

14日の月曜日から、第89回都市対抗野球大会広島県一次予選がいよいよ始まりました。


各都道府県、また地区によって、一次予選の進め方はまちまち。近畿地区各府県では、3月半ばからまずクラブチームで一次予選を行い、5月の二次予選で企業チームが参加する形になっています。


広島県予選は企業・クラブ合計8チーム、まとめて参加のトーナメント。とりあえず一回戦を突破出来れば中国地区予選に進めます。そして勝ち進めば進む程「代表順位」が上がる、と言う仕組み。まずひとつ勝てばよし、なので楽に見えますが、中国地区予選もなかなかのサヴァイバル。この辺は地区予選観戦の際に触れますが、いずれにしろ東京ドームへの途は長く厳しいモノになります。


そして、この日最初の試合は、第一代表決定トーナメント初戦で敗れたチームで争う「第5代表決定トーナメント」の一回戦。こちらのやまがたで1位になれば、広島県からの第5代表となりますが、2位になれば次は、来週23日に山口県光市にある、新日鐵住金光球場で行われる中国地区予選進出第8代表決定戦(中国地区3チーム参加の巴戦)に出場する事になります。


まずはMSH医療専門学校。






14日の第一代表決定トーナメント一回戦では、伯和ビクトリーズの猛攻に遇い「火だるま」の惨敗。相手も若いチームとは言え、力の差をまざまざと見せつけられた試合になってしましました。






しかしながら彼らのよい所ってのは「ひたすら前向きな姿勢」。会社登録チームとは言えやはりそこは学生さん。背負うものは何もなし、「ただただ野球が上手くなりたい、強くなりたい」の一心。負けた試合でもしょんぼりした所がない。直接は関係ないかも知れませんが、彼らのプレイを観てると「野球が思う存分、出来る喜び」がひしひしと伝わってきます。


相対するは広島鯉城クラブ。


初戦の三菱重工広島戦。やはりクラブチームのど平日の試合と言う事で、12人しかベンチ入りしてなかったそうで。この辺り、クラブと企業チームの区別なしの広島県予選の厳しさか、とは思います。ただスケジュールに配慮してやれぬものか、とは思いますけどね。


そんな中での1対10の敗戦。それでもまだ、都市対抗野球大会中国地区予選・そして本選への道は残されています。これもまた、社会人野球。この試合でのベンチ入りメンバーは12人。これまた厳しい戦いになるとは思いますが、如何なる試合になるか。ある種心しての観戦、でこざいます。
スターティングオーダー
先攻:広島鯉城クラブ
1(遊)東 宏昭 (福岡大学)
2(中)石川 諒 (広島国際学院大学)
3(左)日浦勝也 (広島大学)
4(三)堀内康行 (広島スポーツ医療体育専門学校)
5(一)田上幸典 (広島修道大学)
6(右)川口大貴 (新荘高校)
7(捕)古曳聡志 (広島大学)
8(二)杉田直也 (麻溝台高校)
9(指)天本和希 (広島国際学院大学)








投:佐藤耕平 (広島大学)
後攻:MSH医療専門学校
1(三)佐々木良輔(福山工業高校)
2(右)宮地将平 (因島高校)
3(左)塩崎陸人 (盈進高校)
4(指)澤田晃司 (広島工業大学付属高校)
5(一)牛尾諒汰 (瀬戸内高校)
6(中)追立壮輝 (鹿児島実業高校)
7(二)寺岡稜亮 (神辺旭高校)
8(捕)日比野匠 (岡山共生高校)
9(遊)鷹羽 翔 (岡山共生高校)








