



さていよいよ、第89回都市対抗野球大会近畿地区二次予選・第一代表決定戦を迎えました。




相対するは、大阪ガスと三菱重工神戸・高砂。昨年の第五代表決定戦が、巡り巡って第一代表決定戦として京セラドーム大阪で行われる事になりました。これもまた、都市対抗野球予選かな、と。


まずは三菱重工神戸・高砂。






おいそれと行ける場所ではない、三菱重工神戸造船所二見グラウンド、ではありますが、昨年辺りからいろんな所での試合観戦数も増え、ようやく馴染めるようになってきました。そしてやはり強烈な印象なのは、昨年舞洲ベースボールスタジアムで行われた、第五代表決定戦でしょうかね。






少し遡れば2014年に、当時の三菱重工神戸は第一代表で東京ドームに臨んでいます。仮にこの試合を落としても、第二~第五までチャンスはありますが、やはり「第一代表」ともなると気持ちのノリも違うでしょうし、当然、周囲の見方も大きく変わってくるでしょう。


さて、5年連続35回目の本選出場、その2014年の第85回大会以来の第一代表獲得なるか。


そして大阪ガス。



過去の実績も輝かしい大阪ガスが、都市対抗野球本選出場を逃した1年前の舞洲ベースボールスタジアム、負ければおしまいの第五代表決定戦。試合後のスタンドへの挨拶で、最後まで頭をあげようとしなかった青柳匠主将の姿は、画像を見るまでもなく、強烈な印象として脳裏に焼き付いてます。



それと同時に、社会人野球の選手がどれだけ都市対抗野球本選出場の為に粉骨砕身しているか、どれだけ東京ドームを目指して1年間野球をやっているか、を改めて認識した試合、でもありました。



そして、とうとうやって来た第一代表決定戦。因縁の相手(?)でもある三菱重工神戸・高砂。舞洲の借りを京セラドーム大阪で返す事が出来るかどうか。えらく壮大な復讐戦、ではありますが。


既に日本選手権出場も決し、あとは東京ドームのみ。その前に、日本選手権の舞台でもある京セラドーム大阪で東京ドーム行きを決められるかどうか。たいへん楽しみなカードになりました。
スターティングオーダー
先攻:三菱重工神戸・高砂
1(二)渡邊祥平 (専修大学)
2(一)津野祐貴 (日本体育大学)
3(遊)和気暉親 (大東文化大学)
4(中)藤原隆蒔 (京都産業大学)
5(右)那賀裕司 (立教大学)
6(左)國久智義 (明星大学)
7(指)西岡武蔵 (三重高校)
8(捕)森山 誠 (専修大学)
9(三)徳田真優 (関西学院大学)








投:守安玲緒 (富士大学)
後攻:大阪ガス
1(三)青柳 匠 (亜細亜大学)
2(遊)小深田大翔(近畿大学)
3(二)峰下智弘 (近畿大学)
4(右)土井翔平 (法政大学)
5(指)近本光司 (関西学院大学)
6(左)古川昂樹 (立命館大学)
7(一)伊藤諒介 (法政大学)
8(捕)鳥飼力斗 (鳥取城北高校)
9(中)宮崎一斗 (亜細亜大学)








