

全国津々浦々で、次々と火蓋が切られつつある、第90回都市対抗野球大会地区二次予選。近畿地区でも5月16日の明石トーカロ球場、そしてわかさスタジアム京都での戦いを経て、いよいよ戦いの熱波は、大阪シティ信用金庫スタジアム(舞洲ベースボールスタジアム)に上陸しました。


既に、6月3日に京セラドーム大阪で行われる、第一代表決定戦は、日本製鐵広畑イーグレッツ対三菱重工神戸・高砂の「播州選手権」と決まってますが、近畿地区の代表枠は5。そして残る4つの代表の椅子を巡って、予定としては6月10日まで、熾烈極まりない戦いが繰り広げられます。


毎年激戦区と言われる東海地区では、山岸ロジスターズに敗れた西濃運輸が姿を消すと言う事態。都市対抗野球に企業チームもクラブチームもない、本当に仁義なき戦い。ひとつの勝敗が地区予選の大きな波になる事もよくある話。そして、近畿地区のこの試合も、企業対クラブの戦いです。
スターティングオーダー
先攻:大和高田市・大和高田クラブ
1(遊)今里征馬 (拓殖大学)
2(二)内山昂樹 (佛教大学)
3(右)山本柊作 (天理大学)
4(一)松本凌太 (拓殖大学)
5(中)比屋根渉 (城西大学)
6(指)竹島貫太 (京都学園大学)
7(三)肥田直斗 (日本体育大学)
8(捕)眞鍋雄己 (和歌山大学)
9(左)村上誠也 (國學院大学)
投:山本竜也 (天理大学)
後攻:東近江市・カナフレックス
1(右)安田権守 (早稲田実業高校)
2(二)武田勇樹 (天理大学)
3(指)前出 築 (東京情報大学)
4(三)吉田健悟 (足利大学)
5(一)北川倫太郎(明徳義塾高校)
6(左)田村俊貴 (神戸学院大学)
7(中)新谷承基 (大阪商業大学)
8(遊)高畑詢斗 (中部学院大学)
9(捕)福田優人 (関西国際大学)








投:大西健太 (東日本国際大学)
審判員




球審:堀口 一塁:那須正 二塁:高田 三塁:下村
成績
1回表




今里 2-2から5球目を打ってサードファウルフライ




内山 0-1から2球目を打ってレフト前ヒット








山本柊 1-0から2球目を打ってセカンドゴロダブルプレイ
1回裏




安田 1-2から7球目を打ってセカンドゴロ




武田 0-1から2球目がデッドボール




前出 1-2から4球目を打ってセンターフライ




次打者吉田の初球にファーストランナー武田が飛び出しタッチアウト
2回表




松本 フルカウントから11球目を見逃し三振




比屋根 3-1から5球目を打ってセンター前ヒット







竹島 初球を打ってライト前ヒット ファーストランナー比屋根はサードへ










肥田 1-2から6球目を空振り三振 サードランナー比屋根が飛び出しタッチアウト
2回裏




吉田 1-0から2球目を打ってレフト前ヒット




北川 1-1から3球目をピッチャー前送りバントセカンド送球もセーフ









次打者田村の初球(ストライク)にファーストランナー吉田セカンド盗塁失敗




田村 1-2から4球目を空振り三振




新谷 0-1から2球目を打ってライト前ヒット ファーストランナー北川はサードへ




高畑 0-1から2球目を打ってファーストファウルフライ
3回表
眞鍋 2-2から5球目を見逃し三振
村上誠 1-2から5球目を見逃し三振




今里 2-1から4球目を打ってレフトオーバーツーベースヒット
内山 1-1から3球目がデッドボール




山本柊 2-2から5球目を打ってレフトへタイムリースリーベースヒット






カナフレックス0-2大和高田クラブ
松本 0-2から3球目を空振り三振
3回裏
福田 1-1から3球目を打ってセンターフライ
安田 初球を打ってセカンドフライ
武田 初球を打ってレフト前ヒット
前出 3-1から5球目を選んでフォアボール
吉田 2-2から5球目を打ってピッチャーゴロ
4回表
比屋根 2-2から7球目を空振り三振
竹島 0-2から3球目を打ってセンター前ヒット
肥田 1-1から3球目を打ってショートゴロダブルプレイ
4回裏
北川 1-0から2球目を打ってセンターフライ
田村 1-0から2球目を打ってショートフライ
新谷 1-2から4球目を打ってライト前ヒット
高畑 3-1から5球目を打ってレフトフライ
5回表
眞鍋 0-1から2球目を打ってショートゴロ
村上誠 1-0から2球目を打ってセンターフライ
今里 フルカウントから6球目を打ってショートゴロ
5回裏
福田 0-1から2球目を打ってサードゴロ
安田 1-2から5球目を空振り三振
武田 フルカウントから6球目を空振り三振
6回表
内山 初球を打ってセカンドゴロエラー



