4月下旬のとある晴れた朝、ふと思い立ちまして、この観戦計画を決めました。
行き先は福岡県筑後市、矢部川に近い、筑後広域公園内にある、HAWKSベースボールスタジアム筑後こと「タマホームスタジアム筑後」。今年オープンした、福岡ソフトバンクホークスの新しい二軍ならびに三軍の本拠地球場、と言うよりは「総合拠点」と言った方が似合いますかね。
今年に関しては、オープン初年度と言う事もあり、何かにつけて混雑するだろうな、とやや敬遠しておったんですが、ド平日なら何とかなるだろう、と言う安易な考えに基づき、行って来ました。


関西空港。ここから搭乗するはもちろんピーチアビエーション。しかしながら開門時間に都合のよい便がなく、いつものように朝一番の福岡空港行。安く行きたいならそれなりにハンデが。

お久し振りです地下鉄福岡空港駅。福岡空港のビルは工事中でした。


さらにお久し振りですJR博多駅。九州全土、熊本地震で何かと大変かとは思いますが。翌7月1日からは「博多祇園山笠」が始まると言う事で、駅前にもでーんと山笠が展示されていました。

で、タマホームスタジアム筑後の最寄り駅、筑後船小屋駅までどないして行くか、と言う話。在来線も考えたんですが、都合よく筑後船小屋駅まで行ってくれる電車がない、てんで九州新幹線にて。とは言うものの、朝方に山陽新幹線内での停電事故の影響で、ダイヤは乱れ放題。前途多難。博多駅との往復は「九州新幹線日帰り二枚きっぷ」を使用しました。往復で3300円也。


筑後船小屋駅。停車する新幹線が日中は1時間に1本なので、閑散としています。

鹿児島本線・筑後船小屋駅。新幹線駅とはいくらか離れています。乗り換えは改札を出なければいけません。比較対象としては、東海道新幹線の三河安城駅を想像して頂ければ。

えらく小さい画像で申し訳ないんですが、2004年1月3日に撮影した「船小屋駅」。見ての通りの超ローカル駅。この当時から新幹線駅の計画はありましたが、当然の事ながらまだ基礎工事すら始まっておらず「こんな所に新幹線の駅を作ってどないするつもりなんか?」と思ってました。

で、開門予定時刻の12:00まで時間があるので、旧船小屋駅跡地を見に行く事にしました。まずは在来線東口駅前にある駐車場脇の小道を北へ。踏切をそのまま過ぎて右に曲がります。

次の交差点を左折。後は真っ直ぐ歩くだけ。数分歩くと、左手に鹿児島本線の線路が近付き、保線基地が見えてきます。ここが、何を隠そう、移転前の旧船小屋駅にあたります。

駅らしいモノは何も残っていません。わずかにホームらしき設備があるのみ。

さて筑後船小屋駅へ戻ります。改めてタマホームスタジアム筑後へ向かいます。とは言うものの、駅を降りた時点でスタジアムは見えているので、経路もへったくれもあったもんじゃないんですが。

旧船小屋駅までの経路途中、小さな踏切がありましたが、そこからは残念ながら、まだ通路が未整備なのか、行けないようです。故に筑後船小屋駅そばの踏切まで戻らなければいけません。

踏切を渡ってしばらく進みます。すると右に折れる所に入口があります。

あとはスタジアムに沿って歩くのみ。バックスクリーンは既に点灯。手前に駐車場がありますが、「スタジアムへは公共交通機関」なので、どこから入れるのかもちろん「わかりません」。いっぱいの場合は筑後船小屋駅横の近パーキングを利用するのも手かと思います。

スタジアム外周の緑地帯には、アオダモが植えられています。

メインスタジアム。さすがに「新築されたスタジアム」だけに、外観も洗練されたものになっています。中央のでっかい柱のようなものはエレベーターホール。その頂上にはホークスのシンボルマーク。

スタジアム正面の様子を左から。まずは常設のグッズショップ。もちろんカープグッズもそれなりにあります。福岡限定グッズがメインでした。そして関係者入口、そしてチケット売り場。

若干戦慄を憶えたのがこれ。関係者入口に掲示されていた「7月の月間予定」。中旬には、ペナントレースは小休止、フレッシュオールスター、そしてオールスターゲームのブランクがありますが、ホークスは「練習」。オールスター休みという概念はホークスにはない。これもまた強さの秘密か。

敷地内を歩いてみます。スタジアム北側には屋内練習場。

西側の一部はガラス張りになっており、練習風景を見学する事が出来ます。見られる事を意識した、何とも贅沢な作り。そしてメイン球場との往復は「外」。当然ですが、柵で仕切られています。

