約1ヶ月半ぶりのナゴヤ球場観戦です。
しかし、今シーズンのドラゴンズ二軍、強いですね。二軍監督交代の効果が早くも表れているか。
チームの各成績を見ると、とにかくよく打ってる。かと言って、突出した、びっくりするような高打率を叩き出してる選手がいるわけでもない。やはり、全体的な底上げが出来ているのかな、とも。
川上憲伸、谷繁元信、山本昌、和田一浩と言った大ベテランがごっそり抜け、チームとしては一気に若返りを進めたいところ。高橋周平の負傷欠場は痛いと言えば痛いですが、、二軍で見慣れた三ツ俣大樹や谷哲也と言った、年齢的には中堅どころが、様々なポジションでしっかり脇を固めてる。
今シーズン、即結果が出るわけではないとは思いますが、そして時間はかかりましたが、ようやく長年の懸案だった「世代交代」が進むものと思われます。荒木雅博もフル出場しなくなりましたし。
キャッチャーを取っても、あれだけ困り果てていた「ポスト谷繁元信」が埋まりつつある。桂依央利とか、一時どうなる事かとすら思いましたが、杉山翔大共々、すっかり一軍の顔になりました。
次にドラゴンズがすべき事って、外国人助っ人に頼っている風に見える中軸打者の育成でしょうかね。この辺りはカープにも言えるし、どのチームにも当てはまる事と思いますが、主軸を補強に頼ってしまうと、勝負だけでない強いチームと言うのは構築出来ない。
かたやカープ。ウエスタンリーグでチーム防御率1位を支えてきた中村恭平や九里亜蓮、戸田隆矢らが一軍で結果を残し、ガタガタになった一軍先発ローテーションの穴をものの見事に埋めました。
で、その次を担うべきピッチャーの出現、そして不調に陥ったピッチャーの再生が急務となっています。長いシーズンを戦い抜くには、起用出来る選手は、ポジションを見極めながらどんどん起用していい。佐藤祥万もカープでの初の出場選手登録を勝ち取りました。確実に底上げはなせてるはず。
さて、如何なる試合になるか。

おはようございます露橋公園。今年も残念ながら「桜の季節」には来る事はなりませんでした。

おはようございますナゴヤ球場。ちなみにこの日は、近鉄特急アーバンライナーでの往復です。ナゴヤ球場は今シーズンから開門時間は11:40。練習もろくすっぽ観れんし、バックネット裏も余程の事がない限り超満員になる事もないので、早く到着したところで何の特典もないんですが。

予定通り11:40ジャストに開門。もう既にバッティング練習どころかカープの守備練習すら終わりかけ。正直な話、開門から試合開始まで落ち着きがない。もっとも、あまり行かないマツダスタジアムでのウエスタンリーグ公式戦の開門は11:45なので、たいして変わらんのですが。

さすがにあっついあっついナゴヤ球場、お客さんの出足はすこぶる鈍いです。
スターティングオーダー
先攻:広島東洋カープ
1(中)野間
2(二)庄司
3(一)メヒア
4(指)プライディ
5(右)土生
6(左)高橋大樹
7(三)美間
8(遊)桒原
9(捕)船越
P:横山
ベンチ入りメンバー
投:20 34 39 48 57 65 67 98
捕:32 40 68
内:0 145
外:00 10 26
●ほぼ固定されつつあるカープのスターティングメンバー。土生翔平と庄司隼人はもう、いつ一軍に呼ばれてもいい体勢は整っているだろうし、その為の試合出場だと思っています。
後攻:中日ドラゴンズ
1(中)友永
2(左)井領
3(遊)エルナンデス
4(一)福田
5(三)森野
6(指)多村
7(右)古本
8(捕)松井雅
9(二)溝脇
P:伊藤
ベンチ入りメンバー
投:13 25 32 33 41 50 51 58 206
捕:35 39 52 68 207
内:36
外:69 212
〇ウエスタンリーグ首位打者争いの先頭に立つ友永翔太を1番に据えたドラゴンズ打線。そしてクリーンアップは一軍顔負けと言ってもよいメンバー。そして6番には指名打者で育成の多村仁。
審判と公式記録員

球審:梅木謙一、一塁:山村裕也、三塁:今岡諒平
公式記録員:中村鉄路
打撃成績
※諸般の事情位より、動画は後日
1回表
野間 2-2から5球目を打ってレフト前ヒット


