

京セラドーム大阪での、第44回社会人野球日本選手権本選開幕まで一週間、そしてプロ野球新人選手選択会議(つまりはドラフト会議)前日となった10月24日、JR西日本広島グラウンドで、JR西日本対三菱重工広島の、何とも贅沢なオープン戦、と言うか壮行試合が開催されました。


結局今年の中国地区の社会人野球は、都市対抗野球大会代表がJR西日本と伯和ビクトリーズ、日本選手権代表が三菱重工広島とJFE西日本と言う「広島4強」で占められる事となりました。もちろん、これに収まるまでに、様々な事件があり、さまざまな戦いが繰り広げられたわけですが。


そしてこの、秋の深まりつつある時期の、広島県野球連盟横綱対決。この日の時点で期するところ、さらには目指す所は大きく異なりますが、いずれにしろ、過去に実績を積み重ねてきた両チーム。オープン戦、また大会直前の壮行試合ではありますが、生半可な試合にはならない、とも考えます。


おはようございますJR西日本広島総合グラウンド。まだオープン戦は残り3試合が予定されていますが、私が観戦出来るのはこの日が最後となります。何やかんや言いながら、今年もよく来ました。


三菱重工広島硬式野球部の皆様おはようございます。そして改めて、第44回社会人野球日本選手権本選出場おめでとうございます。残念ながら今年は「その瞬間」に立ち会えなんだのが心残りですが。









年明け辺りから、翌25日に控えたドラフト会議に向けて、チーム周辺は何かと騒々しくなり、プロ野球のスカウト陣も続々、公式戦やオープン戦に訪れるようになりました。慣れ親しんだ選手の方がチームを巣立って行くのは嬉しいような寂しいような、ちょいと複雑な心境に陥ります。









ただ、請われて行くのは決して悪い事ではないと考えます。むしろ良い事です。そう言う機会、てのは誰しもにやってくるもんでもない。門戸が開かれたのであれば、是非とも挑戦して頂きたいです。そう言えば試合前練習。いろいろと音楽が流されているんですが、一度だけ、まるで旅立つであろうふたりの選手を名残惜しむかのように、山口百恵さんの「いい日旅立ち」がかかりました。









そして今年は本当に「波瀾万丈」のシーズンでした。それこそ、チーム存亡の危機にすらも陥ってしまい、東京ドームへの道を途中で断念せざるを得ませんでしたが、その物足りなかった分、京セラドーム大阪で大暴れして頂きたい。出来るチームだと思います。やれるチームとも思ってます。


そして、JR西日本硬式野球部の皆様おはようございます。






10月初頭の対広島東洋カープ戦から、明らかにスターティングオーダーが変わりました。試合前のノックを見ても、これまでとは違う立ち位置にいる選手もいます。何かしらが変わりつつあります。






2013年のチーム再結成から、今年で6年が過ぎました。チームとしての結果もたくさん残しましたが、未だ全国の頂点には届いてません。とは言うものの、簡単に立てるもんでもないんですが。






5年をひと区切りと考えると、2014年の都市対抗野球大会初出場から5シーズン。これまでのチーム編成をもうワンランク上げなければいかん時期、なのかも知れない、とすら思います。再結成一期生も数える程になりましたが、それを補って余りある選手の方がたくさんいます。本当に楽しみなチーム。プロ野球とはまた違う魅力を、この5年で教えて頂いた、と勝手に考えてます。






残念ながら今年は「寂しい11月」になってしまいましたが、この試合を含め残り3試合(と言っても私が観れるのは最後ですが)2019年に向けての「予感」を感じて帰りたい、とも思います。
スターティングオーダー
先攻:三菱重工広島
1(遊)田中友博 (享栄高校~愛知学院大学)
2(左)市原一樹 (松商学園高校~専修大学)
3(指)汐月祐太郎(熊本高校~筑波大学)
4(一)國本剛志 (近畿大学付属福山高校~近畿大学)
5(中)青木拓己 (関西大学付属北陽高校~関西大学)
6(二)松永弘樹 (広陵高校~早稲田大学)
7(右)実政太一 (如水館高校)
8(三)渕上大地 (球磨工業高校~日本福祉大学)
9(捕)佐々木駿 (桐光学園高校~國學院大学)








投:杉山一樹 (駿河総合高校)
後攻:JR西日本
1(中)原田拓実 (秀岳館高校)
2(三)伊與田一起(明徳義塾高校~専修大学)
3(二)大倉卓也 (智辧学園和歌山高校~関西学院大学)
4(指)田村 強 (玉野高校~大阪体育大学)
5(左)蔵桝孝宏 (広陵高校~法政大学)
6(右)佐藤直樹 (報徳学園高校)
7(一)鳥居丈寛 (愛知工業大学付属名電高校~東洋大学)
8(捕)山岸大起 (天理高校~同志社大学)
9(遊)石嵜健人 (如水館高校~近畿大学工学部)








