さて、ひとつ前の記事で触れた通り、2月6日に東広島アクアスタジアムにて、伯和ビクトリーズの練習を見学に行ってきました。この時期、暖かい所に移動しての強化合宿等を行うチームもありますが、伯和ビクトリーズは午前中は各持ち場にて通常業務、午後から練習。オフシーズンは18時からの練習でしたが、1月30日に無事「シーズンイン」。屋外での練習が本格化しました。
その「ほほ」一部始終をば。

私がアクアスタジアムに到着したのは13:30。正直早すぎた感ありあり。まだ誰もいません。と言うか練習開始から終了までスタンドにいるのは、私と球場管理の平野さんだけでした。

ひとしきりスタジアム内を見て回った頃、14:00少し前に、伯和ビクトリーズのロゴが書かれた練習用具運搬用のトラックがグラウンドへ。同時にスタッフの方も到着して用具の搬入作業。

追うように、チームスタッフの方も続々到着。用具搬出とグラウンド整備。手の空いているスタッフの方は総出で、前日の悪天候で出来た水溜まりの修復作業。根は深かったのか、30分程度かかりました。

選手もぼちぼち到着。勤務先がバラバラなので、一斉にスタジアム入り、と言うわけではないようです。三塁側ベンチでユニフォームに着替中なのは、昨年兵庫県警から転職してきた尾仲康二投手。

一塁側ベンチには、この日練習前に撮影予定だった、会社のPR映像撮影のスタッフ。こうやって、野球用具の撮影にも励んでおられました。出来上がりを見てみたいもんですが。

ビデオ撮影に参加するのは、今年からキャプテンの任を負う事になった後藤大輝外野手、前キャプテンの小原礼史内野手、内山孝起内野手、國島一平外野手、そして尾仲康二投手の5人。

この並びで皆ひと言ずつ言うんですが、どうも國島選手の「締め」がよろしくなかったのか、撮り直す事数度。やはりこう言うのは皆苦手なんか、などと。リハーサルも込みだったとは思いますが。

終了後は後藤選手を中心に映像のチェック。
1

4:50頃、練習参加者全員集合。後藤選手を中心に円陣。この様子も撮影されています。

一旦解散。この後は選手個々でストレッチなりウォーミングアップなり。誰が先導するわけでもなく、誰が指示するわけでもなく。皆「自分はこうすればいい」と言うのが確立されとるんでしょう。

最後の何本かのダッシュだけは全員で。

15:15、両ベンチに分かれて着替え。紫ユニフォームはビデオ撮影の為だけ。これは事前に後藤選手から伺ってました。しかし、着替えを覗くのは至極悪趣味やなぁ、などと今さら。

初めて見ます(当たり前か)、伯和ビクトリーズの練習用ユニフォーム。背番号と胸元ロゴだけ。


キャッチボールは全員参加。プロ野球のそれ同様、徐々に距離を伸ばしていきます。アンダースローで投げているのは椙山聡哉投手。この人のアンダースローはホント、いつ見ても美しいです。

キャッチボールは約15分程度で終了。次は試合前にも見られる、簡単なトスバッティング。

そして全員一旦撤収して次の練習の準備。とにか何をするにもダッシュ繰り返し。こう言った一挙手一投足もまた練習のうち、なんだと思います。このあたり、プロ野球も学ばねばいかん所ではないかなぁ、とも思ったりします。チンタラちんたら歩いてるのを見るのはあまりよろしくない。特に「子供たちがどーたらこーたら」と言うのならなおさら、とも考えますがいかがでしょう。


で、ネットとボールかごが用意されて、何が始まるかと言うと、二人一組になって、投手野手関係なしに、ショートバウンドキャッチの練習。画像ではまず分かりませんが、おおよそ1秒に1球。




終わったらボールを片付けて、またひらすら投げて捕っての繰り返し。これが約20分。

日が照ったり、時折小雪が舞い散るような中、みな汗だく。

15:54、各ポジションに分かれてノック開始。ノッカーは東監督と宮田コーチ。キャッチボールその他に参加していた川野友輝投手と椙山聡哉投手は三塁側のブルペンでのピッチングでした。