庄司 1-0から2球目を打ってセンター前ヒット
メヒア 1-0から2球目を打ってライトフライ
プライディ 3-1から5球目を選んでフォアボール
土生 1-1から3球目を打ってセンター前ポテンタイムリーヒット
ドラゴンズ0-1カープ
しかし庄司隼人ホームタッチアウト
高橋 0-2から3球目を打ってサードゴロ送球エラー
美間 0-2から4球目を空振り三振
●立ち上がりからストライクが中々入らない伊藤準規。野間峻祥と庄司隼人の連打でチャンスを作ったものの、もうひと押しふた押し欲しかった。庄司隼人のホームタッチアウトは、打球判断に困っての結果ゆえ致し方ないか。試合の主導権を奪うまでには至らず。
1回裏 ※諸般の事情により動画はありません
友永 1-0から2球目を打ってライト線ツーベースヒット
井領 0-1から2球目を打ってショートゴロ捕球エラー
エルナンデス 1-2から4球目を打ってセカンドゴロダブルプレイ
その間にサードランナー友永ホームイン
ドラゴンズ1-1カープ
福田 フルカウントから7球目を打ってセンターフライ
〇ドラゴンズ打線もカープと同じような拙攻。しかし友永翔太の好調さは目につく。大卒2年目。そろそろ結果を出さない事には、背番号1の剥奪すらもあり得る、と思います。この先歩む道は、大島洋平か野本圭か。はたまた別の道か。時間はそうそう用意されていない。
2回表
桒原 初球を打ってショートゴロ
船越 2-0から3球目を打ってセカンドゴロ
野間 0-1から2球目を打ってレフト前ヒット
次打者庄司の初球に野間セカンド盗塁失敗
●野間峻祥2安打めも、サインだったのかそうでなかったのか盗塁失敗。この辺りも、まだまだ1番打者としての課題が見え隠れ。1番打者に求められるモノはバッティングだけじゃないですよ。
2回裏
森野 1-2から4球目を空振り三振
多村 2-1から4球目を打って左中間突破ツーベースヒット
古本 初球を打ってファーストゴロ
松井雅 1-0から2球目を打ってレフトフライ
3回表
庄司 3-1から5球目を打ってセカンドゴロ


メヒア フルカウントから6球目を打ってサードゴロ
プライディ 1-1から3球目を打ってファーストゴロ
〇相変わらず乱調な伊藤準規。その乱調に付け入る事の出来ないカープの上位打線。もうひとつふたつ「我慢」が欲しかった。もしかしたらこれが今シーズン、上位に食い込めない理由なのかも。
3回裏
溝脇 初球を打ってセカンドゴロ
友永 1-0から2球目を打ってピッチャーゴロ


※友永翔太の打球処理に走る横山弘樹(たまたま撮れました)
井領 フルカウントから7球目を打ってレフトフライ
4回表
土生 1-1から3球目を打ってセカンドゴロ
高橋 2-2から6球目を空振り三振
美間 初球を打ってサードゴロ
4回裏
エルナンデス 初球を打ってサードファウルフライ
福田 2-2から5球目を打ってショートゴロ
森野 1-0から2球目を打ってライト前ヒット
多村 初球を振り抜いてレフトへ今シーズン第1号ツーランホームラン
ドラゴンズ3-1カープ
古本 0-2から3球目を空振り三振
〇初球を完璧に捉えた多村仁の打球は、レフト高橋大樹が数歩歩いただけで追う事を諦めた程の見事な放物線。正直どこまで飛んだのかすら分かりませんでした。ただただお見事。大ベテランの域に達してキャリア3チーム目。怪我さえなければ(これ重要)もう一度、ふた桁背番号へ。
5回表
桒原 フルカウントから10球目を空振り三振
船越 3-1から5球目を打ってサードゴロ
野間 1-2から5球目を打ってファーストゴロ
5回裏
松井雅 2-1から4球目を打ってセンター前ヒット
溝脇 1-0から2球目をファースト前送りバント
友永 2-1から4球目を打って右中間突破タイムリースリーベースヒット
ドラゴンズ4-1カープ
井領 1-2から5球目を空振り三振


エルナンデス 1-1から3球目を打ってファーストゴロタイムリー捕球エラー
ドラゴンズ5-1カープ
福田 1-1から3球目を打ってレフト前ヒット
森野 初球を打ってレフト前タイムリーヒット
ドラゴンズ6-1カープ


多村 0-1から2球目をファーストフライ
●もう辛抱しきれん、と言わんばかりに崩壊してしまった横山弘樹。スタミナの問題かとは思いますが、それにしても簡単に捉えられ過ぎた。この回を投げ終えて手許集計で71球。制球もよろしくない。即戦力の期待は高かったですが、少し配置転換を視野に入れてはどうか、と思います。
6回表


