先の倉さん同様、カープの苦難の時期を支えた選手が、現役を退きます。
カープに限らず、どこのチームにも「大器晩成」の選手がいると思います。ここ数年のカープでまず筆頭に挙げられるのは廣瀬純ではないかなぁ、と思うわけです。考え方は人それぞれ、ですが。

一軍通算成績:977試合 2178打数595安打253打点51本塁打 0.273 19盗塁
二軍通算成績:348試合 939打数296安打158打点35本塁打 0.251 23盗塁
廣瀬「カープで終わろうと思った」 引退会見で心境
デイリースポーツ 2016年9月25日
広島・広瀬 現役最後は代打で左飛も…
スポニチ 2016年10月1日

法政大学で三冠王を獲得し、シドニーオリンピックの日本代表にも選出。ある種の鳴り物入りで入団はしたものの、レギュラー獲得の基準と思われる、規定打席到達は入団から10年目の2010年。同年、オールスターゲームに出場、打率3割も達成し、守備ではゴールデングラブ賞も獲得。名実ともにカープを、セ・リーグ代表するにまで昇りつめました。

2013年には、4試合にわたって15打席連続出塁(内容:中安 死球 死球 四球 四球 四球 中安 左二塁打 死球 右安 四球 左安 中二塁打 右安 中安)を達成し、御用達のお好み焼き屋さんでは、カープ球団承認の記念Tシャツまで製作されました。確か400枚限定。選手個人と企業(?)のコラボレーションTシャツのはしり、だったとか。もちろん一枚買いましたが。

そのお店で、いっぺんだけご一緒させていただきました。とは言うものの、私らが喰ってる途中で、御家族で試合前に来られただけの話なんですが。まぁご自身がブログで紹介されていたお店。それを見て私らも頻繁に通うようになっただけで、その御本人が来られて当たり前なんですけどね。

とてもプロ野球選手とは思えない片意地張った所のない、しかも試合前とは思えない、物腰穏やかな語り口の方でした。その人柄に触れ、そして惹かれてファンになった方も少なからずおられる筈。
ただ、いっぺんだけ大事件がありました。
2008年。ご自身が開幕一軍に残れなかった事への複雑な思いをブログに記されました(現在は削除済み)。そのお陰で実質「干され」ました。それ以上の大変な出来事に発展しかけました(この続きは墓場まで持っていきます。)が、それだけ自身のプレイに確固たる自負があったんでしょう。

一時は生き残りを賭けて、サードやファーストの練習もしてました。モノになったかどうかはアレですが、旧市民球場でのファン感謝デー。内外野のボール回しの時間を競うゲームでしたか。サードに立ちながら、その見事な強肩を疲労して拍手喝采。外野守備への拘りを垣間見ました。

ジャイアンツの快足・松本哲也をライトからのバックホームで刺した、と言うプレイもありました。バッティングやピッチングばかりじゃない。守備でも十分に華があり、メシを食える選手だったと思いますよ。こんな事を言ったら怒られるかも知れませんが、どこでどうとち狂っちゃったのかな。

2015年シーズンは、一軍では全く出番がありませんでした。今シーズンも結局、1日の引退セレモニーついでの出場選手登録のみに終わりました。それでも二軍では、他の選手と同じように汗を流していました。いつどこで、どんな形で呼ばれてもいいように、入念に準備をされていました。

今シーズンは、鈴木誠也がそれこそ「覚醒」しました。ただ、まだ成績を残したのは今年だけ。来年はどうなるか未知数。まだまだ「サポート」として廣瀬純の存在は欠かせない、と考えてはいましたが、ご自身で「引退」を決断されたのであれば、我々があれこれ言っても仕方ありません。

今後。解説者に転身されるそうですが、行く行くは、コーチに就任してくれれば有難いです。

プロ野球ではよく「守備・走塁コーチ」とひと纏めにされがちですが、彼には「守備総合コーチ」に就いて欲しいな、とも。守備だけでも、鍛えなければいかん事、教えなければいかん事は多々あると思うんです。センターに就いた場合は、真っ直ぐ飛んでくる打球の判断、ライトやレフトならクッションボールの処理の仕方。そして、ボールをキャッチしてから送球するまでのステップの踏み方、等など。

送球の際のボールの握り方然り。握りをフォーシームに変えてから、送球の精度が増した、てな事を言われてた様に記憶してますが、そう言った些細な事でもいいんです。何かのヒントになれば。

ドラフト2位入団ながら、試行錯誤を繰り返してたどり着いた10年目のレギュラーの座。そこまでに学んだモノ、身に付けた知識は山のようにあるはず。それらをいずれは、後輩に伝授して欲しいな、と。
選手としては、終わりの鐘が鳴りましたが、また新たな「始まりの鐘」が聞けると思います。
ありがとうございました。
そうだそうだと思われる方も、んなわけなかろーがヴォケナス!と思われる方も、とにかくクリック(笑)

