※大会は滞りなく進行しております。ゆえに「回顧録」みたいなもんですが、テレビ中継もなかったので「あぁ、こんな試合展開だったんだ」程度で見ていただければこれ幸いです。

第43回社会人野球日本選手権一回戦、大会期間中、準々決勝と並んでの4試合の日。最後の試合はヤマハとパナソニックの対戦です。

まずは先攻パナソニック野球部。


23年連続も凄ければ、38回出場も凄い。勿論、対象大会優勝での出場だったり、最終予選を勝ち抜いての出場だったりと、形は色々あろうかと思いますが、「近畿の強豪」に変わりはありません。

しかもその中で、数え切れない程のプロ野球選手を輩出し、強いては主力選手を抜かれながらもチームが一定以上のレベルを維持し続けているのは、なかなか真似の出来ない事と思います。しかしながら日本選手権優勝が2回、と言うのもこれまた不思議。まだまた社会人野球の奥は深いなぁ、などと。

こなたヤマハ野球部。


昨年の第42回社会人野球日本選手権優勝チーム、ではありますが、さすがに前年の威光は役には立たず、対象大会でもあるJABA静岡大会、岡山大会、九州大会と、すべて優勝決定トーナメントに進出しながらいずれも敗退。最終予選で東海地区の最後の椅子、第三代表での出場となりました。

特に東海地区最終予選と言うのは熾烈な戦いが続く、と聞きます。対象大会を含めて、壮絶な荒波にもまれてきたチーム。意地もプライドもかなぐり捨てて(?)一回戦突破を目指します。
スターティングオーダー
先攻:パナソニック
1(遊)諸永秀幸 (鎮西高校~東京農業大学北海道オホーツク)
2(三)松根 優 (南部高校~ 近畿大学)
3(中)福原健太 (北谷高校~東京農業大学北海道オホーツク)
4(一)柳田一喜 (神港学園高校~立命館大学)
5(右)井上貴晴 (報徳学園高校~青山学院大学)
6(左)田中宗一郎(佐賀西~立教大学)
7(二)法兼 駿 (高知高校~亜細亜大学)
8(捕)三上恭平 (桐生第一高校~上武大学)
9(指)宮本秀明 (秀岳館高校)


投:藤井聖太 (興国高校~関西学院大学)
後攻:ヤマハ
1(二)青柳直樹 (日本航空高校~専修大学)
2(左)鈴木 光 (会津高校~東北福祉大学)
3(中)矢幡勇人 (相洋高校~専修大学)
4(一)佐藤二朗 (ワシントンルイス高校~東京ヤクルトスワローズ~シダックス)
5(指)河野拓郎 (北九州市立高校~ 九州国際大学)
6(三)前野幹博 (PL学園高校)
7(遊)三浦拓馬 (札幌第一高校~専修大学)
8(捕)東 隆志 (高陽東高校~中央大学)
9(右)池田祥大 (富山商業高校~近畿大学)


投:フェリペ・ナテル (ブラジル・カントリーキッズ高校)
審判員

球審:美野正則 一塁:文殊弘富 二塁:清水誠 三塁:小林憲央
打撃成績
1回表
諸永 1-2から5球目を打ってピッチャーゴロ
松根 2-2から8球目を空振り三振
福原 2-2から5球目を打ってファーストゴロ
1回裏
青柳 0-1から2球目を打ってライト前ヒット


鈴木光 初球をキャッチャー前送りバント失敗セカンドフォースアウト

矢幡 1-1から3球目を打ってサードゴロ

佐藤 3-1から5球目を打ってレフト前タイムリーヒット

ヤマハ1-0パナソニック
河野 1-2から4球目を空振り三振
2回表

柳田 2-2から5球目を空振り三振
井上 1-2から5球目を空振り三振

田中 1-1から3球目を打ってレフトフライ
2回裏

前野 1-1から3球目を打ってセカンドロ
三浦 フルカウントから7球目を空振り三振
東 2-1から4球目を打ってライト前ヒット

池田 初球を打ってセンターフライ
3回表

法兼 1-2から4球目を打ってセカンドゴロ
三上 初球を打ってサードゴロ

宮本 初球を打ってショート内野安打
諸永 0-2から3球目を打ってセカンドゴロ
3回裏
青柳 初球を打ってショートゴロ
鈴木光 1-2から4球目を打ってライト前ヒット
矢幡 1-2から4球目を打ってレフトフライ
次打者佐藤の2球目(ボール)にファーストランナー鈴木光セカンド盗塁失敗
4回表
松根 1-1から3球目を打ってセカンドゴロ
福原 フルカウントから球目を打ってショートゴロ

