

第90回都市対抗野球大会広島県一次予選、大会三日目第二試合は、第一代表決定トーナメントの、トーナメントやまがたで言えば準決勝戦に当たりますかね。JR西日本と三菱重工広島の試合です。
























共に二回戦にあたる1試合を既に終え、第四代表以上が決定しております。トーナメントやまがたの左側、こちらで負けると第三代表、右側で負けると第四代表、と言う形式になっております。が、県第一代表になったらなったで、中国地区予選(リーグ戦)にはある程度の優遇措置があるとか。
























ゆえに、第四代表以上が決まっているとは言え、負けてはおれぬ試合に代わりはありません。もとより、この試合で激突するJR西日本、そして三菱重工広島、更にこの後登場のJFE西日本共々、今では常に、広島県の社会人野球を牽引する存在のはず。勝敗云々を抜きにして、熱い戦いを期待。
JR西日本の初戦は、3月の松本旗三浦旗大会を豪打で制したツネイシブルーパイレーツ、正直怖い相手でしたが、その優勝決定戦の倍返しを果たすようなコールド勝ち。三菱重工広島は福山ローズファイターズ相手に、こちらも打線大爆発19点を奪っての圧勝。さて、如何なる試合になるか。
スターティングオーダー
先攻:広島市・三菱重工広島
1(指)市原一樹 (松商学園高校~専修大学)
2(遊)田中友博 (享栄高校~愛知学院大学)
3(右)実政太一 (如水館高校)
4(一)國本剛史 (近畿大学福山高校~近畿大学)
5(中)青木拓巳 (関西大学北陽高校~関西大学)
6(二)松永弘樹 (広陵高校~早稲田大学)
7(左)汐月祐太郎(熊本高校~筑波大学)
8(三)田ノ窪泰基(呉高校~近畿大学工学部)
9(捕)佐々木駿 (桐光学園高校~国学院大学)












投:鮫島優樹 (神村学園高等部~MSH医療専門学校)
後攻:広島市・JR西日本
1(左)春原直登 (佐久長聖高校~関東学院大学/広島駅)
2(遊)石嵜健人 (如水館高校~近畿大学工学部/広島車掌区)
3(右)佐藤直樹 (報徳学園高校/広島駅)
4(三)田村 強 (玉野高校~大阪体育大学/新岩国駅)
5(二)大倉卓也 (智辧学園和歌山高校~関西学院大学/広島駅)
6(指)蔵桝孝宏 (広陵高校~法政大学/横川駅)
7(一)鳥居丈寛 (愛知工業大学名電高校~東洋大学/西条駅)
8(捕)原田廣大 (東大阪大学附属柏原高校~近畿大学/広島支社運輸課)
9(中)原田拓実 (秀岳館高校/岩国駅)












投:山下 仁 (須磨翔風高校~上武大学)
審判員




球審:丸山 一塁:橘 二塁:佐藤 三塁:南場


成績
1回表




市原 0-1から2球目を打ってセンターフライ




田中 ストレートのフォアボール




実政 1-2から5球目を打ってセカンドゴロ




國本 2-2から5球目を打ってレフトフライ
1回裏




春原 2-2から5球目を打ってレフトフライ




石嵜 2-1から4球目を打ってセカンドゴロ




佐藤 1-1から3球目を打ってライトフライ
2回表




青木 ストレートのフォアボール




松永 1-2から4球目を空振り三振




次打者汐月の3球目(ボール)にファーストランナー青木セカンド盗塁失敗




汐月 2-1から4球目を打ってライト前ヒット




田ノ窪 1-0から2球目を打ってセンター前ヒットとタイムリーエラー






JR西日本0-1三菱重工広島




佐々木 1-1から3球目を打ってショートゴロ
2回裏




田村 1-0から2球目を打ってセンターフライ




大倉 1-1から3球目を打ってセンターフライ








蔵桝 1-1から3球目を打ってサードフライ
3回表




市原 1-2から4球目を打ってレフト前ヒット




田中 1-1から3球目をファースト前送りバント




実政 2-1から4球目を打ってレフトフライ








國本 0-1から2球目を打ってセンターフライ
3回裏








鳥居 フルカウントから7球目を打ってレフトファウルフライ








原田廣 3-1から5球目を打ってレフトフライ




原田拓 0-2から4球目を打ってセンター前ヒット
次打者春原の初球(ボール)にファーストランナー原田拓セカンド盗塁成功




春原 3-1から5球目を打ってセンターフライ
4回表




青木 初球を打ってセンターフライ




松永 1-2から4球目を打ってファーストライナー
汐月 1-2から4球目を打ってピッチャーライナー
4回裏




石嵜 1-1から3球目を打ってレフトフライ








佐藤 0-1から3球目を打ってセカンドフライ
田村 3-1から5球目を選んでフォアボール




大倉 1-1から3球目を打ってライト前ヒット ファーストランナー田村はサードへ
蔵桝 フルカウントから6球目を選んでフォアボール
鳥居 フルカウントから6球目を選んで押し出しフォアボール




