
(2014年7月7日 オープン戦 対大阪ガス戦にて)
報徳学園高校~2008年福岡ソフトバンクホークスドラフト3位~2013年JR西日本
「社業専念」という言葉は聞き慣れないと思いますが、社会人野球の選手が現役を引退する際に使われる言葉。過去には阪神タイガースからパナソニック野球部に所属した梶原康司選手がいます。
社会人野球部ってのは、会社のシンボル的存在であると同時に、都市対抗野球大会で見られるように、その町のシンボルでもあります。それが市だったり、ホンダ熊本みたいに「町」だったり。
そしてその社会人野球の選手ってのは、プロ野球選手よりも「野球をやらせてもらっている」と言う考えが強いはず。企業によって大きく変わりますが、社業に就きながらも、強化練習なり公式戦なりで、席を一定期間外すことが非常に多い。もちろんシフト等で、同僚や上司にある程度負担がかかる。
後ろめたさ、と言うのとは違うかも知れませんが、その分野球でしっかり結果を残さなければいけないし、プレッシャーも相当なものだろうと思います。全部を知っているわけではないので、上手く言えませんが、会社の後押しを受けている分、やり甲斐ってのはあるはず。
そして近田投手。敢えて引用はしませんが、今シーズン限りでの現役引退を公表されました。


(2014年7月7日 オープン戦 対大阪ガス戦にて)
一時は野球を諦めて教員の道に進むつもりだったとか。そこへ声をかけたのが、現在のJR西日本野球部の後藤寿彦総監督。どこでどう繋がってたのかまでは分かりませんが。「人間到る処青山あり」とは申しますが、JR西日本のイメージカラーがブルーだけにそれこそ「青山」だったんでしょう。




(2014年7月7日 オープン戦 対大阪ガス戦にて)
昨年でしたか、選手会長にも就かれたとか。それこそ、NPBでの経験を皆に伝えるべくの就任だったかと思いますが、それが生きたのか、昨年のJR西日本野球部は、都市対抗野球大会には出場するわ社会人野球日本選手権には出場するわの快進撃。新たな歴史を歩みだしました。
今年は・・・・・・ちょっと低迷気味でしたが。


(2014年7月23日 都市対抗野球大会 対Honda戦にて)
新チーム発足から3シーズン。NPB復帰の目標こそ叶いませんでしたが、その血を引き継ぐかのごとく、杉本裕太郎選手がオリックスバファローズに、高野圭佑投手が千葉ロッテマリーンズにドラフト指名されました。二人共パシフィックリーグ、ってのは何かの因縁なのかなぁ、とも思ったり。






(2014年7月23日 都市対抗野球大会 対Honda戦にて)
25歳にして「引退」は、野球選手としてはかなり早い部類に入るでしょう。しかしながら新生・JR西日本野球部を支え、そして彩って来た事は確か。プロ野球選手も2人、輩出することとなりました。
小学校から始められた野球。高校でピッチャーとして騒がれて、プロ野球の世界に飛び込んで、ピッチャー失格まで宣告されて、戦力外通告、それでも野球を諦めきれずに社会人野球に身を投じて、2年目にして、都市対抗野球大会と社会人野球日本選手権。濃密な野球人生だったと思いますい、これだけ短期間に、様々な事を体験出来たのは今後の何らかの糧になるかと思います。
長らくのご乗車、お疲れ様でした・・・・。今後の長い人生に対し、敬礼。
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2015.10.28 / Top↑
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