棚橋修司投手はセカンド、尾仲康二投手はショートのポジションでのノック。やっぱりピッチャーは野球が一番上手い子がやるものなのか、それこそ「らしからぬ」ナイスフィールディング連発。


ノッカー二人で4ポジション、ではありますが、ノックは延々40分近く続きました。練習終了後に後藤選手にお話を伺いましたが「まだシーズンインして間がないので、基礎練習の段階」とか。

ボールの行き先は防球ネットとバッティングゲージです。

ブルペンでは、椙山投手がじっくりと投げ込み中。


背番号15は、今年入社の田村凌太郎投手(大阪体育大学)でしょうか。


ノック終了後、ホームベース付近にバッティングゲージが3つ(いち1基は防球ネットの応用)並べられ、バッティング練習開始。バッティングマシーンが1台と、打撃投手が二人。通常のバッテリー間よりもかなり短め、そして投じられるボールもかなり緩め。それでもキツイもんはキツイ。さらに、バッティングゲージの後ろではトスバッティングが3ヵ所。
一塁側では興味深いトスバッティング(画像なし)。数歩摺り足で移動して、グッとひと呼吸ためてからのスイング。摺り足の距離も長かったり短かったり。これはプロ野球の練習では見たことがありません。

真ん中ではよくある、何球かをひと呼吸でガンガン打ち込むヤツ。


で、三塁側で行われていたロングトスバッティング。マスコットバットをT字型に置いて、そのバットに歩幅を合わせたままの「ノーステップロングトスバッティング」。今シーズンからコーチを兼任される小原選手のアイデア。これ、こっそり真似してみたんですが、見た目以上にキツイ・・・。

以上「6種目」を2班に分けてのバッティング練習は18時過ぎまで続きました。



バッティング練習終了後は、これまた全員総出でボールの片付け。途中、17:30頃から照明が半分だけ点灯。若干画像が薄暗くなっています。ご了承ください。


曇り空だった上に、もう日も暮れてしまってます。後はクールダウン。ほぼ全員ウインドブレーカーを着て、4班に分かれてのリレー形式のダッシュ。これが10分程度続きました。

クールダウン終了後は、全員一塁側ベンチに集合して、東監督、宮田コーチ、後藤キャプテンから何かしらひと言ずつあって無事「全体練習」終了とあいなりました。めでたしめでたし。

とはいかず、ブルペンでピッチングに付き合ってたキャッチャー陣のバッティング練習他の為、この後も20時頃まで練習は続いたようです。たた私はここで撤収となりました。時間にして18:42。

全く初見の社会人野球部の、いわゆるシーズン序盤の練習風景。私自身がやる事はまずないとは思いますが(やってどうする)「これ、プロ野球チームでもやらんかな」とも思える練習メニューが多々ありました。こんなんを観るのもまた良いかとかと思います。1チームだけ見てても意味ないですからね。
そして伯和ビクトリーズ。何よりもまず声がよく出てる。練習前等グラウンドに入る時も、選手・スタッフ関係なしに、誰も目に入らなくても大きな声で「よろしくお願いします!」と挨拶。練習中も、多少ポロリがあっても気にしない「ほら次!」みたいにグラウンド全体から声が響いてる。外にいてもよくわかる。
さらには、次に移る時はダッシュダッシュ、そしてまたダッシュ。午前中は通常業務、練習は午後からの数時間。シーズンに突入すると終日練習が認められているチームはごく僅かしかありません。限られた時間の中で、効率よく全てをこなそうとと思ったらどうしてもそうなります。
「体育会系」と言う言葉を余り耳にしなくなりましたが、声出しにしろダッシュにしろ、観ていて気持ちが良い。先代キャプテンの小原選手の頃もそうでしたが、後藤選手(また明るい人なんだ)が新しくキャプテンに就かれ、伯和ビクトリーズの明るさと力強さに拍車がかかるような気もします。
今年の伯和ビクトリーズのスローガンは、そのユニフォームの色に合わせた「逆襲の紫」。広島の野球は赤いチームだけじゃない。紫にもにも期待、大です。
何でや!カープ関係ないやろ!と思われるかも知れませんが、クリック頂ければ幸い。これからの励みになります。

