謹んで新年のお慶びを申し上げます。

と言う時期はとうに過ぎてしまいましたが、無事五体満足で新年を迎える事が出来ました。何はともあれ、これが一番重要だと考えます。相変わらず餅を喉に詰めて亡くなるご老人も後を断たんし。

それはそうと昨年から今年にかけての広島東洋カープ。

何かと賑やかではありましたが、ぶっちゃけ一切黙殺してきました。とは言うものの、クライマックスシリーズのチケットだけはアタックしてみたんですが、ものの見事に玉砕してしもうたんですが。

尤も個人的には「セントラルリーグ制覇」と言う一定の目標を体感出来た事で、ちょっとホッとした所もあります。そらぁ日本一になればなったで、また別の喜びもありますが、時間はかかりましたが、曲がりなりにもクライマックスシリーズを経験して、そしてセントラルリーグ優勝。少しずつステップアップして来たんだから、その次に日本一を目指せばよいだけの事、ぢゃないですかね。

それ以上に、広島東洋カープの周辺。まるで優勝出来なかった24年間がなかったかの如くの浮わつきっぷり。便乗に便乗を重ねた「コラボレーション商品」の数々。とりあえずカープ坊やを描いといたら売れるやろ、みたいなグッズが次々に色んな処から発売される。悪い事ではないと思いますが。

でもって、思い出したかのように、シーズン中のエピソードを話し始める人もいる。あの試合はどーだったとか、この試合のここがあーだったとか。そう言えば例年以上に、球団の公式非公式関係なく、OB現役関係なく、選手のトオクショウが多かったような気がするんですが如何でしょう。

話題になる事はいいんですが、いつまでも2016年の優勝の余韻に浸ってる場合じゃないんですよね。日本一にこそ届きませんでしたが、セントラルリーグの5球団は、今シーズンは目の色を変えてカープに向かってくる、はず。そしてドラフト会議こそあったものの、それ以前から既に2017年シーズンの準備をあれこれと始めてる。呑気に構えてると足元を掬われる。

カープの選手がこのオフ、どのような過ごし方をしてたかまでは興味はありません。しかしながら、昨年と同じ過ごし方では絶対に足許を掬われる。もうすぐ始まる春季キャンプにしろ、日々の練習にしろ、全てに於いて昨年を上回る練習その他を消化していかないと、また昔に逆戻りしてしまう。

勝ち方は身をもって体感出来たけど、それを2年続けるには、前年以上の労力が必要になる。野球に限らず、スポーツに限らず、どの世界に生きてても通じる事と思うんですよね。「継続は力なり」とは申しますが、追われる立場になった今年のカープに、それは決して当てはまらないと思います。

幸いにもチームは、これから力を発揮出来るであろう、27歳前後の選手が主力になっています。それこそまだまだ伸びる、もう少し力のつく頃合いでしょう。先は判りませんが、3年から5年くらいは現在の主力選手で戦えるでしょう。ここまでしんどい思いをした選手はたくさんいますから。

ただ、その数年の間に、さらにその先の5年8年を支えるであろう、もしくは支えなければいけない選手を「出す準備」をしておかなければいけない。選手のチカラが目に見えて落ちました、けど代わって出てくる選手がいません、では10年15年前に逆戻りしてしまう恐れすらある。

昨年もそうでしたが、年俸を何千万も貰っている外国人選手が、調整を理由に常時、ウエスタンリーグの公式戦に出ているようでは、若い選手が伸びないし、伸ばしようがない。練習はしてるとは思いますが、チカラをつけているのかいないのか、力量を計る場すらない、のは如何なものか、と。

外国人選手、てのは明らかに「補強」であって、絶対的な主力にはなりえない、とは思います。今ではごく当たり前に3人、4人が出場選手登録されてはいますが、それで「カープはこんなに強くなりました」と言われても「はぁ」としか思えない。もちろん、駐米スカウトの眼力も「チーム力」の一翼を担ってはいますが、それに頼り切ってても困る。それでは「育成のチーム」はなし得ない。

2017年度のカープのチーム首脳陣、全く動きがありませんでした。残念ながら、なのかどうかは判りませんが、カープの育成を支えるはずの二軍、三軍首脳陣にも異動や配置転換はありませんでした。カープ球団も、リーグ優勝と言う結果を見た上で「これでいける」と言う判断なのかも知れませんが、それならば、昨シーズン以上の濃密な練習でないと、次の世代は出て来るのは難しい。

シーズンを勝ち抜いたこと、それはもう2016年に置いといていい。ただ、そこまでの20数年間、試行錯誤を繰り返した事は絶対に忘れてはいけない。試行錯誤の中で「これはいい」「これはダメ」はちゃんと見極められたはず。「置いといて」とは記しましたが、たまには振り返らないとアカンと思います。

その事を考えたら、優勝した2016年を盛り上げるより、それまでの20数年間を振り返る、ような書籍なり何なりが出てもいいんじゃないかな。そっちの方が濃い内容になるような気もするんですが如何でしょう。「あの頃チームは酷かった」みたいな内容。買う人は少ないかも知れませんが。


いずれにしろ、もうすぐ本格的な野球シーズンが始まります。


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広島東洋カープ
2017.01.30 / Top↑
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