※めちゃめちゃ今更感ありありの記事ですが、かなり時間をかけてアレしてます。その割に大した文章じゃねーな、とは思いますが、「こいつはこの程度の文章力しかないな」と思っていただければ。


今シーズン、もう早い時期に、一軍の試合を観る気がすっかり失せました。理由は幾つかありますが「今年も優勝は無理やな」と漠然と思うようになり、CS放送の録画もせんようになりました。

案の定優勝には届かず、マスコミが無駄に「負けられない戦い」と煽るクライマックスシリーズ争い。薄ら寒さすら覚えました。結果的に「負けざるを得なかった試合」はあろうけど、20数年もリーグ優勝から遠ざかってるチームには、シーズン143試合全てが「負けられない戦い」の筈。

結果、4位。やっぱりな。

2シーズン連続で3位に滑り込み(とは言っても一昨年は負け越しクライマックス)、黒田博樹、新井貴浩の加入、高額外国人選手の獲得で、シーズン開幕前から歪なまでの盛り上がりを見せた。

結果、4位。なーんだ。

外国人選手の「乱獲」なんざ毎年恒例になってしまったけど、そんな球団が事ある毎に豪語してるのは「育成」てんだからお笑い草。選手だけに飽き足らず、ここ数年は一軍監督を一軍で育成しようるんだから困ったもん。だからチームとしての結果がいつまで経ってもついて来ないんですよ。

将来的に監督になるだろうな、と思われるスタァ選手、てのはどこのチームにも一人や二人いますよ。しかしながらよそは時間を掛けて、いろいろ配置転換を繰り返しながら、野球を多角的に学ばせながら、一軍監督に就かせてる。ひと昔前はカープもやってたし、出来ていたはずなのに。

そらぁ確かに緒方孝市監督は、現役末期の兼任から7年間、コーチを勤めてきた。しかしながらその大半は「野手総合コーチ」と言う何ともあやふやな立場。実質的にはヘッドコーチみたいなもんだったんだろうけど、負け続けた一軍にしかいなかった事で「アレもコレもダメだ」しか植え付けられなかったのではないか、とも。

そして「これがいい」と思えるものを見つけられぬままの監督就任。正直大失敗ですよ。同じメンバーを入れ替えただけの打線で「現状打破」だの起爆剤だの。正直ちゃんちゃらおかしかった。


話は元に戻りますが、「勝つ為の素地は出来た」と判断したのか球団首脳陣は、次から次へと外国人選手をつぎ込んだ。けどそれはチームの活性化には決して繋がらなかった。むしろ歪にも見えた。

その影響は確実に二軍にも及んだ。ヘスス・グスマンが負傷して以降、満足に一軍で結果を残せなかった、と言うか残す機会を貰えなかった。その分ブラッド・エルドレッド、ネイト・シアーホルツがそこそこの数字を残しはしたけど、その煽りを食ってしまったのが二軍の伸び盛りの若手ですよ。

オープン戦のマツダスタジアムでホームランを放ち、今シーズンの飛躍が期待された美間優槻や、昨シーズンのウエスタンリーグで高打率を残した土生翔平らの出場機会が尽く奪われていた。

高信二監督は「いつでも行けるように」とは言われてたけども、試合前練習で「特守」をやってるような外国人選手の為にポジションをひとつやれるほど、カープの二軍は人材が枯渇してる訳ではない。それどころかヘスス・グスマンに関しては、いったい何を期待して獲得したのか、とすら。

出場選手登録抹消以降、ヘスス・グスマンは試合には帯同もせず、行方不明状態。一部では「すでに帰国した」みたいな話もあったけど、まぁあんなんでは起用する意味はない。

そして酷かった事象がもう一つ。頻繁どころではない打順の入れ換え。

恐らく野村謙二郎前監督よりも酷かったんじゃないかとすら思えるくらいのスターティングメンバーの弄り方。ある日は1番ある日は5番ある日は8番。打てない選手を混ぜ返した所で何の解決策にもならん。むしろ選手の方が困惑せんだろうか、とも思いますよ。試合への入り方も変わるかも。