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その「ほほ」一部始終をば。


私がアクアスタジアムに到着したのは13:30。正直早すぎた感ありあり。まだ誰もいません。と言うか練習開始から終了までスタンドにいるのは、私と球場管理の平野さんだけでした。


ひとしきりスタジアム内を見て回った頃、14:00少し前に、伯和ビクトリーズのロゴが書かれた練習用具運搬用のトラックがグラウンドへ。同時にスタッフの方も到着して用具の搬入作業。


追うように、チームスタッフの方も続々到着。用具搬出とグラウンド整備。手の空いているスタッフの方は総出で、前日の悪天候で出来た水溜まりの修復作業。根は深かったのか、30分程度かかりました。


選手もぼちぼち到着。勤務先がバラバラなので、一斉にスタジアム入り、と言うわけではないようです。三塁側ベンチでユニフォームに着替中なのは、昨年兵庫県警から転職してきた尾仲康二投手。


一塁側ベンチには、この日練習前に撮影予定だった、会社のPR映像撮影のスタッフ。こうやって、野球用具の撮影にも励んでおられました。出来上がりを見てみたいもんですが。


ビデオ撮影に参加するのは、今年からキャプテンの任を負う事になった後藤大輝外野手、前キャプテンの小原礼史内野手、内山孝起内野手、國島一平外野手、そして尾仲康二投手の5人。


この並びで皆ひと言ずつ言うんですが、どうも國島選手の「締め」がよろしくなかったのか、撮り直す事数度。やはりこう言うのは皆苦手なんか、などと。リハーサルも込みだったとは思いますが。


終了後は後藤選手を中心に映像のチェック。
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4:50頃、練習参加者全員集合。後藤選手を中心に円陣。この様子も撮影されています。


一旦解散。この後は選手個々でストレッチなりウォーミングアップなり。誰が先導するわけでもなく、誰が指示するわけでもなく。皆「自分はこうすればいい」と言うのが確立されとるんでしょう。


最後の何本かのダッシュだけは全員で。


15:15、両ベンチに分かれて着替え。紫ユニフォームはビデオ撮影の為だけ。これは事前に後藤選手から伺ってました。しかし、着替えを覗くのは至極悪趣味やなぁ、などと今さら。


初めて見ます(当たり前か)、伯和ビクトリーズの練習用ユニフォーム。背番号と胸元ロゴだけ。




キャッチボールは全員参加。プロ野球のそれ同様、徐々に距離を伸ばしていきます。アンダースローで投げているのは椙山聡哉投手。この人のアンダースローはホント、いつ見ても美しいです。


キャッチボールは約15分程度で終了。次は試合前にも見られる、簡単なトスバッティング。


そして全員一旦撤収して次の練習の準備。とにか何をするにもダッシュ繰り返し。こう言った一挙手一投足もまた練習のうち、なんだと思います。このあたり、プロ野球も学ばねばいかん所ではないかなぁ、とも思ったりします。チンタラちんたら歩いてるのを見るのはあまりよろしくない。特に「子供たちがどーたらこーたら」と言うのならなおさら、とも考えますがいかがでしょう。




で、ネットとボールかごが用意されて、何が始まるかと言うと、二人一組になって、投手野手関係なしに、ショートバウンドキャッチの練習。画像ではまず分かりませんが、おおよそ1秒に1球。








終わったらボールを片付けて、またひらすら投げて捕っての繰り返し。これが約20分。


日が照ったり、時折小雪が舞い散るような中、みな汗だく。


15:54、各ポジションに分かれてノック開始。ノッカーは東監督と宮田コーチ。キャッチボールその他に参加していた川野友輝投手と椙山聡哉投手は三塁側のブルペンでのピッチングでした。