庄司 初球を打ってライト前ヒット


メヒア 初球を打ってセンター前ヒット
プライディ フルカウントから6球目を選んでフォアボール
ドラゴンズ選手交代
ピッチャー伊藤に代えて八木
土生 1-1から3球目を打ってショートフライ
高橋 初球を打ってセカンドゴロダブルプレイ
〇カープからしたら藤井淳志とともに、ドラゴンズの中では天敵中の天敵とも言える八木智哉が登板。土生翔平を打ち取ったところで一旦ドラゴンズベンチが間をとりましたが、そこでいったい如何なる結論に至ったのか続投。正直な話、嫌なピッチャーが帰ってきよったなぁ。
6回裏
古本 2-2から5球目を空振り三振


松井雅 2-0から3球目を打ってライト線ツーベースヒット
溝脇 3-1から5球目を打ってセカンドゴロ 庄司ナイスプレイ
友永 1-0から2球目を打ってサードゴロ
7回表
ドラゴンズ選手交代


ピッチャー八木に代えて岩瀬
美間 0-1から2球目を打って左中間突破ツーベースヒット
桒原 1-1から3球目を打ってピッチャーゴロ捕球エラー


船越の代打廣瀬 1-0から2球目を打ってセンターへ犠牲フライ
ドラゴンズ6-2カープ
野間 初球を打って右中間突破タイムリースリーベースヒット
ドラゴンズ6-3カープ
庄司 フルカウントから8球目を打ってセンターへ犠牲フライ
ドラゴンズ6-4カープ
ドラゴンズ選手交代
ピッチャー岩瀬に代えて金子
メヒア 2-2から5球目を空振り三振
〇ブルペンで二度、肩を作っていた岩瀬仁紀が登板。しかしながら良かった頃の岩瀬仁紀には程遠い内容。フィールディングも良かったはずなのに、何て事のないピッチャーゴロをキャッチミス。野間峻祥には完璧に捉えられ、庄司隼人にはきっちり合わされる。今シーズン、一軍で観れるかなぁ。
7回裏
カープ選手交代
ピッチャー横山に代えて中村祐太
代打廣瀬に代えてキャッチャー白濱
井領 2-2から6球目を打ってライトフライ
エルナンデス 2-2から5球目を空振り三振
福田 初球を打ってライト前ヒット
森野 2-0から3球目を打ってライトフライ
●あんまり関係ありませんが、今シーズン白濱裕太が試合でマスクを被るのを初めて見ました。と言うか、今回のナゴヤ球場遠征にも、先の通り倉さん(コーチ兼任)、中村亘佑、多田大輔、船越涼太が帯同しています。ぶっちゃけ彼の出番はないと思いましたが、カープベンチの意図する所は?
8回表
ドラゴンズ選手交代
ピッチャー金子に代えて浅尾
プライディ 初球を打ってレフトフライ
土生 2-2から7球目を打ってピッチャーゴロ
高橋 フルカウントから9球目を空振り三振
〇岩瀬仁紀に続いて浅尾拓也のピッチング。ツイッターの方では、ちょっと頑張って球速も併記してみました。が、ピッチングフォームはそのままながら、ナゴヤ球場のスピードガンが辛いのか実際にそうなのかどうなのか、ストレートは最速143km/h止まり。もっとも、ドラゴンズ投手陣に精通した方の見方はまた違うかも知れませんが、まだ調整途上なんでしょうか。
8回裏
多村 2-1から4球目を打ってレフト線ツーベースヒット
代走に石岡
古本 2-1から4球目を打ってセカンドゴロ庄司ナイスプレイ
松井雅 1-1から3球目を打って右中間突破タイムリースリーベースヒット
ドラゴンズ7-4カープ


溝脇 2-1から4球目を打ってレフトフライ


友永 フルカウントから6球目を打ってショートゴロタイムリー捕球エラー
ドラゴンズ8-4カープ
井領 0-2から3球目を見逃し三振
9回表
ドラゴンズ選手交代
ピッチャー浅尾に代えて祖父江
美間の代打中東 初球を打ってセカンドゴロ
桑原 2-2から5球目を空振り三振
白濱の代打バティスタ フルカウントから6球目を空振り三振
●年齢、またキャリアから見ても、そろそろベテランに近付こうかと言う域に達している代打中東直己。しかしその打席は初球セカンドゴロと言う実に呆気ない結果に。4点差がついているとは言え、何とか追い上げて逆転の気運を高めねばいかんはずの代打がこれではちょーっと話になりません。