投:阪本大樹 (関西大学)
審判員




球審:南谷 一塁:西本 二塁:文殊 三塁:加来
打撃成績
1回表
渡邊 2-2から6球目を見逃し三振
津野 1-2から4球目を打ってセカンド内野安打
和気 0-1から2球目を打ってライトフライ
藤原 2-0から3球目を打ってサードゴロ
1回裏
青柳 1-1から3球目を打ってサードファウルフライ
小深田 1-1から3球目を打ってライト前ヒット
峰下 2-2から6球目を打ってレフトフライ
次打者土井の初球にファーストランナー小深田セカンド盗塁成功
土井 2-2から5球目を打ってショート内野安打
近本 2-1から4球目を打ってセンターフライ
2回表
大阪ガス選手交代
ライト土井に代えて室屋太郎(鹿児島実業高校)
那賀 初球を打ってショートゴロ捕球エラー
國久 初球をサード前送りバント
西岡 2-1から4球目を打ってショートゴロ セカンドランナー那賀サードタッチアウト
森山 初球を打ってファーストファウルフライ
2回裏
古川 フルカウントから6球目を空振り三振
伊藤 初球を打ってファーストゴロ
鳥飼 2-2から7球目を打ってサードゴロ
3回表
徳田 1-2から4球目を空振り三振
渡邊 フルカウントから6球目を選んでフォアボール
津野 2-2から8球目を打ってセカンドゴロセカンドフォースアウト
和気 2-2から6球目を空振り三振
3回裏
宮崎 1-0から2球目を打ってセカンドゴロ
青柳 1-2から5球目を打ってレフト前ヒット
小深田 2-1から4球目を打ってセンターフライ
次打者峰下の初球(ストライク)にファーストランナー青柳セカンド盗塁成功
峰下 2-1から4球目を打ってセンターフライ
4回表
藤原 3-1から5球目を打ってショートゴロ
那賀 フルカウントから6球目を打ってセンター前ヒット
國久 1-1から3球目を打ってレフトフライ
西岡 1-1から3球目を打ってレフト前ヒット ファーストランナー那賀はサードへ
森山 初球を打ってセンターオーバータイムリースリーベースヒット
大阪ガス0―2三菱重工神戸・高砂
徳田 0-1から2球目を打ってセカンドフライ
4回裏
室屋 2-2から5球目を空振り三振
近本 0-2から3球目を打ってピッチャーゴロ
古川 1-2から4球目を打ってレフト前ヒット
伊藤 フルカウントから8球目を選んでフォアボール
鳥飼 初球を打ってサードゴロ
5回表
大阪ガス選手交代








ピッチャー阪本に代えて猿渡眞之(飯塚高校)
渡邊 2-0から3球目を打ってレフトフライ
津野 0-2から3球目を打ってセカンドゴロ
和気 1-0から2球目を打ってセンターフライ
5回裏
宮崎 1-0から2球目を打ってライト前ヒット
青柳 初球をピッチャー前送りバント
小深田 フルカウントから9球目を打ってレフトフライ
峰下 フルカウントから7球目を打ってサード内野安打
室屋 0-1から2球目を打ってサードゴロ
6回表
藤原 1-2から4球目を空振り三振
那賀 初球を打ってサードゴロ
國久 1-2から4球目を打ってファーストゴロ
6回裏
近本 2-2から7球目を空振り三振
古川 1-2から4球目を打ってライト前ヒット
伊藤 フルカウントから6球目を見逃し三振 ファーストランナー古川はセカンド盗塁成功
鳥飼 0-2から3球目を打ってライト前タイムリーヒット
大阪ガス1―2三菱重工神戸・高砂
宮崎 2-2から6球目を打ってセンター前ヒット
青柳 0-1から2球目を打ってレフト前ヒット
小深田 2-2から6球目を打ってライト前タイムリーヒット
大阪ガス3―2三菱重工神戸・高砂
三菱重工神戸・高砂選手交代








ピッチャー守安に代えて山田和也(筑波大学)
峰下 3-1から5球目を選んでフォアボール
室屋 0-1から2球目を打ってキャッチャーファウルフライ
7回表
西岡 2-2から5球目を打ってセンター前ヒット
森山 初球を打ってキャッチャーファウルフライ
徳田 初球を打ってサードゴロダブルプレイ
7回裏
近本 1-0から2球目を打ってライトフライ
古川 2-2から5球目を打ってショートゴロ
伊藤 1-0から2球目を打ってライトフライ
8回表
渡邊 1-2から4球目を見逃し三振
津野 1-0から2球目を打ってレフトフライ
和気 初球を打ってサードゴロ
8回裏
鳥飼 0-2から3球目を打ってライト前ヒット
宮崎 1-0から2球目をピッチャー前送りバント
青柳 1-0から2球目がデッドボール
三菱重工神戸・高砂選手交代








