

さて、第57回JABA広島大会第五日最終日。優勝決定トーナメントの日を迎えました。
4日間にわたって行われた、予選リーグ4グループを勝ち残ったのは、Aグループから広島東洋カープ(予選2位通過)、Bグループから伯和ビクトリーズ(同4位通過)、Cグループからツネイシブルーパイレーツ(同3位通過)、DグループからJR西日本(同1位通過)となりました。
そして優勝決定トーナメント第一試合、JR西日本と伯和ビクトリーズの対戦です。個人的に思い入れの深いチーム同士の公式戦ではありますが、雌雄は決めなければなりません。困ったもんですが。


まずは三塁側伯和ビクトリーズ。












ここ10年ほどのJABA広島大会の優勝チームは、広島東洋カープか伯和ビクトリーズか、と言う風になっています。選手の入れ替えこそあれど、チームにとっては演技のよい大会ではないかな、と。









チームも若返りを図り、都市対抗野球大会出場と言う明確な結果を残し、自信をつけ(たかと思います、が)次のステップに進もうとしています。この日の優勝決定トーナメント進出チームは、全て広島県下のチーム。これらを撃破する事で、今後の戦いにさらに弾みがつくものと思われます。


そんな若いチームに立ちはだかるのが、予選リーグ1位通過を決めた、一塁側に陣取るJR西日本。






四国銀行、そして三菱重工広島を猛打で下した予選リーグ。日本代表としてアジア競技大会に参加中の、4番・田村強内野手の穴を全く感じさせない戦いぶり。レギュラーメンバーはガッチガチに固まってはいますが、それ以外の選手の「層の厚さ」を感じる事が出来ますがいかがでしょう。






そしてJR西日本は、まだこの大会での優勝がありません。ここでひとつ「冠」をつけて、日本選手権最終予選に臨んでいただきたいものですが、強豪居並ぶ優勝決定トーナメントを勝ち進めるか。
スターティングオーダー
先攻:JR西日本
1(遊)大倉卓也 (智辧学園和歌山高校~関西学院大学)
2(二)石嵜健人 (如水館高校~近畿大学工学部)
3(左)春原直登 (佐久長聖高校~関東学院大学)
4(三)藤澤拓斗 (柳ヶ浦高校~西濃運輸~中日ドラゴンズ)
5(指)蔵桝孝宏 (広陵高校~法政大学)
6(中)田中勇次 (鳴門工業高校~明治大学)
7(一)鳥居丈寛 (愛知工業大学付属名電高校~東洋大学)
8(捕)原田廣大 (東大阪大学付属柏原高校~近畿大学)
9(右)佐藤直樹 (報徳学園高校)








投:湧川雄貴 (中部商業高校~愛知産業大学)
後攻:伯和ビクトリーズ
1(右)光本捺葵 (呉港高校~常葉大学)
2(中)泉 祐介 (綾羽高校~花園大学~滋賀ユナイテッド)
3(左)後藤大輝 (市立船橋高校~日本体育大学~関メディベースボール学院)
4(一)國島一平 (東北高校~日本体育大学)
5(三)藤澤直樹 (伊那弥生ヶ丘高校~日本体育大学)
6(指)八塚凌二 (済美高校)
7(二)中西玲人 (箕島高校~奈良学園大学)
8(捕)根岸太朗 (土浦日本大学高校~流通経済大学)
9(遊)山本偉仁 (滝川第二高校)








投:尾中康二 (天理高校~同志社大学~県警桃太郎)
審判員
球審:楠 一塁:橘 二塁:瀧 三塁:奥井
打撃成績
1回表




大倉 フルカウントから9球目を選んでフォアボール
次打者石嵜の初球(ボール)がワイルドピッチ




石嵜 1-2から6球目を打ってライト前ヒット




春原 1-2から4球目を空振り三振




藤澤 初球を打ってセカンドゴロ サードランナー大倉ホームイン
伯和ビクトリーズ0―1JR西日本




蔵桝 ストレートのフォアボール


ここで伯和ビクトリーズベンチは「三者面談」




田中 0-1から2球目を打ってサードライナー
1回裏




光本 1-2から7球目を打ってセンターフライ




泉 2-2から5球目を打ってセカンドゴロ




後藤 初球を打ってレフトフライ
2回表








鳥居 1-1から3球目を打ってサードファウルフライ




原田廣 1-1から3球目を打ってレフトフライ




佐藤 0-1から2球目がデッドボール




大倉 初球を打ってサードファウルフライ
2回裏




國島 3-1から5球目を打ってセンター前ヒット




藤澤 2-2から7球目を打ってライトフライ




八塚 0-2から3球目を打ってショートゴロダブルプレイ
3回表
石嵜 1-2から4球目を打って左中間へツーベースヒット
春原 2-2から5球目を打ってショートゴロ セカンドランナー石嵜はサードへ
藤澤 初球を打ってセンターへ犠牲フライ
伯和ビクトリーズ0―2JR西日本
蔵桝 1-2から4球目を打ってセカンドゴロ
3回裏
中西 初球を打ってセンターフライ
根岸 1-2から4球目を見逃し三振