ドラゴンズからしたら、快勝、ですかね。カープからしたらいいところなし。
ナゴヤ球場 8回戦 中日5勝2敗1分
広島 100 000 300 4
中日 100 230 02X 8
勝投手:伊藤準規 (7試合5勝0敗)
敗投手:横山弘樹 (3試合1勝1敗)
本塁打:[中日]多村仁志1号(4回裏 ツーラン 横山から)
試合時間:2時間51分くらい
投手成績
広島東洋カープ
横山 6 回 28打者 84球 9被安打 0与四死球 4奪三振 6失点 4自責点
中村祐 2 回 10打者 39球 3被安打 0与四死球 2奪三振 2失点 1自責点
中日ドラゴンズ
伊藤 5.0回 22打者 83球 6被安打 2与四死球 3奪三振 3失点 3自責点
八木 1 回 2打者 4球 0被安打 0与四死球 0奪三振 0失点 0自責点
岩瀬 0.2回 5打者 16球 2被安打 0与四死球 0奪三振 3失点 3自責点
金田 0.1回 1打者 5球 0被安打 0与四死球 1奪三振 0失点 0自責点
浅尾 1 回 3打者 17球 0被安打 0与四死球 1奪三振 0失点 0自責点
祖父江 1 回 3打者 11球 0被安打 0与四死球 2奪三振 0失点 0自責点

両チーム合計20安打5エラーという試合もそうそうないとは思いますが・・・。
ウエスタンリーグチーム打率1位と2位、チーム防御率1位と2位、チーム守備率4位と5位の激突らしく、すべてが加味されてしまい、かなり大味な試合になってしまいました。まぁこれだけは致し方ないかな。

カープからしたら先に書いたように、数年二軍で力を蓄え続けてきたピッチャーがようやく「先発で」その力を発揮し出しています。そして「その次」を見出すための今シーズン。その中に放り込まれたのが、花園セントラルスタジアムで登板した岡田明丈であり、この試合で先発した横山弘樹。

何かと箔の付いた状態でプロ入りして来ましたし、ウエスタンリーグではそれなりの数字を残してはいますが、やはり一軍で投げるには力不足、だったんではですかね。大学No.1だの、最速何km/hだのと言う形容詞はありますが、それはあくまでアマチュアであってのもの。プロ入りしてそれがそのまま通じるか、ってぇとなかなかそうもいかない。それで苦しんだ選手も過去に多数います。
ドラフト1位入団、2位入団。期待する向きは多いと思いますが、序盤で成績が残せなかった以上、力不足を認めるしかなかろうし「調整」と言う言葉で済まされるものじゃない。ここまで言ったら言い過ぎかも知れませんが、どのレベルに持ってきて「調整終了」なのか。それが一番の問題ですよ。
いいものは持って入団して来ていると思います。それを信じて投げるのも悪くないでしょう。しかしながら、二軍でもその力が発揮できていないようでは、もう一度考え直さざるを得ないし、チーム首脳陣も、一番チカラを発揮出来るであろう場面を考えてやらないといけない。ドラフト上位指名イコール先発ピッチャー、と言う考えはまず先にとっぱらった方がいいんじゃないかな。
ただでさえリリーフが不安定極まりない現在のカープ。この日の夜の一軍の試合でも、スワローズ相手に6回表以降、毎回の11失点。試合が締まらない。先発ピッチャー先発ピッチャーもいいけど、現状チームにとって何が足りないのか、今一度一軍二軍ひっくるめて考え直す時期じゃないかな。
で、ドラゴンズ。けっして大物打ちの選手がいるわけでもない打線はその分走りまくりました。友永翔太と松井雅人のスリーベースヒット。本来ならカープがするべき野球を目の前で見せられました。
何がすごいって、とにかく振る。もうこれは小笠原道大二軍監督の方針なんじゃないか、とすて思うくらいに振ってくる。しかしながら三振数はウエスタンリーグでは少ない方。「打つための練習」をしっかり出来ている証拠ではないか、と思うんです。バットを振らないと当たらないしヒットにもならない。

その意図は、社会人時代、JX-ENEOSで中距離打者として活躍した井領雅貴を2番に据えていることからも伺えます。超攻撃型打線、と言えるかどうかは分かりませんが、これは現役時代ファイターズで「バントをしない2番打者」でレギュラーを掴んだ小笠原道大監督のお考えかと思います。

そして、守備練習からして、選手が皆動いてるし練習に動きがあるし活気がある。あえて監督が表に出ない分、選手が表に「出たがっている」としか見えない。やはり監督が交代すると、こうもチームの雰囲気が変わるものなのか、とすら。前監督がどうこうはとりあえず横に置いといて。
直接は関係ないかも知れませんが、二軍がこれだけ好調、と言う事はもちろん、一軍の刺激にもなっているでしょう。何かあればとって代わられるかも知れない、という危機感も持っているかと思います。今年はやや沈んでいますが、ここ数年のホークスに(今の所は)何となく似た空気を感じます。
そうだそうだと思われる方も、んなわけなかろーがヴォケナス!と思われる方も、とにかくクリック(笑)