ピッチャー山田に代えて高橋涼平(駒澤大学)
小深田 2-2から5球目を打ってセカンドゴロセカンドフォースアウト
次打者峰下の6月球目にファーストランナー小深田セカンド盗塁成功
峰下 フルカウントから6球目を選んでフォアボール
室屋 0-1から2球目を打ってファーストゴロ
9回表
藤原 2-2から6球目を打ってファーストゴロ
那賀 2-2から5球目を空振り三振
國久の代打福田和弘(道都大学) 0-1から2球目を打ってセンター前ヒット 代走殿川慎哉(神港学園高校)
次打者西岡の3球目がワイルドピッチ
西岡 フルカウントから7球目を選んでフォアボール 代走に根来祥汰(滝川第二高校)
森山 0-1から2球目を打ってレフト線タイムリーツーベースヒット
大阪ガス3―4三菱重工神戸・高砂
大阪ガス選手交代








ピッチャー猿渡に代えて飯塚孝史(履正社高校)
徳田 1-1から3球目を打ってショートゴロ
9回裏
近本 初球を打ってセンターフライ 殿川ダイビングキャッチ!
古川 フルカウントから6球目を選んでフォアボール 代走に登地慶輔(常葉学園菊川高校)
伊藤 フルカウントから6球目を打ってショートゴロセカンドゴロフォースアウト
代走に大谷幸宏(同志社大学)
鳥飼 3-1から5球目を打ってショートゴロ
三菱重工神戸・高砂硬式野球部、5大会連続35回目の都市対抗野球大会本選出場決定!おめでとうございます!












三菱重工神戸・高砂
000 200 002 4
000 003 000 3
大阪ガス

今シーズンの大阪ガスは、比較的のびのび打っているように見えましたが、やはり地区第一代表が懸かった試合ともなるとプレッシャーが半端ないのか、幾度となくチャンスを作りながら、なかなか得点に結び付かない、もどかしい試合展開。それもこれもやはり守安投手のせいなのか。
しかしながら中盤までに、その守安投手に10安打を浴びせて、マウンドから引きずり下ろしました。これだけでも今後続くであろう、代表決定トーナメントに向けての好材料になるかと思います。

そして、5大会連続35回目の本選出場を決めた三菱重工神戸・高砂野球部の皆様、重ね重ね、おめでとうございます。






チャンスらしいチャンスはたった2回。その2回をきっちりモノにしたのは、主将の森山捕手。やはり主将が打つとチームの雰囲気も、嫌がおうにも盛り上がります。しかも9回表の2点はツーアウトランナーなしから。三菱重工神戸・高砂は妖怪だけでなく「魔物」すら味方につけた試合でした。






思い返せば三菱重工神戸・高砂、第一代表決定トーナメントはミキハウスベースボールクラブを始めとして、日本生命、パナソニック、大阪ガスと言う歴戦の勇士たるチームを打ち破っての勝ち上がり。失礼ながら昨年とあまり代わり映えしないメンバーでありながらの「近畿地区の頂点」。






この先、東京ドームでの本選でどんな強豪が待ち受けているかは分かりませんが、4年前の第一代表での出場から、さらにチームが強く、そして逞しくなっているんではないかと考えます。大阪ガスが負けたのはちと残念ですが、東京ドームでの大暴れを期待します。頑張ってください。


そして、第一代表が決定はしましたが、まだまだ代表権は4つ残されています。その4つの座を懸けて、今日6月1日から再び、大阪シティ信用金庫スタジアムで、熱闘が繰り広げられます。
2018.06.01 / Top↑
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