JR西日本1-1三菱重工広島
原田廣 1-0から2球目を打ってショートライナー
5回表
田ノ窪 初球を打ってセンター前ヒット




佐々木 1-1から3球目をキャッチャー前送りバント失敗セカンドフォースアウト




市原 フルカウントから6球目を空振り三振 ファーストランナー佐々木挟まれタッチアウト
5回裏
原田拓 1-2から5球目を打ってセンターフライ
春原 3-0から4球目を打ってレフト前ヒット
石嵜 1-1から3球目をキャッチャー前送りバント
佐藤 2-1から4球目を打ってセンターフライ
6回表




田中 初球を打ってセンターフライ




実政 初球を打ってセンターフライ








國本 1-2から4球目を打ってレフトフライ
6回裏
田村 3-1から5球目を選んでフォアボール




大倉 0-2から4球目を打ってセンター前ヒット




蔵桝 初球を打ってショートライナーダブルプレイ




次打者鳥居の初球(空振り)にファーストランナー大倉セカンド盗塁成功




鳥居 フルカウントから8球目を打ってライトフライ




ちなみにその2球目のファウルフライ。ライトの実政選手、フェンスに激突しながらも捕れず。
7回表




青木 0-2から3球目を打ってセカンドゴロ
松永 初球を打ってライトフライ
汐月 初球を打ってレフト線ツーベースヒット




田ノ窪 1-1から3球目を打ってライトフライ
7回裏




原田廣 1-2から5球目を打ってライト前ヒット




原田拓 2-0から3球目をピッチャー前送りバント
春原 フルカウントから8球目を選んでフォアボール
石嵜 2-2から3球目を打ってセンターフライ








佐藤 初球を打ってレフトへスリーランホームラン






JR西日本4-1三菱重工広島



三菱重工広島選手交代












ピッチャー鮫島に代えて川本哲也(竹原高校~MSH医療専門学校)




田村 フルカウントから6球目を打ってライトオーバーツーベースヒット




大倉 1-2から4球目を打ってサードゴロ
8回表
佐々木の代打山崎善隆(昭和第一学園高校~中京学院大学) 初球を打ってセカンドゴロ




市原 1-1から3球目を打ってセンターフライ
田中 3-1から5球目を選んでフォアボール




実政 初球を打ってライト線ツーベースヒット




國本 1-2から5球目を打ってショートゴロ
8回裏
三菱重工広島シート変更
代打山崎がそのまま入りキャッチャー
蔵桝 1-1から3球目を打ってショートゴロ




鳥居 0-1から2球目を打ってショート内野安打












原田廣 1-1から3球目を送りバント失敗キャッチャーフライ
原田拓 0-1から2球目を打ってセカンドフライ
9回表
青木 2-2から5球目を打ってセカンドゴロ
松永 2-2から5球目を空振り三振




汐月 2-2から6球目を打ってセカンドゴロ
広島市・三菱重工広島
010 000 000 1
000 100 30X 4
広島市・JR西日本

「広島横綱対決」となった第二試合は、予想通りの息詰まる熱戦になりました。三菱重工広島先発の鮫島投手が引っ張ったのか、JR西日本先発の山下投手が作り上げたのかはわかりませんが、序盤は本当に警戒なテンポでした。ぶっちゃけ、6回裏が終わる頃には延長戦もあるかとも思いました。


ただ、ちょいとだけ気になったのが鮫島投手の出来と言うかなんと言うか。低め低めにコントロールされていたのは良かったかと思いましたが、もうひとつ踏み込めてないようにも。これが「辛抱のピッチング」に見えたのかも知れません。ただ、キャリアの長い方ゆえ、修正はされるでしょう。


勝ったJR西日本は、佐藤直樹選手が2試合連続の一発。そのバッティングは、長らくラストバッターで猛威を奮っていましたが、クリーンアップに昇格しても何ら変わらず。それどころかさらにひとつふたつギアが上がったような印象。留まるところを知らない、とはよく言ったものです。


そして、先発の山下仁投手がまさに「我慢の投げ勝ち」。ポテンシャルの高さは大学時代から評価が高かったです。入社後は一時、荒れ球が多かったですがようやく覚醒かな、とも。そこに我慢強さが加わってスターターとしての役割を十二分に果たしてくれました。これは本当に大きいです。


そして、この試合でJR西日本は広島県第二代表以上が決定、三菱重工広島は、同じく第三代表として、5月28日に開幕する、中国地区二次予選(リーグ戦とトーナメント)に臨みます。
―――――そして翌日、JR西日本硬式野球部は無事、広島県第一代表を勝ち取りました。
2019.05.15 / Top↑
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