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しかし、今シーズンのドラゴンズ二軍、強いですね。二軍監督交代の効果が早くも表れているか。
チームの各成績を見ると、とにかくよく打ってる。かと言って、突出した、びっくりするような高打率を叩き出してる選手がいるわけでもない。やはり、全体的な底上げが出来ているのかな、とも。
川上憲伸、谷繁元信、山本昌、和田一浩と言った大ベテランがごっそり抜け、チームとしては一気に若返りを進めたいところ。高橋周平の負傷欠場は痛いと言えば痛いですが、、二軍で見慣れた三ツ俣大樹や谷哲也と言った、年齢的には中堅どころが、様々なポジションでしっかり脇を固めてる。
今シーズン、即結果が出るわけではないとは思いますが、そして時間はかかりましたが、ようやく長年の懸案だった「世代交代」が進むものと思われます。荒木雅博もフル出場しなくなりましたし。
キャッチャーを取っても、あれだけ困り果てていた「ポスト谷繁元信」が埋まりつつある。桂依央利とか、一時どうなる事かとすら思いましたが、杉山翔大共々、すっかり一軍の顔になりました。
次にドラゴンズがすべき事って、外国人助っ人に頼っている風に見える中軸打者の育成でしょうかね。この辺りはカープにも言えるし、どのチームにも当てはまる事と思いますが、主軸を補強に頼ってしまうと、勝負だけでない強いチームと言うのは構築出来ない。
かたやカープ。ウエスタンリーグでチーム防御率1位を支えてきた中村恭平や九里亜蓮、戸田隆矢らが一軍で結果を残し、ガタガタになった一軍先発ローテーションの穴をものの見事に埋めました。
で、その次を担うべきピッチャーの出現、そして不調に陥ったピッチャーの再生が急務となっています。長いシーズンを戦い抜くには、起用出来る選手は、ポジションを見極めながらどんどん起用していい。佐藤祥万もカープでの初の出場選手登録を勝ち取りました。確実に底上げはなせてるはず。
さて、如何なる試合になるか。


おはようございます露橋公園。今年も残念ながら「桜の季節」には来る事はなりませんでした。


おはようございますナゴヤ球場。ちなみにこの日は、近鉄特急アーバンライナーでの往復です。ナゴヤ球場は今シーズンから開門時間は11:40。練習もろくすっぽ観れんし、バックネット裏も余程の事がない限り超満員になる事もないので、早く到着したところで何の特典もないんですが。

予定通り11:40ジャストに開門。もう既にバッティング練習どころかカープの守備練習すら終わりかけ。正直な話、開門から試合開始まで落ち着きがない。もっとも、あまり行かないマツダスタジアムでのウエスタンリーグ公式戦の開門は11:45なので、たいして変わらんのですが。


さすがにあっついあっついナゴヤ球場、お客さんの出足はすこぶる鈍いです。
スターティングオーダー
先攻:広島東洋カープ
1(中)野間
2(二)庄司
3(一)メヒア
4(指)プライディ
5(右)土生
6(左)高橋大樹
7(三)美間
8(遊)桒原
9(捕)船越
P:横山
ベンチ入りメンバー
投:20 34 39 48 57 65 67 98
捕:32 40 68
内:0 145
外:00 10 26
●ほぼ固定されつつあるカープのスターティングメンバー。土生翔平と庄司隼人はもう、いつ一軍に呼ばれてもいい体勢は整っているだろうし、その為の試合出場だと思っています。
後攻:中日ドラゴンズ
1(中)友永
2(左)井領
3(遊)エルナンデス
4(一)福田
5(三)森野
6(指)多村
7(右)古本
8(捕)松井雅
9(二)溝脇
P:伊藤
ベンチ入りメンバー
投:13 25 32 33 41 50 51 58 206
捕:35 39 52 68 207
内:36
外:69 212
〇ウエスタンリーグ首位打者争いの先頭に立つ友永翔太を1番に据えたドラゴンズ打線。そしてクリーンアップは一軍顔負けと言ってもよいメンバー。そして6番には指名打者で育成の多村仁。
審判と公式記録員


球審:梅木謙一、一塁:山村裕也、三塁:今岡諒平
公式記録員:中村鉄路
打撃成績
※諸般の事情位より、動画は後日
1回表
野間 2-2から5球目を打ってレフト前ヒット




