
44試合登板 4勝0敗 44投球回37被安打16与四球8奪三振14自責点 防御率2.86
昨年11月、カープに入団が決定した彼に関して「社会人出の素材型を獲得したと思えば」と考えてました。戦力外通告の選手ゆえに、期待は高まれど評価はそんなに高くなかったように思います。
初めて見たのは3月の社会人オール広島との試合。1イニングの登板。慎重になってたのか、どっちかと言えばゆったり投げていたようにも感じました。ただ、感想としては、パッとせなんだな。




実際、成績はなかなか上がらなかったし、一軍からもお呼びがかかる気配すらなかった。そして今シーズンは、戸田隆矢が先発に、そしてリリーフに、またワンポイントと、まさに「フル回転」。




しかしながら、シーズンの終盤になって、明らかに彼のピッチングフォームは変わった。変わったと言うよりも「豹変した」と言った方が良いかも知れないくらいの代わりっぷり。




フィニッシュが目に見えてダイナミックになっていた。投げる時に声も出るようになった。何かしら吹っ切れる切っ掛けがあったんだろうな。ランナーを出してもビビるようなところもなかった。


6月末に、カープ二軍初の関東遠征があった。去年まで所属していたファイターズ相手。ベイスターズ在籍の頃から慣れ親しんだはずのファイターズスタジアム。暖かい声援がいくつか飛んだ。


それ以降くらいかな、ピッチングフォームが変わったのは。上にある、合同トライアウトの時の、跳ねるようなピッチングフォームに戻っていた。数字も僅かながら上向き加減になっていった。


今シーズン、カープ球団が彼を獲得した意図ってのは最後まで分からぬままだったけど、前向きに考えるのであれば、もう一度1年間鍛え直したら十分戦力になる、と捉えたから、と思いたいです。インパクトのある数字や結果こそ残らなかったものの、個人的には十分な結果だと思ってます。ただこの結果を、緒方孝市監督がどう捉えているかは分かりませんが、一定の目安にはなるはず。


今オフのトレーニング、そして秋季練習の結果次第では、もう一度一軍のマウンドに上がる機会があるかも知れないし、上げないといけないし、上がらないといけない。一度はクビの、戦力外通告からのステップアップ。やれない事はないと思うし、やらせれば出来る選手だと思ってます。


10月4日。SOKKENスタジアムに彼の姿がありました。1年間一軍からお呼びがかからなかった彼にとっても、期する所はあったでしょう。去年の前日、10月3日と言えば、ファイターズから戦力外通告の日。当時の事を思えば、まさか1年後もプロ野球選手でいれるとは思ってなかったかも。
若い、そしてまだまだ実績に乏しい選手の多いカープ投手陣。赤いユニフォームを着ている以上、そして二桁背番号である以上、彼もカープの戦力のはずだし、戦力として球団も獲得したはず。
来シーズンの飛躍に期待します。
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2015.11.02 / Top↑
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