


長い冬を終え、3月に突入しました。プロ野球ではそろそろオープン戦が本格化しますが、社会人野球でも、企業チームの殆んどは春季合宿を終え、都道府県レベルでのローカル大会を迎える頃。



クラブチームは、7月に行われる、第90回都市対抗野球大会一次予選に向けての追い込み。早い所では、京都府と奈良県が3月30日に一次予選スタート。大阪府・兵庫県も、4月第一週に予選が始まります。桜満開と同時に、灼熱の東京ドーム出場を懸けた、長い闘いの火蓋が切られます。
で、春まだ浅い京都西京極。近畿地区二次予選の会場となる、わかさスタジアム京都では、企業チーム・日本新薬とクラブチーム・関メディベースボール学院のオープン戦が行われました。これもいずれは夏への闘いに繋がるモノと思います。二次予選で、顔を合わせる可能性はなきにしも非ず。



まずは「いつもお世話になっております」関メディベースボール学院。












今年の11期卒業生の進路も次々にクラブチーム、企業チーム関係なしに判明しています。中には何と、プロ野球・東北楽天ゴールデンイーグルスの久米島キャンプに参加した選手もいます。












企業チーム・クラブチーム、卒業後の進路はさまざまかと思いますが、皆長く野球を続けて欲しい。その基礎作りには最高の環境。そこにひとつふたつ、試合で箔が付けばなおよし、かと考えます。



そして、迎え撃つ形になった日本新薬硬式野球部。



全チームを見たわけではないのでなんとも言えませんが、早々に2019年度の監督・コーチ、新加入選手を含めた新体制を発表。漠然と、ではありますが、チーム(会社)全体の意欲を感じます。



京都府のある種の「第一人者」のようなチーム。和歌山県串本町総合運動公園サン・ナンタンランドでの、16日間の春季合宿を終え、この試合が2019年3試合目のオープン戦。そして、既に開幕している、第143回JABA京都府春季大会を含め4試合目の「実践の場」となります。



で、この試合。当初は13:00開始予定だったんですが、前日夕刻から当日午前中にかけての降雨のため、30分繰り下げとなりました。日本新薬の、出場予定のない選手は、試合開始直前まで、砂投入の為に軽トラックまで出して、かなり大がかりなグラウンド整備が行われていました。



ゆえに関メディベースボール学院の内野フィールディング練習は、スタンド下にあるブルペンで行われました。日本新薬はスタジアム外でウォーミングアップの後、ベンチ前で体慣らし程度。そして、ダイヤモンドを中心にした、必要最小限の整備が終了したところで、プレイボールと相成りました。
スターティングオーダー
先攻:関メディベースボール学院野球選手科
1(遊)奥野夢叶 (立正大学付属淞南高校)
2(左)片岡滉輔 (初芝橋本高校)
3(右)二神友哉 (三重海星高校)
4(三)大橋竜誠 (東洋大学付属姫路高校)
5(一)山本航介 (高野山高校)
6(指)田中優都 (京都国際高校)
7(浦)幸明慶勲 (武生工業高校)
8(中)有田諒嘉 (香川西高校)
9(二)宮下大生 (相生学園高校)












投:澤田 陸 (開星高校)
後攻:日本新薬
1(中)久保田昌也(龍谷大学付属平安高校~國學院大学)
2(二)板倉健人 (静岡高校~立正大学)
3(一)濱田竜之祐(鹿児島実業高校~専修大学)
4(指)中 稔真 (須磨翔風高校~上武大学)
5(右)黒川卓也 (九州国際高校~日本文理大学)
6(三)大畑建人 (神村学園高校~大阪体育大学)
7(左)田中一八 (福知山成美高校~九州共立大学)
8(捕)鎌田将吾 (鈴鹿高校~朝日大学)
9(遊)大崎拓也 (智弁学園高校~法政大学)




投:榎田宏樹 (小林西高校~日本文理大学)