投:岡田和馬 (南陽工業高校~近畿大学)
審判員



球審:佐々木浩 一塁:都間傳 三塁:丸山久生
打撃成績
1回表




田中 2-1から4球目を打ってライトフライ




市原 3-1から5球目を選んでフォアボール




次打者汐月の2球目(ボール)にファーストランナー市原セカンド盗塁成功




汐月 1-2から5球目を打ってレフトフライ




國本 1-2から4球目を打ってライトフライ
1回裏




原田拓 初球を打ってセンター前ヒット




伊與田 1-0から2球目を打ってファーストゴロセカンドフォースアウト




大倉 2-2から5球目を打ってショートゴロ捕球エラー
ファーストランナー伊與田はサードへ




次打者田村の3球目にワイルドピッチでランナーそれぞれ進塁




田村 2-1から4球目を打ってセカンドゴロ サードランナー伊與田ホームイン
JR西日本1-0三菱重工広島




蔵桝 2-1から4球目を打ってセンターフライ
2回表




青木 2-2から7球目を空振り三振




松永 初球を打ってサード強襲内野安打




次打者実政の3球目(ボール)にファーストランナー松永セカンド盗塁失敗




実政 フルカウントから6球目を打ってショートゴロ
2回裏




佐藤 1-0から2球目を打ってレフト前ヒット




鳥居 0-1から2球目を打ってセカンドゴロダブルプレイ




山岸 1-1から3球目を打ってライト前ヒット




石嵜 1-0から2球目を打ってセカンド強襲内野安打
ファーストランナー山岸はサードへ




原田拓 2-0から3球目を打ってセンター前タイムリーヒット
処理もたつく間にセカンドへ(多分)
JR西日本2-0三菱重工広島




伊與田 2-2から5球目を見逃し三振
3回表




渕上 3-1から5球目を打ってレフト前ヒット




佐々木 1-0から2球目を打ってレフト線ツーベースヒット




田中 1-2から4球目を打ってセカンドゴロ サードランナー渕上ホームイン




JR西日本2-1三菱重工広島




市原 1-2から4球目を打ってショート強襲タイムリー内野安打
JR西日本2-2三菱重工広島




汐月 1-1から3球目を打ってレフトファウルフライ




次打者國本の3球目にファーストランナー市原セカンド盗塁成功




國本 3-1から5球目を打って左中間へツーランホームラン




JR西日本2-4三菱重工広島




青木 2-2から7球目を空振り三振
3回裏




大倉 2-0から3球目を打ってセンターフライ




田村 0-2から3球目を空振り三振




蔵桝 2-1から4球目を打ってセカンドゴロ
4回表




松永 0-1から2球目を打ってライトフライ




実政 1-0から2球目を打ってレフト前ヒット




渕上 初球を打ってレフト前ヒット




佐々木 2-1から4球目を打ってセンターフライ セカンドランナー松永はサードへ




田中 3-1から5球目を打ってレフト前タイムリーヒット




JR西日本2-5三菱重工広島




市原 2-0から3球目を打ってレフトフライ
4回裏




佐藤 2-1から4球目を打ってレフトフライ




鳥居 1-2から4球目を打ってセンター前ヒット




山岸 2-2から5球目を打ってレフト前ヒット




石嵜 1-0から2球目を打って右中間タイムリーツーベースヒット




JR西日本3-5三菱重工広島




原田拓 フルカウントから6球目を選んでフォアボール




伊與田 初球を打ってショートフライ




大倉 1-0から2球目を打ってライトフライ
5回表




汐月 2-2から7球目を打ってファーストゴロ




國本 2-0から3球目を打ってライトフライ




青木 0-2から3球目を空振り三振
5回裏




田村 2-1から4球目を打ってレフトフライ




蔵桝 初球を打ってレフト前ヒット




佐藤 3-1から5球目を打ってライトフライ




鳥居 1-1から3球目を打ってサードゴロ
6回表
JR西日本選手交代








ピッチャー岡田に代えて前元良太(徳之島高校~日本福祉大学)




