休暇なのに何一つ予定もない月曜日に、突発的な野球観戦となりました。通常なら社会人野球部のオープン戦とかをアレコレ探して観戦に行くんですが、どこのチームも試合の予定すらない。

そんな中、観戦仲間のN君より「三塁側アルプス席、タイガースファン倶楽部割引で500円ですがどうですか?」との悪魔の囁き。もとより予定もないので簡単に飛び付いてしまいました(笑)。

6月16日に雨天中止になったこのカード。バファローズが広島遠征から帰ってくるのを待って、予備日の月曜日に設定されました。タイガースはいいものの、バファローズは移動日なしで7連戦目。しかも鈴木誠也ひとりに全部持っていかれたような3連戦。さて、ダメージの程や如何に。

しかしもう完全に「消化試合」ですよねぇ。今年もセ・パ交流戦は、セ・リーグと全く交流する気のないホークスが圧勝。セ・リーグで勝ち越したのはカープだけと言う毎年恒例の「惨状」。

もっともこの辺りは、パ・リーグから帰って来た河田雄佑コーチの手腕と頭脳と知識が活かされた部分もあろうかとは思います。鈴木誠也と言う「(テレビ)新ヒーロー」も大活躍しましたしね。

タイガース、バファローズともに今年のセ・パ交流戦は散々な成績。しかし、傍から見る限りは、チーム事情その他は全く違うように見受けます。雰囲気その他もあろうかとは思いますが。

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バファローズはもはやどん底状態。何やっても誰を出しても巧くいかない。佐藤達也、平野佳寿をもってしても逃げ切れず、3試合連続逆転負けを喫したカープ戦がそれを如実に表しておるかと。

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タイガースは「超変革」の名の下に、シーズン序盤から積極的に実績の少ない選手を登用。チーム成績には結び付いてはいないものの、二軍を巻き込んで本気で、チームの底上げが図られてるかな。

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これをバファローズが最初からやっておればな、と言う、バファローズ目線。正直残りシーズンは3か月半。何をどうやって巻き返す、そして何を目指そうと、何に対して抗っているのか。

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そんなこんなを含めて、タイガースファン倶楽部割引「500円」での三塁側アルプス席観戦。

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こんにちわ阪神甲子園球場。まさか二週続けて観戦の機会があろうては思っても見ませんでした。

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阪神タイガースの公式戦ではいつ以来でしょうか、三塁側アルプス席。まだベンチシートの頃に一度観に来た覚えがあります。もう10年以上前になりますねぇ。泉〇前〇会に誘われた記憶が。

で、試合開始までの間、「通常」なら練習の様子を撮影、なんですが、場所が場所なだけに、ほとんど「撮る練習」。さすがにやはり甲子園球場はウツワがでかい。生半可な席ではいいのは撮れません。

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スターティングメンバーとメンバー表交換。まぁ両チームともある程度メンバーの過渡期にあるのか、中軸打線以降は、神戸サブ球場や阪神鳴尾浜球場で見慣れた顔ぶればかり。

目に付くのが「3番・ファースト・原口」。マウロ・ゴメスが絶不調でとうとうスタメン落ちし。まぁ7打席連続三振とかしてたら使うに使えない、と言うところかな。そしてファーストに収まったのが原口文仁。慣れぬポジションのnように思いますが、ウエスタンリーグでは頻繁にファーストの練習はしてました。

バファローズ側で気になるのが、センターの大城滉二。もうこれで尋常ならざる違和感。そもそも内野手登録だし。対関メディベースボール学院戦で、守ったことがあるそうですが、一朝一夕で立てるポジションでもない。今のバファローズ、外野手登録の選手が4人しかベンチ入りしていない。ピッチャー陣がボロボロの現状、偏るのは致し方ないにしても、後藤駿太とかをどう起用したいのか。

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で、試合なんですが。人は出ども得点が入らない。手っ取り早く言えば「辛気臭い試合」。このメンバーなら致し方ないところもあろうとは思いますが、その雰囲気に鳥谷敬や糸井嘉男と言ったレギュラー陣が巻き込まれてしまってる。結局両者ともこの試合はノーヒットのまま終了。