次打者山本柊の3球目(空振り)にファーストランナー内山セカンド盗塁失敗
山本柊 1-2から4球目を打ってピッチャー強襲もファーストゴロ




松本 フルカウントから8球目を打ってファーストゴロ
6回裏




前出 1-2から4球目を打ってショートゴロ




吉田 1-0から2球目を打ってセンター前ヒット




北川 0-1から2球目がデッドボール








田村の代打青木聡汰(大阪体育大学) 0-1から2球目を打ってサードフライ
大和高田クラブ選手交代








ピッチャー山本竜に代えて本野一哉(帝京大学)
新谷 0-2から3球目を見逃し三振
7回表
カナフレックス選手交代とシート変更
代打青木がそのまま入りレフト












ピッチャー大西に代えて竹内武司(静岡大学)
比屋根 初球を打ってセカンドゴロ




竹島 2-2から5球目を空振り三振




肥田 2-1から4球目を打ってライト前ヒット




眞鍋 1-0から2球目を打ってショートゴロ
7回裏
大和高田クラブ選手交代












ピッチャー本野に代えて金村侑樹(追手門学院大学)




高畑 2-2から5球目を打ってレフトフライ




福田 初球を打ってショートゴロ




安田 2-1から4球目を打ってレフトフライ
8回表
村上誠 2-2から5球目を打ってレフト前ヒット
今里 0-2から5球目を打ってライトフライ




内山 0-1から2球目を打ってキャッチャーゴロ
次打者山本柊の3球目(ボール)にファーストランナー村上誠セカンド盗塁失敗
8回裏
武田 1-0から2球目を打ってライトフライ
大和高田クラブ選手交代












ピッチャー金村に代えて米倉大介(近畿大学)
前出 1-0から2球目を打ってセンターフライ












吉田 3-1から5球目を打ってセカンドフライ
9回表
山本柊 1-2から5球目を打ってライト前ヒット
カナフレックス選手交代








ピッチャー竹内に代えて山田英紀(東北福祉大学)




松本の代打村上直也(國學院大学) 初球をピッチャー前送りバント
比屋根 1-2から4球目を打ってセカンドフライ
竹島 2-2から6球目を打ってライト前ヒット






しかしセカンドランナー山本柊ホームタッチアウト
9回裏
大和高田クラブシート変更
代打村上直がそのまま入りファースト




北川 1-2から4球目を打ってセカンドゴロ
青木 1-2から5球目を打ってセンターフライ
新谷 3-1から5球目を選んでフォアボール
大和高田クラブ選手交代








ピッチャー米倉に代えて吉田行秀(京都学園大学)




高畑の代打山崎壱征(大阪商業大学) 初球を打ってレフト前ヒット




福田の代打年綱恭平(天理大学) 2-1から4球目を打ってショートゴロ






大和高田クラブ
002 000 000 2
000 000 000 0
カナフレックス

クラブチームと捉えるにはあまりにも強大な大和高田クラブ、そして新進気鋭の創部6年目のカナフレックスの対戦。見方を少し変えれば、元近鉄バファローズの大和高田クラブ・佐々木恭介監督と、現役時代は南海ホークスで活躍された、カナフレックス・河野敬幸監督の対決、でしたが。
双方ともがっぷり四つの試合だったと思います。ただひとつ違ったのは、やはり社会人野球監督としての「経験の差」ではないですかね。一発勝負のトーナメントの多い社会人野球。クラブ野球選手権や京都府春季大会等での経験豊富な佐々木監督。絶対に負けられない試合での采配経験なのかも。
指導者だけでなく、選手間にもそれは浸透してるようにも感じます。クラブ野球選手権だけでなく、都市対抗野球大会、社会人野球日本選手権、JABAの主催する三大大会すべてに出場経験のあるチームには、試合に対する姿勢など、選手間で受け継がれているモノは何かしらあると思います。
後のない第4代表決定トーナメント。ここで負けたら「第5」には進めません。そして、代表を勝ち取るには4連勝が絶対条件。昨年の日本選手権の「音圧」を東京ドームで披露する事が出来るか。
そして残念ながら、カナフレックスの夏は、初夏とも思える気温の晩春に終わってしまいました。
2019.05.28 / Top↑
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