そのすぐ西側には「ホークススタジアム筑後第二(球場)」があります。サブ球場と称してはいますが、本球場に勝るとも劣らない造りの様子。フィールドサイズも福岡ドームと同じだそうです。「常勝ホークスの礎」は、決して大袈裟な表現ではないと思いますがいかがでしょう。ご覧のとおり、観客席らしきもの、また照明設備もありません。純粋に練習用でしょうか。

少しだけ、中の様子を伺う事が出来ました。内野は土、外野は天然芝。ダッグアウトとロッカールームはあるようです。広さとしてはメイン球場と同じくらいかな、と。

長くなりましたが、いよいよ「開門時間」。と言っても左画像はその時間の画像ではありませんが一般入場は試合開始1時間前ですが、各ホークスファンクラブ会員の方は、もう少し早く入場、練習の様子を見学出来ます。そして手荷物検査があります。缶・ビンは持ち込み不可です。

階段を上がってすぐ、スタンド下はコンコースになっています。トイレもここです。

スタンド下コンコースには、これまた常設の「ファームキッチン」があります。パッと目に入った「ホークス選手サロンカレー」を購入。さすがに「おかもとカレー」には及びませんがこれまた美味。単品600円。ドリンクとセットは750円。支払いには確か、交通系ICカードが使えたはず、です。

さて、グラウンド。一軍本拠地の福岡ドームを意識してか、全面人工芝。サイズも両翼100m、センター122mと全く同じ。屋外球場で人工芝はちょっともったいない様な気もしますがいかがでしょう。

スタンドを覆う屋根は一部にしかかかりません。その下は「みずほプレミアムシート」となっています。一般1500円、ホークス会員1200円。座席は跳ね上げ式。車椅子ゾーンもここにあります。

それ以外のバックネット裏は「内野指定席」。一般1200円、ホークス会員1000円。雨や日差しをしのげるプレミアムシートを選ぶか、なるべく前の方で観戦したいか、選択に悩む所、ではあります。

ベンチ上までが内野指定席。それより両翼寄りは内野自由席(一般大人900円、子供300円、ホークス会員おとな700円、子供100円)となります。座席に背もたれはありません。

内野自由席最上段にある「グループシート」。5人まで一般4500円、ホークス会員3500円。テーブルが付いているので、いろいろ広げてワイワイやりながら見るのには最適。

そして、私が座ったのんは「フィールドシート」。スタンド下コンコース一番奥の階段からスタンドを通って、下に降ります。座席は跳ね上げ式ですが、とにかく座席の前後が異常なまでに広い!

ベンチもブルペンも真横に観る事が出来ます。但し投げる姿は背中からになります。


全面フルカラーLEDのスコアボード。選手紹介やランニングスコアほかに、アニメーションも流れます。「それ行けカープ」も、動画はありませんが、スコアボードを真っ赤にして歌詞を流してくれます。

試合後の選手の出待ちの様子。ホークスの選手は、屋内練習場につながる「仮通路」を通って、カープの選手はバスにそのまま乗り込みます。今回は昨年まで同様(JR九州バスで博多駅まで)でしたが、場合によっては(情報を頂きました。ありがとうございます)ジャンボタクシーで筑後船小屋駅までピストン輸送だとか。おそらく福岡泊か広島に帰るか、の差だとは思います。

ちなみに、スタジアム内は「当然」全面禁煙となっており、喫煙コーナーは「ほぼ外」になります。また、スタジアムの外に飲料の自動販売機がありますが、若干割高となっています。ええ、もう営業妨害です(笑)。とは言うものの、周辺にコンビニエンスストアらしきものがないので、新幹線の筑後船小屋駅のキオスクで購入しておく方がいいかと思われます。

試合の数日前までは、悪天候が予想され、開催すら危ぶまれていましたが、見事に開門時間には雨も上がり、試合中には日も射してきました。残念ながら、カープは負けてしまいましたが、二軍の本拠地とは思えない、本当に良いスタジアム、そして「ホークスタウン」だと思います。
プロ野球は現在のチームの勝負、3年後、5年後、10年後の選手の育成と同様に、如何にしてお客さんを呼ぶか、と言う「興行」も重視されるはず。その点に関しては随一でしょう。球団、もしくは親会社にお金のあるなしに関わらず、ここまで力を入れる事は素晴らしい事。ここまで一気に、デーンと造り上げるのはなかなか難しいかも知れませんが、他球団も見習う点は多くあるはずです。
また、機会があれば観戦に訪れたいと思います。
何でや!カープ関係ないやろ!と思われるかも知れませんが、クリック頂ければ幸い。これからの励みになります。