柳田 初球を打ってライトフライ
4回裏
佐藤 1-1から3球目を打ってピッチャー強襲内野安打
河野 フルカウントから7球目を打ってセカンドゴロセカンドフォースアウト
前野 初球を打ってピッチャーライナーダブルプレイ
5回表
井上 1-2から5球目を空振り三振
田中 1-2から4球目を打ってセンターフライ
法兼 1-2から5球目を空振り三振
5回裏
三浦 フルカウントから6球目を打ってセンター前ヒット
東 初球をピッチャー前送りバント
池田 2-2から5球目を打ってピッチャーゴロ
青柳 初球を打ってショートゴロ
6回表
三上 1-2から4球目を打ってファーストゴロ
宮本 0-1から2球目を打ってピッチャーゴロ
諸永 2-1から4球目を打ってファーストゴロ
6回裏
鈴木光 0-2から3球目を見逃し三振
矢幡 初球を打ってレフトフライ
佐藤 1-1から3球目を打ってセンター前ヒット
河野 2-2から5球目を空振り三振
7回表

松根の代打横田拓也(沖学園高校) 初球を打ってセンター前ヒット

福原 初球をピッチャー前送りバント
柳田 フルカウントから6球目を空振り三振
井上 フルカウントから7球目を選んでフォアボール
田中 フルカウントから7球目を打ってファーストゴロ
7回裏
パナソニック選手交代
代打横田がそのまま入りサード
前野 0-2から球目を打ってセンター前ヒット
三浦 初球をピッチャー前送りバント
東 0-1から2球目を打ってサードゴロ
池田 1-2から4球目を打ってショートフライ
8回表
法兼 1-0から2球目を打ってレフトへツーベースヒット

三上 3-1から5球目を選んでフォアボール

宮本の代打渕上真(広陵高校~大阪商業大学) 0-1から2球目をピッチャー前送りバントサード送球もセーフ
諸永 2-2から5球目を打ってサードゴロホームフォースアウト

横田 2-2から6球目を打って左中間突破タイムリースリーベースヒット



ヤマハ1-3パナソニック
ヤマハ選手交代


ピッチャーナテルに代えて九谷青孝(南部高校~東京農業大学)
福原 0-2から3球目をピッチャーゴロ

柳田 0-1から2球目を打ってセンターオーバータイムリーツーベースヒット

ヤマハ1-4パナソニック
井上 0-1から2球目を打ってセンターフライ
8回裏
青柳 1-0から2球目を打ってショートゴロ
鈴木光 0-1から2球目を打ってファーストゴロ
矢幡 1-2から4球目を打ってサードゴロ
9回表
田中 1-2から4球目を打ってセカンドゴロ
法兼 0-1から2球目を打ってセカンドゴロ
三上 1-1から2球目を打ってセカンドゴロ
9回裏
佐藤 0-1から2球目を打ってセンター前ヒット
河野の代打萩原圭悟(大阪桐蔭高校~関西学院大学) フルカウントから6球目を打ってライトフライ
前野 2-2から5球目を見逃し三振
三浦 初球を打ってセンターフライ


最後のバッター、三浦選手を打ち取って、三上捕手の頭を撫でる藤井投手。
バナソ 000 000 040 4
ヤマハ 100 000 000 1

息詰まる投手戦。ヤマハのナテル投手、パナソニックの藤井聖太投手。どちらが先に崩れるか、の試合でしたが、以外にも、相手打線を6回表まで内野安打1本に抑えてきたナテル投手の方でした。

これだけのピッチングをすれば、どのタイミングで交代させるか、がベンチワークの腕の見せどころ、かとは思いますが、どれだけ調子が良かろうとも、たった1本の長打で一気に崩れてしまう。この試合に関してはベンチのミスかなぁ、などと思ったりもします。ただ、取り返せぬミスですが。

かたやパナソニック打線。まるで時期を見計らったかのように、一気呵成に4得点。もちろんそこまで抑えられていた間に、何らかの対策は練られていた、とは思いますが、それが見事に功を奏した7回表だった、と思います。これが23回連続38出場の中で培われ、積み重ねて来た「勝負勘」なのか。これが熟練され尽くした「強いチーム」の戦い方なのかなぁ、とも思いました。

そして、第35回大会のトヨタ自動車は以来の連覇を目指したヤマハ野球部は初戦敗退となりました。過去に2チームしか成し得ていない大会連覇。これが一発勝負のトーナメントの怖さ、でしょうか。