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そんな中での話題は、タイガース福留孝介の、残り2本に迫った1500本安打なるかどうか。

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だったんですが、意外にあっさり決まりましだ、第一打席のツーベースヒットに続いて、4回裏第二打席に「らしいスイング」でのライト前ヒット。「産みの苦しみ」を味わう事もなく、易易と決まりました。

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どこのチームの選手でもそうですが、節目の記録に立ち会った際は、素直に拍手です。節目の記録だけではなく、初ナンチャラに当たることもあります。とにもかくにも、1500本安打達成おめでとうございます。もう今週中には、生涯安打(日米通算、という表現は嫌いなので)2000本達成、かな。

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バファローズの攻撃で唯一盛り上がった(?)のは7回表。マット・クラークのフォアボールから、大城滉二と若月健矢のレフト前ヒットで、なんでマット・クラークがホームイン出来なかったのか。先制点に対する執着心がこの外人さんにあるのか。チームの現状を考えると、1ばかりのすごろくをやってる場合ではないはず。もっとも、6月に来たばっかりの外人さんにそれを求めるのは無理か。

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結果、代打で出てきた中島裕之は、見逃し三振。こう言う場面でビシッと決めて欲しいがために、大金をかけた補強だったはずなのに、足を引っ張る形になってしまっている。ブライアン・ボグセビック、小谷野栄一は二軍、トニ・ブランコも負傷で出場選手登録抹消。いったいどうなっているのか。

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そんな試合ってのは往々にして、いつも通りの結果になるもんでして。

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バファローズは7回裏から吉田一将、そして8回裏からは佐藤達也を投入するものの。

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佐藤達也が原口文仁に6号ツーランホームランを打たれてジ・エンド。

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1点もやりたくない場面で「必勝リレー」を投入したくなるのは分かりますが、その前に同点と言うシチュエーション。リリーフピッチャーのイニングまたぎがあれこれ言われる昨今ではありますが、7回裏に吉田一将が投じたボールは10球。もう1イニング、彼に任せても良かったんではないか。このままでは、必勝リレーのはずが、いくら先発が我慢して投げても、佐藤達也も平野佳寿も心身ともに壊れてしまう。何のタメに外野手を削ってまでピッチャーをベンチ入りさせているのか。

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そして20:58、試合終了。

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この日のヒーローは原口文仁。

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私が頻繁に阪神鳴尾浜球場に足を運ぶようになった頃、彼はまだ背番号が3桁でした。そして、バッティングを買われ、キャッチャーのポジションから「離脱」。試合前練習でも、キャッチャー練習をしないままの日も多く見受けられました。出場は指名打者やファースト。

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そんな選手が昨日、広い広い阪神甲子園球場で決勝ホームランを放ち、ヒーローインタビューを受け、リリーフカーに乗ってグラウンド一周。春季キャンプ大抜擢から、あっという間に訪れた支配下登録、そしてふた桁背番号が間に合わないままの出場選手登録、さらにさらにプロ入り初ヒット。

「超変革」をスローガンとする今年のタイガースですが、それは単なるスローガンだけではなく、チームの目指す方向として根付いているようにも思います。そしてその象徴が、原口文仁ではないかと思うんです。

徐々に変わっていくチームもあれば、一新しようとするチームもあります。今年の阪神タイガースは明らかに後者でしょう。北條文也も、中谷将大も、ごく当たり前に甲子園球場のグラウンドに立っています。もしかしたら金本知憲監督は、支配下登録選手全員を使う気なのかも知れません。それくらい徹底して、チームに変革をもたらそうとしているのではないでしょうか。


タイガースは現在、4位につけています。負け越しはたった4つ。その4つがなかなか返せない、と言う事もあります。ただ、この4つは今年だけではなく、来年、再来年に、向けての、選手の成長のための「空き」なのかも知れません。阪神タイガースにもまだまだ楽しみな選手は多いです。


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2016.06.21 / Top↑
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