棚橋修司投手はセカンド、尾仲康二投手はショートのポジションでのノック。やっぱりピッチャーは野球が一番上手い子がやるものなのか、それこそ「らしからぬ」ナイスフィールディング連発。




ノッカー二人で4ポジション、ではありますが、ノックは延々40分近く続きました。練習終了後に後藤選手にお話を伺いましたが「まだシーズンインして間がないので、基礎練習の段階」とか。


ボールの行き先は防球ネットとバッティングゲージです。


ブルペンでは、椙山投手がじっくりと投げ込み中。




背番号15は、今年入社の田村凌太郎投手(大阪体育大学)でしょうか。




ノック終了後、ホームベース付近にバッティングゲージが3つ(いち1基は防球ネットの応用)並べられ、バッティング練習開始。バッティングマシーンが1台と、打撃投手が二人。通常のバッテリー間よりもかなり短め、そして投じられるボールもかなり緩め。それでもキツイもんはキツイ。さらに、バッティングゲージの後ろではトスバッティングが3ヵ所。
一塁側では興味深いトスバッティング(画像なし)。数歩摺り足で移動して、グッとひと呼吸ためてからのスイング。摺り足の距離も長かったり短かったり。これはプロ野球の練習では見たことがありません。


真ん中ではよくある、何球かをひと呼吸でガンガン打ち込むヤツ。




で、三塁側で行われていたロングトスバッティング。マスコットバットをT字型に置いて、そのバットに歩幅を合わせたままの「ノーステップロングトスバッティング」。今シーズンからコーチを兼任される小原選手のアイデア。これ、こっそり真似してみたんですが、見た目以上にキツイ・・・。


以上「6種目」を2班に分けてのバッティング練習は18時過ぎまで続きました。






バッティング練習終了後は、これまた全員総出でボールの片付け。途中、17:30頃から照明が半分だけ点灯。若干画像が薄暗くなっています。ご了承ください。




曇り空だった上に、もう日も暮れてしまってます。後はクールダウン。ほぼ全員ウインドブレーカーを着て、4班に分かれてのリレー形式のダッシュ。これが10分程度続きました。


クールダウン終了後は、全員一塁側ベンチに集合して、東監督、宮田コーチ、後藤キャプテンから何かしらひと言ずつあって無事「全体練習」終了とあいなりました。めでたしめでたし。


とはいかず、ブルペンでピッチングに付き合ってたキャッチャー陣のバッティング練習他の為、この後も20時頃まで練習は続いたようです。たた私はここで撤収となりました。時間にして18:42。

全く初見の社会人野球部の、いわゆるシーズン序盤の練習風景。私自身がやる事はまずないとは思いますが(やってどうする)「これ、プロ野球チームでもやらんかな」とも思える練習メニューが多々ありました。こんなんを観るのもまた良いかとかと思います。1チームだけ見てても意味ないですからね。
そして伯和ビクトリーズ。何よりもまず声がよく出てる。練習前等グラウンドに入る時も、選手・スタッフ関係なしに、誰も目に入らなくても大きな声で「よろしくお願いします!」と挨拶。練習中も、多少ポロリがあっても気にしない「ほら次!」みたいにグラウンド全体から声が響いてる。外にいてもよくわかる。
さらには、次に移る時はダッシュダッシュ、そしてまたダッシュ。午前中は通常業務、練習は午後からの数時間。シーズンに突入すると終日練習が認められているチームはごく僅かしかありません。限られた時間の中で、効率よく全てをこなそうとと思ったらどうしてもそうなります。
「体育会系」と言う言葉を余り耳にしなくなりましたが、声出しにしろダッシュにしろ、観ていて気持ちが良い。先代キャプテンの小原選手の頃もそうでしたが、後藤選手(また明るい人なんだ)が新しくキャプテンに就かれ、伯和ビクトリーズの明るさと力強さに拍車がかかるような気もします。
今年の伯和ビクトリーズのスローガンは、そのユニフォームの色に合わせた「逆襲の紫」。広島の野球は赤いチームだけじゃない。紫にもにも期待、大です。
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2017.02.09 / Top↑
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