

ついに、泣いても笑っても「最後の闘い」の日を迎えました。第43回社会人野球日本選手権近畿地区最終予選第五代表決定戦。これに敗けたチームは今シーズンの全てが終わってしまいます。


そして、ここまで「残らざるを得なかった」のは、ミキハウスベースボールクラブと、三菱重工・神戸高砂硬式野球部。偶然か必然か、はたまたこれが運命と言うモノなのか、期せずして今大会の、わかさスタジアム京都会場のオープニングゲームと全く同じ顔合わせに「なってしまいました」。

まずは「また」第五代表をかける事になってしまった、三菱重工神戸・高砂硬式野球部。



応援されている方は気が気でならんとは思います。勝ち上がれる力がありながらも、なかなか壁を破れない。大勝と大敗の繰り返し。そして都市対抗野球大会二次予選同様最後まで「負け残り」。



それだけ厳しい闘いの連続、と言えばそれまでですが、「ダブルイリミネーション方式トーナメント」のアヤとは言え、同一予選内で同一チームに連敗は許されません。負けられない闘いです。

そして、第一代表決定トーナメントで、その三菱重工神戸・高砂に勝ったミキハウスBBC。






京滋奈予選で敗退はしたものの、近畿地区各代表チームに補強選手を送り込んだ都市対抗野球大会本選。選手個々の力はあるはずです。それを活かし切れば活路は見いだせるモノと思われます。






クラブ登録のチームではありますが、こうやって最終予選のトーナメントに出場している以上は、社会人野球日本選手権に出場する資格は十分にある、そしてそれだけのチーム力が備わっている筈。
さて、三菱重工神戸・高砂硬式野球部がリベンジなって、2大会ぶり22回目の本選出場なるか、それともミキハウスBBCが返り討ちにして、初出場を決めるか。近畿地区最後の決戦です。
スターティングオーダー
先攻:三菱重工神戸・高砂
1(遊)渡邊祥平 (作陽高校~専修大学)
2(中)根来祥汰 (滝川第二高校)
3(三)藤原隆蒔 (近江高校~京都産業大学)
4(一)西岡武蔵 (三重高校)
5(右)那賀裕治 (大阪桐蔭高校~立教大学)
6(指)徳田真優 (広陵高校~関西学院大学)
7(二)津野祐貴 (東福岡高校~日本体育大学)
8(捕)森山 誠 (金沢高校~専修大学)
9(左)國久智義 (高知中央高校~明星大学)








投:守安玲緒 (菊華高校~富士大学)
後攻:ミキハウスベースボールクラブ
1(左)内別府成参(津商業高校~甲賀健康医療専門学校)
2(一)藤村 凌 (福井工業大学付属福井高校~びわこ成蹊スポーツ大学)
3(遊)立花允夫 (天理高校~天理大学)
4(三)吉田大輝 (履正社高校~関西大学)
5(指)小嵜裕之 (立命館宇治高校~立命館大学)
6(右)東田幹啓 (天理高校~天理大学)
7(捕)井上大輔 (関西中央高校~中部学院大学)
8(二)大西友也 (大阪桐蔭高校~同志社大学)
9(中)中井廉太 (西城陽高校~佛教大学)








投:栗山拓巳 (作陽高校~履正社学園専門学校)
審判員




球審:南谷宏治 一塁:宅間寛 二塁:堀口光 三塁:諏合久雄
打撃成績
1回表



渡邊 2-1から4球目を打ってレフトフライ



根来 フルカウントから9球目を打ってライトフライ



藤原 フルカウントから6球目を選んでフォアボール



西岡 フルカウントから7球目を打ってライトフライ
1回裏



内別府 2-2から5球目を空振り三振



藤村 1-2から4球目を空振り三振



立花 1-2から4球目を打ってセンターフライ
2回表



那賀 2-2から5球目を打ってセンターフライ



徳田 2-2から6球目を空振り三振



津野 0-2から3球目を空振り三振
2回裏



吉田 1-1から3球目を打ってショートゴロ






東田 1-2から4球目を見逃し三振
3回表



森山 1-1から3球目を打ってファーストファウルフライ



國久 1-1から3球目を打ってファースト強襲内野安打
次打者渡邊の初球にファーストランナー國久セカンド盗塁成功



渡邊 フルカウントから7球目を打ってレフト前タイムリーヒット
ミキハウスBBC0-1三菱重工神高


※一旦、レフト内別府選手のダイビングキャッチで「アウト」の判定が出ましたが、審判団の協議の結果「ノーキャッチ」の判定が下り、ランナーホームイン、ツーアウトランナー1塁で再開。画像は判定に抗議する、ミキハウスベースボールクラブ・谷村政哉監督(北陽高校~京都産業大学)。