庄司 1-0から2球目を打ってセンター前ヒット
メヒア 1-0から2球目を打ってライトフライ
プライディ 3-1から5球目を選んでフォアボール
土生 1-1から3球目を打ってセンター前ポテンタイムリーヒット
ドラゴンズ0-1カープ
しかし庄司隼人ホームタッチアウト
高橋 0-2から3球目を打ってサードゴロ送球エラー
美間 0-2から4球目を空振り三振
●立ち上がりからストライクが中々入らない伊藤準規。野間峻祥と庄司隼人の連打でチャンスを作ったものの、もうひと押しふた押し欲しかった。庄司隼人のホームタッチアウトは、打球判断に困っての結果ゆえ致し方ないか。試合の主導権を奪うまでには至らず。
1回裏 ※諸般の事情により動画はありません
友永 1-0から2球目を打ってライト線ツーベースヒット
井領 0-1から2球目を打ってショートゴロ捕球エラー
エルナンデス 1-2から4球目を打ってセカンドゴロダブルプレイ
その間にサードランナー友永ホームイン
ドラゴンズ1-1カープ
福田 フルカウントから7球目を打ってセンターフライ
〇ドラゴンズ打線もカープと同じような拙攻。しかし友永翔太の好調さは目につく。大卒2年目。そろそろ結果を出さない事には、背番号1の剥奪すらもあり得る、と思います。この先歩む道は、大島洋平か野本圭か。はたまた別の道か。時間はそうそう用意されていない。
2回表
桒原 初球を打ってショートゴロ
船越 2-0から3球目を打ってセカンドゴロ
野間 0-1から2球目を打ってレフト前ヒット
次打者庄司の初球に野間セカンド盗塁失敗
●野間峻祥2安打めも、サインだったのかそうでなかったのか盗塁失敗。この辺りも、まだまだ1番打者としての課題が見え隠れ。1番打者に求められるモノはバッティングだけじゃないですよ。
2回裏
森野 1-2から4球目を空振り三振
多村 2-1から4球目を打って左中間突破ツーベースヒット
古本 初球を打ってファーストゴロ
松井雅 1-0から2球目を打ってレフトフライ
3回表
庄司 3-1から5球目を打ってセカンドゴロ




メヒア フルカウントから6球目を打ってサードゴロ
プライディ 1-1から3球目を打ってファーストゴロ
〇相変わらず乱調な伊藤準規。その乱調に付け入る事の出来ないカープの上位打線。もうひとつふたつ「我慢」が欲しかった。もしかしたらこれが今シーズン、上位に食い込めない理由なのかも。
3回裏
溝脇 初球を打ってセカンドゴロ
友永 1-0から2球目を打ってピッチャーゴロ




※友永翔太の打球処理に走る横山弘樹(たまたま撮れました)
井領 フルカウントから7球目を打ってレフトフライ
4回表
土生 1-1から3球目を打ってセカンドゴロ
高橋 2-2から6球目を空振り三振
美間 初球を打ってサードゴロ
4回裏
エルナンデス 初球を打ってサードファウルフライ
福田 2-2から5球目を打ってショートゴロ
森野 1-0から2球目を打ってライト前ヒット
多村 初球を振り抜いてレフトへ今シーズン第1号ツーランホームラン
ドラゴンズ3-1カープ
古本 0-2から3球目を空振り三振
〇初球を完璧に捉えた多村仁の打球は、レフト高橋大樹が数歩歩いただけで追う事を諦めた程の見事な放物線。正直どこまで飛んだのかすら分かりませんでした。ただただお見事。大ベテランの域に達してキャリア3チーム目。怪我さえなければ(これ重要)もう一度、ふた桁背番号へ。
5回表
桒原 フルカウントから10球目を空振り三振
船越 3-1から5球目を打ってサードゴロ
野間 1-2から5球目を打ってファーストゴロ
5回裏
松井雅 2-1から4球目を打ってセンター前ヒット
溝脇 1-0から2球目をファースト前送りバント
友永 2-1から4球目を打って右中間突破タイムリースリーベースヒット
ドラゴンズ4-1カープ
井領 1-2から5球目を空振り三振




エルナンデス 1-1から3球目を打ってファーストゴロタイムリー捕球エラー
ドラゴンズ5-1カープ
福田 1-1から3球目を打ってレフト前ヒット
森野 初球を打ってレフト前タイムリーヒット
ドラゴンズ6-1カープ




多村 0-1から2球目をファーストフライ
●もう辛抱しきれん、と言わんばかりに崩壊してしまった横山弘樹。スタミナの問題かとは思いますが、それにしても簡単に捉えられ過ぎた。この回を投げ終えて手許集計で71球。制球もよろしくない。即戦力の期待は高かったですが、少し配置転換を視野に入れてはどうか、と思います。
6回表