山本 1-1から3球目を打ってレフトフライ
4回表
田中 0-1から2球目を打ってセンター前ヒット
鳥居 ストレートのフォアボール
原田廣 0-1から2球目をピッチャー前送りバント
伯和ビクトリーズ選手交代








ピッチャー尾中に代えて花井紋太(岩国工業高校~MSH医療専門学校)




佐藤 1-0から2球目を打ってショートタイムリー内野安打
伯和ビクトリーズ0―3JR西日本




大倉 1-2から4球目を打ってセカンドゴロ




石嵜 1-0から2球目を打ってセカンドゴロ
4回裏
JR西日本選手交代








ピッチャー湧川に代えて岡田和馬(南陽工業高校~近畿大学)




光本 3-1から5球目を打ってサードゴロ




泉 0-1から2球目を打ってサードゴロ
後藤 フルカウントから6球目を打ってショートゴロ
5回表
春原 初球を打ってセカンドゴロ




藤澤 1-1から3球目を打ってライトフライ




蔵桝 1-2から5球目を打ってピッチャーゴロ




5回裏
國島 0-2から3球目を打ってセカンドゴロ
藤澤 1-2から4球目を打ってファーストゴロ
八塚 1-2から5球目を打ってショートゴロ
6回表
田中 初球を打ってセンターオーバーエンタイトルツーベースヒット
鳥居 0-1から2球目を打ってセンターフライ
原田廣 フルカウントから7球目を選んでフォアボール
次打者佐藤の3球目にワイルドピッチ
佐藤 3-1から5球目を打ってセンター前タイムリーヒット
伯和ビクトリーズ0―4JR西日本
伯和ビクトリーズ選手交代








ピッチャー花井に代えて川野友揮(広島商業高校~広島経済大学)
大倉 1-2から4球目を空振り三振




石嵜 1-2から4球目を空振り三振
6回裏
JR西日本選手交代








ピッチャー岡田に代えて齋藤祐太(智辧学園和歌山高校)




中西 1-2から5球目を空振り三振
根岸 初球を打ってファーストゴロ




山本 フルカウントから6球目を見逃し三振
7回表
春原 0-1から2球目を打ってライト前ヒット




藤澤 1-1から3球目を打ってセカンドゴロセカンドフォースアウト




蔵桝 0-1から2球目を打ってセンターフライ




田中 3-0から4球目を打ってライトフライ




7回裏
JR西日本選手交代








ピッチャー齋藤に代えて山下仁(須磨翔風高校~上武大学)




光本 2-2から7球目を打ってサードゴロ




泉 1-1から3球目を打ってショートゴロ捕球エラー




後藤 初球を打ってセンターフライ
JR西日本選手交代
センター田中に代えて松野光(南陽工業高校~日本文理大学)




國島 0-1から2球目を打ってライト前ヒット




藤澤 1-1から3球目を打ってレフトフライ
8回表




鳥居の代打林誉之(清峰高校~福岡大学) フルカウントから7球目を空振り三振




原田廣 1-1から3球目を打ってライトフライ
佐藤 1-2から4球目を見逃し三振
8回裏
JR西日本選手交代
代打林がそのまま入りファースト




八塚の代打池田侑矢(広陵高校~大阪商業大学) 1-1から球目を打ってセンターフライ




中西 2-1から4球目を打ってレフト前ヒット




根岸 0-2から3球目を打ってサードゴロダブルプレイ
9回表




大倉 0-1から2球目を打ってセカンドゴロ




石嵜 0-1から2球目を打ってファーストファウルフライ
春原 フルカウントから7球目を選んでフォアボール




藤澤 2-1から4球目を打ってライトフライ




9回裏
山本の代打濱田浩幸 1-0から2球目を打ってライトフライ




光本 2-2から5球目を打ってセカンドゴロ
泉 3-1から5球目を選んでフォアボール




後藤 1-2から5球目を打ってファーストゴロ
JR西日本
101 101 000 4
000 000 000 0
伯和ビクトリーズ


やはり、チカラの差はありました。一番から五番までずらり並んだ左打者(石嵜選手は両打ち)対策か、先発に左スリークォーターの尾中投手をぶつける策(多分)に出ましたが、通用しませんでした。
これはもう、他地区へのオープン戦遠征、また全国大会で養われた経験と、相手チーム研究の結果かと思います。この辺りはやはり、裏方さんを含めての「チーム力の差」でしょう。
ただ、どこのチームにも「やれる範囲」てのはあるはず。その範囲の中で頭を捻り、体を動かして、伯和ビクトリーズは「都市対抗野球大会出場」と言うひとつの結果を残しました。ゆえにこれまでのやり方は間違ったモノではない。ただ、もう一つ上のステップに昇る為には、何かが必要、かと。
しかしながら、そして決して恵まれた環境でない中、体を動かしながら頭で考えつつ、若さと勢いでここまで走って来た事と思います。もうすぐすれば最終決戦が始まります。ここまで来たら結果はどうあれ、脇目ふらず全力で駆け抜けて欲しい、と思います。考えるのはその後にでも。
2018.08.31 / Top↑
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