10月上旬、オリックスバファローズ公式サイトから、以下のような発表がありました。
「スタジアムMC」・「スタジアムレポーター」・「ファームスタジアムMC」公募のお知らせ
2017年10月10日 オリックスバファローズ公式サイト

2013年のバファローズファンフェスタが最初のお仕事。以来、2014年シーズンからまる4年、バファローズ主催のウエスタンリーグ公式戦には、なくてはならん人でした。でもって、御本人さんから公式発表がないままですが、バファローズ球団からの発表で、ケチャップさんの「退任」を知りました。バファローズ球団の考えまでは分かりませんが、なんでこのタイミングなのかなぁ。

(2009年11月21日、横須賀スタジアムで行われた湘南シーレックスのファン感謝デーより)
横浜ベイスターズスタジアムDJとして10年。もちろん培われた「話術」ってのは確かなもんだったと思います。けっして自分を前面に押し出すわけでもなく、まさしく「場を暖める」にふさわしい人でした。もっともその辺は「R-1ぐらんぷり」にも出場経験のある方。喋りで飯を食ってきた、と言う自負もあるんでしょう。そして元々は兵庫県出身。人選はホントナイスだったと思います。

とにかくじっとしてない人。スターティングメンバーコールが終わった後はスタンドをウロウロ。空いてる席に座って隣の人と話をしたり。この「ウロウロ」も、ただほっつき歩いてるだけじゃなしに、何となくでではあるけど、その日来たお客さんの顔を皆覚えて帰ろう、みたいな感じもしましたよ。
ケチャップさんの残された言葉(死人かよ)に、要約ですが以下のようなのがあります。

たったひとりのお客さんが、選手に対して批判的な野次を飛ばすと、野次られた選手本人は、それが一人であっても球場全体、3万人が自分をそんな目で見てるんじゃないかと感じてしまう。 そんな思いをしてしまった選手はファンとの距離を置こうとする。声援にも応えてくれなくなる。だから球場での野次は許さない。

もちろんウエスタンリーグ公式戦の前の話ではありますが、これは一軍、二軍関係ない。どんなレベルでの野球も同じ事。自分の思い通りにならない事をそのまま選手にぶつけていい訳がない。
こんなのもありましたね。

ビールを飲みながら野次る文化はもう古い、僕たちで新しい野球の観戦文化を作っていきましょう。新しいムーブメントを作りましょう。

確かに野球観戦ってのは、個人の娯楽の一環かも知れません。ひとつめのそれにも通じるもんがありますが、グラウンドに立ってる選手ってのは「生活」がかかってます。それを詰るような事はしとうないし、選手はファンの「おもちゃ」でもない。もっと言えば「一緒に闘っている」と豪語するんなら、スタンドでビールを飲んでる暇など無かろう、とも思うようになりました。個人の考えです、が。

最近は、バファローズの試合にもおられることも少なくなり、いつぞやの豊中ローズ球場でのウエスタンリーグ公式戦でしたか、「途中退席」みたいな試合もありまして、多忙な人なんだな、と言う印象はありました。実際、関西近辺に留まらず、全国各地を飛び回っておられるようです。40を越え、「芸歴」も20年を越え、語り口にも磨きが掛かってきた、て事かな、などと。

東京から、バファローズのウエスタンリーグ公式戦の観戦のために、古くからの戦友が神戸サブ球場に来たことがありました。その彼が「バファローズのウエスタンリーグ公式戦がこんなに楽しいとは思わんかった!」と興奮気味に話してたのを覚えてます。それだけのインパクトがありました。

