでフォアボール




次打者亀井の初球(ボール)にファーストランナー北吉セカンド盗塁成功




亀井 フルカウントから6球目を打ってセンター前タイムリーヒット



ショウワ0-4ツネイシ
永岡 0-2から3球目を打ってレフト前ヒット
岡田 0-2から3球目を打ってセカンドゴロダブルプレイ
5回裏
松尾 フルカウントから7球目を空振り三振
金丸 1-1から3球目を打ってピッチャーゴロ








杉 1-2から4球目を打ってファーストファウルフライ
6回表
諸般の事情により、画像のみでお送りいたします。















ショウワ0-9ネイシ
6回裏
大野 1-2から4球目を見逃し三振
森下 1-2から4球目を打ってピッチャーゴロ
藤原 1-1から3球目を打ってレフト前ヒット
藤井 0-1から2球目を打ってショートゴロ
7回表
ショウワコーポレーション選手交代












ピッチャー大山に代えて柳田涼(倉敷高校)




岸村 1-1から3球目を打ってファーストライナー
米澤 1-2から4球目を打ってセンターフライ
財満 1-2から4球目を見逃し三振
7回裏
河内 初球を打ってセンターフライ




古矢 1-0から2球目を打ってサードゴロ
松尾 0-1から2球目を打ってセカンドゴロ
8回表




中島 フルカウントから8球目を打ってレフトフライ
手束 フルカウントから6球目を選んでフォアボール
北吉 2-2から5球目を打ってセンターフライ
亀井 1-1から3球目を打ってレフトフライ
8回裏
金丸 2-0から3球目を打ってライトフライ
杉 0-2から3球目を打ってファーストファウルフライ
大野 2-2から5球目を空振り三振
9回表
ショウワコーポレーション選手交代
ピッチャー柳田に代えて瀧村真(倉敷商業高校~大阪体育大学)
永岡 1-1から3球目を打ってレフト前ヒット
岡田の代打林 0-1から2球目を打ってライト前ヒット ファーストランナー永岡はサードへ
岸村の代打坂東 フルカウントから6球目を選んでフォアボール
米澤 フルカウントから7球目を打ってサードゴロホームフォースアウト
財満 1-0から2球目を打ってセンター前タイムリーヒット
ショウワ0-11ツネイシ
中島の代打斉藤達也(昌平高校~城西大学) 初球を打ってセンターフライ
手束 0-1から2球目を打って左中間へタイムリーツーベースヒット
ショウワ0-13ツネイシ
北吉 0-1から2球目を打ってレフト前タイムリーヒット
ショウワ0-14ツネイシ
亀井 1-2から5球目を空振り三振
9回裏
森下の代打稲原盛矢(美空工科高校) 0-1から2球目を打ってライトフライ
藤原の代打山崎裕司(玉野光南高校) 1-2から4球目を打ってレフト前ヒット
藤井 2-0から3球目を打ってレフトへツーベースヒット
河内 1-1から3球目を打ってサードゴロダブルプレイ
ツネイシブルーパイレーツ
100 215 005 14
000 000 000 0
ショウワコーポレーション
試合結果は、ある程度予想した通りになってしまいました。実際の所、試合前のフィールディング練習を見ててもいわゆる「ポロリ」も多く、やはら二次予選初進出ゆえの固さもあるんだろうなと思いました。これもまた、都市対抗野球予選ゆえの、有形無形の重圧なのかなぁ、とも思ったり。
ただ、意気込みは1回裏から見えましたね。撮り損ねましたが、プレイがかかったあとの初球をヒットした大野選手。この後盗塁失敗とかがなかったら、確実に先制点はショウワコーポレーション。試合の主導権すら握れていたかも。ここがツネイシブルーパイレーツとの「場数の差」でしょうね。
都市対抗野球大会と言うのは、日本野球連盟に登録しているすべてのチームが参加出来ます。そこに会社(企業)登録もクラブチーム登録もありません。みな同じ条件で試合をしています。特に地方に行けば、一次予選は会社・クラブとも一斉に始まります。そこに怖さがある、とも考えます。
事実ショウワコーポレーションは、クラブチーム登録でありながら、会社登録の三菱自動車倉敷オーシャンズを降して二次予選に進出してきました。これはチームにとって、何物にも変えがたい経験になったはずだし、例え予選が3連敗でも、歴史の1ページを飾り、今後の大きな糧にもなるはず。
ショウワコーポレーション。またどこかで観戦出来れば。
2019.05.30 / Top↑
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