2月14日に、和歌山県田辺市にある、田辺スポーツパーク野球場に、大阪ガス野球部と、和歌山箕島球友会のオープン戦を観戦に行って来ました。近畿地方はほぼ全般的に晴れの天気予報。2月とは言え、寒いどころかポカポカ陽気の中での「2018年初観戦」とあいなりました。

で、和歌山県田辺市の「田辺スポーツパーク野球場」。社会人野球の、特に強豪の企業登録チームは2月3月は、本拠地球場を離れて、二週間程度、チームによっては約1か月の春季合宿を行います。


ここ田辺スポーツパーク野球場は、大阪ガス硬式野球部の春季合宿の地。3月からはNTT西日本硬式野球部が合宿に訪れます。また和歌山県下ではこの他に、西濃運輸(上富田スポーツセンター野球場)や三菱重工名古屋(くろしおスタジアム)などのチームが合宿をしにやってきます。

DSC_0006_201802150603498eb.jpg DSC_0009_20180215060340fad.jpg
隣県なので出立もわりとゆっくりめ。まずは阪和線三国ヶ丘駅から06:58発和歌山方面湯浅行快速電車に乗車。下りとは言うものの、ラッシュアワーなので混んでます。これはまぁしゃーない。

DSC_0019_201802150605299ff.jpg DSC_0020_201802150605143a6.jpg
DSC_0026_20180215060528357.jpg DSC_0028_20180215060520af5.jpg
08:37、醤油発祥の地・終点湯浅駅到着。途中座れなんだら和歌山駅で下車して、後続の和歌山駅発の紀伊田辺行に乗り換えようかとも考えてたんですが、幸いにも熊取駅から着席。来る車両の大半はJR製になりましたが、駅自体は旧国鉄の風情を、そこかしこに色濃く残しております。しかしこの特急「通過」ってのはどんな列車なんでしょうか。見た事も聞いたこともないんですが。

DSC_0032_20180215060641ab3.jpg
08:52、和歌山駅で乗り換え予定だった、紀伊田辺行普通電車が到着。オーシャンブルーに塗り固められた117系電車。中間のモハユニットは未改造の0番台、両端の先頭車は300番台。

DSC_0053_2018021506083028f.jpg DSC_0054_20180215060802960.jpg
DSC_0055_20180215060825cda.jpg DSC_0057_2018021506082223a.jpg
DSC_0058_201802150608316a9.jpg DSC_0060_20180215060813033.jpg
09:55、紀伊田辺駅到着。きのくに線は和歌山駅~海南駅間と、紀伊田辺駅までの特急停車駅でICOCAが使用出来ます。三国ヶ丘駅から2590円。これだけいっぺんに引き落とされたのは初。

ちなみに、かなりセコい話ですが、三国ヶ丘駅から、田辺スポーツパークの最寄り駅・紀伊田辺駅まで、普通に切符を買うと2590円かかりますが、三国ヶ丘駅から和歌山駅までは特定区間運賃なので860円、和歌山駅から紀伊田辺駅までは1660円、合計2520円と、僅かに安くなります。

DSC_0061_20180215061023466.jpg DSC_0065_2018021506102940e.jpg
さて、紀伊田辺駅から、田辺スポーツパーク野球場まで、どうやって移動するかを、出立直前まで熟考してたんですが、行き着いた結論は「レンタサイクル」。紀伊田辺駅横の「田辺市観光センター」で貸し出しをやってます。1日500円。それとは別に保証金500円。身分証明書が必要です。貸し出されたのは電動アシスト付き自転車。簡単に説明を聞いて(と言うか操作自体が簡単)、ここからは、ちょいとしたバイクトレーニング。因みにタクシー利用だと1000円ちょい。もとよりここ数年は自転車通勤なので、一日なんぼかでも、どんな形でも自転車を漕がないと落ち着かんのです。

DSC_0066_201802150613119f3.jpg DSC_0067_2018021506130391a.jpg
まずは駅前商店街を抜けます。一方通行ではありますが、これでも立派な「県道208号線」だそうで。ここを道なりに進むと、市内を流れる会津川を渡る「切戸橋」に出ます。迷わず渡りましょう。

DSC_0069_20180215061500bac.jpg DSC_0070_201802150614557a9.jpg
JRのガードをくぐると「稲成町」の交差点に出ます。左折しましょう。ここから暫くは、国道42号線「熊野街道」を走ります。そして雰囲気としては「丘のてっぺん」を目指して自転車を走らせる事になります。ただ、電動アシスト自転車なので、たいして苦にはなりませんが。

DSC_0072_20180215061602baa.jpg DSC_0073_20180215061605b8e.jpg
DSC_0075_20180215061741016.jpg
ひとまず丘のてっぺん「中腹」にある「上の山交差点」。左手にある田辺警察署が目印。そのすぐ手前にはローソンがあるので、食糧には困らないかと思われます。ここでようやく「田辺スポーツパーク」の看板があります。この交差点を右折するんですが、そこには更なる試練が待っていました。

DSC_0076_20180215061910e7c.jpg DSC_0077_20180215061907de1.jpg
これを越えねば田辺スポーツパーク野球場には辿り着けないので、とにかく自転車を漕ぎます。朝、自宅を出る時は寒かったんですが、ご覧のような天気。スポーツドリンクを持参して良かったです。

DSC_0078_201802150620027cb.jpg DSC_0079_20180215062003459.jpg
「山」の頂上付近に、横断歩道のない交差点があります。ここが「田辺スポーツパーク」の入口。