一昨年でしたか、鎌ヶ谷スタジアムに、ファイターズとカープのファーム交流戦を観戦に行きました。物珍しさもあってか沢山のお客さんが入りました。スタジアムDJのナントカさんも張り切ってらっしゃいました。私自身も、そうそう行けん球場でもあるし、楽しみにはしておりました。
でもって「試合を盛り上げよう」てんで様々なイベントが組まれていましたが、何となく空回りっぽかった。ファン同士の綱引きとか、野球とは何の関係もないイベント。正直ドン引きしましたね。
そう言うのがケチャップさん(の企画だろうとは思います)、と言うかバファローズのファームには一切なかった。無理に背伸びをしない、スタジアムでの主役はあくまでもグラウンドに立つ選手、審判の方々、そしてグラウンドキーパーの皆さん、だと言うことを、自ら体現なさってたような。
試合前の、グラウンド整備が終わった後の言わば「前説」の時間。ケチャップさんは、グラウンドに立てども、人工芝の部分にしか立たなかった。グラウンドキーパーさんが試合に向けてせっかく整備した土の部分。そこを荒らすわけにはいかん、と言う考えもあったんでしょう。知りませんけどね。
それらは全て、ケチャップさんの「グラウンドに立つ人々へのリスペクト」が裏にあるんではないか、と考えます。実際のところは本人さんに聞いてみぬ事には分かりませんが、野次の件に関してもそして選手の名前を呼ぶ時も、「〇〇君」ではなく「〇〇選手」。これは見習わないといかんですよ。
無駄に長くなりましたが、そんな人が「バファローズを去る」事になったのは至極残念です。昨年までは「おかもとカレー」を食って、ケチャップさんの前説を聞いて「さぁ試合や」やったのに、来シーズンから何を楽しみに舞洲サブ球場に行けばいいのか。それだけのインパクトはありました。
ビジネス、と言ってしまえばそれまでかも知れません。しかしながらケチャップさんの「語り口」にはそれとは別のものを感じました。これはケチャップさんの、プロ野球に対する「愛情」だったのかも。
いずれにしろ、バファローズにとっては大きな損失、と思いますが如何でしょう。そして藤本さん、いっぺん舞洲サブ球場で無駄話でもしつつ一緒に野球を観てみたいものです。労いはしません。勿論これからもMCのお仕事は続けられるだろうし、これからもどっかであの「喋り」が聞ける事を願って。
「スタジアムMC」・「スタジアムレポーター」・「ファームスタジアムMC」公募のお知らせ
2017年10月10日 オリックスバファローズ公式サイト


2013年のバファローズファンフェスタが最初のお仕事。以来、2014年シーズンからまる4年、バファローズ主催のウエスタンリーグ公式戦には、なくてはならん人でした。でもって、御本人さんから公式発表がないままですが、バファローズ球団からの発表で、ケチャップさんの「退任」を知りました。バファローズ球団の考えまでは分かりませんが、なんでこのタイミングなのかなぁ。

(2009年11月21日、横須賀スタジアムで行われた湘南シーレックスのファン感謝デーより)
横浜ベイスターズスタジアムDJとして10年。もちろん培われた「話術」ってのは確かなもんだったと思います。けっして自分を前面に押し出すわけでもなく、まさしく「場を暖める」にふさわしい人でした。もっともその辺は「R-1ぐらんぷり」にも出場経験のある方。喋りで飯を食ってきた、と言う自負もあるんでしょう。そして元々は兵庫県出身。人選はホントナイスだったと思います。


とにかくじっとしてない人。スターティングメンバーコールが終わった後はスタンドをウロウロ。空いてる席に座って隣の人と話をしたり。この「ウロウロ」も、ただほっつき歩いてるだけじゃなしに、何となくでではあるけど、その日来たお客さんの顔を皆覚えて帰ろう、みたいな感じもしましたよ。
ケチャップさんの残された言葉(死人かよ)に、要約ですが以下のようなのがあります。


たったひとりのお客さんが、選手に対して批判的な野次を飛ばすと、野次られた選手本人は、それが一人であっても球場全体、3万人が自分をそんな目で見てるんじゃないかと感じてしまう。 そんな思いをしてしまった選手はファンとの距離を置こうとする。声援にも応えてくれなくなる。だから球場での野次は許さない。