松永 1-2から4球目を空振り三振




実政 初球を打ってファーストゴロ




渕上 フルカウントから6球目を打ってショートゴロ
6回裏




山岸 1-0から2球目を打ってライトフライ




石嵜 フルカウントから7球目を空振り三振




原田拓 3-1から5球目を選んでフォアボール
次打者伊與田の2球目にワイルドピッチ




伊與田 フルカウントから6球目を空振り三振
7回表




佐々木 初球を打ってレフト前ヒット




田中 初球を打ってレフト前ヒット




市原 2-2から5球目を打ってレフト前ヒット




汐月の代打松原匡志(天理高校~同志社大学) 2-2から6球目を打ってライト前2点タイムリーヒット
JR西日本3-7三菱重工広島




國本 初球を打ってレフトフライ




青木 初球を打ってショートゴロダブルプレイ
7回裏
三菱重工広島選手交代








ピッチャー杉山に代えて秋田教良(光星学院高校)




大倉 ストレートのフォアボール




田村 初球を打ってレフトオーバーツーベースヒット




蔵桝 1-1から3球目を打ってショートゴロ サードランナー大倉ホームイン
JR西日本4-7三菱重工広島




佐藤 1-0から2球目を打ってファーストファウルフライ
次打者鳥居の3球目にワイルドピッチでサードランナー田村ホームイン
JR西日本5-7三菱重工広島




鳥居 3-1から5球目を選んでフォアボール




山岸 初球を打ってセンターフライ
8回表
松永 1-1から3球目を打ってファーストフライ
実政 初球を打ってライトフライ
渕上の代打鳳山隆平(東海大学付属相模高校~広島国際学院大学) 初球を打ってセカンド内野安打




佐々木 1-1から3球目を打ってライトフライ
8回裏
三菱重工広島シート変更
代打鳳山に代えてショート南亮介(中京高校~中京学院大学)
ショート田中がサードへ




石嵜 2-0から3球目を打ってショートフライ




原田拓 0-1から2球目を打ってショートゴロ




伊與田の代打林誉之(清峰高校~福岡大学) 3-1から5球目を選んでフォアボール




大倉 2-1から4球目を打ってライトオーバーツーランホームラン




JR西日本7-7三菱重工広島
田村 1-2から4球目を空振り三振
9回表
JR西日本シート変更
代打林がそのまま入りサード
田中 初球を打ってセンター前ヒット
市原 1-2から5球目を打ってサードゴロダブルプレイ




松原 1-0から2球目を打ってレフト前ヒット




國本 1-2から4球目を打ってレフトフライ
9回裏
三菱重工広島選手交代








ピッチャー秋田に代えて伊藤一輝(中京大学附属中京高校~駒澤大学)




蔵桝 2-2から5球目を打ってサードフライ




佐藤 初球を打ってレフトオーバーのヒット




しかしセカンドでタッチアウト




鳥居の代打田中勇次(鳴門工業高校~明治大学) 1-2から4球目を空振り三振



三菱重工広島
004 100 200 7
110 100 220 7
JR西日本
試合開始12:54 試合終了15:58

試合は終わりました。結果に関しては、「わしらが日本選手権代表や!」と「楽には京セラドーム大阪には行かさんぞ」みたいな、意地とプライドの衝突の結果がこうなったもんだと考えます。


三菱重工広島は、残すところオープン戦は1試合。そして大会前日まで強化合宿に突入します。急激に朝晩は寒くなり、体調を崩す方が増えてきてますが、どうか大会初戦まで、体調だけには十分に留意の上で、強化練習に励んでください。普通にやれば、勝ち進む力は十分にあると思います。


日本選手権初戦は、大会第三日第一試合(11月3日11:00試合開始予定)。相対するは、関東地区第五代表・新日鐵住金鹿島ブルーウィンズ。相手にとって不足はないでしょう。ぶっちゃけあと三週間で野球シーズンは終わります。全力で突っ走ってください。健闘をお祈りいたします。


そしてJR西日本硬式野球部の皆様、お疲れ様でした。


偶然ながら、今月に入って立て続けに3試合観戦出来ましたが、着実に2019年度版のオーダーは構築されつつあると考えます。正式発表はないものの、残念ながら、そして寂しい話ですが、既に今シーズン限りで「勇退」の決まった選手の方もおられます。ここでは「誰」と言うのは伏せますが。


しかしながら、プロアマ問わず競技を問わず、チームと言うモノには必ず、新陳代謝と言う形で毎年、選手が入れ替わります。そして年が改まれば、新加入の選手が合流します。これだけは避けて通れぬ道。この「血の入れ替え」がさらなる高みへの第一歩になりますよう、お祈りいたします。










JR西日本広島総合グラウンド。この急な坂を下るのもこの日が最後。また来年、梅の花が咲く頃にお会いできればと思います。今年一年お世話になりました。そしてありがとうございました。
2018.10.25 / Top↑
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