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福岡ソフトバンクホークス ウエスタン・リーグ
行き先は福岡県筑後市、矢部川に近い、筑後広域公園内にある、HAWKSベースボールスタジアム筑後こと「タマホームスタジアム筑後」。今年オープンした、福岡ソフトバンクホークスの新しい二軍ならびに三軍の本拠地球場、と言うよりは「総合拠点」と言った方が似合いますかね。
今年に関しては、オープン初年度と言う事もあり、何かにつけて混雑するだろうな、とやや敬遠しておったんですが、ド平日なら何とかなるだろう、と言う安易な考えに基づき、行って来ました。




関西空港。ここから搭乗するはもちろんピーチアビエーション。しかしながら開門時間に都合のよい便がなく、いつものように朝一番の福岡空港行。安く行きたいならそれなりにハンデが。


お久し振りです地下鉄福岡空港駅。福岡空港のビルは工事中でした。




さらにお久し振りですJR博多駅。九州全土、熊本地震で何かと大変かとは思いますが。翌7月1日からは「博多祇園山笠」が始まると言う事で、駅前にもでーんと山笠が展示されていました。


で、タマホームスタジアム筑後の最寄り駅、筑後船小屋駅までどないして行くか、と言う話。在来線も考えたんですが、都合よく筑後船小屋駅まで行ってくれる電車がない、てんで九州新幹線にて。とは言うものの、朝方に山陽新幹線内での停電事故の影響で、ダイヤは乱れ放題。前途多難。博多駅との往復は「九州新幹線日帰り二枚きっぷ」を使用しました。往復で3300円也。




筑後船小屋駅。停車する新幹線が日中は1時間に1本なので、閑散としています。


鹿児島本線・筑後船小屋駅。新幹線駅とはいくらか離れています。乗り換えは改札を出なければいけません。比較対象としては、東海道新幹線の三河安城駅を想像して頂ければ。


えらく小さい画像で申し訳ないんですが、2004年1月3日に撮影した「船小屋駅」。見ての通りの超ローカル駅。この当時から新幹線駅の計画はありましたが、当然の事ながらまだ基礎工事すら始まっておらず「こんな所に新幹線の駅を作ってどないするつもりなんか?」と思ってました。


で、開門予定時刻の12:00まで時間があるので、旧船小屋駅跡地を見に行く事にしました。まずは在来線東口駅前にある駐車場脇の小道を北へ。踏切をそのまま過ぎて右に曲がります。


次の交差点を左折。後は真っ直ぐ歩くだけ。数分歩くと、左手に鹿児島本線の線路が近付き、保線基地が見えてきます。ここが、何を隠そう、移転前の旧船小屋駅にあたります。


駅らしいモノは何も残っていません。わずかにホームらしき設備があるのみ。


さて筑後船小屋駅へ戻ります。改めてタマホームスタジアム筑後へ向かいます。とは言うものの、駅を降りた時点でスタジアムは見えているので、経路もへったくれもあったもんじゃないんですが。


旧船小屋駅までの経路途中、小さな踏切がありましたが、そこからは残念ながら、まだ通路が未整備なのか、行けないようです。故に筑後船小屋駅そばの踏切まで戻らなければいけません。


踏切を渡ってしばらく進みます。すると右に折れる所に入口があります。


あとはスタジアムに沿って歩くのみ。バックスクリーンは既に点灯。手前に駐車場がありますが、「スタジアムへは公共交通機関」なので、どこから入れるのかもちろん「わかりません」。いっぱいの場合は筑後船小屋駅横の近パーキングを利用するのも手かと思います。


スタジアム外周の緑地帯には、アオダモが植えられています。

メインスタジアム。さすがに「新築されたスタジアム」だけに、外観も洗練されたものになっています。中央のでっかい柱のようなものはエレベーターホール。その頂上にはホークスのシンボルマーク。



スタジアム正面の様子を左から。まずは常設のグッズショップ。もちろんカープグッズもそれなりにあります。福岡限定グッズがメインでした。そして関係者入口、そしてチケット売り場。

若干戦慄を憶えたのがこれ。関係者入口に掲示されていた「7月の月間予定」。中旬には、ペナントレースは小休止、フレッシュオールスター、そしてオールスターゲームのブランクがありますが、ホークスは「練習」。オールスター休みという概念はホークスにはない。これもまた強さの秘密か。


敷地内を歩いてみます。スタジアム北側には屋内練習場。



西側の一部はガラス張りになっており、練習風景を見学する事が出来ます。見られる事を意識した、何とも贅沢な作り。そしてメイン球場との往復は「外」。当然ですが、柵で仕切られています。