投:西坂倖汰 (鳥取城北高校)
審判員




球審:弘永 一塁:丸山 二塁:楠 三塁:橘
打撃成績
1回表




東 0-2から3球目を見逃し三振




石川 2-1から4球目を打ってセカンドゴロ捕球エラー




日浦 フルカウントから8球目を選んでフォアボール




堀内 0-2から3球目を打ってサードゴロダブルプレイ
1回裏




佐々木 0-1から2球目を打ってセンターフライ




宮地 2-2から5球目を打ってサードゴロ




塩崎 1-2から4球目を打ってショートライナー
2回表




田上 1-2から4球目を打ってサードゴロ




川口 初球を打ってセカンドゴロ送球エラー




古曳 2-0から3球目をファースト前送りバント




杉田 0-1から2球目を打ってファーストファウルフライ
2回裏




澤田 1-0から2球目を打ってセカンド内野安打




牛尾 2-1から4球目を打ってレフトフライ




追立 1-0から2球目を打ってサードゴロダブルプレイ
3回表




天本 1-0から2球目を打ってレフトフライ




東 2-2から5球目を打ってセカンドゴロ




石川 フルカウントから7球目を選んでフォアボール








日浦 1-1から3球目を打ってレフトフライ




3回裏




寺岡 フルカウントから6球目を選んでフォアボール




次打者日比野の2球目(空振り)にファーストランナー寺岡セカンド盗塁成功




日比野 2-2から7球目を打ってセンターライナー




次打者鷹羽の3球目(ボール)にセカンドランナー寺岡サード盗塁成功




鷹羽 1-2から4球目を打って左中間突破タイムリースリーベースヒット




MSH医療専門学校1―0広島鯉城クラブ




佐々木 1-1から3球目を打ってセンターへ犠牲フライ




MSH医療専門学校2―0広島鯉城クラブ
宮地 3-1から5球目を選んでフォアボール
次打者塩崎の2球目前にファーストランナー宮地が飛び出しタッチアウト
4回表
堀内 2-2から6球目を打ってライト前ヒット
田上 0-2から3球目を打ってレフト前ヒット
川口 1-2から5球目を空振り三振
古曳 フルカウントから6球目を選んでフォアボール
杉田 フルカウントから7球目を選んで押し出しフォアボール
MSH医療専門学校2―1広島鯉城クラブ
天本 0-2から3球目を空振り三振
東 1-2から4球目を打ってショートゴロ
4回裏




塩崎 初球を打ってセンターフライ




澤田 2-0から3球目を打ってセンターフライ




牛尾 初球を打ってライト前ヒットに捕球エラーでセカンドへ




追立 0-2から3球目を打ってライトライナー
5回表
石川 フルカウントから6球目を空振り三振




日浦 初球を打ってレフトフライ
堀内 2-2から5球目を空振り三振
5回裏
寺岡 0-1から2球目を打ってセンターフライ




日比野 初球を打ってレフト前ヒット




鷹羽 初球を打ってセンターライナー
佐々木 3-1から5球目を選んでフォアボール
宮地 フルカウントから7球目を選んでフォアボール




塩崎 フルカウントから6球目を打ってファーストファウルフライ
6回表
田上 フルカウントから6球目を見逃し三振
川口 1-2から4球目を空振り三振
古曳 3-1から5球目を選んでフォアボール
杉田 3-1から5球目を選んでフォアボール
天本 1-2から4球目を打ってショートゴロ
6回裏
澤田 初球を打ってセカンドゴロ
牛尾 2-0から3球目を打ってライト線ツーベースヒット
追立 2-2から6球目を打ってショートゴロ
寺岡の代打松下翼(折尾愛真高校) ストレートのフォアボール
日比野 1-0から2球目を打ってセンターフライ
7回表
MSH医療専門学校選手交代
代打松下がそのまま入りセカンド








ピッチャー西坂に代えて石田悠(鳥取中央育英高校)
東 初球を打ってセカンドゴロ




石川 4-2から4球目を打ってレフトオーバーツーベースヒット




日浦 1-0から2球目を打ってショートライナーダブルプレイ
7回裏




鷹羽 1-1から3球目をサードへセーフティバント内野安打




次打者佐々木の3球目前にファーストランナー鷹羽牽制球飛び出しタッチアウト




佐々木 1-2から4球目を打ってレフトフライ




宮地 1-2から4球目を打ってセカンドゴロ
8回表
堀内 フルカウントから6球目を見逃し三振
田上 0-2から3球目がデッドボール
川口 1-2から4球目を空振り三振




古曳 2-2から5球目を見逃し三振
8回裏




塩崎の代打畑中正義(大阪産業大学付属高校) 2-2から5球目を空振り三振




澤田 1-1から3球目を打ってショートゴロ




牛尾 初球を打ってセンターオーバーツーベースヒット




追立 1-0から2球目を打ってサードライナー
9回表
MSH医療専門学校選手交代
代打畑中に代えてセンター小坂大裕(岡山共生高校)
センター追立がレフト
杉田 初球を打ってレフト線へヒット
天本 初球をピッチャー前送りバント




東 0-1から2球目を打ってセンターフライ




石川 0-1から2球目を打ってセンターフライ
広島市・広島鯉城クラブ
000 100 000 1
002 000 00X 2
広島市・MSH医療専門学校

平日に揃うだけのギリギリの人数であろう、12人で戦った、広島鯉城クラブの夏は、新緑の季節真っ只中に終わりました。指名打者の天本選手の登録はピッチャー、レフトの日浦選手の本来のポジションはキャッチャー。少ない人数を補いあっての戦いでしたが、残念ながら力及びませんでした。


広島県全体で8チームしかないのも関係あるでしょう。そして東広島アクアスタジアムの使用状況、またこの時期に都道府県予選を終わらせねばならない、と言う日程の都合も関わって来るとは思いますが、せめて広島鯉城クラブさんの試合は週末土日に組めぬものか、と思わざるを得ません。


もしかしたら、フルメンバーが揃ったら、また違った戦いにもなったろうし、さらには結果は逆だったかも知れませんし、仕事をしながら無念の臍を噛んでる選手もおられたでしょうしね。
そして、薄氷の勝利だったMSH医療専門学校。第五代表に向けて一歩近付きました。反対側のヤマからはツネイシブルーパイレーツが勝ち上がって来ました。健闘をお祈り致します。
2018.05.17 / Top↑
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