
5年連続11度目のウエスタンリーグ優勝を果たした福岡ソフトバンクホークス。本格的にウエスタンリーグの記録を取り出してから丸々10シーズン。そのうち半分以上が「ホークス優勝」。


でもって、この手の「感想記事」は2年連続になりますが、ホークスに関してはもうアレコレ記す必要性はあまり感じられませんが、折角なので、NPBで公開されている各種データを拝見しつつ。

とは言うものの、今シーズンは1試合しか現地観戦してません。何とか無理やり、タマホームスタジアム筑後には行きましたが、さすがに大阪から行くには遠いですねぇ。福岡からさらに先、だし。
で、ホークスの「ファーム」。


3月の開幕戦と、9月の最終戦とでは、スターティングメンバー他、出場している選手にもかなり差異がみられます。思うに、シーズン序盤は、支配下登録、育成関係なく、色んな選手を起用しながら、支配下登録選手は一軍への準備をさせ、力量不足の選手は三軍で鍛え直す。これの繰り返し。


シーズン中盤からは一軍を見据えた選手と、三軍で力を付け、結果を残した選手を積極的に起用。選手を常に、何らかの形で循環させているのが、チームの好結果に繋がっているんではないか、と。

よそのチームが一軍と二軍でやっている事に、さらにワンステップ追加してるのが、あの超巨大戦力を維持出来ている要因、かと思われます。当然それが、一軍を刺激し、好結果をもたらしてる。


外国人助っ人を全く必要としていない打線。決して一発長打に頼らない攻撃。ドラフト上位入団、さらには即戦力と言われる選手(特にピッチャー)でも、時間を費やしてプロ野球と言う環境に馴染ませていく。よその球団はおいそれと真似の出来ない環境がホークスにはある、と思うんです。


その象徴が今シーズンオープンした「ホークスベースボールパーク筑後」ではないでしょうか。


選手を配下に置くにはそれなりに資金が必要です。選手に練習に没頭させる環境を整えるにも、それ以上の莫大な資金が必要となります。ホークスと言えば、お金にモノを言わせての補強が何かと話題になり「金満」とも揶揄されますが、持ってるなら持ってるだけの遣い方をしてますよ。


だからと言って全てお金で鍛えられる訳ではない。三軍に「降格」になったら遠く四国(アイランドリーグ)にお遍路に出されます。三軍発足時には試行錯誤もありますが、中国地区の社会人野球部との試合の為の長期遠征もありました。明らかにプロ野球とは違う所での試合を積み重ねました。そうやって、野球の技術だけでなく、メンタル面すら鍛える。そらぁ「翼」は逞しくなりますよ。


選手育成には時間がかかるのは、ウエスタンリーグばっかり観てると痛感します。ルーキーイヤーに颯爽とデビューしたのはいいけど、負傷やら実力不足やらで尻すぼみになる選手はたくさんいますが、現在のホークスの選手はその真逆な選手が多い。みな着実に力を付けて、一軍にいてる。


千賀滉大にしろ城所龍磨にしろ、江川智晃にしろ、数年の「雌伏の時」を過ごしてる。さらには存分に野球を叩き込まれる「三軍」と言う環境が、2011年から6年かけて完成しつつある。選手育成に時間がかかるだけでなく、その環境を確立させるにも、同じくらいの時間がかかる。「しつつある」としましたが、タマホームスタジアム筑後を見ると、まだまだ改善する部分はある、とホークス球団は考えていたんじゃないか、とすら思いますよ。あれだけの施設ですからね。


常勝チーム、と言うのはなかなか作れません。フリーエージェント選手やら外国人助っ人をうまく組み合わせれば、そのシーズンは勝てるかも知れませんが、行く行くは力が落ちてきますし、外国人助っ人は母国に帰ってしまいます。ゆえに、余程でない限りチームの核には据えられません。それならば、自チームで鍛えて、中長期的にチーム作りの中心になる選手を育て上げた方がいいに決まってる。言わば究極の「自給自足」ぢゃないですかね。やれるチームは限られますが。


来シーズンからはジャイアンツに加え、バファローズも三軍制をとるとか。現在目立った動きはありませんが、果たしてホークスのレベルに達するまでに何年かかるか。そしてその時、ホークスはどこまで強くなってるか。絶望的に弱かった南海ホークスを知ってる人間としては楽しみであります。

漠然とした話になりましたが、これにて。「ホークス選手サロンカレー」美味しかったです。
何でや!カープ関係ないやろ!と思われるかも知れませんが、クリック頂ければ幸い。これからの励みになります。

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福岡ソフトバンクホークス ウエスタン・リーグ
2016.10.13 / Top↑
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