
第88回都市対抗野球大会、第四日第二試合、この大会一回戦のメインイベント第二試合です。


社会人野球を観戦し出して、いつしかメインはJR各社の野球部になりましたがそんな中、2013年から、福知山線脱線事故を契機に、休止を余儀なくされたJR西日本硬式野球部が再始動しました。


それ以来、3年前の初出場だった第85回都市対抗野球大会、昨年の第87回都市対抗野球大会、第42回社会人野球日本選手権、なかなか都合をつけるのが難しかったですが、全国大会の一回戦だけは全て観戦させていただいてます。他にもオープン戦も多数、観戦させていただいてます。


多分最初は「何やこのオッサン」とか思われてたかも知れません。もしかしたら今もそうかも知れませんが、一部の選手には顔も名前も覚えて貰いました。そら観衆数人、とかだったらアレですが。


今となっては、選手の方から挨拶していただく事も増えました。本当にありがたい事と勝手に感じております。ただただ感謝です。そんな「人」を感じる事が出来るのが、社会人野球とも考えます。

そんなJR西日本硬式野球部、今シーズン数える事17試合目の観戦。相対するは、5月のJABA京都大会決勝トーナメントで叩きのめされた、NTT西日本硬式野球部。京の仇を東京で、ではありませんが、一回戦の相手としてはこれ以上ないチーム。あの時とは違う戦いが見れるかどうか。
スターティングオーダー
先攻:広島市・JR西日本
1(左)春原直登 (佐久長聖高校~関東学院大学)
2(二)石嵜建人 (如水館高校~近畿大学工学部)
3(三)藤澤拓斗 (柳ヶ浦高校~西濃運輸~中日ドラゴンズ)
4(遊)田村 強 (玉野高校~大阪体育大学)
5(指)鳥居丈寛 (愛工大名電高校~東洋大学)
6(一)小原礼史 (福岡工大城東高校~大阪体育大学/伯和ビクトリーズ)
7(中)松野 光 (南陽工業高校~日本文理大学)
8(捕)原田廣大 (東大阪大学付属柏原高校~近畿大学)
9(中)田中勇次 (鳴門工業高校~明治大学)