DSC_0080_20180215062114929.jpg DSC_0081_201802150621099f6.jpg
左に曲がります。ここから野球場までは一気に下り坂になっています。その奥にはテニスコート。左手には駐車場(第二駐車場だそうです)と、室内練習場があります。これはかなり立派な建物。

ここまで到達するのに、おおよそ20分かかっていますが、もちろんこれはあれやこれや撮影しながらの所要時間。普通に、上記の電動アシスト自転車なら15分くらいで到達出来るものと思われます。

DSC_0083_20180215062104819.jpg DSC_0085_2018021506210620f.jpg
下り坂の終点にある「田辺スポーツパーク野球場」。これがメインの建物です。向かって左手に男性用トイレ、右手に女性用トイレ。飲料水の自動販売機が3台あります。

DSC_0089_20180216014101166.jpg DSC_3342.jpg
田辺スポーツパークの場内案内図。陸上競技場や体育館も備えた、かなり立派な設備。

DSC_0090_20180215062235c25.jpg DSC_0091_2018021506222982b.jpg
メインゲート、と言うかエントランスには歓迎の幟と、この日の試合の案内。力の入れようが凄い。

DSC_0092_20180215062412864.jpg DSC_0120_20180215062359158.jpg
DSC_0121_20180215062410b07.jpg DSC_0117_2018021506241011b.jpg
入口に向かって左手に、チケット売り場があります。球場自体は独立リーグでの使用実績もあるそうで。さらには座席案内。各席に番号が振られています。はたして「指定席」として使用する機会はあるんでしょうか。また、随所に大阪ガス硬式野球部2018年メンバーの顔写真入りポスターが掲示されています。大阪から近いこともあって、観覧に来られる方も多いんでしょう。

DSC_0093_20180215062634b40.jpg
ドアを入ってすぐにグラウンドを見下ろす事が出来ます。選手の入口は一塁側・三塁側のスタンド後方場外。つまりはこの野球場、山を削ってそのまんまフィールドを設けたような形状。ゆえにロッカールームやシャワールーム、本部席等は「地下」になっているモノと思われます。

DSC_0140_20180216010558fd3.jpg DSC_0141_20180216010603708.jpg
フィールド。内野は全面土、外野は人工芝。しかしこれだけ気候の良いところなら、天然芝でもいいような気もしますが、やはりそこはメンテナンスのコストを考えて、の事情かと思います。

DSC_0103_20180216010741fd5.jpg DSC_0104_20180216010745a73.jpg
両翼100メートル、中堅122メートル。収容人員の(約5000人)関係もあるかと思いますが、プロ野球の公式戦を開催するには十分過ぎる広さがあります。いわゆる国際基準、てやつ。

DSC_0105_20180216010936324.jpg DSC_0530_20180216010935baf.jpg
スコアボードは、地方球場にありがちな磁気反転式になっています。

DSC_3320_20180216011643838.jpg DSC_0122_20180216011459b26.jpg
DSC_0217_20180216011501deb.jpg DSC_0220_20180216011643cd6.jpg
ベンチ。そして両ベンチの外野寄りにはブルペンが設けられています。同時に二人投げられます。そう言えば今年から、試合中のピッチャーの、ベンチ前でのキャッチボールが禁止になるとか。フィールドシートもいいですが、こうやってファウルゾーンにあるブルペンが、再び脚光を浴びるんでしょうか。

DSC_0095_20180216011839544.jpg DSC_0094_20180216011848c1c.jpg
DSC_0096_20180216011835cfb.jpg DSC_0109_201802160118478f0.jpg
お次はスタンド。まずは内野スタンド、バックネット裏から両ベンチ上付近までは、背もたれのない座席が続いています。最上段はいわゆる「コンコース」になっています。

DSC_0097_20180216012109a24.jpg DSC_0099_20180216012108d82.jpg
ベンチ上より外野寄りは、よく見られるベンチシートになっていますが、足元には天然芝が敷き詰められています。座席に座るも良し、座席をテーブルにして芝に腰を下ろすもよし、なのかな。そして7その先にはブルペンがあります。グラウンド内外で同時に4人投げることができます。

DSC_0143_2018021601223553a.jpg DSC_0113_201802160122406f9.jpg
外野席はレフト、ライトともに芝生席。

DSC_0110_20180216012354e1a.jpg DSC_0144_2018021601235282f.jpg
照明塔は内外野合計6基。ナイトゲームを行うにはちょっと貧弱。

DSC_0106_20180216013354f97.jpg DSC_0148_201802160133597ad.jpg
DSC_0145_20180216013407fb7.jpg DSC_0322_201802160133578cc.jpg
あと、割と肝心と思われるのが「画像撮影環境」。バックネットはいわゆる「ゴルフネット」なので問題はないものと思われます。また内野席のネットは縦目になっていますが、濃茶色に塗装されていますので、選手単体を撮影する分には何ら問題はないかと思われます。また、椅子席とベンチ席の境目から、グラウンドが見渡せるので、ここも割と使えるか、と思われます。

DSC_3336_20180216014312bca.jpg DSC_3335_20180216014317dc4.jpg
DSC_3338.jpg
私の自宅からもそんなに遠いわけじゃなく、でもって紀伊田辺駅から遠いわけでもなく、さらにはレンタサイクルと言う技もある。何といっても南向きで気候がいい。陸上競技場横には宿泊棟もあり、ホント合宿には持って来い、かと思われます。また来る機会があればいいなぁ、とも。

2018.02.16 / Top↑
TrackBackURL
→http://kugyousou.net/tb.php/2962-7af1781a