

日も改まりまして11月5日の月曜日、第44回社会人野球日本選手権大会第五日第一試合、です。


まずは関東地区第二代表、3大会連続22回目出場のJX-ENEOS。






なかなか観る事のない関東のチーム。そもそも私が観戦出来る範囲に遠征してこない、てのもありまするゆえ、日本選手権でこうやって観る機会があるのはよい事です。






JX-ENEOSの話題は、今年のドラフト会議で、左澤優投手(横浜隼人高校~横浜商科大学)が、オリックスバファローズから6位指名を受けたこと。大卒社会人ゆえ、下位指名ではありますが、即戦力の期待大、かと思われます。来シーズンの本拠地で、いかなるピッチングを披露するか。


相対するは東北地区代表、3大会連続19回目出場のJR東日本東北。






平素はJRグループ硬式野球大会くらいでしか観る機会がありません。しかしながら今年の同大会では、猛打強打で優勝を飾りました。その打線が4ヶ月を経た日本選手権でも生きているかどうか。






昨年の日本選手権では、一回戦の対新日鐵住金広畑戦で、西村祐太投手が、史上初の完全試合を達成しましたが、その再現はあるかどうか。もちろん、チームが勝ち進むのが第一条件、ですけどね。
スターティングオーダー
先攻:JR東日本東北
1(二)大保優真 (旭川実業高校~星槎道都大学)
2(遊)夷塚圭汰 (東北高校~東北福祉大学)
3(一)小笠原涼介(東海大学付属仰星高校~東海大学)
4(左)阿部建太 (青森山田高校~桐蔭横浜大学)
5(指)坂本拓弥 (東海大学付属望洋高校)
6(捕)薗部優也 (東北高校~東日本国際大学)
7(三)西川元気 (桐光学園高校~国士舘大学)
8(右)鈴木琉生 (日本大学山形高校)
9(中)森 勇二 (横浜隼人高校~国士舘大学)








投:西村祐太 (浦和北高校~桐蔭横浜大学)
後攻:JX-ENEOS
1(遊)渡邉喜美男(文星芸術大学付属高校~國學院大学)
2(三)田中将也 (帝京高校~東洋大学)
3(左)岡部通織 (帝京高校~立教大学)
4(指)山田敏貴 (早稲田実業高校~早稲田大学)
5(二)山崎 錬 (慶應義塾高校~慶應義塾大学)
6(一)柏木秀文 (阿波高校~城西国際大学)
7(右)松本大希 (桐光学園高校~慶應義塾大学)
8(捕)小林 遼 (仙台育英高校~富士大学)
9(中)川端将広 (彦根東高校~筑波大学)








