どの程度の設備その他をもってして「野球どころ」と言うかは個人差があると思いますが。兵庫県下、特に大阪湾岸各都市には、それなりに名の通った野球場がたくさんあります。
尼崎市には尼崎市記念公園野球場(ベイコムスタジアム)、西宮市には、言わずと知れた阪神甲子園球場、神戸市には神戸総合運動公園野球場(ほっともっとフィールド神戸)、明石市には兵庫県立明石第一公園野球場(明石トーカロ球場)、高砂市には高砂市野球場、姫路市には姫路市立姫路球場(ウインクスタジアム)。スタジアムらしいモノの全くない堺市民からしたら羨ましい限りです。
さらに明石市内には三菱重工神戸・高砂野球部おの専用球場でもある「三菱重工二見球場」、姫路市内広畑区に、新日鉄住金広畑硬式野球部の本拠地・新日鉄住金広畑球場があります。
西宮市内には、大阪ガス野球部の本拠地であり、練習グラウンドの「大阪ガス今津総合グラウンド」がありますが、大阪ガス野球部は「大阪府野球連盟」に登録されているので、ここでは除外します。
今回、新日鉄住金広畑球場で、新日鉄住金広畑野球部と、JR西日本野球部のオープン戦がある、ってんで、遠路遥々(でもないですが)、いつものように電車を乗り継いで行ってまいりました。

姫路市内までどうやって出るか、ってのは交通手段が色々とあるので考えどころではありますが、時期的に青春18きっぷのシーズンでもあるため、三国ケ丘駅からJR線の乗り継ぎ。三国ケ丘~姫路だけでも十分元が取れまするゆえ。もったいないと言えばもったいないですが。

大阪駅からは新快速電車。時間はAM08:00少し前。つまりは平日ラッシュのど真ん中。ではありますが、大阪駅で大幅な乗客の入れ替えがあるため、おめでたいことに座れました。


姫路駅にて新快速電車から山陽電車に乗り換え。JRでそのままはりま勝原駅まで行って、そこから歩く、と言う手段もあったんですが、何しろ初めて行く球場なので、無茶は禁物、であります。しかし、何でわざわざ姫路駅まで出てきて「梅田行」の電車に乗らなければいけないのか(笑)。


飾磨駅にて、山陽電鉄本線から網干線に乗り換え。ホームの明石方にある「山陽そば」が気になりますが、ここは我慢。時間があれば食って行ってもいいんですけどね。そして山陽電車網干線は、ワンマン運転の単線区間。4枚目画像のように、行き違いの電車待ちもあります。

山陽電車広畑駅。その名前のとおり、駅前を南に進むと、新日本製鐵広畑製鐵所、ならびに新日鐵住金広畑製鐵所があります。ちなみに、姫路市の「区」と言うのは、政令指定都市のそれとやや性格が異なり、既にあった「町名」と区別するために「区」とされたもの、であります。


広畑駅の改札口を出て右に進みます。最初の交差点を右に曲がり、さらに突き当たりを右に曲がって道なりに進むと、山陽電車の線路の横に出ます。そのまま直進します。

やがて、小さなガードがありますので、そこをくぐります。くぐります、と簡単に言いますが、制限高は1.5メートル。身長168cmの私は、頭を擦りました。自転車通過はもちろん、頭は下げなければいけません。でないととんでもないことになります。つか、この高さでよく作る気になったな、と。

潜っってすぐに、球場の外野フェンスが見えてきますが、その手前の交差点には信号機がありません。交通量も割と多いので、横断には要注意。

区画整理され、そして整然とした住宅街を3分ほど歩くと、やがて高いフェンスが見えてきます。これが目的地でもある「新日鉄住金広畑球場」のレフト側になります。

もう少し歩くと、小さな藤棚のある球場入口に着きます。広畑駅からここまでおおよそ10分。



藤棚兼用?の入口を入って階段を昇るんですが、これがまたえらく古い構造物でして。何時頃出来た球場なのかまでは分かりませんが、昭和の香りがプンプンします。4枚め画像の奥の表記「スパイクでの観客席の立入禁止 労働人事室長」の文字が、企業チームらしいなぁ、と。