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広島東洋カープ
カープに限らず、どこのチームにも「大器晩成」の選手がいると思います。ここ数年のカープでまず筆頭に挙げられるのは廣瀬純ではないかなぁ、と思うわけです。考え方は人それぞれ、ですが。

一軍通算成績:977試合 2178打数595安打253打点51本塁打 0.273 19盗塁
二軍通算成績:348試合 939打数296安打158打点35本塁打 0.251 23盗塁
廣瀬「カープで終わろうと思った」 引退会見で心境
デイリースポーツ 2016年9月25日
広島・広瀬 現役最後は代打で左飛も…
スポニチ 2016年10月1日


法政大学で三冠王を獲得し、シドニーオリンピックの日本代表にも選出。ある種の鳴り物入りで入団はしたものの、レギュラー獲得の基準と思われる、規定打席到達は入団から10年目の2010年。同年、オールスターゲームに出場、打率3割も達成し、守備ではゴールデングラブ賞も獲得。名実ともにカープを、セ・リーグ代表するにまで昇りつめました。


2013年には、4試合にわたって15打席連続出塁(内容:中安 死球 死球 四球 四球 四球 中安 左二塁打 死球 右安 四球 左安 中二塁打 右安 中安)を達成し、御用達のお好み焼き屋さんでは、カープ球団承認の記念Tシャツまで製作されました。確か400枚限定。選手個人と企業(?)のコラボレーションTシャツのはしり、だったとか。もちろん一枚買いましたが。


そのお店で、いっぺんだけご一緒させていただきました。とは言うものの、私らが喰ってる途中で、御家族で試合前に来られただけの話なんですが。まぁご自身がブログで紹介されていたお店。それを見て私らも頻繁に通うようになっただけで、その御本人が来られて当たり前なんですけどね。


とてもプロ野球選手とは思えない片意地張った所のない、しかも試合前とは思えない、物腰穏やかな語り口の方でした。その人柄に触れ、そして惹かれてファンになった方も少なからずおられる筈。
ただ、いっぺんだけ大事件がありました。
2008年。ご自身が開幕一軍に残れなかった事への複雑な思いをブログに記されました(現在は削除済み)。そのお陰で実質「干され」ました。それ以上の大変な出来事に発展しかけました(この続きは墓場まで持っていきます。)が、それだけ自身のプレイに確固たる自負があったんでしょう。


一時は生き残りを賭けて、サードやファーストの練習もしてました。モノになったかどうかはアレですが、旧市民球場でのファン感謝デー。内外野のボール回しの時間を競うゲームでしたか。サードに立ちながら、その見事な強肩を疲労して拍手喝采。外野守備への拘りを垣間見ました。


ジャイアンツの快足・松本哲也をライトからのバックホームで刺した、と言うプレイもありました。バッティングやピッチングばかりじゃない。守備でも十分に華があり、メシを食える選手だったと思いますよ。こんな事を言ったら怒られるかも知れませんが、どこでどうとち狂っちゃったのかな。


2015年シーズンは、一軍では全く出番がありませんでした。今シーズンも結局、1日の引退セレモニーついでの出場選手登録のみに終わりました。それでも二軍では、他の選手と同じように汗を流していました。いつどこで、どんな形で呼ばれてもいいように、入念に準備をされていました。


今シーズンは、鈴木誠也がそれこそ「覚醒」しました。ただ、まだ成績を残したのは今年だけ。来年はどうなるか未知数。まだまだ「サポート」として廣瀬純の存在は欠かせない、と考えてはいましたが、ご自身で「引退」を決断されたのであれば、我々があれこれ言っても仕方ありません。


今後。解説者に転身されるそうですが、行く行くは、コーチに就任してくれれば有難いです。


プロ野球ではよく「守備・走塁コーチ」とひと纏めにされがちですが、彼には「守備総合コーチ」に就いて欲しいな、とも。守備だけでも、鍛えなければいかん事、教えなければいかん事は多々あると思うんです。センターに就いた場合は、真っ直ぐ飛んでくる打球の判断、ライトやレフトならクッションボールの処理の仕方。そして、ボールをキャッチしてから送球するまでのステップの踏み方、等など。


送球の際のボールの握り方然り。握りをフォーシームに変えてから、送球の精度が増した、てな事を言われてた様に記憶してますが、そう言った些細な事でもいいんです。何かのヒントになれば。

ドラフト2位入団ながら、試行錯誤を繰り返してたどり着いた10年目のレギュラーの座。そこまでに学んだモノ、身に付けた知識は山のようにあるはず。それらをいずれは、後輩に伝授して欲しいな、と。
選手としては、終わりの鐘が鳴りましたが、また新たな「始まりの鐘」が聞けると思います。
ありがとうございました。
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2016.10.02 / Top↑
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