庄司 初球を打ってライト前ヒット




メヒア 初球を打ってセンター前ヒット
プライディ フルカウントから6球目を選んでフォアボール
ドラゴンズ選手交代
ピッチャー伊藤に代えて八木
土生 1-1から3球目を打ってショートフライ
高橋 初球を打ってセカンドゴロダブルプレイ
〇カープからしたら藤井淳志とともに、ドラゴンズの中では天敵中の天敵とも言える八木智哉が登板。土生翔平を打ち取ったところで一旦ドラゴンズベンチが間をとりましたが、そこでいったい如何なる結論に至ったのか続投。正直な話、嫌なピッチャーが帰ってきよったなぁ。
6回裏
古本 2-2から5球目を空振り三振




松井雅 2-0から3球目を打ってライト線ツーベースヒット
溝脇 3-1から5球目を打ってセカンドゴロ 庄司ナイスプレイ
友永 1-0から2球目を打ってサードゴロ
7回表
ドラゴンズ選手交代




ピッチャー八木に代えて岩瀬
美間 0-1から2球目を打って左中間突破ツーベースヒット
桒原 1-1から3球目を打ってピッチャーゴロ捕球エラー




船越の代打廣瀬 1-0から2球目を打ってセンターへ犠牲フライ
ドラゴンズ6-2カープ
野間 初球を打って右中間突破タイムリースリーベースヒット
ドラゴンズ6-3カープ
庄司 フルカウントから8球目を打ってセンターへ犠牲フライ
ドラゴンズ6-4カープ
ドラゴンズ選手交代
ピッチャー岩瀬に代えて金子
メヒア 2-2から5球目を空振り三振
〇ブルペンで二度、肩を作っていた岩瀬仁紀が登板。しかしながら良かった頃の岩瀬仁紀には程遠い内容。フィールディングも良かったはずなのに、何て事のないピッチャーゴロをキャッチミス。野間峻祥には完璧に捉えられ、庄司隼人にはきっちり合わされる。今シーズン、一軍で観れるかなぁ。
7回裏
カープ選手交代
ピッチャー横山に代えて中村祐太
代打廣瀬に代えてキャッチャー白濱
井領 2-2から6球目を打ってライトフライ
エルナンデス 2-2から5球目を空振り三振
福田 初球を打ってライト前ヒット
森野 2-0から3球目を打ってライトフライ
●あんまり関係ありませんが、今シーズン白濱裕太が試合でマスクを被るのを初めて見ました。と言うか、今回のナゴヤ球場遠征にも、先の通り倉さん(コーチ兼任)、中村亘佑、多田大輔、船越涼太が帯同しています。ぶっちゃけ彼の出番はないと思いましたが、カープベンチの意図する所は?
8回表
ドラゴンズ選手交代
ピッチャー金子に代えて浅尾
プライディ 初球を打ってレフトフライ
土生 2-2から7球目を打ってピッチャーゴロ
高橋 フルカウントから9球目を空振り三振
〇岩瀬仁紀に続いて浅尾拓也のピッチング。ツイッターの方では、ちょっと頑張って球速も併記してみました。が、ピッチングフォームはそのままながら、ナゴヤ球場のスピードガンが辛いのか実際にそうなのかどうなのか、ストレートは最速143km/h止まり。もっとも、ドラゴンズ投手陣に精通した方の見方はまた違うかも知れませんが、まだ調整途上なんでしょうか。
8回裏
多村 2-1から4球目を打ってレフト線ツーベースヒット
代走に石岡
古本 2-1から4球目を打ってセカンドゴロ庄司ナイスプレイ
松井雅 1-1から3球目を打って右中間突破タイムリースリーベースヒット
ドラゴンズ7-4カープ




溝脇 2-1から4球目を打ってレフトフライ




友永 フルカウントから6球目を打ってショートゴロタイムリー捕球エラー
ドラゴンズ8-4カープ
井領 0-2から3球目を見逃し三振
9回表
ドラゴンズ選手交代
ピッチャー浅尾に代えて祖父江
美間の代打中東 初球を打ってセカンドゴロ
桑原 2-2から5球目を空振り三振
白濱の代打バティスタ フルカウントから6球目を空振り三振
●年齢、またキャリアから見ても、そろそろベテランに近付こうかと言う域に達している代打中東直己。しかしその打席は初球セカンドゴロと言う実に呆気ない結果に。4点差がついているとは言え、何とか追い上げて逆転の気運を高めねばいかんはずの代打がこれではちょーっと話になりません。


