
さて、今年度の都市対抗野球大会中国地区第一代表は、伯和ビクトリーズが、5大会ぶり9回目の出場を決めましたが、この日はその前に、第二代表を目指しての試合が行われました。この試合に勝利したチームは、第一代表決定戦で敗れたJFE西日本と対戦します。敗けられない戦いです。


相対するは、シティライト岡山とJR西日本。因縁浅はかならぬ(?)顔合わせとなりました。


まずはJR西日本。






順調(でもないかなぁ)に3連勝で予選リーグを勝ち抜いたものの、第一代表決定トーナメント初戦で、JFE西日本2年目、河野竜生投手に手も足も出せぬまま3安打の完封負け。もっとも、これだけあっさりと捻られてしまえば、頭と体の切り換えも簡単に出来ると思いますが如何でしょう。


とは言え、相手は昨年、第一代表決定戦、第二代表決定戦に進出したシティライト岡山。



シティライト岡山とは、JABA広島大会優勝決定トーナメントで対戦があったり、昨年の都市対抗野球では、寺田投手(昨シーズン限りで勇退)を補強選手に選出したりと、何かと縁はありますが、公式戦、特に都市対抗野球予選では幾度となく、苦戦を強いられてきています。



顕著だったのが第86回大会中国地区二次予選。予選リーグで負け、第二代表決定トーナメントで負け、本選出場権を逃しています。その印象があまりにも強烈ゆえ、私の中では「東京への関門」。


まぁ確かに広島県から東京都に赴く場合は、必ず岡山県は通らんといかん、のですが・・・。とにかく、シティライト岡山を降さぬ事には、代表権獲得への途は拓けない、とすら考えています。
スターティングオーダー
先攻:広島市・JR西日本
1(左)春原直登 (佐久長聖高校~関東学院大学)
2(中)田中勇次 (鳴門工業高校~明治大学)
3(三)藤澤拓斗 (柳ヶ浦高校~西濃運輸~中日ドラゴンズ)
4(遊)田村 強 (玉野高校~大阪体育大学)
5(指)蔵桝孝宏 (広陵高校~法政大学)
6(中)松野 光 (南陽工業高校~日本文理大学)
7(一)大倉卓也 (智辧学園和歌山高校~関西学院大学)
8(捕)原田廣大 (東大阪大学付属柏原高校~近畿大学)
9(二)伊與田一起(明徳義塾高校~専修大学)








投:加賀美希昇(桐蔭学園高校~法政大学~横浜DeNAベイスターズ)
後攻:岡山市・シティライト岡山
1(中)丸山高明 (玉野光南高校~亜細亜大学)
2(二)北川平剛 (甲南高校~関西大学)
3(左)岩重章仁 (延岡学園高校)
4(指)小竹一樹 (青森山田高校~日本橋学館大学)
5(一)中島一夢 (報徳学園高校~関西学院大学)
6(右)谷 雄太 (大阪産業大学付属高校~関西学院大学)
7(三)五十嵐一朗(静岡学園高校~上武大学)
8(捕)妹尾 蓮 (岡山興譲館高校~中央大学)
9(遊)岩城祥太 (瀬戸内高校)








投:森 健 (龍谷大学付属平安高校~流通科学大学)
審判員
球審:山本 一塁:初田 二塁:村崎 三塁:井上
打撃成績
1回表




春原 1-0から2球目を打ってレフト前ヒット




田中 1-1から3球目をキャッチャー前送りバント




藤澤 1-0から2球目がデッドボール




田村 3-1から5球目を打ってライトフライ




蔵桝 フルカウントから6球目を選んでフォアボール




松野 1-2から4球目を打ってレフトへ満塁ホームラン








シティライト岡山0-4JR西日本
大倉 0-2から3球目を打ってファースト内野安打
原田廣 2-2から5球目を見逃し三振
1回裏




丸山 1-2から4球目を打ってサードゴロ




北川 1-1から3球目を打ってファーストゴロ




岩重 2-2から5球目を空振り三振
2回表




伊與田 1-1から3球目を打ってセカンドゴロ




春原 0-1から2球目を打ってレフト前ヒット




田中 0-2から3球目を打ってショートゴロダブルプレイ
2回裏




小竹 2-2から6球目を見逃し三振




中島 2-1から4球目を打ってサードゴロ




谷 フルカウントから8球目を選んでフォアボール




五十嵐 3-1から5球目を打ってファーストゴロ
3回表




藤澤 3-1から5球目を打ってセカンドゴロ
田村 フルカウントから10球目を選んでフォアボール
次打者蔵桝の3球目(空振り)にファーストランナー田村セカンド盗塁失敗




蔵桝 2-2から5球目を打ってセカンドフライ
3回裏




妹尾 0-1から2球目を打ってピッチャーゴロ




岩城 1-0から2球目を打ってセカンドゴロ




丸山 2-0から3球目を打ってキャッチャーファウルフライ
4回表




松野 2-1から4球目を打ってレフト前ヒット
大倉 初球をピッチャー前送りバントセカンド送球もセーフ記録フィルダースチョイス




原田廣 1-2から4球目をピッチャー前送りバントサード送球フォースアウト




伊與田 フルカウントから7球目を選んでフォアボール
シティライト岡山選手交代








ピッチャー森に代えて後藤田崇作(鳴門高校~関西学院大学)