打順にはそれぞれ役割分担があるはずなのに、いじくり回す事によって何もかもが曖昧になり、攻撃の仕方すら分からなかったんではないか。こんな状態で挑もう、てんだから勝てるもんも勝てん。

選手の入れ換えも、決して頻繁に行われてる訳ではなかった。特に「起爆剤」を求め続けた野手陣。打順をいれかえるよりも、選手の入れ替えをもっと頻繁にやるべきはずなのに、一軍で不調だった選手は一軍で復調を待つ、と言わんばかりの頑固っぷり。一体何が起爆剤だ。

シーズン途中、立ち読みした某スポーツ雑誌で、某球団の前監督が「二軍の4打席より一軍の1打席のほうが経験になる」などと言ってた。いったいいつからカープの一軍はそんな理論の上に成り立つようになったんだろうか。それを胸張って豪語出来るなら、なぜ土生翔平や庄司隼人の出場機会はなかったのか。こんなバカな考えを受け継いだ一軍監督で、シーズンを乗り切れる訳がない。

結局、野手で入れ替え、と言うか昇格があったのは赤松真人、堂林翔太、安部友裕、そしてシーズン終盤になって下水流昂。数えるほどしかいない。勝ってないチームが、メンバーを固定して勝てるわけがない。弱いチームなんだから、それこそ人海戦術でも仕掛けないといかんのに。

そもそも今年の春季キャンプからオープン戦で選手間の「競争」はあったか。なかったでしょ。それどころか春のキャンプ以前に、全ての面に関して、昨年の秋季キャンプで線引きしてしまった風。

けっしてそうではないんだろうけど、天谷宗一郎や岩本貴裕、さらに一軍に帯同していながら殆んど出番のなかった中東直己の起用と冷遇っぷりを見てると、違和感すらあった。煩わしさもあった。

「どんな選手を使えば勝てるか」とか「勝つ為にどんな選手を誰を使い、どのような手段を使うか」を考えるのが一軍首脳陣のすべき事の筈なのに、「自分決めた選手で勝ちたい」と言う選手起用に終始してしまったのが大失敗。成果もあったけど、結局勝ててないんだからマイナスですよ。

挙げ句の果て「俺は悪くない、やれるだけの事はやった。」とも取れる言動。誰かがビシッと言うてやらにゃいかん筈なのに、そう言う立場のコーチもいない。来シーズン、高信二がヘッドコーチに就任するけど、遠慮なしにガツンと締めて欲しい。でないと来シーズンは今シーズン以上に酷くなる。

シーズン最終戦、黒田博樹や福井優也かスタンバイしていたにも拘わらずいつも通り大瀬良大地と中崎翔太。緒方孝市監督言うところの「今シーズンを象徴するような試合」と、相変わらず他人事コメント丸出しでしたが、残念な試合でしたよ。

ドラゴンズは、最終戦であると同時に、山本昌さんの引退登板。そんな試合を飾るべく、大野雄大のあとに若松駿太を投入してきた。ベンチ全体の執念すら垣間見えた。結果1安打完封負け。


致し方ない面もあろう。野村謙二郎監督が5年間試行錯誤を繰り返して、ある程度作り上げたチーム。そこから逸脱する事を恐れたんだろうとは思う。けど余りにも昨年からの路線を引き摺り過ぎて、何の進展も見られなかったのも事実。緒方孝市のオリジナリティが殆んど見受けられなかった。

個人的には、どの選手がどうだったから、あの選手がこうだったから、と言う事も一切申しません。ただ、緒方孝市監督の「監督としてのウツワ」は疑問でしかなかった。そしてカープの首脳陣の顔ぶれは「チームの舵取り」としてはどうだったのか。今シーズンはそれだけ。

その最たる例が、退団した新井宏昌前打撃コーチの「昨年までは楽しくやることができた。」の一言。根、と言うか「闇」は相当深いと考えます。コーチ陣をアレコレしたところで排除出来るモノではないように感じますがいかがでしょう。来シーズン、期待していいのか悪いのか。


24年もリーグ優勝出来てない。どうしたもんか。闇は深い。


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2015.11.30 / Top↑
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