そのすぐ西側には「ホークススタジアム筑後第二(球場)」があります。サブ球場と称してはいますが、本球場に勝るとも劣らない造りの様子。フィールドサイズも福岡ドームと同じだそうです。「常勝ホークスの礎」は、決して大袈裟な表現ではないと思いますがいかがでしょう。ご覧のとおり、観客席らしきもの、また照明設備もありません。純粋に練習用でしょうか。



少しだけ、中の様子を伺う事が出来ました。内野は土、外野は天然芝。ダッグアウトとロッカールームはあるようです。広さとしてはメイン球場と同じくらいかな、と。


長くなりましたが、いよいよ「開門時間」。と言っても左画像はその時間の画像ではありませんが一般入場は試合開始1時間前ですが、各ホークスファンクラブ会員の方は、もう少し早く入場、練習の様子を見学出来ます。そして手荷物検査があります。缶・ビンは持ち込み不可です。


階段を上がってすぐ、スタンド下はコンコースになっています。トイレもここです。


スタンド下コンコースには、これまた常設の「ファームキッチン」があります。パッと目に入った「ホークス選手サロンカレー」を購入。さすがに「おかもとカレー」には及びませんがこれまた美味。単品600円。ドリンクとセットは750円。支払いには確か、交通系ICカードが使えたはず、です。

さて、グラウンド。一軍本拠地の福岡ドームを意識してか、全面人工芝。サイズも両翼100m、センター122mと全く同じ。屋外球場で人工芝はちょっともったいない様な気もしますがいかがでしょう。


スタンドを覆う屋根は一部にしかかかりません。その下は「みずほプレミアムシート」となっています。一般1500円、ホークス会員1200円。座席は跳ね上げ式。車椅子ゾーンもここにあります。


それ以外のバックネット裏は「内野指定席」。一般1200円、ホークス会員1000円。雨や日差しをしのげるプレミアムシートを選ぶか、なるべく前の方で観戦したいか、選択に悩む所、ではあります。


ベンチ上までが内野指定席。それより両翼寄りは内野自由席(一般大人900円、子供300円、ホークス会員おとな700円、子供100円)となります。座席に背もたれはありません。


内野自由席最上段にある「グループシート」。5人まで一般4500円、ホークス会員3500円。テーブルが付いているので、いろいろ広げてワイワイやりながら見るのには最適。


そして、私が座ったのんは「フィールドシート」。スタンド下コンコース一番奥の階段からスタンドを通って、下に降ります。座席は跳ね上げ式ですが、とにかく座席の前後が異常なまでに広い!


ベンチもブルペンも真横に観る事が出来ます。但し投げる姿は背中からになります。




全面フルカラーLEDのスコアボード。選手紹介やランニングスコアほかに、アニメーションも流れます。「それ行けカープ」も、動画はありませんが、スコアボードを真っ赤にして歌詞を流してくれます。


試合後の選手の出待ちの様子。ホークスの選手は、屋内練習場につながる「仮通路」を通って、カープの選手はバスにそのまま乗り込みます。今回は昨年まで同様(JR九州バスで博多駅まで)でしたが、場合によっては(情報を頂きました。ありがとうございます)ジャンボタクシーで筑後船小屋駅までピストン輸送だとか。おそらく福岡泊か広島に帰るか、の差だとは思います。


ちなみに、スタジアム内は「当然」全面禁煙となっており、喫煙コーナーは「ほぼ外」になります。また、スタジアムの外に飲料の自動販売機がありますが、若干割高となっています。ええ、もう営業妨害です(笑)。とは言うものの、周辺にコンビニエンスストアらしきものがないので、新幹線の筑後船小屋駅のキオスクで購入しておく方がいいかと思われます。



試合の数日前までは、悪天候が予想され、開催すら危ぶまれていましたが、見事に開門時間には雨も上がり、試合中には日も射してきました。残念ながら、カープは負けてしまいましたが、二軍の本拠地とは思えない、本当に良いスタジアム、そして「ホークスタウン」だと思います。
プロ野球は現在のチームの勝負、3年後、5年後、10年後の選手の育成と同様に、如何にしてお客さんを呼ぶか、と言う「興行」も重視されるはず。その点に関しては随一でしょう。球団、もしくは親会社にお金のあるなしに関わらず、ここまで力を入れる事は素晴らしい事。ここまで一気に、デーンと造り上げるのはなかなか難しいかも知れませんが、他球団も見習う点は多くあるはずです。
また、機会があれば観戦に訪れたいと思います。
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2016.07.02 / Top↑
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