



もうすっかり、ブログタイトルと内容がそぐわなくなってきてますが、久し振りに昨日8月15日、京セラドーム大阪に、プロ野球の公式戦・阪神タイガース対広島東洋カープを観戦に行ってきました。


阪神タイガースは、高校野球の為に阪神甲子園球場を明け渡さねばならない、今となっては死語となりつつある「死のロード」の真っ最中。私の「定休日」でもある水曜日、てんで、早くから三塁側内野席のチケットを用意して、それなりに楽しみにしておりました。


試合は投打ともにカープがタイガースを圧倒し、約二週間のびのびになっていた、リーグ優勝へのマジックナンバー32が点灯。2位以下がもうどうしようもない成績のセントラルリーグ制覇に向けてのカウントダウンがいよいよ始まりました。
が、そんな節目の試合の試合時間が長い。9イニング2対6の試合にもかかわらず・・・。

3時間50分
5回裏終了まで2時間14分。高校野球ならとうに最終盤、どころか終わってる試合もありましょう。
タイガースが11安打、カープが10安打と、それなりに打ち合いの試合。ゆえに長くなるのは理解出来ますが、もっともっと削減出来る、それこそ秒単位、分単位の時間、てないもんですかね。
京セラドーム大阪のスコアボードには、試合開始からの経過時間とはまた別に、前のイニングのスリーアウト目から、次のイニングのプレイがかかるまでの時間が表示されますが、これがおおよそ2分30秒。長いと取るか短いと取るかは別ですが、これはもっと減らす事は出来んもんでしょうか。

上の画像は、とあるイニング間の様子なんですが、わずかの時間ながら、選手がフィールド内にほとんどいない時間がある。それどころか凡退した選手が、バッティンググローブを外しながら、とぼとぼベンチに向かって「歩いて」くる。そして、それらを受け取りに来る選手もいない。
さらには、守備に就かなければいかん選手も、誰一人として出て来てない。当然準備はしてるんだろうけど、何やってるんだろう。グラウンドでのキャッチボールが禁止になってしまってるバッテリーは、ブルペンから距離があろうから致し方ないとしても、これは少し異様な光景に映ります。
ここで30秒短縮出来たとしたら、9回裏まで試合が進行したとして、そして5回裏のグラウンド整備を除外したとして合計480秒、つまりは8分も短縮出来る。ちょっと現実的ではないかも知れませんが、これが1分ともなると16分。これはかなり大きな数字ぢゃないですかね?


もうひとつ気になるのが、イニング途中でのマウンド上。よく「間を取る」とも言いますし、とある有名な元監督曰く「野球は間のスポーツ」とも言われますが、それが今や「間延び」になってる。

マウンドまでタラタラ歩く投手コーチ、集まる必要があるのかないのか分からん内野陣。コーチが声をかけた後にさらにひと声けて守備位置に戻る。もちろん審判がタイムを計ってはいますが、アドバイスはあれど、そして集合解散でダッシュするだけでも随分違うと思うんですが如何でしょう。
さらには、一球一球打席を外すバッター。最近は目立たなくなりましたが、それでもまだ続いてる。ネクストバッターズサークルにいて、名前をコールされても、まだバットスイングしてたりとか。
日本野球機構公式サイトのには、セントラルリーグ、パシフィックリーグの平均試合時間、さらには各チームの数値までも表示されていますが、昨日現在セ・リーグは3時間14分、パ・リーグは3時間12分。もちろん9イニングでの数値ですが、この辺り、NPBはどうお考えなのか。
今シーズンから「申告敬遠」なるものが導入され、この試合でも2つ記録されましたが、4球投げる分を削減したところで、これも今シーズンから導入された「リクエスト」をやっているようでは、いつまで経っても時短なんか出来るわけがないんですよ。
「3時間以内が望ましい」としたコミッショナーの発言もあり、専門委員会が発足したのは3年前でしたかね。しかしながらそこから一向に試合時間が短くなった気配がない。むしろ長くなってる。
選手がきびきび動く事によって、時間の長さを感じない場合もあります。先日観戦したツネイシブルーパイレーツと伯和ビクトリーズのオープン戦。イニング途中のピッチャー交代などもあり、3時間を越えましたが、長さは感じなかった。それは全て、選手がちゃっちゃと動いたから、ですよ。
社会人野球と比較すんな、とも言われそうですが、最高峰を謳う、そして事ある毎に「子供たちが云々」と言うプロ野球の選手がこれではどうしようもない。それこそ子供たちの見本にすらならない。
後は審判団の判断、ですかね。
社会人野球でよくあるのが、イニングが終わったら守備に就くベンチに歩みより、攻守交代を(ちょっと言い方は悪いですが)急かしてる。昨今、審判団の判定に関してひと悶着もふた悶着もありますが、本来その試合の主導権を握っているのは審判団のはず。それがここしばらく蔑ろにされてる。
この辺ももっとNPBが強く「教育的指導」を入れていくべき、だと思うんですけどね。
長々と書きましたが、やはり基本は、グラウンドに立ってる選手です。選手が、何をするにも自主的にテキパキ動かない限り、試合時間なんざ短くなりません。ぶっちゃけチンタラチンタラ歩いてる姿は見苦しさすら感じます。試合展開とは関係なく「走れー!」とも言いたくなります。

日本野球機構が、本気で試合時間3時間を切りたい、と思っておるのなら、選手の意識の部分から変えるべき。そうでないといつまで経っても「加古川から向こうの人」はおうちに帰れません。
2018.08.16 / Top↑
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