打撃成績
1回表




奥野 初球を打ってサードゴロ




片岡 0-1から2球目を打ってセカンドフライ




二神 2-2から6球目を空振り三振
1回裏




久保田 2-0から3球目を打ってセカンドゴロ




板倉 2-2から5球目を見逃し三振




濱田 1-2から4球目を見逃し三振
2回表




大橋 初球を打ってファーストゴロ




山本航 0-2から3球目を空振り三振




田中 1-2から4球目を打ってピッチャーライナー
2回裏




中 1-1から3球目を打ってファーストゴロ




黒川 初球を打ってレフトオーバーソロホームラン




日本新薬1―0関メディベースボール学院




大畑 フルカウントから8球目を選んでフォアボール




田中 フルカウントから8球目を選んでフォアボール




鎌田 0-2から3球目を打ってライト前ヒット




大崎 フルカウントから7球目を選んで押し出しフォアボール




日本新薬2―0関メディベースボール学院




久保田 フルカウントから6球目を打ってファーストゴロタイムリーエラー
日本新薬3―0関メディベースボール学院




板倉 1-2から7球目を打ってサードタイムリー内野安打
日本新薬4―0関メディベースボール学院
<




span style="color:#FF0000">濱田 1-0から2球目を打ってライト前タイムリーヒット




日本新薬6―0関メディベースボール学院




中 フルカウントから8球目を選んでフォアボール




黒川 0-1から2球目を打ってセンター前タイムリーヒット
日本新薬8―0関メディベースボール学院




大畑 フルカウントから6球目を空振り三振




田中 1-0から2球目を打ってサード後方タイムリー内野安打
日本新薬9―0関メディベースボール学院




鎌田 0-1から2球目を打ってサードゴロ
3回表




幸明 初球を打ってサードゴロ




有田 0-2から3球目を空振り三振








宮下 2-2から5球目を打ってセンター前ヒット




奥野 1-2から4球目を見逃し三振
3回裏




大崎 0-1から2球目を打ってセンターオーバースリーベースヒット




久保田 1-2から4球目を打ってセンターへ犠牲フライ
日本新薬10―0関メディベースボール学院




板倉 0-1から2球目を打ってセンターフライ




濱田 2-1から4球目を打ってレフトフライ
4回表




片岡 0-2から4球目を空振り三振




二神 1-1から3球目を打ってファーストゴロ




大橋 1-2から4球目を空振り三振
4回裏




中 0-1から2球目を打ってセンターフライ








黒川 0-2から3球目を打ってライトフライ




大畑 1-0から2球目を打ってレフトオーバーソロホームラン




日本新薬11―0関メディベースボール学院




田中 2-1から4球目を打ってセンター前ヒット
日本新薬選手交代




ファーストランナー田中に代えて松本丈志郎(関西創価高校~創価大学)




次打者鎌田の3球目(ボール)にファーストランナー松本盗塁失敗
5回表
日本新薬選手交代とシート変更
代走松本がそのまま入りライト
ライト黒川に代えてサード正木健太郎(履正社高校~創価大学)
サード大畑に代えてレフト井澤凌一朗(龍谷大学付属平安高校~東北福祉大学)








ピッチャー榎田に代えて長谷篤(関西学院高校~関西学院大学)




山本航 2-2から6球目を空振り三振




田中 0-2から4球目を打ってレフトフライ








幸明 2-2から6球目を打ってショートゴロ
5回裏




鎌田 2-2から6球目を打ってレフト前ヒット




大崎 0-1から2球目を打ってライトフライ




久保田 0-1から2球目を打ってセンターフライ




板倉の代打福永裕基(天理高校~専修大学) 初球を打ってレフトへツーベースヒット




濱田 0-1から2球目を打ってレフト前タイムリーヒット




日本新薬13―0関メディベースボール学院




中の代打辻本日和(大阪商業大学付属堺高校~東京情報大学) 1-1から3球目を打ってキャッチャーファウルフライ
6回表
日本新薬シート変更
ファースト濱田に代えて古川陸(東大阪大学付属柏原高校~関西大学)
代打福永がそのまま入りセカンド