投:加賀美
〇ほぼ不動のオーダー。一時は新入社員の伊與田選手に定位置を奪われたかと思われた石嵜選手が、大事な初戦でスターティングオーダー。そして、おそらくポイントゲッターになるであろう、伯和ビクトリーズからの補強・小原選手が6番。5番には新入社員の鳥居選手。緊張しとるやろな。
後攻:大阪市・NTT西日本
1(指)仮谷優人 (履正社高校~龍谷大学)
2(二)峰下智弘 (佐賀学園高校~近畿大学/大阪ガスからの補強選手)
3(遊)梅津正隆 (樟南高校~九州共立大学)
4(一)高本泰裕 (智辯学園高校~帝塚山大学)
5(捕)大城卓三 (東海大学付属相模高校~東海大学)
6(二)長田涼平 (柳ヶ浦高校~愛知学院大学)
7(中)中村篤人 (青森山田高校~亜細亜大学)
8(右)山口拓也 (立命館宇治高校~立命館大学)
9(左)景山拓也 (済美高校~東海大学)
投:吉元一彦 (大阪市立汎愛高校~大阪産業大学)
●2番に大阪ガスからの補強・峰下選手。座りなれた打順ながら、何かと重圧のかかる補強選手。これまでとは違うチーム、そして違う雰囲気で、どこまで平常心を保てるか。大きなお世話ですが。
審判員
球審:高橋 一塁:作本 二塁:北村 三塁:須藤
さぁて、試合開始でございます。
打撃成績
1回表
春原 1-1から3球目を打ってファーストゴロ
石嵜 0-2から4球目を打ってレフトフライ
藤澤 0-2から3球目を打ってセカンドゴロ
1回裏
仮谷 2-2から5球目を打ってショートゴロ
峰下 0-1から2球目を打ってセンターフライ
梅津 2-2から5球目を打ってショートゴロ
2回表
田村 1-1から3球目を打ってセンター前ヒット
鳥居 初球をキャッチャー前送りバント失敗ダブルプレイ
小原 0-2から3球目を打ってライトフライ
2回裏
高本 1-0から3球目を打ってセンターオーバーツーベースヒット
大城 1-1から3球目を打ってライト線ヒット
長田 初球を打ってレフト前タイムリーヒット
NTT西日本1-0JR西日本
中村 3-1から球目を打ってレフト前タイムリーヒット
NTT西日本2-0JR西日本
山口 2-1から4球目を打ってレフト前タイムリーヒット
NTT西日本3-0JR西日本
景山 1-0から2球目をファースト前送りバント
仮谷 0-2から3球目を打ってセンターへ犠牲フライ
NTT西日本4-0JR西日本
JR西日本選手交代
ピッチャー加賀美に代えて齋藤祐太智辯学園和歌山高校)
峰下 1-2から4球目を打ってファーストゴロ
〇昨年の都市対抗野球大会では、2/3イニングの登板機会しかないまま終わってしまった加賀美投手。それこそ「捲土重来」を期した今大会初戦の先発マウンドだったかとは思いますが、滅多打ちを喰らって2回持たずに降板。けどフォアボールでグダグダよりはよっぽどマシ、かなぁ。次に期待。
3回表
松野 初球を打ってレフト前ヒット
原田廣 1-1から3球目をファースト前送りバント
田中 0-1から2球目を打ってファーストファウルフライ
春原 0-1から2球目を打ってピッチャーゴロ
3回裏途中からです。
梅津 2-2から5球目を空振り三振
高本 1-0から2球目を打ってセンターオーバースリーベースヒット
大城 初球を打ってセカンドフライ
長田 2-2から5球目を空振り三振
4回表
石嵜 初球を打ってライトフライ
藤澤 2-2から8球目を打ってセカンドゴロ
田村 2-2から5球目を三振
4回裏
中村 フルカウントから8球目がデッドボール
山口 初球をピッチャー前送りバント
景山 初球を打ってセカンドゴロ
仮谷 3-1から5球目を選んでフォアボール
峰下 1-1から3球目を打ってセカンドゴロ
5回表
鳥居 1-2から4球目を見逃し三振
小原 2-2から5球目を打ってキャッチャーファウルフライ
松野 0-1から2球目を打ってセカンドゴロ
5回裏
梅津 初球を打ってセンター前ヒット
高本 2-2から5球目を打ってショートゴロダブルプレイ
大城 2-2から5球目を打ってセカンドゴロ
6回表
原田廣の代打伊與田一起(明徳義塾高校~専修大学) 1-2から6球目を空振り三振



田中の代打亀井優輝(東洋大学附属姫路高校~関西国際大学) 1-1から3球目を打ってライトオーバースリーベースヒット
春原 1-1から3球目を打って右中間突破タイムリーツーベースヒット
NTT西日本4-1JR西日本
石嵜 初球を打ってライト前ヒット
藤澤 1-0から球目を打ってセカンドゴロ サードランナー春原ホームイン
NTT西日本4-2JR西日本
セカンドランナー石嵜はサードへ
田村 フルカウントから8球目を空振り三振
6回裏1・2
JR西日本選手交代
代打伊與田に代えてキャッチャー西山統麻(智辯学園和歌山高校)
代打亀井がそのまま入りライト
ピッチャー齋藤に代えて西川昇吾(愛知大成高校~日本福祉学)
長田 1-2から5球目を打ってレフト前ヒット
中村 初球をピッチャー前送りバント
山口 1-2から4球目を打ってセカンドライナー
景山 フルカウントから6球目を選んでフォアボール
仮谷 2-2から5球目を見逃し三振
7回表
鳥居 2-2から5球目を空振り三振
小原 1-2から5球目を打ってセカンドゴロ
松野 初球を打ってセンターフライ
7回裏
峰下 2-2から5球目を空振り三振
JR西日本選手交代
ピッチャー西川に代えて寺田健祐(磐田東高校~愛知産業大学/シティライト岡山からの補強選手)
梅津 初球を打ってセンターフライ
高本 フルカウントから7球目を打ってセカンドゴロ
8回表
西山 0-2から3球目を打ってライトフライ
亀井 0-1から2球目を打ってピッチャーゴロ
春原 1-0から2球目を打ってセンターフライ
8回裏
大城 1-2から5球目を空振り三振
長田 1-2から4球目を打ってセカンドゴロ
中村 フルカウントから6球目を打ってショートフライ
9回表
石嵜 1-2から4球目を打ってファースト内野安打
藤澤 初球を打ってセンターフライ
田村 2-2から5球目を打ってレフト前ヒット
鳥居の代打蔵桝孝宏(広陵高校~法政大学) 1-2から4球目を打ってファーストライナー