投:大場遼太郎(日本大学第三高校~筑波大学)
審判員




球審:金丸雄一 一塁:那須健司 二塁:東海林辰徳 三塁:那須正則
打撃成績
1回表




大保 フルカウントから7球目を打ってセカンド内野安打








夷塚 1-2から6球目を打ってキャッチャーファウルフライ




次打者小笠原の4球目(ボール)にファーストランナー大保セカンド盗塁成功




小笠原 フルカウントから7球目を打ってセンターフライ




阿部 1-2から球目を打ってレフトフライ
1回裏



渡邉 2-2から6球目を見逃し三振




田中 0-2から3球目を空振り三振




岡部 1-2から4球目を打ってセカンドゴロ
2回表




坂本 1-2から4球目を打ってセカンドゴロ




薗部 0-1から2球目を打ってショートフライ




西川 2-2から球目を空振り三振
2回裏




山田 1-2から4球目を打ってサードゴロ




山崎 1-1から3球目を打ってピッチャーゴロ
柏木 1-0から2球目を打ってセンターフライ
3回表




鈴木 初球を打ってセンター前ヒット




森 0-1から2球目をファースト前送りバント




大保 ストレートのフォアボール




夷塚 0-1から2球目を打ってショートゴロセカンドフォースアウト




小笠原 1-0から2球目を打ってセンターフライ
3回裏




松本 2-2から5球目を打って右中間へヒット




小林 0-1から2球目をピッチャー前送りバント




川端 初球を打ってピッチャー横内野安打




渡邉 2-1から4球目を打ってファーストゴロセカンドへ悪送球サードランナーホームイン




JX-ENEOS1-0JR東日本東北
田中 1-2から4球目を空振り三振
岡部 ストレートのフォアボール




山田 0-1から2球目を打ってサードゴロ
4回表




阿部 2-2から5球目を打ってファーストゴロ




坂本 初球を打ってサードゴロ




薗部 初球デッドボール




西川 初球を打ってレフトフライ
4回裏
山崎 1-0から2球目を打ってレフトフライ




柏木 1-2から4球目を打ってレフトフライ




松本 2-2から5球目を空振り三振
5回表




鈴木 0-2から3球目を空振り三振




森 1-2から4球目を空振り三振




大保 0-1から2球目がデッドボール
次打者夷塚の2球目前にファーストランナー大保牽制タッチアウト
5回裏
小林 フルカウントか6ら球目がデッドボール




川端 0-1から2球目を一塁線送りバント
渡邉 2-2から6球目を打ってピッチャーゴロ


ちょっとここで一息
田中 3-1から5球目を選んでフォアボール




岡部 1-2から7球目を打ってセカンドゴロ




6回表




夷塚 1-2から55球目を打ってセカンドフライ




小笠原 2-2から7球目を空振り三振




阿部 1-2から4球目を空振り三振
6回裏




山田 1-1から3球目を打ってショートフライ
山崎 0-1から2球目を空振り三振
柏木 0-2から4球目を空振り三振
7回表




坂本 1-1から3球目を打ってファーストフライ




薗部 2-2から5球目を打ってショートゴロ




西川 1-1から3球目を打ってセカンドゴロ


7回裏




松本 0-2から3球目を打ってセンター前ヒット
JR東日本東北選手交代








ピッチャー西村に代えて加藤弦(八重山商工高校~富士大学)




小林 1-0から2球目をピッチャー前送りバント
川端 2-2から5球目を空振り三振




渡邉 フルカウントから6球目を打ってセンター前ヒット




田中の代打小豆澤誠(飛龍高校~上武大学) フルカウントから6球目を空振り三振
8回表
JX-ENEOS選手交代とシート変更
代打小豆澤がそのまま入りショート ショート渡邉がサードへ




鈴木 フルカウントから6球目を打ってセンター前ヒット
代走に田代大智(大曲工業高校)




森 1-1から3球目を打ってセンターオーバータイムリースリーベースヒット




JX-ENEOS1-1JR東日本東北
JX-ENEOS選手交代








ピッチャー大場に代えて左澤優(横浜隼人高校~横浜商科大学)




大保 2-1から4球目を打ってファーストゴロ ホーム送球もセーフ






JX-ENEOS1-2JR東日本東北




夷塚 1-0から2球目をピッチャー前送りバント
小笠原 0-2から3球目を逃し三振 しかしセカンドランナー大保サード盗塁成功
阿部 フルカウントから6球目を見逃し三振
8回裏
岡部 0-1から2球目を打ってセカンドゴロ




山田の代打高橋優斗(愛知工業大学付属名電高校) 0-1から2球目を打ってセンターフライ
山崎 初球を打ってショートフライ
9回表








坂本 1-0から2球目を打ってレフト前ヒット
代走に藤井亮太(成田高校~東日本国際大学)




薗部 1-0から2球目を送りバントセカンド送球もセーフ




西川 1-2から4球目を送りバントが内野安打








田代の代打安西聡(聖光学園高校~東洋大学) 0-1から2球目を打ってセンターオーバータイムリースリーベースヒット






JX-ENEOS1-5JR東日本東北




森 2-2から6球目を打ってショートゴロ




大保 0-1から2球目を打ってレフトオーバータイムリーツーベースヒット
JX-ENEOS1-6JR東日本東北




夷塚 1-1から3球目を打ってレフト前ヒット
JX-ENEOS選手交代








ピッチャー左澤に代えて柏原史陽(桐光学園高校~同志社大学)




小笠原の代打安田尚道(尽誠学園高校~仙台大学) 0-1から2球目を打ってレフト前タイムリーヒット




JX-ENEOS1-7JR東日本東北




阿部 1-0から2球目を打ってレフトフライ




藤井 初球を打ってピッチャーゴロ
9回裏
JR東日本東北選手交代
代打安西がそのまま入りライト
代打安田がそのまま入りサード
サード西川がファースト




柏木 1-2から4球目を打ってライトフライ
松本 フルカウントから8球目を選んでフォアボール




小林 1-1から3球目を打ってセンターフライ




川端 0-1から2球目を打ってレフトフライ




JR東日本東北
000 000 025 7
001 000 000 1
JX-ENEOS

序盤は息詰まる投手戦になりましたが、終わってみればJR東北の「圧勝」。ホームランこそなかったものの、繋いでつないで7得点。これはもうお見事としか言い様がありませんでした。


思えば、逆転して迎えた9回表、ノーアウト一塁からの、薗部選手の送りバントがフィルダースチョイスになった時点で、試合の流れはJR東北に傾いたんじゃないですかね。そしてさらに続く西川選手の送りバントも、内野手が誰も捕れずに内野安打。これで全て決してしまったようにも思います。
最近はプロアマ問わず、送りバントを嫌う傾向にあるように思いますが、ただ漠然と転がすだけでなく、相手に心的揺さぶりをかけるには持ってこい、の策と考えます。もちろん、ガンガン打てればそれに越したことはないですが、やりようによってはビッグイニングが作れる。そんな試合でした。
JR東北の次の対戦は、大会8日目第二試合、です。
2018.11.07 / Top↑
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