そして、ちょっとだけくたびれた横断幕。企業チームの愛称ってのは馴染みが薄いですが(東芝野球部ブレイブ・アレウス、新日鉄住金鹿島ブルーウィングスなど)、せっかくなんだからチーム方針もあるかと思いますが、もっと前面に押し出してもいいんじゃないかな、と。

階段を昇りきると、スタンドの最上段に出ます。

で、そのスタンドなんですが、恐ろしく「急」。角度としては35度から40度くらいはあるでしょうか。一応手すりと階段「らしきもの」はありますが、さすがに足がすくみました。下まで降りるのが怖いのなんの。何となくではありますが、大阪球場や中モズ球場を思い出してしまいました。

スコアボード(バックスクリーン)は遠目で見る限り、木造のようにも見えました。ボールカウントは「SBO」表示。選手名やスコアは全て人海戦術。オープン戦のせいか、選手名表記はなく、打順の所にランプが点灯するだけ。これはよくある事。途中で表示やめちゃうNPB球団よりよっぽどまし

センター119メートル、両翼92メートル。

一塁側ベンチ。最近はこうやって本当に「ベンチ」が並んでいる球場ってのもあまり見なくなったような気がしますがいかがでしょう。そしてベンチ近くに有るはずのブルペンは、両翼ポール際にあります。


両ベンチの外れから外野に向かっては、入れそうで入れないようです。もっとも、かなりの急斜面になっている上、木も生い茂っているので、落ち着いて観戦は出来ないとは思います。しかしながらこうやって外に「階段の跡」もあったりします(4枚目画像)。もう長い間使われてないんでしょうね。

そして照明設備。内外野合わせて8基ありますが、ナイトゲームにはやや不向きかなぁ。


製鉄の街の球場ですが、実際に入ってみると、土と緑と昭和の香りが漂う、雰囲気のあるいい球場でした。内野スタンドも最前列はかなり低い目線になり、また目障りなフェンスもかなり低く、バックネットもベンチのすぐ脇までしかないので(画像はほぼベンチ上から)、プレイの画像を撮るには最適の球場かと思います。ただしファウルボールには細心の注意を払わなければいけませんが。
さして遠くもないし、また来る機会があれば、行ってみたい球場です。
何でや!カープ関係ないやろ!と思われるかも知れませんが、クリック頂ければ幸い。これからの励みになります。

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尼崎市には尼崎市記念公園野球場(ベイコムスタジアム)、西宮市には、言わずと知れた阪神甲子園球場、神戸市には神戸総合運動公園野球場(ほっともっとフィールド神戸)、明石市には兵庫県立明石第一公園野球場(明石トーカロ球場)、高砂市には高砂市野球場、姫路市には姫路市立姫路球場(ウインクスタジアム)。スタジアムらしいモノの全くない堺市民からしたら羨ましい限りです。
さらに明石市内には三菱重工神戸・高砂野球部おの専用球場でもある「三菱重工二見球場」、姫路市内広畑区に、新日鉄住金広畑硬式野球部の本拠地・新日鉄住金広畑球場があります。
西宮市内には、大阪ガス野球部の本拠地であり、練習グラウンドの「大阪ガス今津総合グラウンド」がありますが、大阪ガス野球部は「大阪府野球連盟」に登録されているので、ここでは除外します。
今回、新日鉄住金広畑球場で、新日鉄住金広畑野球部と、JR西日本野球部のオープン戦がある、ってんで、遠路遥々(でもないですが)、いつものように電車を乗り継いで行ってまいりました。


姫路市内までどうやって出るか、ってのは交通手段が色々とあるので考えどころではありますが、時期的に青春18きっぷのシーズンでもあるため、三国ケ丘駅からJR線の乗り継ぎ。三国ケ丘~姫路だけでも十分元が取れまするゆえ。もったいないと言えばもったいないですが。


大阪駅からは新快速電車。時間はAM08:00少し前。つまりは平日ラッシュのど真ん中。ではありますが、大阪駅で大幅な乗客の入れ替えがあるため、おめでたいことに座れました。




姫路駅にて新快速電車から山陽電車に乗り換え。JRでそのままはりま勝原駅まで行って、そこから歩く、と言う手段もあったんですが、何しろ初めて行く球場なので、無茶は禁物、であります。しかし、何でわざわざ姫路駅まで出てきて「梅田行」の電車に乗らなければいけないのか(笑)。