第43回社会人野球日本選手権一回戦、大会期間中、準々決勝と並んでの4試合の日。最後の試合はヤマハとパナソニックの対戦です。

まずは先攻パナソニック野球部。




23年連続も凄ければ、38回出場も凄い。勿論、対象大会優勝での出場だったり、最終予選を勝ち抜いての出場だったりと、形は色々あろうかと思いますが、「近畿の強豪」に変わりはありません。


しかもその中で、数え切れない程のプロ野球選手を輩出し、強いては主力選手を抜かれながらもチームが一定以上のレベルを維持し続けているのは、なかなか真似の出来ない事と思います。しかしながら日本選手権優勝が2回、と言うのもこれまた不思議。まだまた社会人野球の奥は深いなぁ、などと。

こなたヤマハ野球部。




昨年の第42回社会人野球日本選手権優勝チーム、ではありますが、さすがに前年の威光は役には立たず、対象大会でもあるJABA静岡大会、岡山大会、九州大会と、すべて優勝決定トーナメントに進出しながらいずれも敗退。最終予選で東海地区の最後の椅子、第三代表での出場となりました。


特に東海地区最終予選と言うのは熾烈な戦いが続く、と聞きます。対象大会を含めて、壮絶な荒波にもまれてきたチーム。意地もプライドもかなぐり捨てて(?)一回戦突破を目指します。
スターティングオーダー
先攻:パナソニック
1(遊)諸永秀幸 (鎮西高校~東京農業大学北海道オホーツク)
2(三)松根 優 (南部高校~ 近畿大学)
3(中)福原健太 (北谷高校~東京農業大学北海道オホーツク)
4(一)柳田一喜 (神港学園高校~立命館大学)
5(右)井上貴晴 (報徳学園高校~青山学院大学)
6(左)田中宗一郎(佐賀西~立教大学)
7(二)法兼 駿 (高知高校~亜細亜大学)
8(捕)三上恭平 (桐生第一高校~上武大学)
9(指)宮本秀明 (秀岳館高校)








投:藤井聖太 (興国高校~関西学院大学)
後攻:ヤマハ
1(二)青柳直樹 (日本航空高校~専修大学)
2(左)鈴木 光 (会津高校~東北福祉大学)
3(中)矢幡勇人 (相洋高校~専修大学)
4(一)佐藤二朗 (ワシントンルイス高校~東京ヤクルトスワローズ~シダックス)
5(指)河野拓郎 (北九州市立高校~ 九州国際大学)
6(三)前野幹博 (PL学園高校)
7(遊)三浦拓馬 (札幌第一高校~専修大学)
8(捕)東 隆志 (高陽東高校~中央大学)
9(右)池田祥大 (富山商業高校~近畿大学)








投:フェリペ・ナテル (ブラジル・カントリーキッズ高校)
審判員




球審:美野正則 一塁:文殊弘富 二塁:清水誠 三塁:小林憲央
打撃成績
1回表
諸永 1-2から5球目を打ってピッチャーゴロ
松根 2-2から8球目を空振り三振
福原 2-2から5球目を打ってファーストゴロ
1回裏
青柳 0-1から2球目を打ってライト前ヒット








鈴木光 初球をキャッチャー前送りバント失敗セカンドフォースアウト




矢幡 1-1から3球目を打ってサードゴロ




佐藤 3-1から5球目を打ってレフト前タイムリーヒット




ヤマハ1-0パナソニック
河野 1-2から4球目を空振り三振
2回表




柳田 2-2から5球目を空振り三振
井上 1-2から5球目を空振り三振




田中 1-1から3球目を打ってレフトフライ
2回裏




前野 1-1から3球目を打ってセカンドロ
三浦 フルカウントから7球目を空振り三振
東 2-1から4球目を打ってライト前ヒット




池田 初球を打ってセンターフライ
3回表




法兼 1-2から4球目を打ってセカンドゴロ
三上 初球を打ってサードゴロ




宮本 初球を打ってショート内野安打
諸永 0-2から3球目を打ってセカンドゴロ
3回裏
青柳 初球を打ってショートゴロ
鈴木光 1-2から4球目を打ってライト前ヒット
矢幡 1-2から4球目を打ってレフトフライ
次打者佐藤の2球目(ボール)にファーストランナー鈴木光セカンド盗塁失敗
4回表
松根 1-1から3球目を打ってセカンドゴロ
福原 フルカウントから球目を打ってショートゴロ