もちろんウエスタンリーグ公式戦の前の話ではありますが、これは一軍、二軍関係ない。どんなレベルでの野球も同じ事。自分の思い通りにならない事をそのまま選手にぶつけていい訳がない。
こんなのもありましたね。


ビールを飲みながら野次る文化はもう古い、僕たちで新しい野球の観戦文化を作っていきましょう。新しいムーブメントを作りましょう。


確かに野球観戦ってのは、個人の娯楽の一環かも知れません。ひとつめのそれにも通じるもんがありますが、グラウンドに立ってる選手ってのは「生活」がかかってます。それを詰るような事はしとうないし、選手はファンの「おもちゃ」でもない。もっと言えば「一緒に闘っている」と豪語するんなら、スタンドでビールを飲んでる暇など無かろう、とも思うようになりました。個人の考えです、が。


最近は、バファローズの試合にもおられることも少なくなり、いつぞやの豊中ローズ球場でのウエスタンリーグ公式戦でしたか、「途中退席」みたいな試合もありまして、多忙な人なんだな、と言う印象はありました。実際、関西近辺に留まらず、全国各地を飛び回っておられるようです。40を越え、「芸歴」も20年を越え、語り口にも磨きが掛かってきた、て事かな、などと。


東京から、バファローズのウエスタンリーグ公式戦の観戦のために、古くからの戦友が神戸サブ球場に来たことがありました。その彼が「バファローズのウエスタンリーグ公式戦がこんなに楽しいとは思わんかった!」と興奮気味に話してたのを覚えてます。それだけのインパクトがありました。


一昨年でしたか、鎌ヶ谷スタジアムに、ファイターズとカープのファーム交流戦を観戦に行きました。物珍しさもあってか沢山のお客さんが入りました。スタジアムDJのナントカさんも張り切ってらっしゃいました。私自身も、そうそう行けん球場でもあるし、楽しみにはしておりました。
でもって「試合を盛り上げよう」てんで様々なイベントが組まれていましたが、何となく空回りっぽかった。ファン同士の綱引きとか、野球とは何の関係もないイベント。正直ドン引きしましたね。
そう言うのがケチャップさん(の企画だろうとは思います)、と言うかバファローズのファームには一切なかった。無理に背伸びをしない、スタジアムでの主役はあくまでもグラウンドに立つ選手、審判の方々、そしてグラウンドキーパーの皆さん、だと言うことを、自ら体現なさってたような。
試合前の、グラウンド整備が終わった後の言わば「前説」の時間。ケチャップさんは、グラウンドに立てども、人工芝の部分にしか立たなかった。グラウンドキーパーさんが試合に向けてせっかく整備した土の部分。そこを荒らすわけにはいかん、と言う考えもあったんでしょう。知りませんけどね。
それらは全て、ケチャップさんの「グラウンドに立つ人々へのリスペクト」が裏にあるんではないか、と考えます。実際のところは本人さんに聞いてみぬ事には分かりませんが、野次の件に関してもそして選手の名前を呼ぶ時も、「〇〇君」ではなく「〇〇選手」。これは見習わないといかんですよ。
無駄に長くなりましたが、そんな人が「バファローズを去る」事になったのは至極残念です。昨年までは「おかもとカレー」を食って、ケチャップさんの前説を聞いて「さぁ試合や」やったのに、来シーズンから何を楽しみに舞洲サブ球場に行けばいいのか。それだけのインパクトはありました。
ビジネス、と言ってしまえばそれまでかも知れません。しかしながらケチャップさんの「語り口」にはそれとは別のものを感じました。これはケチャップさんの、プロ野球に対する「愛情」だったのかも。
いずれにしろ、バファローズにとっては大きな損失、と思いますが如何でしょう。そして藤本さん、いっぺん舞洲サブ球場で無駄話でもしつつ一緒に野球を観てみたいものです。労いはしません。勿論これからもMCのお仕事は続けられるだろうし、これからもどっかであの「喋り」が聞ける事を願って。
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