ドラゴンズからしたら、快勝、ですかね。カープからしたらいいところなし。
ナゴヤ球場 8回戦 中日5勝2敗1分
広島 100 000 300 4
中日 100 230 02X 8
勝投手:伊藤準規 (7試合5勝0敗)
敗投手:横山弘樹 (3試合1勝1敗)
本塁打:[中日]多村仁志1号(4回裏 ツーラン 横山から)
試合時間:2時間51分くらい
投手成績
広島東洋カープ
横山 6 回 28打者 84球 9被安打 0与四死球 4奪三振 6失点 4自責点
中村祐 2 回 10打者 39球 3被安打 0与四死球 2奪三振 2失点 1自責点
中日ドラゴンズ
伊藤 5.0回 22打者 83球 6被安打 2与四死球 3奪三振 3失点 3自責点
八木 1 回 2打者 4球 0被安打 0与四死球 0奪三振 0失点 0自責点
岩瀬 0.2回 5打者 16球 2被安打 0与四死球 0奪三振 3失点 3自責点
金田 0.1回 1打者 5球 0被安打 0与四死球 1奪三振 0失点 0自責点
浅尾 1 回 3打者 17球 0被安打 0与四死球 1奪三振 0失点 0自責点
祖父江 1 回 3打者 11球 0被安打 0与四死球 2奪三振 0失点 0自責点

両チーム合計20安打5エラーという試合もそうそうないとは思いますが・・・。
ウエスタンリーグチーム打率1位と2位、チーム防御率1位と2位、チーム守備率4位と5位の激突らしく、すべてが加味されてしまい、かなり大味な試合になってしまいました。まぁこれだけは致し方ないかな。


カープからしたら先に書いたように、数年二軍で力を蓄え続けてきたピッチャーがようやく「先発で」その力を発揮し出しています。そして「その次」を見出すための今シーズン。その中に放り込まれたのが、花園セントラルスタジアムで登板した岡田明丈であり、この試合で先発した横山弘樹。


何かと箔の付いた状態でプロ入りして来ましたし、ウエスタンリーグではそれなりの数字を残してはいますが、やはり一軍で投げるには力不足、だったんではですかね。大学No.1だの、最速何km/hだのと言う形容詞はありますが、それはあくまでアマチュアであってのもの。プロ入りしてそれがそのまま通じるか、ってぇとなかなかそうもいかない。それで苦しんだ選手も過去に多数います。
ドラフト1位入団、2位入団。期待する向きは多いと思いますが、序盤で成績が残せなかった以上、力不足を認めるしかなかろうし「調整」と言う言葉で済まされるものじゃない。ここまで言ったら言い過ぎかも知れませんが、どのレベルに持ってきて「調整終了」なのか。それが一番の問題ですよ。
いいものは持って入団して来ていると思います。それを信じて投げるのも悪くないでしょう。しかしながら、二軍でもその力が発揮できていないようでは、もう一度考え直さざるを得ないし、チーム首脳陣も、一番チカラを発揮出来るであろう場面を考えてやらないといけない。ドラフト上位指名イコール先発ピッチャー、と言う考えはまず先にとっぱらった方がいいんじゃないかな。
ただでさえリリーフが不安定極まりない現在のカープ。この日の夜の一軍の試合でも、スワローズ相手に6回表以降、毎回の11失点。試合が締まらない。先発ピッチャー先発ピッチャーもいいけど、現状チームにとって何が足りないのか、今一度一軍二軍ひっくるめて考え直す時期じゃないかな。
で、ドラゴンズ。けっして大物打ちの選手がいるわけでもない打線はその分走りまくりました。友永翔太と松井雅人のスリーベースヒット。本来ならカープがするべき野球を目の前で見せられました。
何がすごいって、とにかく振る。もうこれは小笠原道大二軍監督の方針なんじゃないか、とすて思うくらいに振ってくる。しかしながら三振数はウエスタンリーグでは少ない方。「打つための練習」をしっかり出来ている証拠ではないか、と思うんです。バットを振らないと当たらないしヒットにもならない。


その意図は、社会人時代、JX-ENEOSで中距離打者として活躍した井領雅貴を2番に据えていることからも伺えます。超攻撃型打線、と言えるかどうかは分かりませんが、これは現役時代ファイターズで「バントをしない2番打者」でレギュラーを掴んだ小笠原道大監督のお考えかと思います。


そして、守備練習からして、選手が皆動いてるし練習に動きがあるし活気がある。あえて監督が表に出ない分、選手が表に「出たがっている」としか見えない。やはり監督が交代すると、こうもチームの雰囲気が変わるものなのか、とすら。前監督がどうこうはとりあえず横に置いといて。
直接は関係ないかも知れませんが、二軍がこれだけ好調、と言う事はもちろん、一軍の刺激にもなっているでしょう。何かあればとって代わられるかも知れない、という危機感も持っているかと思います。今年はやや沈んでいますが、ここ数年のホークスに(今の所は)何となく似た空気を感じます。
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2016.05.19 / Top↑
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