春原 1-2から4球目を打ってセンターへ犠牲フライ




シティライト岡山0-5JR西日本
田中 初球を打ってセンターフライ
4回裏
北川 初球を打ってセンターフライ
岩重 1-2から6球目を打ってサードゴロ
小竹 フルカウントから7球目を空振り三振
5回表




藤澤 2-0から3球目を打ってセカンドゴロ




田村 0-1から2球目を打ってセンターフライ




蔵桝 1-0から2球目を打ってセカンドゴロ
5回裏




中島 3-1から5球目を打ってセンター前ヒット




谷 1-1から3球目を打ってセカンドゴロ二塁フォースアウト
五十嵐 0-1から2球目を打ってセカンドゴロダブルプレイ


谷選手のゴロを、バッターランナーが気になったか、うまくダブルプレイに取れなかった伊與田選手、「もう一丁」と言わんばかりに飛んできた五十嵐選手の打球を、今度はきっちりダブルプレイに取ってホッ。
6回表




松野 2-2から8球目を打ってセンター前ヒット




大倉 初球を打ってライトオーバーツーベースヒット




原田廣 2-2から6球目を打ってセンターオーバータイムリーツーベースヒット




シティライト岡山0-7JR西日本




伊與田 1-2から5球目を打ってファーストゴロ セカンドランナー原田廣はサードへ




春原 2-1から4球目を打ってレフトオーバータイムリースリーベースヒット




シティライト岡山0-8JR西日本




田中 1-0から2球目を打ってセンターフライ
藤澤 2-1から4球目を打ってファーストゴロ
6回裏
妹尾 初球を打ってセンターフライ
岩城の代打坂口湧希(神村学園高等部~福岡大学) 2-1から4球目を打ってファーストゴロ
丸山 1-2から4球目を見逃し三振
7回表
シティライト岡山選手交代
代打坂口に代えてショート隆斗(PL学園高校~徳山大学)








ピッチャー後藤田に代えて中西幸汰(英明高校)




田村 0-1から2球目を打ってライトフライ
蔵桝 ストレートのフォアボール
松野 3-1から5球目を選んでフォアボール
大倉 2-2から5球目を空振り三振




原田廣 1-2から4球目を打ってセンターフライ
7回裏




北川 初球を打ってファーストゴロ
岩重 2-2から5球目を打ってショートゴロ




小竹 フルカウントから9球目を見逃し三振
8回表
伊與田 1-1から3球目を打ってショートゴロ




春原 0-1から2球目を打ってピッチャーゴロ




田中の代打佐藤直樹(報徳学園高校) フルカウントから7球目を選んでフォアボール
藤澤 フルカウントから6球目を打ってライトフライ
8回裏
JR西日本選手交代
代打佐藤がそのまま入りライト ライト松野がセンター








ピッチャー加賀美に代えて佃勇典(広島商業高校~拓殖大学)
キャッチャー原田廣に代えて石畑桂佑(広陵高校~明治大学)
中島 1-1から3球目を打ってショートゴロ




谷 1-2から5球目を打ってファーストゴロ




五十嵐の代打中西雄大(今治西高校~関西学院大学) ストレートのフォアボール




妹尾 初球を打ってセンター前ヒット ファーストランナー中西雄はサードへ
菅元 1-1から3球目を打ってセカンドゴロ
9回表
シティライト岡山選手交代
代打中西雄に代えてサード原渉仁(日本大学第三高校~四国学院大学)




田村 2-0から3球目を打ってセンター前ヒット
蔵桝 1-2から4球目を空振り三振




松野 1-2から4球目を打ってファーストファウルフライ
大倉 1-1から3球目を打ってレフトフライ
9回裏
丸山 初球を打ってセカンドゴロ




北川 0-2から4球目を打ってライト前ヒット




岩重 初球を打ってライトへホームラン




シティライト岡山2-8JR西日本




小竹 2-1から4球目を打ってライトへホームラン




シティライト岡山3-8JR西日本
JR西日本選手交代








ピッチャー佃に代えて前元良太(徳之島高校~日本福祉大学)




中島 2-2から5球目を打ってレフト前ヒット
谷 1-2から4球目を打ってファーストゴロ ファーストランナー中島はセカンドへ




原渉 初球を打ってレフトフライ
広島市・JR西日本
400 103 000 8
000 000 003 3
岡山市・シティライト岡山

無事、と言いますか何と言いますか、シティライト岡山を投打ともに圧倒する事が出来ました。とは言うものの、9回裏の一発攻勢はただただ「まいりました」としか言いようがない。特に小竹選手の前のランナーが片付いてたから、そして1回表に4点入ってたからいいようなものの、な試合展開。

点差も開き、翌日の第二代表決定戦でのスクランブル登板に向けて、加賀美投手を休ませた(?)ものの、JR西日本にはなかなかない一発攻勢。ひと泡吹かす、とは正にこの事ではないでしょうか。




これがシティライト岡山の底力、だと思うんです。広島県下のチームに悉く阻まれ、未だに全国大会への出場はありませんが、かなり怖い存在です。そして、練習場等、シティライト岡山を取り巻く状況は大きく変わりつつあります。数年のうちに全国大会に出場する事になる、でしょう。
もし、その場に居合わせる事にはなれば、素直に拍手を送りたい、と思っております。
そして、JR西日本は、中国地区二つ目の椅子を賭けて、JFE西日本と対峙します。
2018.06.12 / Top↑
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