柳田 初球を打ってライトフライ
4回裏
佐藤 1-1から3球目を打ってピッチャー強襲内野安打
河野 フルカウントから7球目を打ってセカンドゴロセカンドフォースアウト
前野 初球を打ってピッチャーライナーダブルプレイ
5回表
井上 1-2から5球目を空振り三振
田中 1-2から4球目を打ってセンターフライ
法兼 1-2から5球目を空振り三振
5回裏
三浦 フルカウントから6球目を打ってセンター前ヒット
東 初球をピッチャー前送りバント
池田 2-2から5球目を打ってピッチャーゴロ
青柳 初球を打ってショートゴロ
6回表
三上 1-2から4球目を打ってファーストゴロ
宮本 0-1から2球目を打ってピッチャーゴロ
諸永 2-1から4球目を打ってファーストゴロ
6回裏
鈴木光 0-2から3球目を見逃し三振
矢幡 初球を打ってレフトフライ
佐藤 1-1から3球目を打ってセンター前ヒット
河野 2-2から5球目を空振り三振
7回表




松根の代打横田拓也(沖学園高校) 初球を打ってセンター前ヒット




福原 初球をピッチャー前送りバント
柳田 フルカウントから6球目を空振り三振
井上 フルカウントから7球目を選んでフォアボール
田中 フルカウントから7球目を打ってファーストゴロ
7回裏
パナソニック選手交代
代打横田がそのまま入りサード
前野 0-2から球目を打ってセンター前ヒット
三浦 初球をピッチャー前送りバント
東 0-1から2球目を打ってサードゴロ
池田 1-2から4球目を打ってショートフライ
8回表
法兼 1-0から2球目を打ってレフトへツーベースヒット




三上 3-1から5球目を選んでフォアボール




宮本の代打渕上真(広陵高校~大阪商業大学) 0-1から2球目をピッチャー前送りバントサード送球もセーフ
諸永 2-2から5球目を打ってサードゴロホームフォースアウト




横田 2-2から6球目を打って左中間突破タイムリースリーベースヒット






ヤマハ1-3パナソニック
ヤマハ選手交代








ピッチャーナテルに代えて九谷青孝(南部高校~東京農業大学)
福原 0-2から3球目をピッチャーゴロ




柳田 0-1から2球目を打ってセンターオーバータイムリーツーベースヒット


ヤマハ1-4パナソニック
井上 0-1から2球目を打ってセンターフライ
8回裏
青柳 1-0から2球目を打ってショートゴロ
鈴木光 0-1から2球目を打ってファーストゴロ
矢幡 1-2から4球目を打ってサードゴロ
9回表
田中 1-2から4球目を打ってセカンドゴロ
法兼 0-1から2球目を打ってセカンドゴロ
三上 1-1から2球目を打ってセカンドゴロ
9回裏
佐藤 0-1から2球目を打ってセンター前ヒット
河野の代打萩原圭悟(大阪桐蔭高校~関西学院大学) フルカウントから6球目を打ってライトフライ
前野 2-2から5球目を見逃し三振
三浦 初球を打ってセンターフライ




最後のバッター、三浦選手を打ち取って、三上捕手の頭を撫でる藤井投手。
バナソ 000 000 040 4
ヤマハ 100 000 000 1

息詰まる投手戦。ヤマハのナテル投手、パナソニックの藤井聖太投手。どちらが先に崩れるか、の試合でしたが、以外にも、相手打線を6回表まで内野安打1本に抑えてきたナテル投手の方でした。

これだけのピッチングをすれば、どのタイミングで交代させるか、がベンチワークの腕の見せどころ、かとは思いますが、どれだけ調子が良かろうとも、たった1本の長打で一気に崩れてしまう。この試合に関してはベンチのミスかなぁ、などと思ったりもします。ただ、取り返せぬミスですが。

かたやパナソニック打線。まるで時期を見計らったかのように、一気呵成に4得点。もちろんそこまで抑えられていた間に、何らかの対策は練られていた、とは思いますが、それが見事に功を奏した7回表だった、と思います。これが23回連続38出場の中で培われ、積み重ねて来た「勝負勘」なのか。これが熟練され尽くした「強いチーム」の戦い方なのかなぁ、とも思いました。

そして、第35回大会のトヨタ自動車は以来の連覇を目指したヤマハ野球部は初戦敗退となりました。過去に2チームしか成し得ていない大会連覇。これが一発勝負のトーナメントの怖さ、でしょうか。
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