飾磨駅にて、山陽電鉄本線から網干線に乗り換え。ホームの明石方にある「山陽そば」が気になりますが、ここは我慢。時間があれば食って行ってもいいんですけどね。そして山陽電車網干線は、ワンマン運転の単線区間。4枚目画像のように、行き違いの電車待ちもあります。


山陽電車広畑駅。その名前のとおり、駅前を南に進むと、新日本製鐵広畑製鐵所、ならびに新日鐵住金広畑製鐵所があります。ちなみに、姫路市の「区」と言うのは、政令指定都市のそれとやや性格が異なり、既にあった「町名」と区別するために「区」とされたもの、であります。




広畑駅の改札口を出て右に進みます。最初の交差点を右に曲がり、さらに突き当たりを右に曲がって道なりに進むと、山陽電車の線路の横に出ます。そのまま直進します。


やがて、小さなガードがありますので、そこをくぐります。くぐります、と簡単に言いますが、制限高は1.5メートル。身長168cmの私は、頭を擦りました。自転車通過はもちろん、頭は下げなければいけません。でないととんでもないことになります。つか、この高さでよく作る気になったな、と。


潜っってすぐに、球場の外野フェンスが見えてきますが、その手前の交差点には信号機がありません。交通量も割と多いので、横断には要注意。


区画整理され、そして整然とした住宅街を3分ほど歩くと、やがて高いフェンスが見えてきます。これが目的地でもある「新日鉄住金広畑球場」のレフト側になります。

もう少し歩くと、小さな藤棚のある球場入口に着きます。広畑駅からここまでおおよそ10分。






藤棚兼用?の入口を入って階段を昇るんですが、これがまたえらく古い構造物でして。何時頃出来た球場なのかまでは分かりませんが、昭和の香りがプンプンします。4枚め画像の奥の表記「スパイクでの観客席の立入禁止 労働人事室長」の文字が、企業チームらしいなぁ、と。

そして、ちょっとだけくたびれた横断幕。企業チームの愛称ってのは馴染みが薄いですが(東芝野球部ブレイブ・アレウス、新日鉄住金鹿島ブルーウィングスなど)、せっかくなんだからチーム方針もあるかと思いますが、もっと前面に押し出してもいいんじゃないかな、と。

階段を昇りきると、スタンドの最上段に出ます。


で、そのスタンドなんですが、恐ろしく「急」。角度としては35度から40度くらいはあるでしょうか。一応手すりと階段「らしきもの」はありますが、さすがに足がすくみました。下まで降りるのが怖いのなんの。何となくではありますが、大阪球場や中モズ球場を思い出してしまいました。



スコアボード(バックスクリーン)は遠目で見る限り、木造のようにも見えました。ボールカウントは「SBO」表示。選手名やスコアは全て人海戦術。オープン戦のせいか、選手名表記はなく、打順の所にランプが点灯するだけ。これはよくある事。途中で表示やめちゃうNPB球団よりよっぽどまし


センター119メートル、両翼92メートル。


一塁側ベンチ。最近はこうやって本当に「ベンチ」が並んでいる球場ってのもあまり見なくなったような気がしますがいかがでしょう。そしてベンチ近くに有るはずのブルペンは、両翼ポール際にあります。




両ベンチの外れから外野に向かっては、入れそうで入れないようです。もっとも、かなりの急斜面になっている上、木も生い茂っているので、落ち着いて観戦は出来ないとは思います。しかしながらこうやって外に「階段の跡」もあったりします(4枚目画像)。もう長い間使われてないんでしょうね。


そして照明設備。内外野合わせて8基ありますが、ナイトゲームにはやや不向きかなぁ。




製鉄の街の球場ですが、実際に入ってみると、土と緑と昭和の香りが漂う、雰囲気のあるいい球場でした。内野スタンドも最前列はかなり低い目線になり、また目障りなフェンスもかなり低く、バックネットもベンチのすぐ脇までしかないので(画像はほぼベンチ上から)、プレイの画像を撮るには最適の球場かと思います。ただしファウルボールには細心の注意を払わなければいけませんが。
さして遠くもないし、また来る機会があれば、行ってみたい球場です。
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2016.04.07 / Top↑
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