有田 0-1から2球目を打ってサードゴロ




宮下 フルカウントから6球目を打ってレフト前ヒット
日本新薬選手交代








ピッチャー長谷に代えて三木昂(三島高校~関西国際大学)
次打者奥野の2球目(ボール)にファーストランナー宮下盗塁失敗








奥野 2-0から3球目を打ってセンターフライ
6回裏
関メディベースボール学院選手交代








ピッチャー澤田に代えて足立湧哉(松蔭高校)
レフト片岡に代えて山本海翔(松蔭高校)




正木 0-2から3球目を打ってセカンドゴロ




井澤 フルカウントから7球目を選んでフォアボール




松本 3-1から5球目を選んでフォアボール




鎌田 2-2から6球目を打ってセカンドゴロセカンドフォースアウト




大崎 3-1から5球目を打ってセカンドゴロ
7回表
山本海 フルカウントから7球目を打ってサードゴロ




二神 1-1から3球目を打ってショートゴロ
大橋 0-2から3球目を見逃し三振
7回裏




久保田の代打福田泰平(玉野光南高校~立命館大学) 初球を打ってショートゴロ








福永 0-1から2球目がデッドボール
次打者古川の3球目にパスボール




古川 ストレートのフォアボール




辻本 初球を打ってショートゴロ
8回表
日本新薬選手交代とシート変更
代打福田がそのまま入りセンター








ピッチャー三木に代えて小橋遼太郎(立命館高校~立命館大学)




山本航 2-2から5球目を空振り三振




田中 2-2から5球目を空振り三振




幸明 0-2から3球目を空振り三振
8回裏




正木 2-2から5球目を空振り三振




井澤 2-2から5球目を打ってサードゴロ




松本 1-1から3球目を打ってファーストゴロ
9回表
日本新薬選手交代








ピッチャー小橋に代えて門前侑太(加古川北高校~大阪体育大学)




有田の代打吉岡哲平(相生学園高校) 0-2から3球目を打ってショートゴロ








宮下 初球を打ってレフト前ヒット
次打者奥野の3球目(ボール)にファーストランナー宮下盗塁失敗








奥野 1-2から4球目を空振り三振
関メディベースボール学院
000 000 000 0 H3 E1
091 120 00X 13 H12 E0
日本新薬
試合時間:2時間42分くらい

フルメンバープラス、絶対的エースの榎田投手をスターティングメンバーに揃えてきた日本新薬。京都府春季大会期間中の、言わば調整のようなタイミングでの試合ではありましたが、投打ともに関メディベースボール学院を「圧倒」。予想通り、どころかそれ以上の結果になってしまいました


力の差は歴然ですが、かたや大卒がずらり並んだ、完成度の高い強力チーム、かたや総てに於いてこれからの選手が顔を揃えるチーム。差は幾らか出るはず。それどころか、身近にこうやって、目標となるチームがある、そしてそのチームと同じ条件で試合が出来るのは本当に良い事と考えます。


そんな中で一人気を吐いたのが、9番の宮下大生選手。チームの3安打独り占め。でもって盗塁死二つの大暴れ。ベンチからは「修行の成果や!」と言う声が飛んでましたが、左対左の不利(と言っても私はあまり関係ない、とは思ってます)をモノともせず、長谷投手・門前投手のみならず、日本新薬エースの榎田投手からもヒット。これはもうただただ「お見事」としか言いようがありません。


そして今年の関メディベースボール学院野球選手科。クラブ登録チームながら、全日本クラブ野球選手権地区予選を辞し、9月に行われる、社会人野球日本選手権最終予選への出場。そして近い所では5月16日、つまりは都市対抗野球大会近畿地区二次予選初日に照準を絞っておられます。


今から、長いような短いような2か月と少し。目標は自ら戦い抜いて、勝ち抜いての二大大会への出場。都市対抗野球大会各地区一次予選の日程もどんどん発表されています。3月初旬ですが、もう「寒い」などとは言っておれなくなってきました。短い春を過ぎると、すぐに「夏」が始まります。
そして関メディベースボール学院は来週から、宮崎県・宮崎市清武総合運動公園野球場SOKKENスタジアムで、春季合宿に入ります。どうかくれぐれもお怪我のないように・・・・。
2019.03.05 / Top↑
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