小原 フルカウントから6球目を打って右中間スタンドへ大逆転3ランホームラン
NTT西日本4-5JR西日本
NTT西日本選手交代






ピッチャー吉元に代えて猿渡眞之(飯塚高校/大阪ガス)
松野 初球を打ってセカンドゴロ
〇当初は、右の代打の切り札予定だった小原選手。大会直前になって調子が上向いて来たとの事でしたが、最後の最後、追い込まれたツーアウトフルカウントからの6球目。気合一閃、思い切り叩いた外角高めのボールは右中間スタンドへ。膨らみのない右中間と左中間の東京ドーム。言わば「ドームラン」てやつですが、とは言え放り込めない場所。貴重な一発がこんな場面で出ようとは。
9回裏
JR西日本選手交代
ピッチャー西川に代えて湧川雄貴(中部商業高校~愛知産業大学)
サード藤澤に代えて内山孝起(掛川工業高校~愛知工業大学/伯和ビクトリーズ)
レフト春原に代えてセンター吉澤翔吾(日本大学第三高校~早稲田大学)
センター田中がレフトへ
山口 初球を打ってライトフライ
景山 初球を打ってショートゴロ
仮谷 初球を打ってレフトフライ







JR西日本、2年連続の初戦突破!
広島市 000 002 003 5
大阪市 040 000 000 4
試合時間:2時間18分

9回表の大逆転劇、で思い出したのが、JABA京都大会予選リーグでの対日本生命戦、なんですが、あの試合も8回を終わって2点のビハインド。そしてあの試合も、しぶとく繋いで繋いで対重ねた得点3。今年のJR西日本打線の「粘り腰」は生半可じゃあないなぁ、とも感じます。






そして、その大逆転劇を生んだ、2番手以降のピッチャー、齋藤投手、西川投手に、シティライト岡山からの補強・寺田投手。今だから書きますが、東京出発前の最後のオープン戦・対大阪ガス戦は、お二人ともヘロヘロ、でした。正直、」大丈夫かなーとも思ったもんですが、杞憂に終わりました。



寺田投手はチーム合流後初登板だったそうですが、その時とはまるで別人のような、相手に考える隙すら与えないテンポのよいピッチング。やはり、舞台が大きくなるとピッチングも覚醒するのかな。


小原選手、寺田投手と言う、所属チームではコーチも兼任なさってるベテラン選手、そして齋藤投手や西山捕手と言う、まだまだ若い選手の、決して派手ではないけど堅実な活躍で突破出来た一回戦、とも思いますがいかがでしょう。


既に一回戦の試合はすべて終了。二回戦の相手は、豪打で東海地区第三代表・東邦ガス(名古屋市)を下した、初芝清監督率いる東京都第四代表・セガサミー。決戦は明日22日の第二試合です。

――――――ちなみにこの後の第三試合、神戸市/高砂市代表・三菱重工神戸・高砂 対 東京都代表・NTT東日本の試合も、観戦はしたんですが、第二試合で全て燃え尽き(笑)実況その他がグッタグダになってしまった為、記事はありません。関係者の皆様、何卒ご容赦を。
2017.07.21 / Top↑
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