次打者根来の4球目にファーストランナー渡邊セカンド盗塁失敗



根来 フルカウントから6球目を選んでフォアボール



藤原 0-1から2球目を打ってライトフライ
3回裏



井上 2-2から5球目を空振り三振



大西 1-0から2球目を打ってセンターフライ



中井 0-1から2球目を打ってショートゴロ捕球エラー



次打者内別府の初球にファーストランナー中井セカンド盗塁失敗
4回表



西岡 2-2から6球目を打ってサードゴロ



那賀 1-0から2球目を打ってセンター前ヒット



徳田 0-1から2球目を打ってレフト前ヒット



津野 1-2から4球目を空振り三振



森山 初球を打ってライトフライ
4回裏



内別府 0-1から2球目を打ってセカンドゴロ



藤村 1-2から4球目を空振り三振



立花 1-1から2球目を打ってセカンドゴロ
5回表



國久 初球を打ってライトへツーベースヒット



渡邊 1-1から3球目をファースト前送りバント



次打者根来 2球目スクイズ空振り サードランナー國久挟まれタッチアウト



根来 フルカウントから7球目を打ってショートゴロ
5回裏



吉田 2-2から6球目を打ってサードゴロ



小嵜 1-1から3球目を打ってショートゴロ



東田 1-2から4球目を打ってレフトフライ
6回表



藤原 3-1から5球目を選んでフォアボール



西岡 初球をキャッチャー前送りバント



那賀 1-1から3球目を打ってレフトフライ



徳田 1-2から4球目を空振り三振
6回裏



井上 1-0から2球目を打ってサードファウルフライ



大西 初球を打ってショートゴロ



中井 1-1から球目を打ってセンターフライ
7回表



津野 1-0から2球目を打ってセカンドフライ



森山 1-2から5球目を打ってライトフライ



國久 2-2から9球目を空振り三振
7回裏



内別府 1-2から4球目を打ってライトフライ



藤村 初球を打ってレフトフライ



立花 0-1から2球目を打ってファーストゴロ
8回表



渡邊 1-0から2球目を打ってレフトフライ



根来 2-1から4球目を打ってライトフライ



藤原 初球を打ってセンターフライ
8回裏



吉田 1-2から5球目を打ってセンター前ヒット(チーム初安打)



小嵜 初球をピッチャー前送りバント






東田 1-1から3球目を打ってサードファウルフライ



井上 1-1から3球目を打ってライトフライ
9回表



西岡 初球を打ってショートゴロ



那賀 1-2から4球目を打ってライト前ヒット



徳田 1-1から3球目を打ってレフトへツーベースヒット



津野 2-2から5球目を打ってファーストライナー



森山 1-0から2球目を打ってファーストフライ
9回裏
三菱重工神戸高砂選手交代
レフト國久に代えて殿川慎哉(神港学園高校)



大西 0-1から2球目を打ってセンター前ヒット



中井 0-2から3球目を送りバント失敗三振



内別府 1-0から2球目を打ってライト前ヒット



藤村の代打脇山真治(高取国際高校~天理大学) 2-0から3球目を打ってショートゴロエラー



立花 2-2から5球目を打ってセカンドゴロセカンドフォースアウトのみ



ミキハウスBBC1-1三菱重工神高



吉田 フルカウントから6球目を選んでフォアボール



小嵜の代打普天間 1-2から4球目を空振り三振
10回表
ミキハウスベースボールクラブ選手交代
代打脇山がそのまま入りファースト



殿川 1-1から3球目を打ってセカンドゴロ



渡邊 1-2から4球目を空振り三振



根来 2-2から5球目を空振り三振
10回裏
東田 1-2から4球目を空振り三振



井上 2-2から6球目を空振り三振



大西 0-1から2球目を打ってセンターフライ
11回表
藤原 初球を打ってショートゴロ捕球エラー



西岡 初球をピッチャー前送りバント



那賀 1-2から4球目を空振り三振



徳田 初球を打ってセンターフライ
11回裏



中井 初球セーフティバントもサードゴロ



内別府 0-2から3球目を空振り三振



脇山 初球を打ってレフトフライ
12回表



津野 1-2から4球目を空振り三振



森山 1-2から4球目を打ってセンター前ヒット
次打者殿川の初球にファーストランナー森山セカンド盗塁失敗



殿川 フルカウントから10球目を打ってレフト前ヒット



渡邊 フルカウントから6球目を打ってレフトへタイムリーツーベースヒット



ミキハウスBBC1-2三菱重工神高



根来 初球を打ってセカンドライナー
12回裏



立花 初球を打って右中間へツーベースヒット



吉田 1-0から2球目を打ってセンターフライ



普天間 0-1から2球目を打ってショートゴロ



東田 1-1から3球目を打ってレフトフライ




三菱重工神戸・高砂硬式野球部、2大会ぶり22回目の社会人野球日本選手権本選出場!おめでとうございます!
三菱重工神戸高砂
001 000 000 001 2
000 000 001 000 1
ミキハウスベースボールクラブ
試合時間:2時間52分

死闘ならぬ「死投」でした。三菱重工神戸・高砂の絶対エース、守安投手が8回までノーヒットノーラン。12回131球、堂々の完投勝利。対するミキハウスBBC・栗山投手も184球の熱投。


投手分業制が叫ばれて久しいですが、こんな投手戦もまた、エースのあるべき姿ではないかと思うんです。絶対に負けられない試合、と言うのは年に幾度かあります。そんな試合を任されて意気に感じ、そして己の全身全霊を賭してマウンドに上がる。重圧は計り知れぬモノはあるでしょうけど、そんな試合で投げてこそのエース。この試合の両先発ピッチャーには、鬼気迫るモノを感じました。

しかしながらその「鬼魄」が、ほんの僅かに守安投手が上回っただけ。もしかしたら逆の結果になっていたかも知れない。とにかく身震いする試合でした。これもまた「社会人野球の凄味」かと。
そして近畿地区では、JABA四国大会を制した日本新薬硬式野球部を含め6チームが、10月末からの第43回社会人野球日本選手権本選にコマを進めます。未だプロ野球ペナントレースの動向が不透明ですが、2ヶ月もすれば本選が始まります。どうかそれまで怪我などないよう、お過ごし下さい。


そして、ミキハウスベースボールクラブの皆さん、残念な結果にはなりましたが、そして負け試合にふさわしい表現ではないでしょうけど、本当にナイスゲームだったと思います。次に観戦できるのはびわこ杯かなぁ。少し先になりますが、楽しみにしています。ありがとうございました・・・。
2017.09.11 / Top↑
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